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2017年06月22日

◆学習者のニーズの探り方

『いつでもレッスンを止める自由がある学習者』が、プライベートレッスンを継続したいと思うのはなぜでしょうか?

短期的な目標や一時的な必要性を満たすだけでは、継続してレッスンを行う(継続した収入を得る)ことはできません。

私は、人の多くの行動は、
『人に言われたから』とか『人より劣っている感じがするから』
というような外的動機では継続しないと思っています。

逆に、自分自身が心の底から『自分はその行動を取る必要がある』と感じるような内的動機があれば、それは人を動かす原動力になると思います。

これはプライベートレッスンでも同じです。
私はレッスンを受け持っている学習者に、定期的に日本語を学ぶことの内的動機を思い出させるようにしています。

今日もこんなことがありました。

日本企業に勤めるTさんは、普段から日本人と働くことの難しさを訴えていて、レッスンでは仕事の話をしたくないと言っていました。

それを受け、導入する単語や表現は社内で使えるようなものを選んでいたものの、トピックは彼の仕事とは無関係のことを取り上げるようにしていました。

「先週レッスンで習った表現を使った」
「この間覚えた単語を同僚が使ってた」
と嬉しい報告をしてくれるTさんでしたが、レッスンの内容やリズムがマンネリ化しているような気がしたので、内的動機の確認をしてみることにしました。

「レッスンの内容はどう?もっと単語をやりたいとか、文法をやりたいとかある?」

そう聞いてみると、うーんと考えながらも
「とてもバランスがいいと思う。トピックも色々だし、習った文法はすぐ使えるし、単語も便利。強いて言うなら、○○(彼が携わる業界)についてもうちょっとやりたいかな。

とのこと!

実はこの彼、自分から仕事に関するトピックは外して欲しいと言ったことを覚えていたので「やっぱりレッスンで取り扱ってくれた方が助かる」ということが言いづらかったようなんです。

大事なことは二つ!
一つ目は、私がこの質問をしたことで彼自身がレッスンの内容を振り返ったということ。
つまり、「やったことは身についてるな。」とレッスンの効果を再確認したということです。

かけてきた時間とお金は無駄じゃなかった。
そう気づいてくれたことは、今後レッスンを継続する理由にもなります。

二つ目は、隠れていたニーズが出てきたということです。
教師が学習者に気を使うように、学習者も教師に気を使っていることがあるんですね。
正直に言うきっかけを作ってあげること』がとても大切だなぁと実感しました。


どう思ってるか聞いてみる。
少し勇気のいることかもしれませんが、ぜひ聞いてみてください。

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2017年06月09日

◆学習者との信頼関係を築くコツ

学習者が喜びをシェアしてくれる時…

「この間の会議で、習った単語がたくさん出てきた!」

「受け身形はまだ使えないけど、人が使った時はわかるようになった。」

「前のテストよりよくできた。」

「初めて日本語でレストランの予約ができた!」


私の方から聞かなくても、嬉しかったエピソードを話してくれる時にとても喜びを感じますきらきら

「"嬉しい!"と感じたことを話せば、先生も喜ぶだろう」と信じてくれていると思うと、とても嬉しいんです。

そんな時はもうレッスンの予定なんか忘れて、彼らが嬉しいと感じたエピソードを思う存分話してもらい、喜びを共有します。

自分の生活に役立つことを一番に考えて、成功体験を自分のことのように喜んでくれる先生になら、きっとどんどん心を開き自己開示してくれると思います。
そうして自己開示してくれたところに、彼らが抱えている悩みが隠れていたりします。

教師と学習者が同じ目標を持つことも大事ですが、悩みを共有することも大切だと思います。
相手の悩みを知ってこそ、解決の手助けができるのですから。

感情を共有してお互いの信頼を深める!
プライベートでは特に大切なポイントです。

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2017年06月08日

◆読解が苦手な英語圏の学習者のレッスン

読解に苦手意識が強い英語圏の学習者(初級レベル)のレッスンがありました。

彼はJLPT を受けることになっているのに、読解の勉強となるとあくびばかり…

なんとかして『読む気』を起こさせなければ!と思った私は、N5の文法と語彙を散りばめた読解教材を作ることにしました。

「彼の読む気が起こる読解のトピックは何だろう…」

彼は去年の4月から日本企業で働き始めたばかりのビザネスマンで、日頃から出身国のイギリスと日本の文化の違い(特に社会的に常識とされることや仕事の取組み方の違い)に興味を持っていました。

