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2024年12月31日

お米や野菜が値上がりするなら、地域の中小企業が「地方創生」を目的に「農業を事業化」したら!南房総の「葬儀会社」が米作りをはじめ、「農業の6次元化=食のSPA化」を推進。

年末、奥さんに連れられてスーパーに買い物に行きました。

小さなキャベツ半玉が198円の値段に驚きました。

農作物は、米に始まり、白菜、レタス、トマトと全て高いそうです。


買い物をしている人のカゴも山盛りの人は少ないようです。

食料品の値上がりで購入する商品点数を絞っているように見えます。

価格の高騰は、夏の猛暑が影響しているのでしょうか?

今年も異常気象で、農作物の値上がりは続くのでしょうか?


スーパーをウロウロしているうちに、値上がり解消のため
「農業による地域創生」のアイデアが浮かんできました。

高齢化で農業従事者が減少しています。

地域の中小企業が農業法人を設立し
農業で地域の活性化を推進したらどうでしょうか?


こんなことを考えていると、面白い本が見つかりました。

『葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな
新しいビジネスモデルができた』です。

南房総の葬儀会社が、農業で会社の再生をはかった物語です。

葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな 新しいビジネスモデルができた【電子書籍】[ 戸波亮 ]

価格:1672円
(2024/12/31 12:50時点)
感想(0件)




経営困難な状況にあった葬儀会社は、利益率向上のため
外注化していた葬儀業務の内製化を進めます。

最初に手を付けたのが、葬儀で使用する「生花事業」です。

自社の花屋を開設、蕾の花を店売りし、咲きかけた花を葬儀用に使用します。

次に、利益率の高い葬儀の「仕出し弁当」の内製化を進めます。


そして、花や食料品を扱い始めたことから農業に着目します。

2013年、北海道に7haの水田を取得、農業生産法人を設立します。

北海道に最低限の人員を常駐させ、春の田植えと秋の稲刈りの時に
千葉の葬儀社から応援部隊を派遣します。


収穫したお米は、農協に頼らず、自分たちで販売します。

葬儀の返礼品に使用、さらに米屋を買収して一般販売を始めます。

米作りの経験がなかったことが幸いして
積極的に最新技術を取り入れ育苗や肥料散布を行います。


2020年、千葉に農業生産法人を設立
北海道で20ha、千葉で10haの水田をもちます。

そして、米作りから生まれる廃棄物を有効活用する事業をはじめます。

米作りの廃棄物を処理すれば費用が発生しますが
再利用できれば処理費用が不要なうえ販売もできます。

稲わらの堆肥化、賞味期限の近い米を利用した甘酒
籾殻の燃料といった商品を開発していきます。

これらの実績から、農業の6次化を推進して商品の原材料から
販売までSPA化に取り組んでいます。


農業は地域に根付いたビジネスですので
新しい取り組みで地域活性化を実現できます。

ぜひ、地域の中小企業が農業生産法人を設立
地域創生につながる新しい農業を実践してほしいと思います。

そうすれば、農作物の価格も低下するうえに
地域が元気になれるのではないでしょうか?
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