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2018年09月21日

子どもの自家中毒とは?症状・検査方法は?

子供に多い病気に「自家中毒」というものがあります。別名、「周期性嘔吐症」「アセトン(ケトン)血性嘔吐症」とも呼ばれ、突然何度も吐いてしまうのが主な症状です。食中毒やお腹の病気にかかったと心配するママやパパも多いのですが、子供の成長とともに治まっていきます。しかし、体が小さいうちは予防が重要です。そこで、自家中毒について、原因や症状、検査、治療法、予防法などをご紹介します。



自家中毒(周期性嘔吐症/アセトン血性嘔吐症)とは?
自家中毒とは、元気だった子供が急に激しく嘔吐して、数時間から数日吐き続けたと思ったら、ケロッと自然に治まる病気です。

自家中毒は、体内で脂肪を分解して作られるケトン体という物質が関係しています。このケトン体が血液中で増加しすぎると、一種の中毒症状を起こして吐き気をもよおしてしまうのです。糖分を体内で作るといった代謝機能が未熟な子供が発症しやすく、2〜10歳くらいの間で見られます(※1)。

このように、何度も嘔吐を繰り返すことから「周期性嘔吐症」、その仕組みから「アセトン血性嘔吐症(ケトン血性嘔吐症)」とも呼ばれます。

自家中毒の原因は?

血液中のケトン体が急増する原因は、いまだによくわかっていません。一般的には、肉体的な疲労・精神的なストレスなどが影響していると考えられます。

たとえば、入学・入園、転校などで環境が変わったり、運動会やピアノの発表会といった極度に緊張したりするような場合に、睡眠不足や食事摂取量の低下が重なると発症しやすくなります。特に、ご飯を食べない時間が長い場合に多くみられます。

ほかに、風邪などの感染症や刺激の強い食べ物などがきっかけに起こることもあるようです。



自家中毒の症状は?
自家中毒になると、基本的に嘔吐を繰り返します。数日間嘔吐が続いて、その後治まったと思ったらまた嘔吐を繰り返すというのが特徴的な症状です。具体的には次のような症状に気をつけてあげましょう(※2)。

嘔吐
ピーク時には1時間に6回、嘔吐を繰り返します。嘔吐物は甘酸っぱい匂いがあり、ケトン体によって血液や体液が酸性に傾くことで匂いが変化するといわれています。

重症化してしまうと、胆汁や血液が混ざった茶色の嘔吐に発展したり、元気がない感じやしびれなどが見られて、脱水症状・低血糖症状を引き起こすこともあります(※3)。

全身の症状
多くの子供に体のだるさが見られ、普段の元気な様子がなくなります。顔面蒼白になり、発熱が起こることもあります。消化器系の症状としては、特徴的な吐き気に加えて、腹痛や食欲不振を起こします。数は少ないですが、下痢の症状を見せることもあります。

精神面での症状
自家中毒の子供の半数近くに頭痛がみられます。頭痛は自家中毒の特徴の一つで、自家中毒が治った後も約28%が片頭痛につながる、というデータもあります(※2)。ほかにも明るい光に敏感になったり、聴覚過敏やめまいを感じることもあるようです。



自家中毒は病院に行った方がいいの?
子供の嘔吐を見ると、食中毒なのか、お腹の病気なのかと心配になりますが、一時的であれば様子を見てください。

しかし、自家中毒では、繰り返し嘔吐することで脱水症状になりやすくなります。さらに、血糖が低下する傾向があるため、糖分の補給が重要と考えられています。

また、嘔吐を繰り返す原因にほかの病気が隠れている可能性もあるため、糖分や水分が摂れず、嘔吐を繰り返すようなら、無理に家庭で様子を見ようとせず、小児科医に相談するようにしましょう。

自家中毒の検査・治療法は?
病院を受診すると、まず尿検査を行います。自家中毒になるとケトン体が過剰に増え、尿の中にも含まれるので、尿を調べれば自家中毒(周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症)かどうかが判断できます。

ただし、自家中毒には特効薬はなく、病院でも対症療法が基本です。嘔吐のしすぎで脱水症状を起こさないように、糖分も含めた点滴を行うなどで対処されます。

自家中毒を直接治療する薬はありませんが、年齢とともに自然に治る病気で、少なくとも思春期になる頃には治まるので過度な心配はいりませんよ。



自家中毒の対処法は?ホームケアはどうする?
自家中毒と診断されたときには、家庭でのホームケアも大切です。

安静にしてストレスの原因を取り除く
自家中毒のきっかけになるのは、風邪や疲労で体力を失ったとき、過度なストレスを感じているときです。特に、子供は自分のストレスに気づきにくく、パパやママの言うことをちゃんと聞く子供ほどストレスを抱えています。

自家中毒のときは嘔吐が続いて体がだるい状態なので、まずは横になって安静に過ごすようにしましょう。嘔吐が治ったら、ママやパパとの時間をしっかり作り、子供の話を聞いてあげる、調子が良ければ一緒に散歩に出かけるなどして、ストレス発散をサポートしてあげてください。

水分と糖分をとる
自家中毒で特に大切なのは水分補給です。脱水症状や、血糖低下を起こさないように、こまめに少量ずつ水分を飲ませてあげましょう。糖分の補給も大切なため、スポーツドリンクやジュースなどを与えるとよいでしょう。

ぐったりして口から水分が摂取できず、嘔吐がまだ続くようなら、飴をなめさせてあげてください。それでも改善がみられなければ、医療機関で点滴を受けるなどを検討しましょう。

脂っこい食べ物を避ける
自家中毒の原因となるケトン体は、体内の糖が足りないときに脂っこい食べ物を食べると、より増加して自家中毒の症状を悪化させることになります。

しばらくは脂っこいものや乳脂肪分の多い食べ物は控えましょう。消化の良いおかゆやうどんから、栄養を摂っていくことがおすすめです。

また、家庭でのケアのほかに、子供の通う保育園や幼稚園、小学校には、自家中毒を起こしやすいと伝えておくと安心ですね。



自家中毒の予防法は?
子供が自家中毒を起こすのを予防するには、次のような点に注意しましょう。

夕食をちゃんと食べる
空腹によって糖が足りなくなると、体内で蓄えていた脂肪が分解されてケトン体が増えます。夕食を食べずに寝てしまうと、寝ている間にケトン体が増加して翌朝自家中毒を発症する、ということもあります。保育園や幼稚園から疲れて帰ってきて眠そうにしているときも、できれば糖質の多いご飯だけでも食べさせてあげましょう。

ストレス発散
自家中毒の予防に一番なのはストレスを発散させてあげることです。環境が変わった、兄弟がいてなかなかママと話せないなど、子供は大人が想像しているよりもストレスを溜め込んでいることがあります。

特に環境が変わったときに、気だるそうにしていたり、普段とちょっと違う様子が見られたら、子供と接する時間を増やしてあげてくださいね。

早寝早起き
ストレスの発散も含め、自家中毒予防には代謝機能を高めてあげることも有効です。早寝早起きを心がけるなど、生活リズムの乱れを整えてあげましょう。

自家中毒(周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症)の症状があれば、まず病院へ
突然子供が吐き始めても、自家中毒かどうかは素人では判断できません。そのため、赤ちゃんや子供が急に吐いて治まる気配がないような場合は、一度小児科で検査を受けてみてくださいね。

自家中毒と診断された場合は、子供の疲労やストレスに気を配りながら、中毒症状が現れないように注意してあげてください。病気を理解して上手に付き合えば、それほど怖い病気ではありませんよ。



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2018年08月31日

子どもの湿疹は皮膚科?小児科? 原因と対処法をご紹介☆

子供の肌は、赤ちゃんと同じくとてもデリケート。ちょっとした刺激で湿疹ができてしまうこともあります。そこで、子供に湿疹ができたときに考えられる原因と対策、日常生活で注意したいことについてご紹介します。「小児科と皮膚科、どちらに連れて行ったらいいの?」というよくある疑問にもお答えします。