年齢は30代後半で、独身。

色々なことを考慮して私が選んだトピックは、『草食男子』!
ちょっと古いですが、当時に『スイーツ男子』『マタハラ』『港区女子』など、巷で話題になったある属性を持つ人とその呼び名を取り扱うことにしました。

呼び名を並べ、その下にはその呼び名の定義(とされていること)をN5レベルの文法で書いて読ませます。

そしてどの文がどの呼び名について説明しているのかを考えさせるのです。

日本での生活が長くなってしまうと日本文化を新鮮に感じてくれなくなってしまうことが多いのですが、彼のように1年程度であればまだ楽しんでくれます。

肝心な彼の反応はというと…
やはり大喜びきらきら

こんな風に徐々に読解に対する苦手意識を取り除き、どのような話題についてでも問題なく読む姿勢を持ってくれるような流れを作るよう意識しています。

試験本番までもう少し…
うまくいくといいな!

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2017年05月19日

◆上達を意図的に感じさせる方法

語学学習をしていて上達を感じるのは、どのような時ですか?

人によっても様々かもしれませんが、多くの方は『できないことができるようになった時』にそれ感じるのではないでしょうか?

しかし、できるようになったことに気がついていなかったり、見逃していたりしたとしたらどうでしょうか?

せっかく上達していても、実感がなければ時間を割いてお金を払ってレッスンをすることに意味を感じられなくなってしまいます。

ではどのようにすれば、上達したことを実感できるようになるのでしょうか?

私が意識することは2つあります。

1つ目は『学習者本人に最近不便に感じたことを思い出させ、自分はそこに不便を感じているということを自覚させる』ことです。

それも、「仕事で使う時に困った」という漠然としたものはなく、「取引先に〇〇を催促するメールの書くときの書き出しがわからなくて、送るまでにすごく時間がかかった」など、困った状況を細かく思い出させるんです。

一度苦手意識を持ってしまうと、メールを打つのが嫌になってしまうかもしれません。
でも、苦手なことを自覚しなければ、克服したいという意欲がわかないだけでなく克服したことにさえ気がつくことができません

これができないと自覚していたから、できたことに気がつくことができる

そう感じているので、できないことを明確にして自覚させることはとても大切なことだと思っています。

意識することの2つ目は、学習者に聞いた不便をしっかり覚えておくこと。そしてしばらくしてから同じような状況があったかどうか質問して確認することです。

この場合で言えば、レッスンで催促のメールの書き出しを勉強した数ヶ月後に、職場で催促のメールを打つ機会があったどうかを聞いてみるんです。

こちらが聞く前に本人が気がついて報告してくれればいいのですが、そうじゃないこともしばしば…

そんな時はこちらから聞いてしまいます。
もし「ある」ということであればこちらも安心できるし、学習者側もそれを思い出すことでレッスンの効果を改めて実感してくれるはずです。

「ない」という場合も、こちらがそのような質問をすると聞かれた学習者の脳は自然とレッスンが役立ったと感じた瞬間を探そうと働いてくれるので、「それはなかったけど、こんな時にこれが役に立ったよ」と
話してくれると思います。

できないことを自覚させ、できるようになったという実感や経験を意図的に思い出させるようにする!

レッスンの内容が学習者のニーズに合っているか、学習者は上達を感じているかを確認する手段の一つです。

ぜひ試してみてください。

今日はマンションの共有スペースでレッスン!
いいところだなぁきらきら
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2017年05月18日

◆単語を覚えるテクニック

『お父さん お母さん お兄さん お姉さん 父 母 兄 姉…』

生徒たちを悩ませる単語の一つですよね。

今日はあるビジネスマンのレッスンだったのですが、彼は就業先の企業にレッスン費用を負担してもらう条件としてN5に合格することが求められています。

何度も単語クイズを繰り返し、なんとか
『お父さん お母さん お兄さん お姉さん…』を覚えようとしているのですが、なかなか覚えることができませんでした。

漢字も音も母国語とはかけ離れすぎていて、なかなか覚えられなかったんです。

どうすれば覚えられるだろうか…?
「書いても読んでも覚えられないなら、他の方法を試してみなくちゃ!」
そこで私はこんなエピソードを話してみました。

「居酒屋では店員さんをお姉さんやお兄さんと呼ぶことがある。たとえ彼らが年下であっても。」

すると彼は、彼の国でも似たようなコンセプトがあると言って話し始めました。
お互いになるほどね〜なんて言いながら話していたのですが、次のレッスンでの単語クイズ。

見事お父さんとお兄さんを覚えているではありませんか!

