2008年12月21日
『天装勇者セイバーエンジェル』 Part3
背中に生える漆黒の翼、人間のものでは絶対にない薄緑の肌。先ほどは恐ろしげに見えたそれが、非常に美しいものに見えてならない。
「あ………」
見れば見るほどその美しさに惚れ惚れとする。麗の心の中も次第に熱くなり、胸の奥が苦しく高鳴ってくる。
「ほら…早く来るのよ…」
紫に諭され、麗の脚が無意識に紫のほうへと一歩踏み出す。
「……ハッ!」
が、その瞬間麗は正気に戻った。
これが淫怪人の最大の武器・淫気だ。これを吸い込んだ人間は官能に体を支配され、淫怪人に対して全くの無力になり自ら体を開いて淫怪人の元へ赴くようになってしまう。
以前からセイバーズではこのことに触れられ、淫気に対して抵抗力を高める錠剤を常時服用することを義務付けられていた。
だからこそ、麗はこの時点で正気を取り戻すことが出来たのだ。
「くっ!」
よって麗は近寄るどころか部屋の外にパッと飛びのいた。
「あら……?」
それは予想外の行動だったのか、紫の顔が一瞬あっけに取られた。
その瞬間を見逃さず、麗はドアに向って駆け出した。
鈴をここに残すのは忍びないが、このままでは間違いなく自分も餌食にされる。薬のおかげでなんとか 正気を保てたが、所詮は一時凌ぎにしかならない。
ならば、ここはなんとしてでも逃げ出しセイバーズに駆け戻らなければならない! (ゴメン、鈴!)
麗は心の中で妹に詫びながら外へと出られるドアを強く押し開き、外へと飛び出した。が、
「あ〜ら、お帰りなさい、おねえさん?」
目の前に立っていたのはニヤニヤと微笑む紫だった。
「えっ?!」
いつの間に外へ?!と思った麗だったが、周りの様子がちょっと違う。
目の前に広がるのは灯りのついた見慣れたダイニングキッチン。奥にある開け放たれたドア。
そこは、麗の家の玄関だった。
「な、なんで?」
慌てて麗が後ろを振り向くと、そこには開きっぱなしのドアとマンションの通路が見える。
「っ!!」
麗はすぐさま振り返ると、ドアから外へと飛び出た。しかし
「そんなに家に戻りたいの?うふふ…」
次に視界に入ってきたのは笑っている紫と自宅のキッチンだった。
「ど、どういうことなの……」
真っ青になって震える麗に、紫が申し訳なさそうに語りかけてきた。
「ごめんなさいねぇ。そのドア、私が少し位相を弄って中からは絶対に外に出られないようにしてあるのよ。
つまり、外に出た瞬間あなたは家の中に入るようになっているって訳なの。
だからそこから逃げることは出来ないのよ。先に言っていなくてごめんなさいね……」
「そんな……」
つまり、麗は自宅に入り込んだ瞬間紫の手の内に取り込まれていたということなのだ。
「本当は直接セイバーズの中に入りたかったんだけれど、あそこってどういうわけか空間障壁まで完備されているじゃない。さすがにびっくりしちゃったわ。
この世界の科学で空間障壁なんて高度な技術、存在するわけが無いのだから」
紫は他にも何かぶつぶつと呟いているが、もう麗の耳の中には入っていない。
「ご、ごめんなさい司令……。ごめんなさいみんな……」
麗の心の中は他のセイバーズ隊員に対する贖罪と、これから待ち受ける絶望的な運命に対する思いに満たされていた。
だから、自分が紫に手を引っ張られて奥へ連れて行かれても抵抗する意思すら湧いてこなかった。
「うあぁ……おあああぁっ!!」
麗が紫に連れられて奥に戻った時、ベッドの上で鈴が激しく悶えていた。その顔は官能に燃え狂い、すでに正気は失われている。
その股間には紫色をした不気味な肉棒が刺さり、ビクビクと蠢いて鈴を責めぬいていた。
「れ、れいぃ……」
「ほら、よく見ていなさい。新しい淫怪人の誕生の瞬間よ」
