2018年07月13日
良く寝る赤ちゃん!寝すぎの原因は?起こす目安は?
新生児や赤ちゃんのお世話の中でも、睡眠について悩むママやパパは多くいます。大抵は、なかなか寝てくれない、寝てもすぐに起きてしまうといったことが多いのですが、一方で「寝すぎなのでは?」と心配するくらい、よく寝る新生児や赤ちゃんもいます。そこで、新生児や赤ちゃんの睡眠について、平均睡眠時間をはじめ、よく寝る原因や、寝すぎのときに起こす目安などをご紹介します。
赤ちゃん・新生児はよく寝るのが当たり前?
産まれたばかりの赤ちゃんは、1日に16時間ほど眠ります。しかし、眠りが浅いために、だいたい2〜3時間ごとに起きては母乳やミルクを飲んでいるので、まとまって寝ているわけではありません(※1)。
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんの体内時計は25〜30時間程度あり、24時間に体のリズムを合わせることがむずかしいと考えられています。体内時計と実際の1日の長さのズレによって昼夜逆転していて、睡眠リズムが整っていないことがほとんどですよ。
人はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら寝ていますが、新生児から3〜4歳頃まではこの2つの眠りの間隔が40〜60分と短く、大人と比べて常に眠りが浅い状態です。その後、5〜10歳頃になると次第に睡眠リズムが整いはじめ、やがて90分間隔になって睡眠リズムが完成します(※1)。
生後3〜4ヶ月では夜中に1〜2回起きるものの、昼夜の区別がつきはじめます。生後5〜6ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんは昼寝が午前・午後と1回ずつになりますが、夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。1歳くらいになると昼寝は1回になり、夜にまとまって寝るようになってきます。
赤ちゃん・新生児がよく寝るのは問題ある?
新生児の授乳間隔は、2〜3時間ごとです。この間隔で授乳をするので、「寝ている場合には起こして授乳をするべき」と、看護師さんにいわれたり、育児書に記載されていたりすることがあります。
しかし、低月齢の赤ちゃんの場合は、授乳間隔よりも体重増加で健康状態を確認してください。睡眠時間が長く授乳間隔が4〜5時間あいたとしても、生後3ヶ月頃までは、1日に25〜30グラム増えていれば問題ありません(※2)。1ヶ月に換算したときに、約800グラム前後増えていれば心配いりませんよ。
ただし、新生児の場合には、最初の数日は「生理的体重減少」といって、一時的に体重が減ることがあります。これは胎児の頃に体内に溜めていた胎便などを排泄することで起きますが、減少率は1割程度であり、生後1〜2週間をかけて出生体重に戻っていきます(※3)。
赤ちゃん・新生児が寝すぎるのは病気なの?
新生児・赤ちゃんが寝すぎるのは個性の一つともいわれています。稀に発達障害や自閉症による睡眠障害の一つとして考えるママやパパもいますが、あくまでも兆候の一つです。睡眠の状態だけで、発達障害や自閉症の判断はできません(※4)。
また、寝ている時間があまりにも長いと、遊びで受ける刺激が少なく、「成長に影響があるのでは」と心配になるママやパパも多いようです。
これも、起きている時間にしっかりと遊ぶことができていて、昼夜の区別がある程度わかるようであれば、成長が遅れるといったことはありません。寝る子は育つという格言もあるように、睡眠中は成長ホルモンの分泌が促されるので、寝すぎだとしても心配しすぎないでくださいね。
ただし、起きているときでも常に眠たそうにしていたり、寝ているときに発熱したりしていたら、かかりつけの医師に相談しましょう。普段から気になる仕草があれば、乳児健診の際に相談できるよう日頃からメモしておいてください。
赤ちゃん・新生児がよく寝るときの対処法は?
新生児・赤ちゃんがぐっすり寝続けて、4時間以上眠れるというのは、睡眠環境がしっかりと整っている証拠です。特に問題がみられなければ、無理に起こす必要はありません。
しかし、おしっこの量や回数が減っている場合や、顔色が悪い場合には、低血糖、あるいは脱水症状を起こしている可能性もあります。口唇がカサカサしている、おしっこの回数が減っているなどの異変があれば、起こして水分補給をさせてあげてください。
赤ちゃんが気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは大変ですが、以下の方法を参考に、うまく起こしてあげましょう。
赤ちゃんを起こす方法
・声をかけてみる
・部屋の温度を変えてみる
・掛けている布団を外して、薄着にする
・おむつを変えて、しばらくおむつを開いておく
・おっぱいを唇に近づけてみる
・水で濡らしたガーゼで顔を吹いてみる
・眉間や額、唇をくすぐってみる
・背骨に沿って指でなぞってみる
・足の裏をくすぐってみる
赤ちゃん・新生児がよく寝るときはこまめに様子をみよう
新生児・赤ちゃんがよく寝ているときは、こまめに様子をみてあげてくださいね。赤ちゃんが寝るときは、掛布団や服の枚数にも気をつけて、背中に手をいれても汗ばんでいない状態であることが大切です。
室温は外気温とプラスマイナス5度を目安に、湿度は50〜60%に保つよう、冷暖房や加湿器を活用して調節しましょう。特に長時間寝ているときは、定期的にブレスチェックを行い、寝返りをしてうつ伏せの状態が続いていないかを確認してください。おむつの状態もチェックしてあげてくださいね。
※1 日本睡眠学会「睡眠の発達」
※2 国立保険医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」
※3 ピラールプレス『小児看護学』p.47
※4 子どもの睡眠 国立保健医療科学院
赤ちゃん・新生児はよく寝るのが当たり前?