よかったきらきら
どうしても覚えられない単語は、脳の中に変化球を投げてハイライトをつけてあげるようにすると覚えやすくなるなぁという感覚があります。
頭の中にマーカーで色をつけるよう感覚です。

覚えられない単語はエピソードとともに扱ってみる。
単語よりエピソードの方ばかり覚えてしまうということもあるのですが…

ぜひ試してみてください!

今日はこんな場所でレッスン♪
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2017年05月17日

◆サボりグセのある生徒には

「授業以外では全く勉強しない。」

みなさんはそんな学習者に、どんな対応をしていますか?

今日は朝からそんな学習者のレッスンでした。

宿題が欲しい欲しいと言いながら、時間がないと言って全くやらない。
こんな単語リストが欲しいあんな宿題が欲しいと要望は出すわりに本人がなかなか取り組まず、復習を繰り返すばかりで日本語レベルは一進一退の状態が続いていました。

そして今日、レッスンの冒頭で彼女が大好きな映画の話になったのですが、これがなんとも話しずらそう!

単語は出てこないわ文法は使えないわ…諦めたのか最後には英語が出てくる始末…

そこで私は彼女にこんな質問をしました。
「今の自分が話した日本語に何点つける?」
すると彼女は「2点(10点満点)」と答えました。

うーん、低い!

でも私が聞きたいのはここじゃないんです。
聞きたいのは、
残りの8点は何?何が足りないから2点なの?何をどう改善すれば10点満点に近づくの?
ということです。

彼女の答えは
・単語
・文を接続する力

でした。

私の質問はまだまだ終わりません。
次に聞くことは、

じゃあどうする?

足りないことがわかったら、次はそれをどう補っていくのかを学習者本人に考えさせます。
勉強方法を学習者本人に決めさせるということです。


・単語はアプリを使う
(これも私がずーーーっと前から用意していたのに本人が手をつけなかったもの)
・文法は日記を書いて練習する
文法は書く方が覚えやすいそうです。


学習者本人が提案した勉強法で十分そうなら何も言いませんが、この学習者には一言つけました。
「日記は、必ず1度は◯◯と△△の文法を使うように書いてください。」

ただ書くだけでは使い慣れた文法ばかり使うだろうと思ったので、アウトプットさせる文法を指示しました。

学習者自身が自分のレベルを自覚し、
足りない技術を推測し、
改善法を考える。


学習意欲が低下してきた人や伸び悩んでいる人には、こんなことを意識させるようにしています。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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◆N2レベルのクライアントのお気に入り

こんにちは!
このブログを読んでくださりありがとうございます。
フリーランス日本語教師のらTomomiです。

最近、慣用句や四字熟語を使った授業をすることが多いのですが、クライアントからの反応も良くとても気に入っています♪

どんなレッスンかと言うと、

四字熟語をいくつか導入した後でこの学習者が好きそうな話題を投げかけ、その話題について習った四字熟語を使って意見や考えられる状況などを言わせると言う単純な流れです。

もちろん、「意見や考えを話すときは四字熟語を使ってね」と明確な指示を出した上で進めていきます。

なんで気に入っているかというと、
以前と同じような話題について話しているのに、一言で的確な表現ができるので学習者自身は以前より意見や考えが話しやすくなったことを強く実感できます。

さらにとても難しい表現が身についたような感覚になり上達が感じられます。

トランプ政権についてとか東芝についてとか、これまで話したこともある話題だったけど、四字熟語を使って発話した後の彼はとても誇らしげでしたきらきら

ちなみにこのクライアントはアメリカ人ビジネスマンでN2レベルです。

非漢字圏でも楽しんでくれています♪

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2017年05月16日

◆プライベートレッスンの内容

ー文法の復習編ー

【用意するもの】
文法カード×4枚(学習済みだが弱いもの)
話題カード×3枚(Sが興味を持てて意見が出そうなもの)