妹の声に僅かに反応した麗に、紫が鈴のほうを見ながら冷酷に言い放った。
「本当なら淫怪人はダークサタン様の魔因子と魔精がなければ誕生しないんだけれど、今回はダークサタン様から魔因子と魔精を含んだ魔因子ディルドーを戴いてきたから…、貴方の妹にぶち込んであげたわ。
みなさい、妹さんの気持ちよさそうな顔。妹さんは今、至福の快感を味わっているのよ」
「いいっ!いひぃぃ!!うあぁ〜〜〜!」
快感に囚われベッドの上で転げる鈴が、次第に人間のものとは思えぬものに変化してきている。
健康的な肌色が股間から植物を思わせる緑色へと変わっていく。
髪の毛は毒々しい紫色に染まり、花の蕾が伸びたかと思うとぽんぽんと開花して甘い香りを放ち始めている。
腕や脚からはいびつな葉っぱがわさわさと茂り、所々から粘液塗れの蔓がのたうちながら伸びていた。
その姿は、まるで植物に手足が生えているような異常なものだった。
「あ、あうぅ〜〜〜〜っ!!」
やがて、完全に変化しきった鈴は淫化の快感に大きく吼え、ゆっくりとベッドから降りるとふらりと立ち上がった。
「あはは……。紫様、この私を淫怪人にしてくださりありがとうございますぅ……
私の名前は淫妖花・鈴…。ダーククロスに絶対の忠誠を誓う、誇り高き淫怪人です……」
淫怪人・鈴は紫に恭しく畏まると、後ろにいる麗に顔を向けた。
その顔は目元が伸びた葉っぱと花で覆われ確認できず、口元は快感からか壊れた薄笑いを浮かべており表情を窺い知ることは出来ない。
だがその全身から発せられる雰囲気で鈴が麗にどんな感情をぶつけているのかは察知できた。
というより淫怪人が持つ他者に対する感情ははっきりいって一つしかない。
それはすなわち『性欲』である。
「お姉ちゃん……。今まで全然思いもしなかったけれど……
お姉ちゃんって、なんて美味しそうな体をしているのかしら……」
鈴の薄く開いた口から滴る涎と共に舌がベロンと飛び出てくる。その色は肌と同じ緑色をしていた。
「紫様…、私お姉ちゃんが欲しいです……。お姉ちゃんの精気をたっぷりと吸い取って、ダーククロスの快感を与え、悶え狂わしてみたいです…」
その言葉には姉に対する思いやりは一言も感じられない。ただ己の性欲を満たしたいという淫怪人が共通して持っている認識しか今の鈴にはなかった。
「いいわよ、好きにしなさい。思いっきり犯しぬいて人間の心なんか壊しちゃいなさいな」
そう言って紫は、麗を鈴のほうへぽいと放り投げた。麗を空中で蔓で掴み取った鈴は、舌舐めずりをし
ながら麗を眺めているように見えた。
「あはは…おねえちゃぁん……」
「れ、鈴……。いやぁ……」
すでに抜け殻のようになっている麗だったが、目の前に妹の姿をした淫怪人が佇んではさすがに気も動転する。
しかも、その妹だったものが自分を犯そうとしているのだからなおさらだ。
「やめて、やめてぇ……鈴……」
蔓の中でガタガタと震える麗に、鈴は不思議そうに首を傾げた。
「何で恐がるの、お姉ちゃん。私、これからお姉ちゃんにとっても気持ちいいことしてあげるのよ?」
「やだ……、やなのよぉ……もういやぁ………」
(そうだ…。これは夢なんだ……。自分の目の前でこんなこと起こるわけないわ……鈴が淫怪人になるなんて、こんなの悪い夢よ……)
麗はもう現実を受け入れることを拒否していた。あまりにも急転直下の出来事に理性がついていっていない。
「そうよ、夢……ゆめぇぇ……。ゆめなのぉ…あははは………」
目の前で壊れ、乾ききった笑い声を上げる姉に、鈴はニイィッと微笑んだ。
「そんなに夢が好きなのお姉ちゃん。じゃあ、夢にも昇る思いをさせてあげるわ!!」