子供は湿疹ができやすいの?
人間の皮膚には毛穴や汗口(汗が出る穴)があります。しかしこの数は生後増えることはありません。

つまり大人より子供の方が毛穴や汗口が密集しているということです。そのため、大人より汗をかきやすくなり、肌のトラブルが起こりやすいという特徴ががあります。

また、大人より子供の方が表皮が薄く、新生児は大人の1/10しかありません。水分の蒸発を防ぐバリア機能を持つ肌の角層の厚さも1/10しかないため、角質水分量は大人より少なく、湿疹など肌のトラブルが起こりやすいのです(※1)。



子供に湿疹!湿疹だけが出る場合
子供の肌に湿疹が現れた場合、様々な原因が考えられます。ここでは、子供にできやすい湿疹の原因と症状をいくつかご紹介します。(※2)

接触皮膚炎(かぶれ)
刺激やアレルギーを起こす物質に接触すると、その部分がかぶれて赤く腫れたり、痛みやかゆみをともなうことがあります。金属や化学物質、太陽光、植物など原因物質を突き止め、その後はその物質と子供の肌が接触しないようにすることが大切です。

蕁麻疹(じんましん)
寒暖差やストレス、薬や食べ物、カビや虫刺されなど、様々な刺激がきっかけで、皮膚の「マスト細胞(肥満細胞)」からヒスタミンという物質が分泌されると蕁麻疹が起こります。

たいていは24時間以内に改善するものが多いですが、1ヶ月にわたって発疹が出たり消えたりを繰り返す場合は、「慢性蕁麻疹」を疑う必要があります。

汗疹(あせも)
暑さや高い湿度により汗腺の出口が詰まり、汗が皮膚の中にたまることで炎症が起こっている状態が「あせも」です。小さな体に多くの汗腺が密集する乳幼児によく見られる症状で、首やお腹、背中やわきの下など汗の出る部位に、かゆみをともなう赤い小さな湿疹ができます。

アトピー性皮膚炎
「アトピー性皮膚炎」の初期症状は、肌が粉を吹いたようなかさついた状態から、搔き壊してじくじくした発疹になるのが特徴です。特に顔や耳たぶの下、首、肘や膝の関節など、皮膚がやわらかい部分に目立ち、程度の差はありますが、体のあらゆるところに起こります。



子供に湿疹!ウイルス・細菌感染の場合
ウイルスや細菌感染により湿疹が出ている場合、合併症、後遺症を引き起こす危険性があるので、早めの治療が必要です。また、学校感染症に指定されている場合は、数日間、登園や登校ができないこともあるので、医師の指示に従いましょう。

子供がウイルスや細菌に感染して湿疹が出るのは、主に以下の病気です(※2)。

伝染性膿痂疹(とびひ)
「とびひ」は、夏に子供が多くかかる皮膚疾患です。ブドウ球菌などが、虫刺されやあせも、すり傷などができた部位に入りこんで繁殖し、水ぶくれや湿疹を引き起こします。かゆみが我慢できずかいてしまうと、中の液が周りに染み出ることで全身に症状が広がっていきます。

水痘(水ぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染が原因で、「水ぼうそう」は起こります。軽い発熱、頭痛、だるさが起こり、ほぼ同時期に顔や体に赤い発疹が現れ、全身に広がっていくのが特徴です。

発疹はやがて水ぶくれ状になり、水ぶくれがすべてかさぶたになるまで1週間程度感染力を維持します。

麻疹(はしか)
「はしか」は、麻疹ウイルスに感染して発症する病気です。10〜12日の潜伏期間のあと、発熱や咳、結膜炎などの症状が現れます。口内の粘膜に小さな白い斑点(コプリック斑)が見られるのが特徴です。

最初の発熱から3〜4日たつと、胴体から発疹が出はじめ顔や手足の先まで及びます。しかし近年では、はしかの発症頻度は低下しています。

風疹(三日はしか)
風疹ウイルスに感染すると「風疹」にかかります。はしかよりも症状は軽く、「三日はしか」と呼ばれることも。比較的軽い発熱や咳などの症状とともに、小さな赤い発疹が全身に出ます。かゆみはほとんどありません。

発疹とほぼ同時期に、耳や首の後ろ、後頭部のリンパ節が腫れるのが風疹の特徴です。

りんご病(伝染性紅斑)
頬がりんごのように赤くなる「りんご病」は、「ヒトパルボウイルスB19」の感染が原因です。手足にレース網目状の発疹が出るのが特徴です。発疹は1週間ほどで自然に消えますが、紫外線などの刺激で長引くこともあります。


溶連菌感染症
「A群β溶血性連鎖球菌」という細菌により引き起こされる、子供に多い病気です。発熱やのどの腫れなど、風邪に似た症状が出たあと、舌の表面に「いちご舌」と呼ばれる赤いブツブツや、全身にかゆみのある小さな発疹が現れることがあります。「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎」などの合併症を引き起こすリスクもあるので、注意が必要です。

川崎病
川崎病は、全身の血管に炎症が起こる原因不明の病気で、正式名称を「急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」といいます。初期症状は一般的な風邪に似ていますが、そのあと38度以上の高熱や全身の発疹、目の充血やいちご舌、リンパ節の腫れ、手足のむくみなど特徴的な症状が現れます。

発熱や発疹などの症状が治まってから、「冠動脈瘤」という後遺症を引き起こすことがあります。

手足口病
手足口病とは、手や足、口の中に水疱性の発疹が出るウイルス感染症です。保育園や幼稚園で集団感染することが多く、主に夏に感染が広がります。発熱は約3分の1にみられますが、高熱が続くことはほとんどありません。



子供の湿疹の治療法は?
子供の肌に湿疹が現れた場合、まず患部を清潔にし、炎症部分には弱めのステロイドなどを含む塗り薬を、かゆみに対しては抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬を服用するのが一般的です。

ただし、まずは湿疹の原因を突き止め、症状にあった治療を受けることが一番大切です。自己判断で放置したり薬を塗ったりせず、病院で診察を受けることをおすすめします。

また、湿疹以外に発熱や嘔吐などほかの症状も現れている場合には、何らかのウイルスや細菌に感染している恐れもあります。感染を広げるリスクもあるので、ためらわずに病院で受診しましょう。

子供の湿疹は小児科?それとも皮膚科?
子供に湿疹が出たとき、小児科と皮膚科のどちらにかかるべきか、迷う人も多いのではないでしょうか?

湿疹が出ている原因が何か判断がつかない場合や、湿疹以外の症状が出ていてウイルスや細菌感染が疑われる場合には、まず小児科で受診するのが良いでしょう。

一方、明らかに皮膚の湿疹だけしか症状が現れていなかったり、あせもや虫刺され、乾燥が原因のかき壊しなど原因がわかっていたりする場合には、皮膚科で受診するのが良いでしょう。



子供の湿疹は早めのケアが大切!
昨日までは何ともなかった子供の顔や体に湿疹が現れると、パパやママはびっくりするかもしれません。湿疹ひとつをとっても様々な原因が考えられるので、迷ったときはすぐに小児科か皮膚科を受診し、適切な治療をしてもらいましょう。

湿疹にかゆみがともなう場合、子供だと我慢できずにかきむしってしまうこともあると思います。かき壊しの跡が肌に残ってしまったり、症状が広がってしまう恐れもあるので、そうなる前に適切な対処をしてあげてくださいね。
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2018年07月15日

赤ちゃんの髪の毛が抜ける原因は?生後何か月頃が多いの?

