はなびの部屋

　筆者は、ちょうど１年後ぐらいに税理士として開業する予定でして、現況は会計事務所にて、約２０年程勤務しております。１０年程前から、独立を想定して吸収できるものはしておくというスタンスで勤務してきました。ここ２、３年は特に将来、独立したときを想定して、何とか１日でも早く家族がご飯を食べていけるようにするにはどうしたらいいのか、また今すべき事を考えながら仕事をしてきました。筆者は会計事務所に転職する前は６年程、一般の商社でサラリーマンをしていました。そこでは税理士なんて全く考えていませんでしたが、このままサラリーマンをしていても４０代で中間管理職、そのあとはどうなるんだろうという心配と、誰でもできるような事をこれから何十年もしていく（会社の先輩、上司はいい人がたくさんいたので、特に不満もなかったのですが、何か物足りない気持ちでしたし、リストラされても、何も能力もないことから、税理士を目指すことを決意しました。また、親が自営業をしていまして、技術を売る仕事をしていたことから、よく自宅に税理士さんが帳面を見に来ていました。そこで税理士ってどんな仕事かを調べることで、興味を持ちました。まあこんなところが税理士を目指すキッカケとなり、今に至ります。
　ところで、みなさんは仕事に対してどのようなお考えを持っておられるのでしょうか？私は独立という考えがあるので、一般の方と考え方が少し違うかも知れません。いい意味でも悪い意味でも、将来は事業者として、家族を養う収入を自分の責任で獲得しなければなりません。また収入だけでなく、業務の遂行についても、対価を払っていただくお客さんに対して責任があります。いい仕事をすれば、収入も増えるでしょうし、頼りない仕事をしていれば、収入も減るでしょう。サラリーマンと同じように、今現在も会計事務所という組織の中で働いておりますが、日々の業務については、将来を見据えてほぼ自分の責任で業務を遂行しているので、この点については、今はいい勉強をさせてもらっているものと認識しております。ただ、それを悪い意味で言いますと、自分の担当、業務については責任を持って行動しますが、他の従業員、事務所については、興味もなく、何か助けてもらった記憶もないので、その点では何か寂しさを感じながら仕事をしております。本当は事務所で助け合いながらというのがいいとは頭ではわかってはいるものの、現在、事務所にいてる人間で他に税理士はおらず（事務所の責任者だけが税理士資格を有している）本気で税理士を目指している人間もいてないことから、何か活気みたいなものがないのが実情です。幸い学校に通ってました時の方々と繋がっており（みんな開業するかどうかは別として、みんな税理士を目指している仲間です）たまに連絡を取り、お互い現況を報告したり、何かわからないこと、問題などを相談等しています。そのうちの一人とは、ちょくちょく食事に行き、将来、お仕事についてお互い助けあっていけたら（その方は父親が税理士で父親の会計事務所で勤務しているので、将来、業務提携してくれないかという話ももらっています、嬉しい限りです）と思っています。とにもかくにも、この１年は勝負の年で将来に役立つ人脈、知識を構築していくことに力を注いでいます。
　ダラダラと偉そうなことを書いてきましたが、周りの助けがないと生きていけないのは勿論ですが、１年後には、自分の責任で行動しなければならない環境となることに不安があります。みなさんは日々社会人としてどういう考えをベースにお仕事をされているのでしょうか？その置かれている環境、立場もいろいろあるとは思います。何かご意見等いただけましたら嬉しいです。どんな職業であれ、必要とされ、信頼される人に少しでも近づくことができれば、いい仕事ができるのではないでしょうか？自分に足りないものを認識できる１年になるように心がけたいと思うこの頃です。