不幸にして、猛暑の日でした。
彼女は、「顧客訪問」ということで1年に1度来られます。
この訪問、十数年前から始まったような記憶があります。
来られても、いまさら新規保険契約をする歳でもないので
「おかわりありませんか」という話をするだけです。
お会いしても時間の無駄だと思っているので
できるだけ逃げまわています。
訪問するなら契約者本人でなく
死亡保険金の受取人のほうが正解に思えます。
図解入門ビジネス 最新 生命保険の基本と仕組みがよ〜くわかる本[第4版] [ 石橋知也 ] 価格:1540円 |
どうして、訪問してくるのか不思議でした。
最近、『直球勝負 日本初!ベンチャー生保の起業物語』
という本を読みました。
直球勝負の会社 日本初!ベンチャー生保の起業物語 [ 出口治明 ] 価格:1571円 |
その本の中に、日本生命の女性外交員の訪問理由が
少し触れられています。
この本の主人公は、「日本生命」で最年少の
国際業務部長だった出口治明さんです。
役職定年制から、55歳にして日本生命子会社の
不動産管理会社に左遷されます。
もっと違った処遇はできなかたのでしょうか?
いずれにしても、「ひどい左遷人事」の感じがします。
左遷の理由は、社長との対立です。
出口さんは、成長戦略は「国際化」の政策を打ち出し
経営陣の支持をえていました。
ところが、新たに就任した社長は、「今は、国際化は不要。
国内に注力する」という方針を出します。
「国内の他社のシェアを奪えばいい」という戦略です。
「専属のセールスパーソン(女性外交員)を家庭や会社に訪問させる」
従来からのビジネスモデルです。
出口さんは自説を曲げなかったようです。
それが原因で、左遷につながったようです。
この左遷がきっかけで、出口さんは58歳にして
「生命保険のネット販売会社」の起業を目指します。
「ライフネット生命」の開業は2008年5月でした。
【中古】 ネットで生保を売ろう! ’76生まれ、ライフネット生命を立ち上げる / 岩瀬 大輔 / 文藝春秋 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】 価格:338円 |
出口さんは1948年4月生まれですので
わずかながら還暦を過ぎていました。
まさに、還暦ベンチャーです。
はたして、出口さんが日本生命に残っていたとして
ネット生命を創業できたかどうかは不明です。
ある面、左遷されたからできたことみたいです。
いや、左遷されなかったら
日本生命の社長になっていたかもしれません。
出口さんにとっては、どちらが幸せだったのでしょうか?
チョット気になります。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image