前回までで交換キットを入手するところまで書きましたので、今回は実際の交換作業について書いてみようと思います。
↑バッテリー交換の実験台になってしまったiPhone8 64GB ゴールド au版
まずはフロントパネルを止めている充電ポートの横にあるネジを取り外します。
↑このネジは穴が五角形なので通常のプラスドライバーでは外すことが出来ません。
付属の工具に専用のドライバーがありましたので、それを使って外しました。
ちなみにどの工具も先端が小さすぎて目視ではなかなか区別が付きにくい感じでした・・・
とっかえひっかえ試してみて、ネジ穴が合うものを見つけながら作業しました。
次に付属の吸盤を使い、フロントパネルを持ち上げ、本体をこじ開けていきます。
フロントパネルと本体の間は強力な防水両面テープで接着されているので、かなり引っ張らないと隙間が出来ませんでした。
付属品の吸盤で一生懸命引っ張っていたところ、吸盤についていた金属のリングがひん曲がってしましました。
↑ホームボタン付近のパネルを吸盤で持ち上げるのがオーソドックスな外し方のようです。
吸盤でパネルを持ち上げ、専用のプレートをパネルの隙間に差し込み、隙間を開けたところにもう1枚のプレートを使ってパネルをぐいぐいと持ち上げていくと、フロントパネルが剥がれれてきます。
この作業が最も手間取りました。
フロントパネルが外れると、早速中からバッテリーが見えてきます。
↑フロントパネルを完全に開けたところです。
パネル側と本体の間は数本のフラットケーブルで接続されています。
バッテリーを交換するにはこれらのケーブルをすべて取り外さなくてはいけません。
ちなみに外した部品は以下のようなところです。
これらの板金部品を外すと、その下にフラットケーブルのコネクターと基板との接続部分が出てくるので、それらを丁寧に外していく必要があります。
そして注意すべきなのは、各部分のネジの長さがバラバラだという事です。
どこのネジをどう外したか、ちゃんとわかるようにしておかないと分解した後に再組立てできないようになるので要注意です。
今回はこのサイトを参考に、分解を進めていきました。
ちなみにこのサイトの情報による利、慣れた人であればこのフロントパネルを開けた状態からバッテリーを交換できるらしいですが、初心者はちゃんとフラットケーブルを外して影響のある部品を取り除いた状態で交換作業を行った方が良いらしいです。
本来ならば各工程を写真に収めながら作業をして行きたかったのですが、あまりに細かい作業なのでそこまでの余裕がありませんでした・・・
↑ケーブルコネクタを押さえているブラケット部品を外しているところ。
内部の部品はほとんどがプラスドライバーで外せました。
ブラケットを取り外した後は、丁寧に基板からケーブルのコネクターを取り外していきました。
もう片方のケーブルも外していきます。
すると、フロントパネルを完全に取り外すことが出来ました。
↑フロントパネルが外れた本体側の状態。
手前側にバッテリーパックが取り付けられています。
バッテリーは強力な粘着テープで固定されているので、4か所にあるテープのストラップを剥がし、水平方向に粘着テープを引っ張りながら剥がしていきました。
・・・が、ここでテープが切れてしまうと、なるべくバッテリーを傷つけないよう工具などを差し込みながらバッテリーを引き剝がすことになってしまいます・・・
今回は・・・お察しください・・・
↑無事に(?)バッテリーをと外せたら、今度は新しいバッテリーを取り付けていきます。
新しいバッテリーにはあらかじめ最初から粘着テープが付いていますので、フィルムを剥がしてずれないように位置を合わせてバッテリーを取り付けていきます。
ここで一旦フロントパネルのケーブルを本体の基板に接続し、動作確認を行いました。
結果、無事に電源が入り、バッテリー交換は成功したようでした。
バッテリーの動作確認が出来たら、’今度はフロントパネルを戻していく作業に移ります。
注意する点としては、フロントパネルケーブルを本体の基板に取り付ける前に防水テープの貼り付けをしておく必要があるという所です。
↑付属の防水テープを本体に張り付けているところ。
防水テープはガイドになっているフィルムに貼りついている状態なので、ガイドの位置合わせをしながら、本体の外枠からテープがずれないように貼り付けていきます。
ちなみにかなり細いテープを細い本体のガイドの上に貼らないといけないので、ずれないように貼るのは非常に難しかったです・・・
↑本体側に防水テープのフィルムを貼り付けたところ。
この後、外周にテープを貼り付けて、フィルムを剥がしていきます。
フィルムを剥がした後に、フロントパネルのケーブルを外した逆の手順で取り付け、本体側にフロントパネルをはめ込んでいきます。
あとは、充電ポート両側のネジを取り付けて交換作業は完了となりました。
次回は交換後のバッテリー持ち具合やバッテリー容量の実測値の測り方等について書いてみようと思います。
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