今回の主人公は、JR九州の現会長・唐池さんです。
唐池さんが出版されている『鉄客商売 JR九州大躍進の極意』と
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『新鉄客商売 本気になって何が悪い』の2冊の本を参考にしました。
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唐池さんの社会人としてのスタートは
1977年の「日本国有鉄道=国鉄」入社に始まります。
その当時、国鉄はお役所的な企業でした。
前例主義の安定した職場にみえますが
部署によっては大変ストレスの発生する仕事もあります。
唐池さんも入社5年間、組合との団体交渉を担当しました。
精神的ストレスの大きい仕事です。
1980年前後の国鉄は、組合が非常に強い企業でした。
経営側と激しく対立し、政治的な問題も含め多くの要求をしていました。
このまま国鉄が存続していたら、唐池さんも「労使交渉の専門家として
年々序列で昇進する役人的な生き方」で終わったかもしれません。
しかし、幸か不幸か、国鉄は経営破綻の危機を迎え
分割・民営化の道を進みます。
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唐池さんは、大赤字のJR九州の社員になります。
鉄道収入1069億円、営業赤字288億円ですから
いつ倒産してもおかしくない会社です。
民営化によって唐池さんは、役所的というより
民間企業の新規事業担当のような働きを求められます。
JR九州・発足時に総務部勤労課の配属されていた唐池さんは
2年後に営業課に異動してローカル特急
「ゆふいんの森」の事業化を担当します。
「ゆふいんの森」の仕事は
運行を実現するまでの約1年余りで終わります。
次に船舶事業に異動し、「博多〜韓国・釜山」間に
新規就航させる高速艇事業の営業課長になります。
船舶事業部で4年、釜山〜博多間の高速艇事業を実現します。
すると、またしても異動です。
異動先はJR九州のお荷物事業である外食事業部です。
外食事業部は25億の売上で8億円もの赤字を出していました。
事業部の黒字化の役目を担います。
ここから、唐池さんのマネジメント力が発揮されます。
唐池さんは受け狙いで、「京都大学柔道卒業」と自己紹介していました。
柔道に打ち込んでいたので、「気合・気力・気迫」といった
頑張るうえで「気」の重要性に気づいたのでしょう。
飲食の店が繁盛するには、店内に「活気・元気・熱気」の
「気」が最も重要という姿勢のもとに、店長教育を実施します。
みごと3年でJR九州・外食事業部の黒字化を実現します。
このような成果もあり、2009年JR九州の社長に就任します。
就任1週間後に出した指示が、豪華寝台列車「ななつ星」の開発です。
指示から4年後の2013年、「ななつ星」は運航を開始します。
唐池さんは、「仕事に全力で取り組む意識=気」を非常に重視しました。
「気」こそが、自分らしい仕事・働き方を
実現する最善の方法といいたいようです。
このゲームでは、次の点を学べます。
(1)異動=ジョブ・ローテーション
会社は人材を育てるために
職場を異動させるジョブ・ローテーションを行います。
不本意と感じる異動があっても、なにかのチャンスと考え
仕事と真正面から向き合い全力で取り組むことが重要になります。
会社員に異動はつきものです。
(2)働く意欲を高めるのは「気」
真剣に仕事をしている人は、必ず「気」があふれています。
仕事の成果を左右する「気」について
どのように生み出していくかを学びます。
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