レントゲンと言えば、その人の名より
その名の装置が思い浮かぶでしょう。
以下ではレントゲンは人の名前として
使っていきます。
レントゲンの時代にはH・ヘルツ等
によって真空放電や陰極線の議論が
なされていました。今風に考えたら
対象は単なる粒子とか波ではなく、
2面性をもった波動関数で記述される
電子であると言えますが。
レントゲンの時代には不明確でした。
まずレントゲンは実験結果を
重視してます。X線が人体を透過した
後の写真を大衆に見せました。
ネーチャやサイエンスといった
有名雑誌に投稿し、議論して
事実を明らかにしていきました。
その方法は先ず磁場に作用する
陰極線の実験を積み重ねます。
陰極、陽極、検出対象として
色々な物資を試し、
鉛は通さずガラスは透過する
といった事実を明確にします。
説明が細かくなり恐縮ですが、
陰極線の陰極・陽極間に検出対象があり、
検出対象から放射されるのがX線です。
検出対象に蛍光物資を使った所が
レントゲンのオリジナリティですね。
そうした仕組みで磁場から力を
受けないX線を発見して、
突き詰めていったのです。
その後の成果で原子が崩壊・融合する過程で
放射線が出てくる知見が集約されてくる訳ですが、
後の素粒子での議論につながる種が、
レントゲンによって沢山まかれていた訳です。
また、レントゲンを偲ばせるエピソード
をいくつかの紹介します。
まず、レントゲンは自らの独自技術に
対して特許を申請しなかったと言われ
ています。科学の成果は万人が享受すべき
だというレントゲン独特の考えです。
また、レントゲンは第一回目の
ノーベル賞を受けていますが、
賞金に手を付けず、
全て大学に寄付しています。
そして愛妻家だったと思います。
レントゲン自身はガンで亡くなりますが
年上だった奥様に先立たれてから
数年後の事でした。今でもよく
紹介されている写真は奥様の手を
X線が透過した姿でした。
皮膚を透過したX線が骨の形を
リアルに映し出し、その薬指には
はっきりと結婚指輪が見えます。
【舞台別のご紹介】
以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
適時、改定をします。
nowkouji226@gmail.com
2020/10/15_初版投稿
2021/01/15_改定投稿
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