赤ちゃんとは何の縁もなさそうな「抜け毛」ですが、実は生後3ヶ月頃から髪の毛が抜けてくる赤ちゃんがいます。何かの病気?ストレス?と悩んでしまうママも多いのですが、赤ちゃんの抜け毛は珍しいことではありません。そこで、赤ちゃんの抜け毛の原因や髪の毛が抜けるときの対策についてご紹介します。



赤ちゃんの抜け毛、大丈夫なの?原因は?
大人の髪が抜けて生え変わるのと同じように、赤ちゃんの髪の毛も抜けて生え変わります。古くなった髪の毛が抜けて、新しい髪の毛が生えてきます。

この髪の毛の生え変わるサイクルが早かったり、次の髪が生えるタイミングより抜けるタイミングが早かったりすると、一時的に抜け毛が増えているように感じることがあります。しかし、ホルモンバランスの変調による生理現象なので、1歳になる頃には改善します。

ただし、まれに皮膚の状態が悪くなって抜け毛を起こしている赤ちゃんもいます。

乳児の頃に多いのは「脂漏性湿疹」です。脂漏性湿疹の特徴は、赤いにきびのようなぽつぽつができ、それが黄色いジュクジュクとした状態に変わり、最後はフケのようなかさぶたになることです。

赤ちゃんに抜け毛が目立つときは、頭皮がそのような状態になっていないか見てあげてくださいね。


赤ちゃんに抜け毛が多いのは生後3・4ヶ月頃?新生児生理的脱毛って?
生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は、実は産毛(うぶげ)です。この産毛は赤ちゃんを羊水の刺激から守る「胎毛」というもので、この胎毛が抜けた後に生えてくるのが、いわゆる「髪の毛」です。胎毛は、生後3ヶ月頃から抜け始め、3歳ぐらいまでには髪の毛に生え変わります。

ただし、胎毛から髪の毛に生え変わる月齢や時期には大きく個人差があるものなので、あまり気にしないようにしましょう。

胎毛が抜け始めると、頭部の前部分から頭頂部にかけて大部分の毛が抜けてしまって一時的に髪の毛が薄くなる子がいます。これは「新生児生理的脱毛」と呼ばれる現象で、胎毛の生え変わりに良く見られます。

しばらくすると新しい髪の毛がきちんと生えてくるので心配する必要はありません。



赤ちゃんの髪の毛が部分的に抜ける理由は?
生理的な抜け毛だけではなく、外的刺激によって抜け毛が増えることもあります。

たとえば、寝返りを打つことができない時期の赤ちゃんの場合、同じ姿勢で寝続けることになります。まだ自分の手や足が思い通りに動くことを理解していないので、寝相が激しくなることもありません。

加えて、どちらか一方を向く向き癖があるので、後頭部の特定の部分だけを枕に接して寝ている時間が増えてしまいます。これにより、頭の一部に圧力がかかり、枕との摩擦が生じるので、その部分だけ髪の毛が抜けてしまいます。

一部分だけ髪の毛がすっかりなくなってしまうので心配するパパ・ママも多いのですが、生後4ヶ月頃から寝返りが打てるようになり、枕と頭の接する時間が減ると抜け毛が減って、再び生えてくるので大丈夫ですよ。

生後5ヶ月頃には後頭部だけが薄くなっている赤ちゃんもいますが、これも摩擦によるものです。この時期の赤ちゃんは、色んなものに興味を持って頭を頻繁に動かすだけでなく、仰向けのまま頭を付けて前後に高速移動するという面白い行為がみられることもあります。

そのため、後頭部の髪の毛がちりちりになったり、毛玉になったり、さらには禿げてしまうことがあるのです。



赤ちゃんの抜け毛対策は必要?
赤ちゃんの抜け毛は成長の過程で起こる一般的な現象です。大人を悩ませる抜け毛とは根本的に原因が異なります。赤ちゃんの抜け毛が多いからといって、何も対処する必要はありませんよ。今は生え変わる時期なのだと考えて、日々の変化を楽しんでくださいね。

ただし前述したように、脂漏性湿疹が見られたら、かさぶたを無理にはがそうとせず、毎日清潔に洗ってあげた後にベビーオイルやオリーブオイルで脂を柔らかくし、ベビークリームなどで保湿してあげてくださいね。



赤ちゃんが髪の毛を抜く!原因と対策は?
まれに赤ちゃんが自分で髪の毛を引っ張って抜いてしまい、部分的に薄くなってしまうこともあります。そのような行為を見ると、どうしたのかとびっくりするかもしれませんが、これは一種の遊びのことが多いようです。

赤ちゃんの頃は、色んなモノやコトに興味があります。頭についているこれは何で、引っ張ると痛い、気持ちいい、こういった刺激があるのだということを確かめていると考えられます。

また、それを見てびっくりするパパやママの気を引くためにやっていることもあります。こうしたことが原因であると思われる場合は、無理にやめさせる必要はないでしょう。むしろ、自分の頭がどこかといった「ボディイメージ」を作っている最中で、成長過程の一つだと捉えましょう。

ただし、前述のように脂漏性湿疹などで頭が痒いと感じている可能性もあります。赤ちゃんが髪の毛を引っ張っているようなら、頭皮のチェックを怠らないようにしてあげてくださいね。



赤ちゃんの髪の毛が少ないのは今だけ!
赤ちゃんの抜け毛は、成長過程に見られる生理的現象の一つであり、誰にでもあるものです。髪の毛が抜けることを心配する必要はありませんよ。

逆を言えば、抜け毛が目立つようになってきたということは、赤ちゃんに特有のあのやわらかいフワフワの髪の毛が見られなくなってしまうということです。今しかない髪の毛が少ない赤ちゃんらしい姿を、たくさん写真や動画におさめておいてくださいね。

また赤ちゃんの胎毛を使って、赤ちゃん筆という記念品を作る人もいますよ。抜け毛が落ち着き、はじめて髪の毛をカットするときに赤ちゃん筆を作るかどうか検討しても良さそうですね。色んな形で、赤ちゃんの成長記録を残してあげてくださいね。

2018年07月13日

良く寝る赤ちゃん!寝すぎの原因は?起こす目安は?

新生児や赤ちゃんのお世話の中でも、睡眠について悩むママやパパは多くいます。大抵は、なかなか寝てくれない、寝てもすぐに起きてしまうといったことが多いのですが、一方で「寝すぎなのでは?」と心配するくらい、よく寝る新生児や赤ちゃんもいます。そこで、新生児や赤ちゃんの睡眠について、平均睡眠時間をはじめ、よく寝る原因や、寝すぎのときに起こす目安などをご紹介します。



赤ちゃん・新生児はよく寝るのが当たり前?
産まれたばかりの赤ちゃんは、1日に16時間ほど眠ります。しかし、眠りが浅いために、だいたい2〜3時間ごとに起きては母乳やミルクを飲んでいるので、まとまって寝ているわけではありません(※1)。

生後3ヶ月頃までの赤ちゃんの体内時計は25〜30時間程度あり、24時間に体のリズムを合わせることがむずかしいと考えられています。体内時計と実際の1日の長さのズレによって昼夜逆転していて、睡眠リズムが整っていないことがほとんどですよ。

人はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら寝ていますが、新生児から3〜4歳頃まではこの2つの眠りの間隔が40〜60分と短く、大人と比べて常に眠りが浅い状態です。その後、5〜10歳頃になると次第に睡眠リズムが整いはじめ、やがて90分間隔になって睡眠リズムが完成します(※1)。

生後3〜4ヶ月では夜中に1〜2回起きるものの、昼夜の区別がつきはじめます。生後5〜6ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんは昼寝が午前・午後と1回ずつになりますが、夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。1歳くらいになると昼寝は1回になり、夜にまとまって寝るようになってきます。



赤ちゃん・新生児がよく寝るのは問題ある?
新生児の授乳間隔は、2〜3時間ごとです。この間隔で授乳をするので、「寝ている場合には起こして授乳をするべき」と、看護師さんにいわれたり、育児書に記載されていたりすることがあります。

しかし、低月齢の赤ちゃんの場合は、授乳間隔よりも体重増加で健康状態を確認してください。睡眠時間が長く授乳間隔が4〜5時間あいたとしても、生後3ヶ月頃までは、1日に25〜30グラム増えていれば問題ありません(※2)。1ヶ月に換算したときに、約800グラム前後増えていれば心配いりませんよ。