その時、鈴の蔓がぐじゅりと蠢いたかと思うと麗のスカートの中に飛び込み、ショーツを突き破って前と後ろの穴に同時に突き刺さったかと思うと一気に中へと潜り込んでいった。
「あはは……あぎっ!!」
突然下半身を襲った激痛に、壊れ笑いを浮かべていた麗の顔が苦痛に歪んだ。だが、悲鳴を上げる間もなく麗の口元に何かがぶわっと広がってきた。
それは鈴の口から飛び出してきた無数の雄蕊とまっ黄色な雌蕊だった。雄蕊はそのまま麗の顔を包み込
み、雌蕊は大きく開いた麗の口にごぶりと飲み込まれていった。
「むぐううぅっ!!」
その圧迫感に麗はくぐもった悲鳴を上げたが、その次の瞬間、喉に焼け付くような熱さが走ってきた。
ほんの僅か覗き見ることが出来る鈴の雌蕊の表面から、強烈な甘い芳香と共に蜜らしきものがじくじくと染み出してきている。それが麗に潜りこんでいるところからも発せられ、麗の体内に吸収されていっているのだ。
「むーっ!むーっ!!」
痛みに僅かに正気を取り戻した麗は首を振って抵抗しようとするが、顔をガッチリと雄蕊によって固定されているためにほんの僅かも首を動かすことすら出来ず、ごくごくと蜜を流し込まれていっている。
「ん、んんんぅ………」
そして、蜜を飲み込むごとに麗の抵抗は小さくなっていった。恐怖に引きつっていた眼はどんよりと濁り、いつの間にか鈴の顔を引き寄せて蜜をせがむようにぎゅうぎゅうと自らに押し付けている。
無理やり挿された下半身からは淫蜜がお漏らしをしたようにどろどろと滴り、フローリングの床に水溜りを作っていた。
姉の出来上がり具合に満足した笑みを浮かべた鈴は、ずるずると雌蕊を麗の中から引き抜いた。
「あっ…」
それが不満なのか、麗は舌を伸ばして雌蕊の先を舐めとろうとしていた。
「きゃははっ!お姉ちゃんもう淫力に染められちゃったの?まだやりはじめたばっかりだっていうのに!ねえお姉ちゃん、もっと欲しい?もっとして欲しい?!
淫怪人の人外セックス、もっとしてほしい?!」
淫に染まった姉に、鈴は答えが分かりきった問いかけをした。ここまで淫怪人の淫力を取り込んだ以上、抵抗できる人間はいはしない。
そして麗から発せられた言葉は、紫や鈴の思ったとおりのものだった。
「……して!もっとして!!もう我慢できないの!体が熱くて疼いてどうにもならないの!!早くして!もっと私を犯して!壊して!ぶち貫いてぇぇ!!」
涙と鼻水を吹きこぼしながら、麗は妹に更なる快楽を求めてきた。その先に待ち受けるものが何かを考える余裕は無い。とにかく今はこの体に燃え広がった炎を静めてもらいたいとしか考えられなかった。
「あ………」
見れば見るほどその美しさに惚れ惚れとする。麗の心の中も次第に熱くなり、胸の奥が苦しく高鳴ってくる。
「ほら…早く来るのよ…」
紫に諭され、麗の脚が無意識に紫のほうへと一歩踏み出す。
「……ハッ!」
が、その瞬間麗は正気に戻った。
これが淫怪人の最大の武器・淫気だ。これを吸い込んだ人間は官能に体を支配され、淫怪人に対して全くの無力になり自ら体を開いて淫怪人の元へ赴くようになってしまう。
以前からセイバーズではこのことに触れられ、淫気に対して抵抗力を高める錠剤を常時服用することを義務付けられていた。
だからこそ、麗はこの時点で正気を取り戻すことが出来たのだ。
「くっ!」
よって麗は近寄るどころか部屋の外にパッと飛びのいた。
「あら……?」
それは予想外の行動だったのか、紫の顔が一瞬あっけに取られた。
その瞬間を見逃さず、麗はドアに向って駆け出した。
鈴をここに残すのは忍びないが、このままでは間違いなく自分も餌食にされる。薬のおかげでなんとか 正気を保てたが、所詮は一時凌ぎにしかならない。
ならば、ここはなんとしてでも逃げ出しセイバーズに駆け戻らなければならない! (ゴメン、鈴!)
