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天使猫のいる部屋

 「天使猫のいる部屋」 薄井ゆうじ 作

 
わたくし、akumaneko は、実はこの本からいただきました。
 最初、メールか何かのIDを取得する際に、迷わず tenshineko としたのですが
 既にどなたかが使っており、却下・・・ガ〜〜〜〜ン!!!
 他には何も思いつかず、この tenshineko がとても気に入っていましたので
 仕方なく、ヤケでそれならばと akumaneko にしたのでした。
 それがもうかなり前のこと、そして今に至っておるのです。

 さて、この作品は、グラフィックデザイナーの主人公が、猫の手をコンピューター
 画像で作るという仕事の依頼を受け、完成した後、耳、しっぽ、ヒゲと
 次々に作成。それらを依頼主のプログラマーによって、コンピューターの中で飼う
 電子猫となり、販売、大ヒットとなり・・・

 と書きますと、今なら全然、目新しくもなんともない話ですが
 この本が刊行されたのは、1991年なのです。
 ほぼ20年前。当時の電子機器の様子はどんなだったか・・・
 思い出せはしませんが、携帯電話はショルダーバッグくらいの大きさだったとか。
 ポケベルに、うお〜〜!すごい!って言ってた頃かな?
 作者のあとがきに、うちわくらいの大きさの、8インチのフロッピー・ディスクを
 使っていて、ソフトウェアもまだベーシックが全盛で、MS-DOSが最新のものだった
 とあります。困った
 恥ずかしながら、自分専用のパソコンを持ちながらも、その機能の1万分の1も
 使いこなせず、まさに宝の持ち腐れ、お高いオモチャ・・・と日夜、パソコンさんに
 すまなく思ってる私としましては、チンプンカンプンなのですが
 それでも、この本は楽しめます。もっとパソコンに詳しい方ならさらに楽しめること
 でしょう。きっと突っ込みどころ、満載なことと思います。
 全編に漂う不思議な空気も魅力です。

PS 
   今、本の写真を貼り付けるためにアマゾンへ行ったのですが
   あらま〜〜、この本、定価720円だったのに廃版なのね。
   最高、2840円の値段がついてるじゃないか!!
   (売ろうかしら・・・猫

欲しいもの

わたくしめの、プロフィールの写真は、愛猫にゃんちゅうですが
まぁ、なんて愛らしい〜^^(親バカとはこういうことですよ)
一緒に写ってるのは、にゃんちゅうの初代彼女です。

なんですか、去勢手術を施していましても
ネコちゃんて、一人エッチはいたすのです。
前飼っていたモモくんもそうでした。
にゃんちゅうは、ヘビのぬいぐるみがそのお相手です。
頭あたりをくわえて、胴体を後ろ足でフミフミしながら
モソモソしています。日に何度となく・・・
モモくんの彼女はベビー毛布でした。

あれってどう言うのでしょうか。
欲情してる? それとも習慣?
モモくんの場合は男子の本懐を一度遂げさせてあげました。
初めての恋の季節
飼い猫に避妊手術は飼い主の義務
どうしようかなぁ・・・忍びないなぁ・・・
と悩んでいましたら
まだ歳若いモモくんにかなりの年上の彼女さんができました。
ま、最初はおねいさんにいろいろと手ほどきされるがよろしいと
にこやかに見守っておりました。
すると数日後、見た目にもかなり若くて、まだやせっぽちの
女の子がやってきました。
モモくん、年上のおねいさんに目もくれず
やせっぽちの女子に走って行きました・・・困った
モモよ・・・おまえもか・・・
翌日、私はなんのためらいもなく、獣医さんの元に行きました。
それからモモくんの彼女は毛布になりました。

にゃんちゅうは、本物を知らずヘビのぬいぐるみのみ・・・
知らぬが仏か?
そしてそのヘビですが、当然ボロボロになります。
今は二代目。でもそれもボロボロで、中綿が出て部屋中に散乱。
新しいヘビのぬいぐるみが欲しい!
長さ1メートルは必要。
楽天さんで売ってるかしら・・・

あこがれの速読!


 本を読むのが遅い!
 未読の本たちを前に、きっと私はこのすべてを生きてる間に読めることは
 ないのだろう・・・と悲しい予感を抱いてます。
 そこで頼るのは速読!せめて今の倍の速さで読むことができたら・・・と、
 速読に関する本を数冊・・・・ う〜〜ん、なんだかなぁ。
 そんな本を読む間に読みたい本を読んだ方がいいんじゃないの? 御意!
 わかっててはいてもつい、もうちょっと速く、の夢は消えない。
 極めつけ、ビデオとテキストのセットを買ってしまった。速読のみならず、
 右脳開発にも、の謳い文句にコロリと参った素直な消費者なのでした。
 最初は指と目の運動から・・・トイレに入っててもマジメにしておりましたが
 全然続かず、今や押入れのこやしとなっております。目にするたびに
 胸がイタイ・・・

 どなたの著書か忘れましたが、速読の極意は速く読もうと心がけること、
 それしかない、みたいなことが書いてあって、目からウロコ、と言いますか
 やっぱりね・・・で落ち着きました。

 でも数冊の速読の本と、押入れで眠っているビデオとテキストは
 未だ処分することもできず・・・・
 いつかはきっと、なんて野望を捨て切れないんじゃないの?と
 自問自答しております。

 人には根拠のない自信と自分に不釣合いな野心に燃えている姿が
 一番醜い。
      by リリー・フランキー
 

精神のけもの道


副タイトルに、つい、おかしなことを
やってしまう人たちの話とありまして、
なかなか面白い本でした。アタリ〜〜!