ただし、新生児の場合には、最初の数日は「生理的体重減少」といって、一時的に体重が減ることがあります。これは胎児の頃に体内に溜めていた胎便などを排泄することで起きますが、減少率は1割程度であり、生後1〜2週間をかけて出生体重に戻っていきます(※3)。



赤ちゃん・新生児が寝すぎるのは病気なの?
新生児・赤ちゃんが寝すぎるのは個性の一つともいわれています。稀に発達障害や自閉症による睡眠障害の一つとして考えるママやパパもいますが、あくまでも兆候の一つです。睡眠の状態だけで、発達障害や自閉症の判断はできません(※4)。

また、寝ている時間があまりにも長いと、遊びで受ける刺激が少なく、「成長に影響があるのでは」と心配になるママやパパも多いようです。

これも、起きている時間にしっかりと遊ぶことができていて、昼夜の区別がある程度わかるようであれば、成長が遅れるといったことはありません。寝る子は育つという格言もあるように、睡眠中は成長ホルモンの分泌が促されるので、寝すぎだとしても心配しすぎないでくださいね。

ただし、起きているときでも常に眠たそうにしていたり、寝ているときに発熱したりしていたら、かかりつけの医師に相談しましょう。普段から気になる仕草があれば、乳児健診の際に相談できるよう日頃からメモしておいてください。



赤ちゃん・新生児がよく寝るときの対処法は?
新生児・赤ちゃんがぐっすり寝続けて、4時間以上眠れるというのは、睡眠環境がしっかりと整っている証拠です。特に問題がみられなければ、無理に起こす必要はありません。

しかし、おしっこの量や回数が減っている場合や、顔色が悪い場合には、低血糖、あるいは脱水症状を起こしている可能性もあります。口唇がカサカサしている、おしっこの回数が減っているなどの異変があれば、起こして水分補給をさせてあげてください。

赤ちゃんが気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは大変ですが、以下の方法を参考に、うまく起こしてあげましょう。

赤ちゃんを起こす方法

・声をかけてみる
・部屋の温度を変えてみる
・掛けている布団を外して、薄着にする
・おむつを変えて、しばらくおむつを開いておく
・おっぱいを唇に近づけてみる
・水で濡らしたガーゼで顔を吹いてみる
・眉間や額、唇をくすぐってみる
・背骨に沿って指でなぞってみる
・足の裏をくすぐってみる




赤ちゃん・新生児がよく寝るときはこまめに様子をみよう
新生児・赤ちゃんがよく寝ているときは、こまめに様子をみてあげてくださいね。赤ちゃんが寝るときは、掛布団や服の枚数にも気をつけて、背中に手をいれても汗ばんでいない状態であることが大切です。

室温は外気温とプラスマイナス5度を目安に、湿度は50〜60%に保つよう、冷暖房や加湿器を活用して調節しましょう。特に長時間寝ているときは、定期的にブレスチェックを行い、寝返りをしてうつ伏せの状態が続いていないかを確認してください。おむつの状態もチェックしてあげてくださいね。
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2018年07月12日

溶連菌感染症とは?かかりやすいのは子ども?感染経路は?

溶連菌感染症は子供がかかりやすい病気なのですが、実は免疫力が低下している大人や妊婦さんが感染するケースも数多くあります。ワクチンによる予防接種ができない感染症なので、治療法や予防法を詳しく知っておきたいですよね。そこで溶連菌感染症の原因、症状、治療法、予防法をご紹介します。



溶蓮菌感染症とは?どんな症状が出る?
溶蓮菌感染症とは、A群β溶血性連鎖球菌という細菌によって起こる感染症です。子供が・成人ともにかかりやすく、発症しやすい年齢は小児では4〜10歳の学童期とされています(※1)。

溶蓮菌感染症の主な症状としては、発熱と喉の腫れがあります。この他にも、咳、頭痛、倦怠感、腹痛といった症状が現れることもあり、風邪の症状に似ています。子供が溶蓮菌感染症にかかった場合、風邪のときより喉の痛みを強く訴える傾向にあるので、その点に注意してみると、風邪と見分けることができるかもしれません。

また、溶蓮菌感染症にかかると、イチゴのように舌の表面にぶつぶつができる「イチゴ舌」や、体に淡い紅斑が出現することがあります。無治療の場合には、頻度は低いですがリウマチ熱、急性糸球体腎炎、血管性紫斑病といった合併症を起こすこともあります。

しかし、3歳未満の乳幼児が溶蓮菌感染症にかかった場合、典型的な症状が現れないことがあります。発熱、咳、鼻水、母乳やミルクをあまり飲まない、元気がないといった症状が見られたら、溶蓮菌感染症の可能性を疑いましょう。



溶蓮菌感染症の原因は?感染経路は?
溶蓮菌感染症は、ほとんどの場合、菌を含んだ咳や唾液を吸い込むことによって感染すると考えられています。

溶蓮菌感染症の原因となるA群β溶血性連鎖球菌は、食品中でも増殖することは可能なので、感染者の咳や唾液が食べ物に当たらないように心がける必要があります。


溶蓮菌感染症の治療方法は?
溶蓮菌感染症の症状が分かりやすく出ている場合は、検査を行わず、視診や問診、聴診などで診断されることもあります。溶蓮菌感染症が疑われる場合は、喉を綿棒でこすり、菌の有無を判断する迅速検査、採取した菌を培養する検査、経過が長い場合には血液検査によって確定診断が行われます。

一般的に、溶蓮菌感染症の治療方法には、抗菌薬が処方されます。抗菌薬を使うと、1〜2日ほどで熱が下がり、喉の痛みも1週間以内に緩和します。

しかし、症状が治まったからといって、抗菌薬の服用をすぐに止めてしまうと、症状が再燃する可能性があります。溶蓮菌感染症の原因となる菌を体内から確実に退治するために、処方された分は飲み切るようにしましょう。

一般的に、10日間ほど抗菌薬を服用し続けるよう医師から指導されることが多いようです。



溶蓮菌感染症になったら、子供はいつから登園・登校できるの?
溶蓮菌感染症は保育園や幼稚園、小学校など多くの子供たちが集まるところで、流行することがあります。

溶連菌感染症は、学校保健安全法で第三種の感染症として扱われており、「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」出席停止になることが定められています(※2)。

一般的には、「解熱してから24時間が経過している」ことが目安になります。



溶蓮菌感染症の予防法は?
溶蓮菌感染症には予防接種がないため、自分たちで意識して予防する必要があります。まずは手洗いやうがいはしっかり行い、飛沫感染しないよう、人が多い場所ではマスクを使うのが有効です。

家族内で溶蓮菌感染症がうつる確率は約3〜5%と少なからずあるので(※1)、家族の誰かが溶蓮菌感染症にかかった場合は、可能なら、解熱するまで別の部屋で過ごして、家族内感染を防ぎましょう。

溶蓮菌感染症が感染しやすいのは、春から夏の時期と冬の時期だといわれています。



溶蓮菌感染症はかかる前に予防しよう
溶蓮菌感染症は無治療の場合にはリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を引き起こす恐れがあり、予防することが大切です。手洗いとうがいは徹底して行い、周りに感染者がいたら、うつらないようにマスクをしましょう。

また、免疫力が下がらないようにするため、十分な睡眠や栄養ある食事を普段からしっかりとるよう心がけてください。病気の予防は、病気にかかっていない状態を保つことが目的であり、目に見えて効果が出るわけではないため、毎日しっかりと続けるのも難しいかもしれません。手洗いやうがいを面倒がってやらない子供も多いものです。

しかし、健康的な生活を送ることができれば、自分だけでなく、周りにいる大事な人たちも、笑顔で元気に過ごすことができますよ。嫌がる子供にも、日々の生活に習慣づけてあげられるといいですね。
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2018年07月11日