産まれたばかりの赤ちゃんは、1日に16時間ほど眠ります。しかし、眠りが浅いために、だいたい2〜3時間ごとに起きては母乳やミルクを飲んでいるので、まとまって寝ているわけではありません(※1)。
生後3ヶ月頃までの赤ちゃんの体内時計は25〜30時間程度あり、24時間に体のリズムを合わせることがむずかしいと考えられています。体内時計と実際の1日の長さのズレによって昼夜逆転していて、睡眠リズムが整っていないことがほとんどですよ。
人はレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しながら寝ていますが、新生児から3〜4歳頃まではこの2つの眠りの間隔が40〜60分と短く、大人と比べて常に眠りが浅い状態です。その後、5〜10歳頃になると次第に睡眠リズムが整いはじめ、やがて90分間隔になって睡眠リズムが完成します(※1)。
生後3〜4ヶ月では夜中に1〜2回起きるものの、昼夜の区別がつきはじめます。生後5〜6ヶ月頃になると、多くの赤ちゃんは昼寝が午前・午後と1回ずつになりますが、夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。1歳くらいになると昼寝は1回になり、夜にまとまって寝るようになってきます。
赤ちゃん・新生児がよく寝るのは問題ある?
新生児の授乳間隔は、2〜3時間ごとです。この間隔で授乳をするので、「寝ている場合には起こして授乳をするべき」と、看護師さんにいわれたり、育児書に記載されていたりすることがあります。
しかし、低月齢の赤ちゃんの場合は、授乳間隔よりも体重増加で健康状態を確認してください。睡眠時間が長く授乳間隔が4〜5時間あいたとしても、生後3ヶ月頃までは、1日に25〜30グラム増えていれば問題ありません(※2)。1ヶ月に換算したときに、約800グラム前後増えていれば心配いりませんよ。
ただし、新生児の場合には、最初の数日は「生理的体重減少」といって、一時的に体重が減ることがあります。これは胎児の頃に体内に溜めていた胎便などを排泄することで起きますが、減少率は1割程度であり、生後1〜2週間をかけて出生体重に戻っていきます(※3)。
赤ちゃん・新生児が寝すぎるのは病気なの?
新生児・赤ちゃんが寝すぎるのは個性の一つともいわれています。稀に発達障害や自閉症による睡眠障害の一つとして考えるママやパパもいますが、あくまでも兆候の一つです。睡眠の状態だけで、発達障害や自閉症の判断はできません(※4)。
また、寝ている時間があまりにも長いと、遊びで受ける刺激が少なく、「成長に影響があるのでは」と心配になるママやパパも多いようです。
これも、起きている時間にしっかりと遊ぶことができていて、昼夜の区別がある程度わかるようであれば、成長が遅れるといったことはありません。寝る子は育つという格言もあるように、睡眠中は成長ホルモンの分泌が促されるので、寝すぎだとしても心配しすぎないでくださいね。
ただし、起きているときでも常に眠たそうにしていたり、寝ているときに発熱したりしていたら、かかりつけの医師に相談しましょう。普段から気になる仕草があれば、乳児健診の際に相談できるよう日頃からメモしておいてください。
赤ちゃん・新生児がよく寝るときの対処法は?
新生児・赤ちゃんがぐっすり寝続けて、4時間以上眠れるというのは、睡眠環境がしっかりと整っている証拠です。特に問題がみられなければ、無理に起こす必要はありません。
しかし、おしっこの量や回数が減っている場合や、顔色が悪い場合には、低血糖、あるいは脱水症状を起こしている可能性もあります。口唇がカサカサしている、おしっこの回数が減っているなどの異変があれば、起こして水分補給をさせてあげてください。
赤ちゃんが気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは大変ですが、以下の方法を参考に、うまく起こしてあげましょう。
赤ちゃんを起こす方法
・声をかけてみる
・部屋の温度を変えてみる
・掛けている布団を外して、薄着にする
・おむつを変えて、しばらくおむつを開いておく
・おっぱいを唇に近づけてみる
・水で濡らしたガーゼで顔を吹いてみる
・眉間や額、唇をくすぐってみる
・背骨に沿って指でなぞってみる
・足の裏をくすぐってみる
赤ちゃん・新生児がよく寝るときはこまめに様子をみよう
新生児・赤ちゃんがよく寝ているときは、こまめに様子をみてあげてくださいね。赤ちゃんが寝るときは、掛布団や服の枚数にも気をつけて、背中に手をいれても汗ばんでいない状態であることが大切です。
室温は外気温とプラスマイナス5度を目安に、湿度は50〜60%に保つよう、冷暖房や加湿器を活用して調節しましょう。特に長時間寝ているときは、定期的にブレスチェックを行い、寝返りをしてうつ伏せの状態が続いていないかを確認してください。おむつの状態もチェックしてあげてくださいね。
※1 日本睡眠学会「睡眠の発達」
※2 国立保険医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」
※3 ピラールプレス『小児看護学』p.47
※4 子どもの睡眠 国立保健医療科学院
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