精神のけもの道とは、人の心の働きにおいて、
なるほど論理的で整合性はあるもののそれが
「普通の人の日常的な文脈」からは逸脱してしまい、
しかも何か過剰なものを現出させてしまってる人物の
精神の様態を指す言葉である、そうです。

第一話 精神のけもの道
      いびつなる精神の行方

第二話 バランスが肝心
      明らかに変なのだが、ちゃんと辻褄はあっている

第三話 不幸は蜜の味
      倒錯した精神の安らぐ場所

第四話 そんなもんだと思ってた
      かくも強靭な適応能力

第五話 つまらないことほど大切
      ケチなプライドやこだわりほど、根の深いものはない

第六話 鍵をねじ切る
      何がなんでも安心したいという欲望

第七話 当たる占いしか信じない
      傲慢なる依存癖

第八話 そんな嘘をついて何になる
      嘘か本当かは、もはや問題ではない

第九話 本当に憶えていないの?
      人は、どこまで都合よく忘れられるものか

第十話 わからなくなりました
      意味が真っ白になるとき

第十一話 ある日、マンホールに落ちる
       運命の理不尽ないたずら

第十二話 愚かさがまぶしい
       粗野と崇高さが出会うとき

という12の精神のけもの道に迷い込んだ人たちのお話です。
著者は精神科医さんですので、説得力があり、全部実在の人物
というのがスゴイのですが、でも似た人いるよなぁ・・・ってね。
そして、一つの話のおしまいに大好きな漫画家さん、吉野朔実さんの
漫画付き!これがビミョ〜に本編の話とずれてるのが面白い。

負け癖の不思議なところは、負け続き・不幸続きの日々を
送っているうちにそれに順応し、それどころかたまに
物事が上手くいったりするとかえって居心地悪く感ずるように
なることである。つまり人間は不幸に慣れ親しむ能力がある。
しかもいったん慣れ親しんでしまえば、幸福の訪れに違和感や
不安感すら抱いてしまうのである・・・
ギャンブルで損をした、その感覚は悔しく情けないいっぽう
「やっぱり」「案の定」といった妙な安心感を抱かせる。
それは予定調和のもたらす満足感に似ている。
(第三話より)

怖いですね〜〜
いやですね〜〜
変な癖はやっぱりよくない!!

寿

先日のことです。 
 金髪でピンクのメッシュを入れて
 でっかいサングラスをかけて
 自転車で走りながら携帯で話してた女子

 イカツイ姉ちゃんだこと・・・

 すれちがった時に聞こえてきた言葉

 「そう、彼女さぁ、コトブキ退社やねん・・・」

 私は思わず振り向いた。
 いろんな意味で驚くことが・・・

 そのいでたちから想像できない言葉、
 寿退社とな!
 金髪ネーチャンのお友達は会社勤めで
 このたび、めでたく結婚するんでそれを機に
 退社なさるってことね・・・なるほど
 それは良かった

 しかし・・・

 寿退社って死語じゃなかったのね
 金髪ピンクメッシュのネーチャンだって
 使ってるんだ

猫辞苑


現代「猫語」の基礎知識、が副タイトル。
画と文・えびなみつる

タイトル通り、猫がつく故事、ことわざ、形容詞が100あります。
へぇ〜〜〜、知らなかったなぁ、
へぇ〜〜〜、そういう意味だったのかぁ、
と、いちいち感心しながら読めます。

でもなんと言っても各ページにある絵ですよ、
かわいいのなんの!!
ふぁ〜〜♪ と、なんとも気の抜けた声がでること間違いナシ!
そしてその時、あなたの目じりは思いっきり下がっているはずです。

「金猫」江戸時代(18世紀後半)に江戸の両国付近にいた、金一分で
    春を売る女性のこと。(現在の貨幣価値で2〜3万円に相当する)

「銀猫」銀二朱で春を売っていた女性のこと。金猫より格が下がる。

知ってました?

「皿をなめた猫が科(とが)を負う」とか、「鳴く猫鼠を捕らず」だとか
「鍋島の猫騒動」とかね。

「猫に鰹節」は分かりますよね。類語として「痴漢にミニスカ」だって〜笑顔

「両方に髭があるなり猫の恋」なんてちょっといいでしょ。
 猫の恋は春の季語だそうです。

「猫糞(ねこばば)」の意味は笑えますよ。最後に年老いた雌猫のことではない、
 だって。^^

もっとご紹介したいところですが・・・
あ、私の携帯電話の着信音は、ねこふんじゃった、です猫

  人生の辛苦から逃れる道はただ二つ
   それは音楽と猫だ!
               アルベルト・シュバイツァー

月曜日です!

