その後、これは絶対に達郎さんならやってくれるなと信じてたんですが、サンプラ中止分の救済ライブのお知らせが届きました。
当初どうやっても代わりの会場とメンバーのスケジュールが合わない、って言ってたんですがね。
まあ、色々やって調整がついたんでしょう。
で、会場はラインキューブ渋谷。ってなんじゃそりゃ?
あ、渋谷公会堂なんですね。
以前の渋谷公会堂よりちょっと手前、公園通り沿いにその名の通りキューブ=立方体の建物。
キャパシティは1957人。サンプラよりちょっと少ない様ですが、サンプラ公演参加予定者には当然優先的にチケットがあてがわれ希望者は全員収容出来たようです。メデタシメデタシ。
ところがここで一つ問題が。
渋谷公会堂って21時に公演終了しなきゃいけないらしい。
山下達郎のコンサートって、最低3時間演るんです。
ってことは夕方6時に公演開始。でも今回は月曜日と火曜日。
平日公演が5時開場6時開演にしなくちゃなんない。
当日は4時過ぎに早々仕事切り上げて渋谷に向かいました。
で、公園通りを上ってLINE CUBEに入ると・・・
あらら。
そうだ、LINEですものね。
こいつもいました。
客席に入ると・・・
木製のウォール、フロア、シートがいい感じ
で、6時ちょうどにコンサート開始。
「今日明日はサンプラキャンセルのお客さん全員を収容出来ました」
「島根から広島移動中のバスが寒くて、そこですぐにホテル行って寝てればいいものをお好み焼き行って風邪ひいてしまった」「今回全51公演で今日の48本目。今までの47本は今日のためのリハーサルでした」で客席大歓声。
演目については、大阪公演とほぼと言うかオーケストラのカラオケ一曲が差し替わった以外は一部の曲順が変わったのみで、結局3時間10分で終了しましたが、曲間のトークでは達郎さんの毒舌が炸裂。
「2019年の渋谷で21時以降音出させない、はあり得ないだろう!」
「ここの支配人は理解があるのに、その上の木っ端役人がうるさいんだ。でそう言う奴は顔を出さない。自分はずっと渋谷区に住んでいて税金払ってるんだ。そこの2〜3席はそのお金で作っているんだ、出てこいよ!」「明日もあるので今日はこのくらいにするけど、明日はもっと言ってやる」
音響については「こんなオペラ形式のホールは本来好きじゃないんだけど、思いのほか音がライブでいい音がする。札幌の新しいホールはデッドで良くなかった」「このステージに立っていると場所は少し移動しているけど、以前の渋谷公会堂の気を吸っているのを感じる」
実際、NHKホールはおろかフェスティバルホールよりいい音でしたね。
ステージセットはこんな感じ。
今回気が付いたことは、ステージ右前に置かれている達郎さんが使うエレピがずっと使っていたフェンダーローズピアノではないこと。ヤマハ製ですかね。今年から?去年もそうだったかな?
サンソンにハガキ出してきいてみよう(笑)
しかし、音楽のステージセットでこんな演劇っぽいのは他のミュージシャンであるのかな?達郎さんのライブは毎年違っていて、今年はどんなのだろうって楽しみです。
セットリストについては大阪フェスティバルホール公演の際と違った部分だけメンションしてみます。
3曲目 ドーナッツソング 本編の前のお遊びが「さよなら夏の日」から「世界の果てまで」に変わってました。「冬の気配が近づいてくる」。季節感に合わせたんでしょうが、あれ?なんか歌詞が引っかかってると思ったら、「慣れないことやるから間違っちゃった」ですって。でもその台詞を演奏しながらパってアドリブで言えちゃうのが凄い。
ところでこの曲の舞台は正にこのホールの至近なんです。今は無くなってしまいましたが、渋谷公園通り沿いにはミスタードーナッツがあったんですね。そこからここ渋谷公会堂に向かって上り坂で・・・。
♬夏の公園通りが揺れる。まるでカタパルト燃える風と転がる坂道
「きょうはなかなかいい出来だ」
5曲目 PAPER DOLL ソロ回しが前回のギター〜エレピ〜ハモンドに加えて、宮里陽太のアルトサックスが加わりました。
13曲目 SMOKE GET IN YOUR EYES からHAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMASに変わってました。
17曲目 BOMBER 基本同じでしたが、後半の達郎さんのカッティングが舞台下手にある袖まで出てきて延々と続きます。その袖に何故かドアがあってその扉開けたんですけど、どう言う意味があったんでしょう?ひょっとしてドアの中にギター弾きながら入ってしまうのかな?なんて思ったんですが、ワイヤレスじゃないからそれはむりですよね。
18.LET’S DANCE BABY
心臓に指鉄砲のクラッカーに対しては「今日は多い!」
後半の竹内まりやメドレーの最後に、一瞬あれこの曲なんだっけ?って一節が歌われましたが、今月27日発売のニューシングル「RECIPE(レシピ:グランメゾン東京テーマソング)」でありました。
♬幸せのレシピで幸せを作ろうよ
と言うわけでアンコール含めて3時間10分、LINE CUBE SHIBUYA 渋谷公会堂での TATSURO YAMASHITA PERFORMANCE 2019 1日目は、最後に達郎さんのこの言葉と共に大団円を迎えました。
「殺伐とした世の中で音楽の場だけは寛大さと寛容さと思いやりといたわりを持っていきましょう」
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