今回は、6年間の賭け麻雀で鍛えた運で「ドン・キホーテ」グループを
2兆円企業、小売業ランキング4位に育てた創業者・安田隆夫さんが主人公です。
『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」』を参考文献に制作しました。
運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」 (文春新書) [ 安田 隆夫 ] 価格:792円 |
ゲームの主な内容は
1 賭け麻雀の生活を反省、小売店を開業
2 6年間の麻雀生活で、「運の法則」を学習
3「権限移譲」で従業員の能力アップ
4 新業態の開発に挑戦、企業買収を推進
5 年間業績推移(ドン・キホーテグループ)
6 売上2兆円、全国小売業ランキング4位
・・・になります。
2024年の全国小売業ランキングを見て驚きました。
1位・セブンイレブン(売上高11兆4717億円)
2位・イオン(売上高9兆5535億円)
3位・ファーストリテイリング(売上高2兆7665億円)です。
そして、4位が「ドン・キホーテ」グループの運営会社
「パン・パシフィック・インターナショナルHD
(売上高2兆950億円)」でした。
「ドン・キホーテ」グループは、35期にわたり増収増益で
ついに小売業ランキング4位、売上2兆円を超える企業になっています。
まさか、あの「ドン・キホーテ」がと思わざるをえません。
「ドン・キホーテ」をここまで成長させた創業者の安田さんは
「運」について非常に知識の深いかたのようです。
自分で「運」をコントロールすることで事業を成功に導いたとしています。
慶応義塾大学を卒業後、6年間ぐらい
賭け麻雀のギャンブラー生活をしています。
賭け麻雀の世界で勝負師として生き残ってきたことで
「運」について体験的・実践的知識を学んだみたいです。
1978年、安田さんは29歳でディスカウントストア「泥棒市場」を開業します。
なぜ、ディスカウントストアを始めたかというと、ビジネス知識のない
自分でもなんとかなりそうな商売と思ったからだそうです。
従業員もいなく、倉庫もない状態で商売をはじめ
「@深夜営業 A圧縮展示、BPOP洪水」という
独自の販売スタイルを生み出します。
5年後、「泥棒市場」を売却、現金問屋をはじめ
年商50億円までの企業に育て上げます。
そして、1989年再び小売業に参入します。
それが「ドン・キホーテ」です。
1号店・2号店が成功、1995年から多店舗展開
(1996年・年商100億円を達成、株式を店頭公開)を始めます。
多店舗展開の最大の課題は、店長などの人材になります。
優秀な人材、従業員がいないと多店舗化は成功しません。
「ドン・キホーテ」も、人材で苦しみます。
従業員に、「圧縮陳列、POP洪水」を説明しても理解してもらえません。
そこで、従業員に権限移譲します。
売り場ごとに担当者を決め、仕入れから販売まで全て好きにやらせます。
【3980円以上送料無料】ドンキはみんなが好き勝手に働いたら2兆円企業になりました/吉田直樹/著 森谷健史/著 宮永充晃/著 価格:1980円 |
担当者全員に預金通帳を持たせ好きに商売をやらせる個店経営を実施します。
従業員たちに好きにやらせると
自ら考え、判断し、行動する働く集団になります。
「圧縮陳列」を説明しても理解できず頭を抱えていましたが
権限委譲によりいつの間には「圧縮陳列」や「POP洪水」
を理解していきます。
結果として、安田さんが築きあげた販売スタイルが
従業員によって拡大再生産され、多店舗化の成功につながっていきます。
いまや「ドン・キホーテ」グループを経営する
「パン・パシフィック・インターナショナルHD」の売上は
2024年6月期2兆950億円で2兆円を突破しています。
このゲームでは、「運にもとづく経営で、ドン・キホーテグループを
小売業ランキング4位の企業を育てた安田さんの働き方」
を学ぶことができます。