作りやすいのが、「百人一首」式のカルタです。
作りにくいのは、「いろは(あいうえお)」式のカルタです。
この答えは、簡単です。
「百人一首」式には、読札の頭の文字になんら条件がありません。
読札の頭の文字を、「い」から「す」まで各1枚を作る必要があります。
「い」で始まる読札が、何枚あってもいいことになります。
それに対して、「いろはかるた」のほうは、読札の頭の文字を
「い」から「す」まで各1枚作る必要があります。
意外に、この条件は大変です。
読札の文章を作るのが大変になります。
読札の頭の文字の条件が、作りやすさに大きく影響します。
頭の文字の条件は、取札の探しやすさにも関係してきます。
取りやすさでいうと、逆に「いろはかるた」がやさしくなります。
一般的には、取札に読札の頭の文字をわかりやすく表示しています。
取札の頭の文字が目立つ分、探しやすくなります。
一方、「百人一首」式は、読札に和歌や俳句の全文が表示されています。
取札に、下の句が書かれています。
読札の文章を聞いながら、下の句を思い出して取札を探します。
全文を覚えていないと探しにくくなります。
少なくとも、全文を覚えていないと探すのが遅れてきます。
読札の頭の文字が、大きく書かれているようなこともありません。
その面でも、取札が探しにくくなっています。
そのような理由で、作りやすいカルタが取りにくいカルタ、
作りにくいカルタが取りやすいカルタになる傾向があります。
市販されている「百人一首」式カルタとして、作品の一節を読札にした
「宮澤賢治木版画歌留多」「木版画なつかしの歌かるた」
「奥野細道かるた」などがあります。
取札には、その作品目が表示されたりしています。
最近作られたカルタでは、
「かつしか郷土かるた」もこの方式になっています。
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