揺さぶられっこ症候群とは? 予防法をご紹介します☆

泣き止まない赤ちゃんをあやしていて、少し強めに揺らしてしまったときに「揺さぶられっ子症候群になってしまうのでは?」と不安を感じたママやパパは少なくないようです。赤ちゃんの死亡事例もある揺さぶられっ子症候群ですが、どの程度の揺れでなってしまうかがわからないと、いたずらに不安だけが一人歩きしてしまいますよね。そこで、揺さぶられっ子症候群について、どんな場合に起こるのか、どんな症状が出るのか、対処の仕方など、気になるポイントをご紹介します。



揺さぶられっ子症候群とは?新生児にも起きる?
揺さぶられっ子症候群とは、赤ちゃんの体に強い振動や長時間の振動を与えたことで、脳内で出血などの障害が引き起こされることをいいます。「揺さぶられ症候群」と呼ばれることもあります。

揺さぶられっ子症候群は主に新生児〜生後6ヶ月の赤ちゃんに起こります(※1)。低月齢の赤ちゃんは体に対して頭が重く、頭を支える首の筋肉も弱いからです。脳自体も未熟で頭蓋骨との間に隙間があいているので、頭を強く揺らされると脳が動いて血管が切れてしまうことがあります。

この結果、脳血管からの出血により命にかかわる事態を招いてしまいます。生後半年を過ぎれば首も据わり、体の揺れに対しても反射的に体をこわばらせて防御できるようになるので、揺さぶられっ子症候群になる可能性はほとんどなくなりますよ。



揺さぶられっ子症候群が起こる揺れとは?バウンサーや車の振動は大丈夫?
実際どれくらいの振動や揺れで揺さぶられっ子症候群になるのかを知らないと、赤ちゃんと接するのが怖くなりますよね。バウンサーで少し強く揺れたり、ベビーカーや車でガタゴト強く揺れたりしたときはどう考えればいいのでしょうか。

基本的には、常識的な範囲で接していれば問題ありません。高い高いや、バウンサー・車で少し強めに揺れてしまったと思っても、揺さぶられっ子症候群になることはありません(※2,3)。ただし、長時間のドライブなどでは1時間に1回程度は休憩することをおすすめします。

揺さぶられっ子症候群になりえる揺れは、赤ちゃんの頭が前後にガクンガクンと激しく揺れるようなときと考えてください。具体的には、「2秒間に5〜6回ほど強く・速く頭を揺らすことを15秒以上」が目安です。

「高い高い」では揺さぶられっ子症候群になりにくいと考えられますが、誤って赤ちゃんを頭から落とし、床に頭をぶつけてしまうリスクがあるので、止めておいたほうが良いでしょう。


揺さぶられっ子症候群の症状と対処法は?
もし赤ちゃんに強い振動や長時間の振動を与えてしまった場合に、以下のような症状がいくつか現れていれば、揺さぶられっ子症候群が起きている可能性があります。すみやかに脳外科医のいる救急病院へ連絡しましょう。

● 顔色が悪く、ぐったりしている
● 母乳やミルクを全く飲まないか、吐いてしまう
● 全く泣かない、笑わない
● 10分以上激しく泣き続けている
● 痙攣(ひきつけ)を起こした
● 目の焦点が合わない


処置が早ければ早いほど揺さぶられっ子症候群から回復する可能性がありますが、処置が遅れるほど重篤な障害のリスクが高まります。また揺さぶられっ子症候群が軽度の場合は、数ヶ月経って初めて発達が遅れているなどの異常が判明するケースもあります。

揺さぶられっ子症候群になった後にどう対処するかではなく、普段から予防策をとっておくことが肝心です。



揺さぶられっ子症候群を防ぐ赤ちゃんのあやし方は?
ついうっかりやったことが揺さぶられっ子症候群を招いてしまう、ということが起こらないように、普段から注意することが大切です。大切なのは、赤ちゃんをあやすときはしっかりと頭を支えてあげることと、無理に頭を揺らすような状況を避けることです。

それほど力を入れたつもりはなくても、首がすわっていない赤ちゃんには強い揺れを感じさせてしまうこともあります。首をしっかりと支え、ガクンガクンと首を揺らさないようにして、揺さぶられっ子症候群にならないようにしましょう。


揺さぶられっ子症候群の3つの予防法とは?
特に揺さぶられっ子症候群が起こる場面で多いのは、赤ちゃんが泣きやまずママやパパがイライラしてしまったときです(※3)。

「なぜ寝てくれないんだ!」「泣いている理由がわからない…!」といったイライラにストレスを感じてしまい、思わず赤ちゃんの肩をもって前後にゆさゆさと揺らしてしまうことが揺さぶられっ子症候群の原因として挙げられます。

赤ちゃんが泣きやまない理由としては、甘えたい、おなかがすいた、暑い・寒い、寂しいなど、さまざまです。予防法として、以下の3つの方法を試してみましょう。

1. 赤ちゃんが欲しがっていると思うものを試す
母乳やミルクをあげたり、オムツを替えたり、抱っこをしたり、汗を拭いてあげたり、赤ちゃんが不快に思う可能性のあることを、一つずつ試してみましょう。赤ちゃんのオムツの中や服の下の汗をかきやすいところを含めて、変わりがないことを確認してください。


2. お腹にいたときの状態を再現する
赤ちゃんはお腹にいたときの頃を思い出すと、リラックスして自然と泣き止むとされます。例えば、おくるみで包んであげたり、妊娠中のお腹の中の音に近い「サー」という音を聞かせたり。ガサガサ音や掃除機の音、水が流れる音も赤ちゃんの泣き止みに効果的といわれています。


3. 一旦その場を離れて深呼吸
これらの方法を試しても泣き止まずにイライラしてきたら、まずは一度その場を離れましょう。

ストレスのコントロールは、子育てには特に重要なことです。旦那さんに任せるか、赤ちゃんをベビーベッドなどの安全な場所に移動させ、深呼吸したり、家事をしたりして落ち着いてから、赤ちゃんの様子を見てあげましょう。

また、赤ちゃんが生後1ヶ月を過ぎていたら、数分で良いので外の空気を吸わせてみると、泣き止むことがあります。赤ちゃんもママ・パパも、気分転換が重要ですよ。



小さな心がけで揺さぶられっ子症候群の危険は防げる
赤ちゃんと普通に接していて揺さぶられっ子症候群が起きてしまうのはきわめて稀です。ほとんどの家庭では心配しすぎることはありません。ただ、ママやパパも人間なので、赤ちゃんが泣き止んでくれないときにイライラしてしまって、強く当たってしまうことが絶対ないとは言い切れません。

余裕がなくイライラしている自分に気がついたときは、我慢せずにパートナーや医師などに相談しましょう。1人でがんばりすぎないことも、揺さぶられっ子症候群を引き起こさないためには大切ですよ。
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2018年07月09日

男の子の赤ちゃんにはやるべき?むきむき体操とは?