【使い方】
@ 1枚ずつ引かせる
(今日は「〜し、〜し」と「アルコール規制」)

A アルコール規制についてのニュースの詳細を話しながら、関連語彙「禁止」(屋外での飲酒禁止について)を導入
(このSは小さい子どもがいるので、公園などで見かけそうな「入ってはいけません」と書かれた看板の写真を見せたり、「こいにエサをあげてはいけません」というような例を出したりして禁止の意味を理解させました)

B 「〜し、〜し」を使うよう念を押した後で、話題について意見を話させる

C Sの発話
「日本人はアルコールを飲みすぎるし、最近は若い人のアルコールの事故があるし、アルコールのルールを厳しくしてもいいと思います。
でも、禁止したら面白くないと思います。
アメリカは外でアルコールを飲むがダメです。
でも、私は外でビールを飲むのが好きです。」
とのこと!

D フィードバック
「〜し、〜し」は問題ないが、「〜てはいけません/〜ちゃだめ」が使ないことが発覚!
Sの生活場面を想定しながら、「〜てはいけません/〜ちゃだめ」の練習(子供との会話想定)
・触っちゃダメ
・入っちゃダメ
・食べちゃダメ

ここまでで復習終わり。15分ぐらいです。

2017年05月10日

◆プライベートレッスンの内容はどう決める?

プライベートレッスンの内容に困るという方がいらっしゃるようなので、ある日のレッスンの内容について書いてみます。

みなさんがプライベートレッスンを行うとしたら、何を基にレッスンの内容を決めますか。
クラスやグループレッスンとも大きな違いはないかと思いますが、
私の場合は、
@ 日本語の使用場面と会話相手
A 日本語の使用目的(仕事・キャリア、家族や友人とのコミュニケーション、サバイバル)
B 生活環境(職種、家庭環境、子どもの有無や子どもの年齢)
C 興味、趣味
D クライアントの性格
E クライアント本人が一番上達を感じられるポイント(=弱いところ)
などです。
何か書き忘れてるかな…


あるクライアントの例で言うと、
【中級のビジネスマン】
@ 使用場面=公共の施設(レストラン、ジム、店など)
A 使用目的=ジムのスタッフやバーで知り合った日本人、子どもの友だちの親とのちょっとした会話
B 生活環境=会社経営、日本人の妻、息子
C 趣味興味=運動、健康、社会情勢、新ビジネスモデル
D 性格=論理的、温厚でまじめ、負けず嫌い
E 上達を感じるポイント(弱いところ)=パッとした(言い返しなどの)一言

ちなみに上達を感じるポイントは・・・
私と彼との会話中彼のあいづちが「そうですね」ばかりだったので指摘しました。
そうすることで彼が「相槌が苦手」と認識します。
なぜそんなマイナスな認識をさせるのか??
レッスンを繰り返すことによって相槌のパターンが増やし、「できない」が「できる」に変わる経験をさせそこにハイライトを生みだすためです
上達してる!という感覚は、「できない」という認識があってこそ感じられるものなのです!

ちなみにが長すぎましたね

さて、ここからレッスンを組むまでの4つの流れをお話します!
途中私の頭の中の声がでてきます耳

@ レッスンの軸にするのは、上達ポイント!
このクライアントの場合は、会話相手にパッとした言い返しをしたり相槌をうったりできるようになること。そのためにフレーズや語彙をしっかり定着させることです。

A 彼が興味を持つ話題は?
どんな話題なら意見が持ってくれるだろうか、どんな話題ならもっと知りたい欲が出るだろうか?
自然と意見や質問が出てくるような話題を探します。

ニュースを見ていると、
「外国人観光客が不便だと思うことランキング」なるものを発見!

B この話題と彼の興味、性格を照らし合わせてみる
彼はビジネスオーナー
  ↓
人の悩みからどんなビジネスが生まれるか考えるのが好き

彼は負けず嫌い
  ↓
ランキングの内容をクイズ形式でを当てさせるようにすれば乗ってくるかな?

ということで話題はこれに決定!

