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2016年10月24日
【まとめ】売上を倍にした「黄金の知恵」日本企業10社
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昨日の夜、テレビ朝日で『売上を倍にした「黄金の知恵」日本企業10社全部見せます』という番組が放送され、成長企業の知恵の数々が紹介されました。
登場した各社とも、考え抜いた「黄金の知恵」を実行し、他社との差別化に成功しています。
個人のビジネスを考える上でも大いに刺激をうけたので、今回のエントリーでは、忘備録として、10社をまとめて紹介することにいたします。
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・星野リゾート
取扱高はこの8年で229億円から441億円と2倍に伸びた、ホテルリゾート企業。
・所有しない経営でリスクを抑えることで売上が倍増。ホテルの運営のみに力を注ぐ。例えば最近出来た「星のや東京」は三菱地所が所有している。「頼れる運営会社」を目指している。
・1人の従業員が受付・清掃・給仕など様々な業務を一貫して1人で行うシステムを採用し、顧客に親近感と満足度をアップしてもらう。
・豊富なアクティビティプランを用意し、客単価を上げた。
〜ここからりゅうちゃるがびっくりしたランキング〜
【9位】willerグループ
高速バス会社。2015年の売上は172億円。2010年から約1.9倍に伸びている。
・女性向けシート開発で売上げ激増。カノピーを付け、寝顔を隠せるようにしている。また、パーテーション付のシートや化粧鏡付き、マッサージ機能付シートなど。
・女性の追っかけファンをターゲットにし、コンサートの開催に合わせ、増便をしている。女性の要望を徹底的にリサーチし、追っかけさえもリピート客に。
【8位】物語コーポレーション
焼き肉店などを運営する外食産業。2016年まで9年連続10%増をキープ。
・人件費にお金をつぎ込み急成長。一般的なお店の倍以上の店員数を用意し、おせっかいなくらいの接客を行う。「日本一ウザいエンタメ外食産業」を目指している。
・従業員には、「キラキラスペシャリスト手当」「ピカピカスペシャリスト手当」などユニークな手当てをアルバイト店員に支給している。
・コンテストを定期的に開き、アルバイト教育をネットワーク化。サービス力を全国レベルに!
【7位】べステラ株式会社
工場やタンクなどを解体する会社。爆発的に増収している。
・建築ラッシュを尻目に解体の時代に備えて特許をとりまくった!
・「リンゴの皮むき工法」を開発し、ガスタンク解体のコストと時間を一気に削減した。
・解体するプラントを3Dレーザースキャナを使用することで、解体に必要なデータをスピーディーに正確に作れるようにした。
【6位】レオン自動機株式会社
国内シェア90%の食品機械メーカー。アジアでも急成長している。肉まんなど包む食品を作る機械を製造する会社。
・機械の性能ではなく、メニューを売り込み、国内シェア90%に!機械を使った食品レシピを1万種類以上開発している。「お客様は機械を求めているのではなく、売れる商品を求めている」。
・メンテナンス、アフターサービスが充実しており、アジアには代理店が60店舗存在している。顧客は安心して購入出来る。
【5位】ケンコーマヨネーズ株式会社
加工食品会社。売上高の内訳で卵製品がマヨネーズを逆転。卵製品の売上が拡大し、卵製品の勢力図を塗り替えた。
・2014年に巨大な卵焼き製品の専用工場を設立。莫大な先行投資により、コンビニなどで販売している卵製品の需要を一気に取り込むことが出来た。
【4位】株式会社ハウスドゥ
不動産仲介会社。高齢者の悩みを解消して、売上アップ。
・高齢者向けに、持ち家を買い取って、その持ち主とリース契約を結ぶ。持ち主は売却後も家賃を払うことで、その家に住み続けられる。
持ち主は固定資産税から解放され、相続の時に現金化してあるので、複数の子供がいる場合は分け合うことが出来る。
【3位】株式会社ツクルバ
不動産仲介会社。売上前年比は3倍
・物件数は追わず、リノベーション物件だけの扱いに特化。
・自社サイト「カウカモ」で紹介している物件は100件程度。毎週1000件くらいチェックし、紹介するのは10件くらいまで絞り込み、サイトのブランド力を高め、勝負している。
【2位】株式会社ヤッホーブルーイング
クラフトビール業界第1位。売上前年比30%増。クラフトビールで260社の頂点。
・ターゲット層を徹底して絞り込み、狙い撃ちしている。尖った商品で大手に対抗する。