男の子の赤ちゃんのお世話をしていると、「むきむき体操」という言葉を聞いたことがあるママは多いかもしれませんね。言葉自体は知らなくても、赤ちゃんのちんちんのケアについて悩むママやパパは多くいます。そこで、むきむき体操のやり方や、男の子の赤ちゃんは皮をむく必要があるのか、行うときの注意点を含めご説明します。

むきむき体操とは?
むきむき体操とは、男の子の赤ちゃんのちんちんの皮をむく体操(動作)のことです。性器を清潔に保ってあげることが主な目的です。泌尿器科化の医師が提唱したことで一時期話題になり、知っているママやパパは多いかもしれませんね。

新生児の赤ちゃんはほぼ100%「包茎」の状態で生まれてきますが、包茎とは、赤ちゃんのちんちんの亀頭が皮に覆われている状態のことをいい、新生児期は包皮と亀頭が癒着していて簡単に反転することができないのがほとんどです(※1)。

新生児期に癒着しているのは正常な状態なので問題はありません。成長していくなかで、6歳くらいから自然と反転できるようになっていきます。

ただし、赤ちゃんのうちから放っておくと、皮で覆われている部分に垢などの汚れが溜まってしまい、皮膚の発赤などの炎症を起こす可能性が高まります。そのため、包茎の状態を反転させて、汚れを洗い流し、清潔に保つために推奨されているのが「むきむき体操」です。

「小さい子供の性器を触るのが怖い」「無理に皮をむく必要はあるの?」と抵抗や疑問があるママやパパもいますが、体や歯を毎日洗うのと同様、赤ちゃんの性器を清潔に保つこと自体は大切なことです。迷ったり、不安を感じたりする場合は、小児科や泌尿器科の医師と相談しながら判断しましょう。



赤ちゃんのちんちんは皮をむく必要はある?
赤ちゃんのちんちんは、皮をむく必要があるというよりも、清潔に保つ必要があります。包茎の状態では、皮と亀頭の間は、「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢や汚れがたまりやすく、細菌が入り込んでしまうと、痛みを伴う炎症(亀頭包皮炎)などを引き起こす場合があります。定期的に皮をむいて清潔に保ってあげる必要があります。

また、包皮の輪が狭い場合、後々、おしっこをするときや性器の発育の妨げになる可能性もあるといわれています。

むきむき体操は、ママやパパたちの間で賛否両論があり、専門家でも「してもしなくてもいい」としている説があるなど、考え方や受け取り方は様々なのが現状です。しかし、清潔にするかしないかを含め、多くのメリットがあるので、迷った場合は以下を参考にしてみてください。

赤ちゃんにむきむき体操をするメリット

● 性器が清潔に保たれて炎症などトラブルが起きにくくなる
● 成長してから包茎で悩む機会が減る・悩まない


赤ちゃんにむきむき体操をしないデメリット

● 赤ちゃんの性器全体や包皮が赤く腫れたり、痛みを感じたりする「亀頭包皮炎」になる可能性がある
● 包皮におしっこが溜まって膨らんでしまうことや、細くしか出ないなど「排尿障害」を起こしやすい
● 思春期に包茎であることに悩むケースもある


むきむき体操のやり方は?いつからしていい?
むきむき体操をする場合は、0〜2歳くらいまでが推奨されています(※2)。やり方はとても簡単ですが、デリケートな部分なので、慎重に行うことが重要です。いきなり、無理に皮を全てむこうとすると傷つけてしまうことも。

皮をむいても、最初のうちは無理に恥垢を取る必要はありません。まずはしっかりと皮がむけるように慣らしてあげるのが大切です。できれば毎日、おむつ替えやお風呂のたびに少しずつむいてあげましょう。

むきむき体操の手順
1. 両手の親指と人差し指で性器の根元を挟む

2. 指を赤ちゃんのお腹にめり込ませるように皮を下へおろす(皮の先端が狭いので、指に突っ張りを感じたらその状態をキープ)
※包茎口が狭いので、亀頭がスムーズに出るようになるまで根気強く続けてあげてください。



むきむき体操をするときの注意点は?
むきむき体操をするときの注意点は、特に皮をむきっぱなしにしないことです。体操が終わったら皮を元の状態に戻しましょう。狭い包茎口で亀頭部を圧迫してしまうことがあります。

亀頭部を圧迫してしまうと、元に戻らなくなることもあり、包皮の先にリンパ液が溜まって腫れてしまう「嵌頓包茎(かんとんほうけい)」になる恐れがあります。一般的にはステロイド軟膏で治療しますが、くれぐれも嵌頓包茎にならないよう、注意して確認してくださいね。

その他、むきむき体操をする人の手を清潔にしておくこと大切です。手が汚れていると、それが炎症のもとになりかねません。手指を消毒してから行うこと、おむつ替えのときはしっかり尿や便をキレイにふきとってから行うことも意識してあげましょう。



赤ちゃんのむきむき体操はパパと相談しながら行おう
男の子のママであれば、赤ちゃんのちんちんのケアについて一度は考えたり、どうして良いかわからず悩んだりしてしまうこともありますよね。そんなときは、子供の同性であるパパと相談しながら行いましょう。

ただし、デリケートな話なのでパパも困惑してしまい、「自分でなんとかする時期がくるから放っておいた方が良い」といわれることも多いようです。しっかりとメリット・デメリットを伝えてから、お互いが納得するように話し合うことが大切ですよ。

また、いざケアしようとしても困惑してしまうママは少なくありません。赤ちゃんも、最初は突然のことにびっくりして抵抗する場合がありますが、毎日続ければ少しずつ慣れていきます。

恐る恐る行うと、赤ちゃんが飽きてぐずってしまうことや、移動してしまうこともあります。どうしても不安があるときは、初めはパパにお願いをして、一緒に様子を見ながら、キレイな状態にしてあげましょう。
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2018年07月08日

虫歯を防ぐ食生活や習慣で子どもの口内環境を整えよう♪

子どもの歯を守るために、ママは毎日の歯磨きやおやつ選びに苦労しているのではないでしょうか?甘いものを避けて糖分を控えることはよく実践されていますが、子供の口内環境を整えるためには、日頃の習慣も大きく影響してきます。そこで、子どもの口内環境を整える方法として、虫歯を防ぐ習慣や食生活についてまとめました。



子どもの口内環境が良い状態とは?
子どもの口内環境が良い状態とは、口の中に虫歯の餌となる食べかすが残らず、唾液をしっかりと分泌している状態です。さらに、歯茎や歯列に問題がなく、顎の発達や噛み合わせなどが正常であることも含みます。

そもそも虫歯は、虫歯菌と呼ばれるミュータンス連鎖球菌が引き起こします。虫歯菌は、歯についた食べものや飲みものから糖質を取り込み、プラークを増殖させるときに酸を発します。その酸が、歯のエナメル質を溶かす(脱灰)ことで、虫歯ができます。

常に歯をきれいにしておくことで、プラークの増殖を防ぎ、唾液中に含まれるカルシウムが、溶けた歯の部分に沈着して再石灰化を促すため、虫歯の予防につながります(※1)

また、虫歯を防ぐことは、成長に伴う顎の発達や歯並び、噛み合わせを正常に発達させることにも影響を与えます。



子どもの口内環境を整える方法は?
子どもの口内環境を整えるためには、普段の歯磨きはもちろん、以下のような生活習慣から虫歯ができにくい環境を作ることが重要です。

・毎食後の歯磨きの習慣
・ママやパパが口移しをしない
・食生活を整える
・歯医者で定期健診や虫歯の予防処置をする


「食生活を整える」のなかには「食育」も関わります。食育の目標である「生涯を通しておいしく食べる」ことは、厚生労働省と日本歯科医師会が推進している「8020運動」の「80歳まで20本以上歯を残す」という目的にも添っており、歯科の面から見ても食育は大切なものです(※2,3)。

子どもの健全な発育をサポートするためにも、まずは日常生活の習慣や食生活を見直すことで、ママやパパが口内環境を整えてあげましょう。


子どもの口内環境を整える習慣とは?
子どもの口内環境を整えるためには、歯が生え始めたときからケアを習慣化することが大切です。

以下に、子どもの口内環境を整える主な習慣をご紹介します(※4,5,6)。

歯磨きの習慣をつける
舌の前歯(乳歯)が生え始め、離乳食が進んでいる状態であれば、食後に白湯やお茶で汚れを流しつつ、ガーゼ磨きから始めます。平行して、赤ちゃん用の歯ブラシを与え、慣らしていきましょう。

前歯が上下生え揃ったら、赤ちゃん用の歯ブラシを使って、歯と歯の隙間を重点的に磨きます。1本5秒を基準に、初めは朝と夜の2回、慣れたら毎食後に行います。子ども用のデンタルフロスを使うのもおすすめです。