C 肝心な軸の上達ポイントを押さえるフレーズはどうやって決める?
話題が「外国人観光客が感じた不便や不満」なら、クライアントにも彼の生活の中の不便や不満を考えさせてみよう。
不便や不満を話すときに使うフレーズはないかなぁ。

「〜ばいいのに(と思う)」なんてどうかな?
日常生活で使えるかな?
生活環境や学習目的を考えてみると・・・

【ジムで】
・もっと早い時間から開いていればいいのに
・あのマシーンがあればいいのに

【バーでの世間話】
・ここでスポーツが見られればいいのに
・(誘いを断った友だちに対して)来ればいいのに

いけるいける♪
じゃあこれにしよう!

―――――

と、こんな流れです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが…

何かの参考になれば幸いです!
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました!

◆飽きさせないレッスンのコツ

こんにちは!
このブログをお読みくださりありがとうございます。
フリーランス日本語教師のTomomiです。

今日は、クライアントを飽きさせないフリーランスらしい自由なレッスン法について書いていこうと思います。

今日はゼロ初級のクライアントの授業でした。
ゼロ初級と言っても彼は40代の男性、大人です。
職場や家庭では英語しか使わないので、まず必要なのは生活の為の日本語!

これまでのレッスンは彼の会社の会議室を使わせて頂き、あいさつ、レストランでの注文の仕方、交通機関を利用するにあたり必要になりそうな表現を練習していました。

「そろそろレッスンのパターンを掴んできたところかなぁ」と感じた私は、あえてここでパターンを崩す作戦に出ました。

漢字はもちろん、ひらがなもカタカナも全く分からない彼に、生活に便利な表記を導入することにしたのです。

まずはいつも通り会議室でレッスン開始です。
アイスブレイキングをしながら前回の復習をした後で、「今日は漢字とカタカナの勉強をするために会社の外に出るよ。」と伝え、

豚肉/ポーク・鶏肉/チキン・牛肉/ビーフ
牛乳/ミルク・豆乳/ソイミルク
辛口/中辛/甘口
などの食品にまつわる表記をいくつか書いたプリントを彼に渡しました。

「こんなの無理!なんにもわからない!」とあからさまに嫌そうな顔をした彼でしたが、
「サンドイッチの中身をわかったうえで買いたいと思ったことはない?」
とか、
「無糖のカフェオレとか、低脂肪牛乳とか、カレーの辛さの度合いを選びたいと思ったことは?」
と質問すると、覚悟を決めたようにプリントとにらめっこを始めました目

プリントに書いてある文字だけではわかりにくいしおもしろくないので、私は同時に事前に撮っておいた写真を見せるようにしています

例えば・・・
IMG_2532.JPGIMG_2536.JPGIMG_2529.JPG



そして少し慣れたところで、彼をコンビニに連れ出しました!
(もちろん、彼の上司からも許可を得ています)

IMG_2548.JPG
すると驚いたことに!
自ら進んで色々な商品を手に取り、次々と表記されている文字の意味を確認していくではありませんか!

「これはチキン!」
「あー!”豆”、”豆乳”、”豆腐”ね〜!」
「これは辛いチップス」
と、なんだかとても楽しそう♪

毎日のように行くコンビニですが、きっと今日の彼には見え方が違ったはずです。
「選択肢が増えて嬉しい」と笑顔で話してくれました♪

レッスンのパターンを崩すことは、クライアントを飽きさせないためのコツでもあります。
ほんの少しの工夫をするかしないかでクライアントの満足度も継続率も大きく変わり、それが紹介でクライアントが集まる日本語教師になるコツでもあると思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
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プロフィール
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【学校以外で働く日本語教師ってどんな活動をしているの?】 2007年からこれまで、日本語学校に勤めることなくフリーランス日本語教師として活動してきました。 日本語教師というやりがいに満ちた仕事を、報酬や人間関係、激務を理由に離れてしまう人がいることをとても悲しく感じていて『自分が望むのであれば日本語学校以外で日本語教師を続けることができる』『日本語教師の経験を活かして新たな働き方生み出すことができる』ということをお伝えしたいと思っています。 「どうやってクライアントを集めたらいいの?」 「本当にそれで生活していけるの?」 「学歴が必要なんじゃないの?」 「経験も自信もないけど大丈夫なの?」 そんな疑問に、日本語学校に就職したことも、海外で日本語を教えた経験もない私が大使館や企業と契約ができるようになるまでにやっていたことを公開し、モヤモヤを抱える日本語教師の皆様に光を感じていただく事が出来たら嬉しいです。 時間的・精神的・経済的自由な日本語教師を目指すみなさん、一緒に頑張りましょう!
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