・例えば、ビールを飲まないアラサー女性の層を狙い撃ちして差別化された商品を販売。
想定ターゲット層を狭く狭く狭く設定、「朝からヨガに通う」「駅でいえば中目黒か自由が丘」「責任ある仕事をこなすなど。
これらの層にヒットするよう、商品名やパッケージ名など徹底的にこわだり、リサーチをかける。
・毎年500万円の赤字イベントで商品をSNSに拡散。参加者が広告塔の役割をしてくれている。
結果的に広告費をあまりかけずに商品アピールが出来ている。
【1】株式会社 TORICO
漫画全巻ドットコムという漫画をまとめ売りしたサイトを運営。右肩下がりの出版業界において、成長を遂げている。
・他社にはない「購入者限定特典専用ボックス」を付けて、販売数が20倍に。購入者に付加価値を付けている。
・まとめ買いという性質上、本の返品は非常に少なく、出版社と信頼関係が築け、欲しい本の供給がしっかり出来ている。
以上となります。
通しで見てみて、「弱者の理論」として、ターゲットを絞り、大手が責められない所を攻めるというのは、個人ビジネスにおいても非常に大事な要素であると感じました。
各社の施策をヒントに皆さまも仕事に活かしていただければと思います。
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2016年10月09日
「紳士服の青山」の生き残り
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本日の日本経済新聞において、紳士服販売を事業としている青山商事の今後の計画が発表されていました。
非紳士服を強化し、外食店舗を倍増させるという記事です。
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記事によると、青山商事は焼肉店やラーメン店を運営する「物語コーポレーション」とフランチャイズチェーン契約を結んでおり、焼き肉店「焼肉きんぐ」としゃぶしゃぶ店「ゆず庵」を約25店舗運営しているとのこと。
そして、2年以内に、地方都市の幹線道路沿いを中心に2倍の50店舗に増やすのだそうです。
青山商事が外食産業に進出していたとは、はじめて知りました。
そこでコーポレートサイトを見てみると、2017年の中期経営計画として、次のように書かれています。
【1】コアビジネスにおける「強み」の拡大〜ビジネスパーソン支持率NO.1
ビジネスウェア事業
・レディス強化(レディス売場の拡大、レディスフォーマル等の売上拡大等)
・ビジネス洋品等のシェア拡大(新業態開発、機能商品開発、販促強化等)
・EC拡大・オムニ戦略推進(リアル店舗とのオムニ戦略推進等)
【2】 積極的な事業領域の拡大〜「安定的なビジネスポートフォリオ」の構築
@ カジュアル事業
・「アメリカンイーグル」の成長戦略(地方SC出店加速、EC売上拡大等)
・カジュアル事業の第2の柱(M&Aを検討)
A 飲食事業
・「焼肉きんぐ」等を中心としたFCの飲食事業の売上拡大
B 海外事業
・中国は上海エリアから徐々に出店を拡大
・アセアン地域への出店
C 新規事業
・当社の強みである店舗開発力や顧客データ等を活用した新規事業の立ち上げ等
【3】ステークホルダーに向き合う経営〜「持続的な成長のための改善」の実践
・ガバナンス態勢の高度化、適切な情報開示、人事戦略、CSR活動の拡大など、企業価値向上を図るべく、すべてのステークホルダーと正面から向き合い適切な協働を進める。
飲食事業の他、「アメリカンイーグル」も青山商事が手掛けているのですね。
現在、少子高齢化による労働者人口の減少、スーツを着ない「クールビス」など職場環境の変化などにより、スーツ離れは一気に進み(私も冠婚葬祭時以外は全く着なくなりました)、紳士用スーツ市場は急速に落ち込んでいる状況です。
2007年度の3099億円がピークで、13年度は2183億円に。約3割も縮小しています。
そんな中、幅広く事業を手掛け、面を取りに行くことにより、売上・収益を伸ばすというのは一つの戦略でしょう。
全く畑違いの業界という点が気になりますが、フランチャイズなので「ノウハウを買っている」ということなのでしょう。
個人ビジネスとして考えても、いろいろな事業を手掛けながら、じょじょに「集中と選択」を行っていくことは非常に大切であると考えています。
特に、ネットを活用したビジネスであれば、ほとんどコストもかからないので、一つや二つ失敗しても大きなダメージにはなりません。
青山商事のように私も引き続き様々なビジネスにチャレンジして、金脈を見つけていきます。
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