 お勉強するということは
 自分の無知を思い知ること

 お仕事をするということは
 自分の無能さを突きつけられること

 人生とは厳しいもんだにゃ〜〜・・・すいません

 ヤリガイなんて自己満足かな
 でも、コツコツとやっていくしかないんだね

 怒鳴る人の言い分は、私に大声を出さすな!
 怒鳴られる人の言い訳は、私、悪くないも〜ん!

 ため息つくとシアワセが逃げるんだよ
 明るく元気に雑草のごとく

 無能さを確認するために
 今から出発だ!!

 でもせめていっぱい笑うぜ!

たで食う虫も・・・

人の好みも千差万別、え〜〜!!っと驚くような
趣味とか、性癖もございます。

それはネコとて同じこと。

我が愛猫、にゃんちゅ〜もかなりなフェチの持ち主でございます。
彼は、私のナマアシに萌えます・・・困った
もうゴロゴロとスリスリしてはしがみついて
果ては噛み付きます。イタイ・・・

若いお嬢さんの足で実験しましたが
それほど興味を示しません。

そして私がお風呂に入るのを察知しては
先回りして、お風呂のフタに飛び乗り
ワクワクしながら待っております。
私のヌードが見たいそうです落ち込み (クレームが来るか?)

さて寝よか〜、とお布団に入りますと
わ〜〜い!ボクも〜〜!と、ニコニコしながら(ホントです!)
私の顔にグシグシ自分の顔を押し付けて
二人の夜の始まりを心から喜びます。

飼い猫とて、野生の本能は消えてはいないのでしょう。
本当に美味しいものを知ってるのですね。

くだものでも、お肉でも腐りかけが一番、美味だとか・・・

バカにならない読書術


なんかちょっとひっかかるタイトルかな。
でも著者が養老孟司さんだからね。なんたって「バカの壁」ですもんね。

この本は第一部、第二部に分かれているのですが
小さいお子様をお持ちのお母様、お父様は是非とも
第一部をお読みいただきたい!
4章あるのですが、特に最初の2章ね。
養老先生がお子ちゃんの脳の発達で何が大切かを述べられて
おります。それはね・・・ふふふ・・・ここでは書かない〜
読んでくださいな〜〜!(ケチ!の声、多数)
そうか、なるほどな、と思いますよ。

昆虫好きの民族は日本と、チェコと台湾くらいだそうで
「ファーブル昆虫記」で有名なフランスのジャン=アンリ・
ファーブルの甥は日本に来て初めて叔父の偉大さを知ったそう。

文武両道の本当の意味、知行合一も誤解されてるとか
その誤解が大塩平八郎になり、三島由紀夫になったとか・・・
子供は親の背中を見て育つ、も、子供は親の行動を何でも手本にする、
だから親はいい手本を示さなきゃいけない、って思ってましたよね、
でもこれも違うんだって!

第一部はこのように、なかなか興味深いことがいっぱいです。
(だから付箋がイッパイさ!)

第二部は、養老先生と、池田清彦さん、吉岡忍さん、三者の
対談形式でいろいろなテーマでお勧めの本を3冊づつ紹介して
くれています。そのチョイスがなかなかです。
最近の小説に飽きたらない方は参考にされてはいかがでしょう。
マンガのお勧めもありますよ。

スキナモノ

家中で一番日当たりの良い場所に柔らかい枕と、もう少しだけ硬い枕を
イソイソ抱えて本を読む。ここはにゃんちゅ〜のテリトリー、ちょっとお邪魔ね。

う〜〜ん・・・何故か読みかけの本がたくさん。
そのどれにも色とりどりの付箋が貼られてる。
だから読みかけの本はすぐわかる。

フセン・・・ン十年前、いわゆるOLサンだった頃、不備のある書類には
付箋をつけていた。
その頃は今のみたいにペタっと貼り付けて取り外し自由、再使用可の
便利なものじゃなくて、大きさは同じだけど白い紙の上部に1センチくらいの
赤い線があって、それを昆虫採集の標本に使うような小さなピンで留めていた。

まぁ〜〜、今はなんてカラフルでかわいくて便利でワクワクするものになったんでしょう。

本に付箋を貼る前は線を引いていた。
三色ボールペンで本を読む、なんてのを読んで(事実、その本には
三色ボールペン付きだった)実践したけれど、あれはメンドウだし
何より、多分二度と読まないであろう本にあの労力は
不毛な気がした。

じゃ、エンピツで線は?フセンの意味は?
ない。意味なんてない。
ただ、オ〜〜!っと思ったり、そっかぁ〜〜!と感心したり
とにかく素通りできないページに付箋を貼る。
ただそれだけのこと。
同色ばかりだとつまらないのでたまに色を変えたり・・・
もしかしたら付箋を貼りたいから本を読むのかな?
最近どうもそじゃないかな、って気もする。

が、しかし・・・たまに読み返した時、なにゆえここに・・・と
悩むことがある。どんな精神状態でここにフセンを貼ったのだろう、と。
誰かに聞きたいくらいの気持ちになるんだなぁ。
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