すると、肺がんの恐れがあるとの診断が出ました。
右側の肺の妙な影が
2年前より大きくなっているとのことです。
50年近く、毎日1箱タバコを吸ってきたのですから
肺に異常があっても不思議ありません。
検診をしてくれた先生は、25年以上の付き合いです。
すぐに大学病院でのCT検査の手配を取ってくれました。
まずは検査が必要とのことです。
一つ質問をしました。
検査をしなくて、このまま放置したらどうなりますかと・・・・。
意外な質問に、先生は驚いたようです。
少し考えたうえでの答えは、「どうなるかわからないが
CT検査は受けてください」でした。
周りで、ガンになった人を何人かみてきました。
抗がん剤治療で体力を消耗し、気力を失った人をみています。
手術をするが、すぐにほかの部分にがんが見つかり、
また手術をするという人もいました。
手術を重ねるごとに、体力を失ったりしています。
先生に本音を語ります。
もう70歳です。
やりたいことはやってきました。
体力を奪う抗がん剤治療はしたくありません。
手術をすることも望みません。
肺がんになるということは
あの世からのお迎えのサインと理解できます。
何も治療せず、死期を迎えていいように思います。
死ぬときに、苦痛が少なくなるような治療で十分ですと・・・。
先生は、困った表情をします。
病院は、患者さんを治療するためのものです。
治療しなくていいという人なら
病院に来ないで下さいということになります。
なにわともあれ、CT検査は簡単ですのでうけてくださいといわれました。
高齢者になると、治療すべきかどうかは難しい問題になります。
病院に行くと、歩くのにも苦労するような人がきています。
自分が病院に来るのも大変になったりすると、どうしようかと思います。
終活の準備もそれなりに終わっています。
苦労して治療するより、
お迎えを受けたほうが楽なように感じたりします。
治療する、しないに関係なく、先生の手配してくれた
大学病院でCT検査を受けることにしました。
肺がんにかかっているなら
治療しない場合あと何年いきられるかをしりたいからです。
「治療するか、成り行き任せにするか」を判断するため
検査をうけてきます。
病院にかよっていると、治療優先で
病気を成り行き任せにすることもできないようです。
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