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2019年06月20日

nanapiの更新停止に思うこと



「nanapi」

2009年にサービスを開始し、多いときはユニークユーザー数が月間数千万もあったバケモノサイト。

創立者は通称けんすうさん。本名・古川健介氏。
Twitterのフォロワーが18万人以上いるインフルエンサーです。
https://twitter.com/kensuu

KDDIがnanapiを40億円で子会社化したことも当時話題になりました。



そのnanapiが2019年6月30日をもって更新を停止すると発表しました。

事実上の運営終了ということだろうと思います。

現在のアクセス数がどのくらいあるのか分からないけど、サービスを継続するほど収益が出なくなったのでしょう。


私はnanapiのコンテンツをしっかり見たことがないし、思い入れもまったくありません。
「なんかどっかで見たことあるなー」ってくらいの印象です。

nanapiが更新停止しても私の生活にはまったく影響はありません。



ただ、UUが月間4000万人とか40億の出資とか、ビジネス視点では興味を抱きます。
いちWEBサイト運営者としても夢がありますよね。自サイトを40億円で売却出来たら人生ゲームあがりですから(笑)

そこでけんすうさんの昔のインタビュー記事をちょこちょこ読んでみたのですが、
彼は非常に先見の明があって今でも参考になることを言っていたので、この記事に備忘録として書き残しておきます。

引用元はこの記事↓
「なぜ僕は、nanapiをKDDIに売ったのか」

2014年当時のインタビュー。

なぜnanapiを売却したのか?という質問にこう答えています。

現在、nanapiのユニークユーザーは約2200万人、単月黒字も出している。現在のサービスを続けていても、持続性はあると考えている。だが、3年後を見据えた時にひとつのコンテンツメーカーに埋もれているだろうという危機感があった。


つまり「今は好調だけど、将来性がないので売った」ってことですね。


今回の買収が何を象徴するか?という質問に対しては。

「ネットメディアがネットの大企業に移っていく」という潮目にかわるだろう。どういうことかと言うと、ネット企業が上場して小粒にやるよりも、大企業に買収されて、大きな事業シナジーを発揮していく時代になるだろう。
かつてIPO全盛だったアメリカでも目を向けてもビッグ4(Facebook、アマゾン、グーグル、アップル)のもとに集結しつつある。日本もIPOからM&Aの転換になるだろう。
メディア・プラットフォーム双方で合従連衡が進み、コンテンツとプラットフォームの両方を兼ね備えた勢力が台頭していく。これが私の考えるメディア業界の新たな勢力図だ。
大企業には新事業なんて生まれないと思っている。グーグルだって検索機能以降、社内でできた新事業で有名なものと言えば、Gmailくらい。それだってマネタイズできてない。究極を言えば、検索の一発屋。でもその資金でYouTubeやAndroidを買収して今のグーグルがある。
リクルートもIT事業とかを強くしようと意気込んでいるが、社内だけでは多分無理。先日の転職・求人情報検索サイト、Indeed買収のようにすでに成功したものを買っていくしかない。
メディア側はグローバル化の波に間違いなくさらされていく。例えばnanapiと同様のHow to サイトを展開している海外サイトを見ると、PV単価がうちの4倍でユーザーが20倍もいる。そうなると80倍の収益効率の開きがあることになる。彼らが資金を使ってコンテンツを作り込んできたら勝てない。そうした恐怖感は前から持っていた。おそらくニッチなものは残るだろうが、スタンダードなものはつぶされていくだろう。そうなるとメディア側もプラットフォームに寄っていくしかなくなる。


小粒のメディアが乱立する時代は終わり、大きな企業、とりわけプラットフォーマーがメディアを買収し取り込んでいくと2014年時点でけんすうさんは言っています。

ここから5年後の現時点では、GoogleやAppleのコンテンツの強さを見れば納得ですね。
まだまだ小粒なメディアはありますが、当時に比べて大企業運営&大規模化が進んでいるのは間違いありません。

けんすうさんはその流れをいち早く読んでnanapiを一番高く売れるタイミングで売却したわけです。

2019年現在、nanapiは競争に敗れてしまったわけですが、けんすうさんとしては沈みゆく泥船になる前に悠々と脱出できたわけです。


さらにこう言っています。

今のメディアを見渡すと、二極化している。とにかく安いコストで大量生産されるバイラルメディアと、ターゲットを明確化して、雑誌並のクオリティを目指そうとするメディアだ。
私は後者の方がこれから収益化という面で生き残る可能性があると思う。ただし、今は、収益は追いつかないだろう。まずはコストが先行するからだ。ただ、これに関しては「時代待ち」だと思っている。クライアントとアドテクノロジーの向上を待てば、3年以内に収益化すると思っている。


いわゆるキュレーションメディアは負け、高コストだが品質が高く特定ユーザー&ジャンルに特化したサイトが生き残るだろうと。

これもけんすうさんの予想通りでした。

Welqのような低品質&パクりサイトは消えつつあり、ある程度品質の高いライターがいるサイト(たとえば東洋経済のサイトや一部のファッション雑誌系サイトなど)が生き残っています。収益化の手法も多様化していますよね。



この流れはまだまだ強化されていくと思うし、個人がメディアで稼ぐのはますます厳しい状況になっています。
ブロガーもアフィリエイターも厳しい。特に検索エンジンに依存していると。

個人は誰にも負けない専門性と発信力を武器にSNSで生き残っていく戦いになるのでは?と私は予想しています。
何も武器のない人がコタツ記事を書いて儲けられる時代は終わったし、それは終わって当然のものだと思います。

「何も経験がなく、何も手に職がないからブログやアフィリエイトサイトをやってみよう」と思って成功した人がたくさんいましたが、これからはもう通用しないですね。

パクりやハッタリは通用しないってことです。


「普通の人がしていない経験をしている、専門的な知識は大学教授にも負けない。この経験と知識を武器にブログやSNSで戦ってみよう」と思って成功する人は増えていくと思います。

本当に価値のある情報を提供できる個人だけがこれまで通りチャンスに恵まれる時代にすでに入っています。



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