麗は心の中で妹に詫びながら外へと出られるドアを強く押し開き、外へと飛び出した。が、
「あ〜ら、お帰りなさい、おねえさん?」
目の前に立っていたのはニヤニヤと微笑む紫だった。
「えっ?!」
いつの間に外へ?!と思った麗だったが、周りの様子がちょっと違う。
目の前に広がるのは灯りのついた見慣れたダイニングキッチン。奥にある開け放たれたドア。
そこは、麗の家の玄関だった。
「な、なんで?」
慌てて麗が後ろを振り向くと、そこには開きっぱなしのドアとマンションの通路が見える。
「っ!!」
麗はすぐさま振り返ると、ドアから外へと飛び出た。しかし
「そんなに家に戻りたいの?うふふ…」
次に視界に入ってきたのは笑っている紫と自宅のキッチンだった。
「ど、どういうことなの……」
真っ青になって震える麗に、紫が申し訳なさそうに語りかけてきた。
「ごめんなさいねぇ。そのドア、私が少し位相を弄って中からは絶対に外に出られないようにしてあるのよ。
つまり、外に出た瞬間あなたは家の中に入るようになっているって訳なの。
だからそこから逃げることは出来ないのよ。先に言っていなくてごめんなさいね……」
「そんな……」
つまり、麗は自宅に入り込んだ瞬間紫の手の内に取り込まれていたということなのだ。
「本当は直接セイバーズの中に入りたかったんだけれど、あそこってどういうわけか空間障壁まで完備されているじゃない。さすがにびっくりしちゃったわ。
この世界の科学で空間障壁なんて高度な技術、存在するわけが無いのだから」
紫は他にも何かぶつぶつと呟いているが、もう麗の耳の中には入っていない。
「ご、ごめんなさい司令……。ごめんなさいみんな……」
麗の心の中は他のセイバーズ隊員に対する贖罪と、これから待ち受ける絶望的な運命に対する思いに満たされていた。
だから、自分が紫に手を引っ張られて奥へ連れて行かれても抵抗する意思すら湧いてこなかった。
「うあぁ……おあああぁっ!!」
麗が紫に連れられて奥に戻った時、ベッドの上で鈴が激しく悶えていた。その顔は官能に燃え狂い、すでに正気は失われている。
その股間には紫色をした不気味な肉棒が刺さり、ビクビクと蠢いて鈴を責めぬいていた。
「れ、れいぃ……」
「ほら、よく見ていなさい。新しい淫怪人の誕生の瞬間よ」
妹の声に僅かに反応した麗に、紫が鈴のほうを見ながら冷酷に言い放った。
「本当なら淫怪人はダークサタン様の魔因子と魔精がなければ誕生しないんだけれど、今回はダークサタン様から魔因子と魔精を含んだ魔因子ディルドーを戴いてきたから…、貴方の妹にぶち込んであげたわ。
みなさい、妹さんの気持ちよさそうな顔。妹さんは今、至福の快感を味わっているのよ」
「いいっ!いひぃぃ!!うあぁ〜〜〜!」
快感に囚われベッドの上で転げる鈴が、次第に人間のものとは思えぬものに変化してきている。
健康的な肌色が股間から植物を思わせる緑色へと変わっていく。
髪の毛は毒々しい紫色に染まり、花の蕾が伸びたかと思うとぽんぽんと開花して甘い香りを放ち始めている。
腕や脚からはいびつな葉っぱがわさわさと茂り、所々から粘液塗れの蔓がのたうちながら伸びていた。
その姿は、まるで植物に手足が生えているような異常なものだった。
「あ、あうぅ〜〜〜〜っ!!」
やがて、完全に変化しきった鈴は淫化の快感に大きく吼え、ゆっくりとベッドから降りるとふらりと立ち上がった。
「あはは……。紫様、この私を淫怪人にしてくださりありがとうございますぅ……
私の名前は淫妖花・鈴…。ダーククロスに絶対の忠誠を誓う、誇り高き淫怪人です……」
淫怪人・鈴は紫に恭しく畏まると、後ろにいる麗に顔を向けた。
その顔は目元が伸びた葉っぱと花で覆われ確認できず、口元は快感からか壊れた薄笑いを浮かべており表情を窺い知ることは出来ない。
だがその全身から発せられる雰囲気で鈴が麗にどんな感情をぶつけているのかは察知できた。
というより淫怪人が持つ他者に対する感情ははっきりいって一つしかない。
それはすなわち『性欲』である。
「お姉ちゃん……。今まで全然思いもしなかったけれど……
お姉ちゃんって、なんて美味しそうな体をしているのかしら……」
鈴の薄く開いた口から滴る涎と共に舌がベロンと飛び出てくる。その色は肌と同じ緑色をしていた。
