2017年04月08日
富岡で「復興の集い」夜の森の桜のしたで!
福島第1原発事故による避難指示が1日に帰還困難区域を除き解除され富岡町で8日、富岡二中周辺を7年ぶりに歩行者天国とし「復興の集い2017」が開かれた。集いに合わせるように、桜の名所として知られる夜の森地区の桜も花開き、町民の心のよりどころだった桜並木の下でようやく実現する集いに、多くの町民が将来の希望を託した。
町内が春らしい陽気に包まれた7日。朝方までの雨が上がると、夜の森地区の桜並木では、ピンク色に膨らんだつぼみが少しずつ花を開き始めた。桜を一気に咲かせるような踊りを披露し、夢を見られる時間と場所に咲き始めた桜のように、富岡の復興をスタートさせた。集いに出演するチーム富岡さくらYOSAKOI、桜並木の下、演じるよさこい踊りに高揚感を隠せない。
震災前は恒例の「夜の森桜まつり」に合わせ、各地の団体が集う「さくらYOSAKOI」を開催していたが、休止が続いている。今回はメンバー約10人が演舞を披露する予定で「復活に向けたきっかけにしたい」と意欲を燃やす。
本番前日、関係者が慌ただしく会場の設営などに汗を流した。桜並木のライトアップを復活させた、まちづくり会社の一般社団法人「とみおかプラス」はヘリコプターの遊覧飛行や桜絵馬作りなどの独自イベントを同時展開する。今回を契機に支援の輪が広がることを願う。
平成25年、町は避難で散り散りになった町民同士が交流する場を提供し、絆を確かめ合おうと企画。平成26年以降も毎年開催してきたが、メイン会場は広野町だった。宮本皓一町長は「町民は6年間、古里の桜並木を思い出して避難生活を送ってきた。町民と一緒に富岡で桜の開花を迎えられて感慨深い」と語った。
夜の森地区に約2.2キロ続く桜並木の大部分は帰還困難区域で今も立ち入りが制限され、歩行者天国で自由に歩けるのは0.3キロにとどまる。しかし、町は避難指示解除でようやく実現した集いの地元開催を咲き始めた桜のように、富岡の復興をスタートさせ本格復興と帰還への一歩と位置付け、参加者は、数輪の花が開いた桜の木を見上げ、これからスタートする町の復興と桜が咲き誇るように重なり合ってほしいと願った。
参考 福島民友
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