定期健診へ行く
乳歯の虫歯は永久歯とは異なり、生え際に白斑ができるのが特徴です。黒くならない分、ママやパパが仕上げ磨きをしていても気づかないことも。

また、永久歯が生え始めるときによくあるのが、乳歯列の一番奥に生える「第一大臼歯(6歳臼歯)」の虫歯です。生えきるのに1年程かかり、その間に歯茎や歯の隙間に汚れが溜まりやすいのですが、奥歯なので、初期の虫歯に気づきにくいのです。

自治体や学校などで行っている定期検診や、自主的に歯医者を受診して、早い時期に虫歯やトラブルを発見できるようにしましょう。


虫歯の予防処置をする
普段のケアに加え、歯医者でフッ化物を塗布してもらうなど、虫歯の予防処置も必要です。

フッ化物は体に良くないという説もありますが、誤用などで過剰に摂取した場合に限ります。厚生労働省も、フッ化物を歯の塗布に使うこと自体はからガイドラインも策定されています(※7)。

フッ化物は乳歯・永久歯が生え始めた頃から使うのが効果的。歯医者で塗布してもらうほか、フッ化物を含む歯磨剤を使うのもおすすめ。スプレーやジェルタイプなら、うがいができない時期からでも使うことができます。


口移しをしない
虫歯菌は、ママやパパの唾液から感染することもあります。

軽く口が触れた程度ですぐに感染することはありませんが、ママやパパはもちろん、周囲の人とスプーンや食器の共有、離乳食期の口移しの食事は控えましょう。



子どもの口内環境が整う食生活とは?
子供の口内環境を整える食生活は、顎の発達を促すものをはじめ、歯に健康を維持できる食べもの、食べ方を意識しましょう。

以下に、口内環境を整える食生活についてまとめました(※4,9)。

よく噛んで食べる
噛む回数が多いほど、唾液を分泌するようになります。唾液に含まれるカルシウムによって再石灰化が促されるので、しっかりと噛んで食べる習慣をつけましょう。

また、柔らかいものだけでなく、噛みごたえのあるものも取り入れてください。噛みごたえのあるもので歯の表面についた汚れを取りつつ、顎の発達も促しましょう。

食べる時間を決めてメリハリをつける
離乳食の時期から、食事の時間はある程度決めましょう。いつまでも続けて食べていると、歯に汚れが付着したまま、プラークによって酸が発生し続けて虫歯ができやすい状態になります。

特に、夜中は唾液の量が減少して虫歯になりやすいため、寝る直前の食事や間食は控えるようにしてください。どうしても欲しがるときは、白湯やお茶にして、翌日の夕飯の量を調節するなど工夫しましょう。

おやつは甘味を控える
幼児期は補食として3回食の他におやつを食べることもありますが、ジュースや糖分の多いお菓子ではなく、おにぎりやお芋などの軽食を選ぶのもいいですね。

飴やガムが食べられる年齢であっても、口の中に糖分を含んでいる状態が続くため、控えたほうが良いでしょう。食べるときは、キシリトールが含まれるものがおすすです。

糖アルコールの一種であるキシリトールは、プラークが増殖する際に発する酸を抑制する効果があるといわれています。しかし、食べすぎるとお腹が緩くなることもあるので注意してください。


食後に水分を摂るようにする
食事やおやつを食べるときに水分を一緒に摂ることで、口の中に残った食べものや糖分を洗い流すことができます。

特に、自分で歯磨きができない、歯磨きに慣れていない乳幼児に効果的。水分を与えるときは、食べものを流し込まないよう、口の中のものが食べ終わってからにしてください。

栄養はバランスよく摂る
バランスの良い食事は、歯のエナメル質や象牙質の土台作りに重要です。カルシウムの代謝や歯の石灰化を促す効果もあるので、食事から様々な栄養素を摂るようにしましょう。以下の栄養素は意識的に食事に取り入れてみてください。

● カルシウム…ひじきやチーズ
● リン…米や牛豚肉、卵
● タンパク質…アジや牛乳
● ビタミンA…レバーやほうれんそう
● ビタミンC…みかんやさつまいも
● ビタミンD…バターや牛乳、卵黄




子供の口内環境を整えるには生活習慣が大切
口内環境は一朝一夕で整うわけではなく、日々の生活習慣や食生活によって変わってきます。子どものお世話は、歯以外にも気を配ることがたくさんあって大変ですが、毎日少しずつでもいいので実践していけるといいですね。

また、キシリトールやフッ化物に関しては、歯医者での処置に限らず、食材にも多く含まれています。例えば、キシリトールならイエロープラム、いちご、カリフラワー、ラズベリー ナス、レタス、ほうれん草など。フッ化物なら、煮干し、芝えびなど、殻や骨ごと食べる魚介類、豆類、海藻類、緑茶の葉などです。

日頃から口内環境に良い影響を与える食べものを意識して、楽しく歯のケアを行いましょう。
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2018年07月04日

暑い時期特に気になる赤ちゃんの水分補給!量は?飲まないときは?




赤ちゃんが母乳やミルクを飲んでいると、それ以外に水分補給は必要ないのかと疑問に思うかもしれませんね。赤ちゃんは、普段は母乳やミルクから水分補給ができていますが、大人に比べて大量の汗をかくので、水分補給のタイミングに気をつけてあげましょう。赤ちゃんの水分補給について、タイミングや量、飲まないときはどうするのか、水分補給するときの注意点含めまとめました。

赤ちゃんの水分補給は必要?何を飲ませたらいいの?
赤ちゃんは新陳代謝が活発で、日頃から大人よりも多く汗をかきます。お昼寝後やお出かけから帰ったとき、お風呂あがりなどは特に喉が渇きやすいので、水分補給をしてあげましょう。

赤ちゃんの水分補給には、基本的には離乳食が始まる頃までは母乳やミルクで十分といわれています。しかし、頻繁に喉が渇いているときや、母乳やミルクを飲まないときは、湯冷ましや赤ちゃん用の麦茶を少量ずつ与えてあげましょう。

市販の水は、産地によって「硬水」「軟水」と水の種類が異なります。特に「硬水」はミネラル分が多く、消化機能が整っていない赤ちゃんのお腹には負担となって下痢をすることも。日本の水は赤ちゃんでも飲める「軟水」に分類されるので、煮沸したあとの冷ました水を飲ませてあげましょう(※1)。



赤ちゃんが水分補給をするタイミングや量は?
赤ちゃんは体重の80%が水分といわれていますが、体重に対する体表面積が大人よりも大きいので、大量に汗をかくと脱水症状になりやすいのが特徴です(※2)。特に汗をかきやすい夏場はこまめに水分補給をしてあげてくださいね。

赤ちゃんに水分補給が必要かどうかを知る目安は、おしっこの回数です。水分が足りなくなるとおしっこの回数が減るので、普段おむつ替えをするタイミングでおしっこをしていなければ、水分が足りていない可能性があります。

特に、以下のようなタイミングでおむつチェックをしてみましょう。いつもより明らかに汗を大量にかいていれば、チェックしなくても水分を与えてくださいね。

・ 外出後
・ 沐浴やお風呂上り
・ 夏場の外出中
・ 汗を大量にかいとき
・ 発熱しているとき
・ 咳や鼻水がひどいとき
・ 泣いた後


母乳やミルク、白湯や麦茶の量は、赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげましょう。喉が潤って満足すれば、自然と口を離します。口元におっぱいや哺乳瓶の乳首、コップのふちを当てても顔を背けるようであれば、無理に飲ませず切り上げてくださいね。



赤ちゃんに水分補給するときの注意点は?飲まないときはどうする?
赤ちゃんに母乳やミルク以外で水分補給をするときは、含まれている成分に注意する必要があります。6ヶ月未満ではうすめた果汁以外は控えてください。糖分を含んだ飲みものやカフェインが入っているものは、悪影響を与える可能性があります。

また、赤ちゃんに水分補給したくても嫌がって飲まないときは、無理に与える必要はありません。そのときの気分もあるので、少し時間を空けてから飲ませてあげましょう。飲みものを変えて試してみてもいいかもしれませんね。

