シュレディンガーはオーストリア=ハンガリー帝国に生まれました。彼はその父に影響を受けたと言われまずが、その父はバイエルン王国の生まれで、広い教養をもった人だったようです。これが後のシュレディンガーの性格に影響するかと思われます。
シュレディンガーは猫の例えで有名です。
具体的には量子力学的な現象に連動して
猫を毒殺する仮想実験を議論しました。
議論の帰結としてミクロな現象が
確率的な実在として表現出来る事、
そして空間的に広がる確率波を考えます。
確率波の時間発展は
シュレディンガー方程式と呼ばれ
量子力学の基礎方程式となるのです。
私は大学院時代にそれを使い
超伝導現象を紐解きました。
新しい現象理解に繋がっていったのです。
そうした量子力学の表現形式として
ハイゼンベルク形式とシュレディンガー形式
があり2つは完全に等価です。
数学の側面から大まかに表現すると、
ハイゼンベルク形式はヒルベルト空間上の
行列とベクトルを使い、
シュレディンガー形式では同空間での
演算子と波動関数を使います。
共に直感に響く側面を持ち相補して全体を
補い合うのですが、私には粒子の二面性
を感じる時はシュレディンガー形式が
適していると思われました。
その記述をシュレディンガーは纏めたのです。
最後に、もう一度シュレディンガーの人となりに話を戻したいと思います。シュレディンガーはウィーン大学でボルツマンの後任であるハゼノールの教えを受けていて、ボルツマンと関わりが出来たのです。彼はボルツマンの示した道筋を受け継いでいた人でした。彼はボルツマンに対して熱い想いを持っていました。曰く、「ボルツマンの考えた道こそ科学に於ける私の初恋と言っても良い亅_【万有百科大事典 16 物理・数学の章より引用しました。】
ボルツマンが完全に確立出来なかった原子論をシュレディンガーは彼らしい描像で表現したのです。
また、シュレディンガーはオーストリアの
紙幣にその肖像を残しています。
〆
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【舞台別のご紹介】
2020/08/16_初稿投稿
2020/12/31_原稿改定
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