「紫様…、私お姉ちゃんが欲しいです……。お姉ちゃんの精気をたっぷりと吸い取って、ダーククロスの快感を与え、悶え狂わしてみたいです…」
その言葉には姉に対する思いやりは一言も感じられない。ただ己の性欲を満たしたいという淫怪人が共通して持っている認識しか今の鈴にはなかった。
「いいわよ、好きにしなさい。思いっきり犯しぬいて人間の心なんか壊しちゃいなさいな」
そう言って紫は、麗を鈴のほうへぽいと放り投げた。麗を空中で蔓で掴み取った鈴は、舌舐めずりをし
ながら麗を眺めているように見えた。
「あはは…おねえちゃぁん……」
「れ、鈴……。いやぁ……」
すでに抜け殻のようになっている麗だったが、目の前に妹の姿をした淫怪人が佇んではさすがに気も動転する。
しかも、その妹だったものが自分を犯そうとしているのだからなおさらだ。
「やめて、やめてぇ……鈴……」
蔓の中でガタガタと震える麗に、鈴は不思議そうに首を傾げた。
「何で恐がるの、お姉ちゃん。私、これからお姉ちゃんにとっても気持ちいいことしてあげるのよ?」
「やだ……、やなのよぉ……もういやぁ………」
(そうだ…。これは夢なんだ……。自分の目の前でこんなこと起こるわけないわ……鈴が淫怪人になるなんて、こんなの悪い夢よ……)
麗はもう現実を受け入れることを拒否していた。あまりにも急転直下の出来事に理性がついていっていない。
「そうよ、夢……ゆめぇぇ……。ゆめなのぉ…あははは………」
目の前で壊れ、乾ききった笑い声を上げる姉に、鈴はニイィッと微笑んだ。
「そんなに夢が好きなのお姉ちゃん。じゃあ、夢にも昇る思いをさせてあげるわ!!」
その時、鈴の蔓がぐじゅりと蠢いたかと思うと麗のスカートの中に飛び込み、ショーツを突き破って前と後ろの穴に同時に突き刺さったかと思うと一気に中へと潜り込んでいった。
「あはは……あぎっ!!」
突然下半身を襲った激痛に、壊れ笑いを浮かべていた麗の顔が苦痛に歪んだ。だが、悲鳴を上げる間もなく麗の口元に何かがぶわっと広がってきた。
それは鈴の口から飛び出してきた無数の雄蕊とまっ黄色な雌蕊だった。雄蕊はそのまま麗の顔を包み込
み、雌蕊は大きく開いた麗の口にごぶりと飲み込まれていった。
「むぐううぅっ!!」
その圧迫感に麗はくぐもった悲鳴を上げたが、その次の瞬間、喉に焼け付くような熱さが走ってきた。
ほんの僅か覗き見ることが出来る鈴の雌蕊の表面から、強烈な甘い芳香と共に蜜らしきものがじくじくと染み出してきている。それが麗に潜りこんでいるところからも発せられ、麗の体内に吸収されていっているのだ。
「むーっ!むーっ!!」
痛みに僅かに正気を取り戻した麗は首を振って抵抗しようとするが、顔をガッチリと雄蕊によって固定されているためにほんの僅かも首を動かすことすら出来ず、ごくごくと蜜を流し込まれていっている。
「ん、んんんぅ………」
そして、蜜を飲み込むごとに麗の抵抗は小さくなっていった。恐怖に引きつっていた眼はどんよりと濁り、いつの間にか鈴の顔を引き寄せて蜜をせがむようにぎゅうぎゅうと自らに押し付けている。
無理やり挿された下半身からは淫蜜がお漏らしをしたようにどろどろと滴り、フローリングの床に水溜りを作っていた。
姉の出来上がり具合に満足した笑みを浮かべた鈴は、ずるずると雌蕊を麗の中から引き抜いた。
「あっ…」
それが不満なのか、麗は舌を伸ばして雌蕊の先を舐めとろうとしていた。
「きゃははっ!お姉ちゃんもう淫力に染められちゃったの?まだやりはじめたばっかりだっていうのに!ねえお姉ちゃん、もっと欲しい?もっとして欲しい?!
淫怪人の人外セックス、もっとしてほしい?!」
淫に染まった姉に、鈴は答えが分かりきった問いかけをした。ここまで淫怪人の淫力を取り込んだ以上、抵抗できる人間はいはしない。
そして麗から発せられた言葉は、紫や鈴の思ったとおりのものだった。
「……して!もっとして!!もう我慢できないの!体が熱くて疼いてどうにもならないの!!早くして!もっと私を犯して!壊して!ぶち貫いてぇぇ!!」
涙と鼻水を吹きこぼしながら、麗は妹に更なる快楽を求めてきた。その先に待ち受けるものが何かを考える余裕は無い。とにかく今はこの体に燃え広がった炎を静めてもらいたいとしか考えられなかった。
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