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丸八屋
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2008年09月18日
子供たちの夏休課題への疑問と提案
子供たちが夏休課題提出を終え、小学生や中学生の親御さんは、子供たちが先生からどの様な評価を貰っているのか、とそろそろ気がかりな頃であると推察する。

夏休み中の課題は、親子で取り組む事を前提としているならば、親の家庭内教育力を試されているようなものだと思う。これをどう受け止めるかは夫々の家庭の価値観である。

しかしながら、私は、小・中学校の先生方が、親子で取り組む事を前提に夏休課題を課すのであれば、課題の目的や意図、狙い、評価の基準、課題提出後のフィードバックを明確にした上で確りと親御さんにも伝えるべきだと考える。

断っておくが、夏休課題のみを採り上げているのであって、それ以外の課題に対してコメントを挟む積りは毛頭無い。

課題の中には、著名な学者の高度な抽象概念のエッセイを読ませ、評論させる問題もある。長文読解や抽象的思考を育む事は大切だが、大人が読んで評論するにも難しいエッセイが果たして中学生の国語の夏休課題に妥当かどうか。国語の先生はどの様な評価をするのか。

もしも、先生方が真剣に提出された課題に目を通し、夫々に評価基準に基いた評価を下し、分析・考察を加えた望ましい指導を子供たち(親御さん宛も含め)に提示するならば膨大な時間を要するであろう。

私の過去の経験を記したい。

私の娘2人が小学4〜5年生の頃だったと思う。夏休の課題に理科の自由課題が出された。ヒントは色々書かれているが、与件と意図、狙い、評価基準などは無い。

それで、私は上の娘に「水を巡る旅」、下の娘に「雲の研究」と言うテーマを与えた。勿論、与件と指導ポイントを設定した。

「水を巡る旅」は、水源地から河口までのフィールドワークである。与件の基に観察・発見・感動した事を撮影やスケッチし、レポートに纏めた上でこれを水の精になった積りで語ると言うものである。

「雲の研究」は撮影やスケッチを伴った毎日の定点観測である。

これらの夏休課題を指導するには、10日程が必要だった。子供と楽しみながらの指導であったから、私も得るものがあったのだが・・・。

二人とも市の理科展の優秀賞を受賞したのだが、その受賞理由も課題の評価に対するコメントも、残念ながら担当の先生からは頂けなかった。

「理科展を観に来れば分かりますよ」と言う意味だろうか。それでは理科展に入賞しなかった子供たちはどうなるのか。

前述した様に、親子で取り組む事を前提に夏休課題を課すのであれば、担当の先生は、課題の目的や意図、狙い、評価の基準、課題提出後のフィードバックを確りと親御さんにも伝えるべきだと私は思うのである。

それらが成されないのならば、果たして夏休の課題は意味があるのだろうか。親の教育力が試されているようなものではないか。

せめて、夏休位は子供たちを自由に解き放してあげても良いのではなかろうか。




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Posted by 丸八屋 at 11:32 | この記事のURL
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