赤ちゃんに水分補給するときは、以下の点に注意してあげましょう。

糖分・カフェインが含まれるものは控える
赤ちゃん用のイオン水は、医療用の経口補水液に比べて糖分を多く含んでいることがあります。赤ちゃんは甘いものが好きなので、普段からイオン水を飲んでいると習慣化しやすく、乳児でも虫歯になりやすいといわれています(※3)。

カフェインも赤ちゃんには刺激が強いので、お茶を与えるときはウーロン茶や煎茶、緑茶などは避けるようにしましょう。

夏場の授乳は涼しい場所で行う
母乳育児の場合、赤ちゃんはおっぱいを吸うだけでも体力を消耗しています。暑い場所で母乳を与えていると、さらに体力を使ってしまうので、冷房がきいている場所に移動するなど、環境を整えてあげましょう。

水や麦茶は常温か、人肌くらいの温かさにする
母乳やミルクと同じくらいの温かさを基本にしましょう。特に夏場の暑い日や大量に汗をかいているときは、勢いよく冷たい水を飲んでしまい、胃腸を刺激してお腹がゆるくなることもあります。


下痢や発熱したときは経口補水液を与える
下痢や発熱時は、電解質が効率よく摂れる経口補水液を与えてあげるのも一つの方法です。通常時に経口補水液を飲むと電解質が多くなり、かえって喉が渇いてしまいます。(※3)。

イオン水は糖分が気になりますが、風邪や病気のときは脱水症状にならないことを優先して判断しましょう。

母乳育児中のママは自分の水分補給にも注意
母乳育児中はママ自身が多くの水分を必要とします。特に夏場は、ママもいつもより汗をたくさんかくので、水分補給が大切です。赤ちゃんのお世話にをしていると自分のことは後回しになってしまいがちですが、意識的に水分を摂るように心がけましょう。



赤ちゃんの水分補給は様子をみながら与えてあげよう
赤ちゃんは脱水症状になりやすいとはいえ、普段から母乳やミルクがしっかり飲めていれば過剰に心配する必要はありません。いつもよりも少し気温が高かったり、空気が乾燥していたりする場合は、環境の変化に合わせて赤ちゃんの様子を見ながら水分を与えてあげましょう。

もし水分をとらない場合には、経口補水液をシャーベットにしたものや、お湯で薄めたものなどでの対応がよいですよ。
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2018年07月03日

赤ちゃんの耳垢!取る?色が違う原因は?




赤ちゃんから黒や茶色、黄色などの耳垢が出てくることがあります。普段見慣れない耳垢が出てくるとギョッとするかもしれませんが、赤ちゃんの耳垢ではよくあることです。そこで、赤ちゃんの耳垢の取り方や、黄色・茶色・黒い耳垢の原因やその対処法、注意が必要な耳垢などについてご紹介します。

赤ちゃんの耳垢はかたまりで大きい?新生児も出るの?
そもそも耳垢とは、耳の中の皮脂が古くなって剥がれ落ち、外部から入ってくるホコリなどが合わさってできたものです。新陳代謝がいい赤ちゃんは耳垢がたまりやすく、自分で耳垢を掃除できるわけではないので、耳掃除したときに大きいかたまりの耳垢が取れることがよくあります。

耳垢は奥から自然に出てくる仕組みになっているので、耳垢を放っておいても耳がふさがるようなことはありません(※1)。また、耳垢は体質的に、カサカサに乾いたタイプと湿ったタイプに分かれますが、赤ちゃんは湿ったタイプの耳垢が多いようです。

乾いた耳垢のママやパパからすると、「病気なのでは」と思うかもしれませんが、湿っていても正常な耳垢なので心配しないでください。

なお、耳垢は新生児でもみられる場合があります。



赤ちゃんの耳垢は何色?
大人の耳垢と違って、赤ちゃんの耳垢は見たことのないような色のものが出てくる場合があります。基本的にはどれも問題のない耳垢なので安心してくださいね。

黄色や茶色の耳垢
一般的に耳垢は黄色で、新陳代謝のよい赤ちゃんは茶色に見える場合もあるようです。どちらも正常な耳垢なので心配する必要はないとされています。

黒い耳垢
生まれて初めて赤ちゃんの耳を掃除したときには、黒い耳垢が出る可能性があります。これは、お腹の中にいたときの羊水が耳に残っていて固まったものだと考えられます。

放っておいても自然に外に出てくるので心配いりませんよ。耳の中をのぞいて黒い耳垢が気になる場合には、耳鼻科でとってもらいましょう。

赤ちゃんの耳垢取りは綿棒を使う?耳鼻科に行く?
赤ちゃんの耳を掃除するときは、耳の奥まで行う必要はありません。

耳垢は、外からのホコリやゴミの侵入を防ぐ役割があるとされていて、耳の奥の耳垢まで取ってしまうと、かえって耳を守れなくなってしまいます。赤ちゃんの耳垢を神経質になって、何度も取る必要はありませんよ。

赤ちゃんの耳掃除は、目に見える範囲の耳垢をガーゼなどの柔らかい布で拭く程度で十分です。綿棒を使う場合も入り口付近をなぞるくらいにしてください。

耳の奥まで綿棒を入れると、耳垢を奥まで押し込んでしまったり、粘膜を傷つけたりする危険があるのでやめましょう。自分でやるのが不安であれば、耳鼻科で耳垢を取ってもらうこともできますよ(※2)。



赤ちゃんの耳垢取りの頻度は?
赤ちゃんの耳垢は、それほど神経質に取る必要はありませんが、綺麗には保ってあげたいところ。耳の周りを優しく拭いて清潔に保つことは赤ちゃんにとっても良いことなので、毎日の入浴時などにサッと拭いてあげるといいでしょう。

そのほかに、耳垢の量が多く詰まっているように見えるときには、耳鼻科で耳垢掃除をしてもらいましょう。耳鼻科での耳掃除は、基本的に異常を感じたときだけで構いません。数ヶ月に1回ほどで十分といわれています。


赤ちゃんの耳垢が臭い?
赤ちゃんの耳垢で気になることの一つに、臭いもありますよね。

上で述べたように、赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、耳の中で皮脂がたくさん分泌されます。さらに、横になっていることも多いので、涙やよだれ、ミルクなどが垂れて耳の中に入り込み、汚れやすくなっています。

そのため、耳垢が臭いと感じることがあるようです。


赤ちゃんの耳垢が黄色い液体だったら要注意?
大きさや色、臭い、湿っているかどうかは特に問題ないといいましたが、赤ちゃんの耳垢が液体のようにぐじゅぐじゅした黄色い耳だれとして出てきている場合は要注意です。

こうした症状は風邪などが原因で中耳炎になったり、耳掃除のしすぎで外耳炎になったりしたときにみられることが多いので、まずは耳鼻科を受診しましょう(※3,4)。



赤ちゃんの耳にお風呂のお湯が入っても大丈夫?
お風呂のお湯が耳に入ってしまうと、赤ちゃんの耳は大丈夫か、心配になることもありますよね。

基本的に赤ちゃんは羊水の中で成長してきたため、多少耳の中にお湯が入ってしまっても影響はありません。逆に、入ったお湯を取ろうと綿棒などで耳の奥を掃除する方が、耳の中を傷つけてしまったり、耳に入ったお湯をさらに奥に押し込んでしまったりするため、避けた方が良いでしょう。

お風呂のお湯が耳に入ってしまったら、自然と耳から流れ出ることを待つようにしましょう。


赤ちゃんの耳垢には神経質にならないこと
赤ちゃんの耳の中はデリケート。ほんの少しの刺激でも簡単に傷がつく可能性があります。耳垢は自然に出てくるものなので、あまり神経質にならずに様子を見てあげてください。

普段からお風呂のときに目に見える範囲をよく絞ったガーゼで拭いてあげていれば問題ありません。もし赤ちゃんの耳垢で気になることがあったら、自己判断ではなく、きちんと耳鼻科の医師に診てもらうようにしてくださいね。




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