働き方改革 生産性とモチベーション が上がる事例20社 [ 小室淑恵 ] 価格:1,760円 |
従業員は毎日出社というルールを見直し
在宅勤務か出社かを選択でき制度になるようです。
対象者は、全従業員7万人のうち製造や保守点検を除く
4万4000人だそうです。
具体的には、当日の業務内容に合わせ、出社して業務にあたるか
在宅で勤務するかを選ぶことができるようになります。
東芝では、新型コロナの感染を防ぐため
従業員に対し在宅勤務を導入しました。
その結果、出社を前提にしなくても生産性を向上させれるとして
今回の毎日出社のルールを見直すことにしたようです。
通信大手のNTTも同じような動きをしています。
勤務場所は自宅を基本とし、出社する場合は「出張扱い」にするそうです。
「働き方改革」による勤務体制のルール見直しの前提は
出社しなくてもリモートで十分な成果を出せるということのようです。
たしかに在宅勤務で、通勤ストレスの解消や
プライベートの充実が図れます。
逆に、プライベートと仕事の切り替えや
同僚との話がなくなるといったコミュニケーションの問題が起きます。
会社に出社すると、直接対話で業務遂行がスムーズになるだけでなく
顔を会わしているだけで仲間意識が生まれ、組織の一体感が生み出されます。
情報共有化の一貫でしょうか、事務所をワンフロアにして
全員の働き方が見えることも望む会社もあります。
「働き方改革」の嘘 誰が得をして、誰が苦しむのか (集英社新書) [ 久原 穏 ] 価格:924円 |
本当に、リモートワークによる在宅勤務が「働き方改革」になるのでしょうか?
うがった見方をすれば、東芝のように業績が低迷している企業の
リモートワークは、「通勤費」「オフィスコスト」「出張費」
「紙・印刷コスト」を削減しようとしてようということではないのでしょうか?
あのホンダは、「ワイガヤ=集団的な議論を重ね、高い価値や
イノベーションを生み出す効果的なミーティング手法」
をどうするのでしょうか?
ホンダらしさとワイガヤ イノベーションと価値創造のための仕掛け [ 長澤伸也 ] 価格:2,200円 |
コロナが収まれば、当然ワイガヤを復活させるのでしょうか?
業務のうちでも新しい政策などの議論は
やはり対面での会話が非常に重要になると思えます。
コロナのせいでリモートワークが導入され、それが毎日出社ルールの
見直しまで発展するとは思いませんでした。
コロナの前は、企業としての情報の共有化・見える化や
コミュニケーションなど、一体感を生むための
マネジメントに注目が集まっていました。
その一例として、企業運動会が注目されていた記憶があります。
一般的に、働き方の自由度が増すにつれ、社内の交流が少なくなります。
従業員数が多く規模大きい会社になると、仮に同じ部署であっても
「話したことがない」「業務上のやり取りだけで話したことがない」
というようにコミュニケーション不足が発生します。
そんなこともあってコロナ前には、組織への帰属意識と
コミュニケーション・チームワーク向上を目的に
運動会を開く企業が増加する傾向が見えました。
新しいことが、すべて優れているわけでありません。
日本人の素晴らしい精神の一つが「温故知新」です
「古きを訪ね、新しきを知る」というのが、日本人の気質です。
日本の伝統的な経営制度を思いだし
今風に応用することも重要ではないでしょうか?
たとえば、「経営家族主義」です。
人間性尊重型 大家族主義経営 新しい「日本型経営」の夜明け [ 西泰宏 ] 価格:1,650円 |
社員が家族のような愛情をもちあうというのは素晴らしいことです。
自社の事業理念を共有して、その実現を目指すには
「経営家族主義」は大いに有効です。
東芝やNTTの今後の「働き方改革」に注目したいです。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image