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2018年09月21日

子どもの自家中毒とは?症状・検査方法は?

子供に多い病気に「自家中毒」というものがあります。別名、「周期性嘔吐症」「アセトン(ケトン)血性嘔吐症」とも呼ばれ、突然何度も吐いてしまうのが主な症状です。食中毒やお腹の病気にかかったと心配するママやパパも多いのですが、子供の成長とともに治まっていきます。しかし、体が小さいうちは予防が重要です。そこで、自家中毒について、原因や症状、検査、治療法、予防法などをご紹介します。



自家中毒(周期性嘔吐症/アセトン血性嘔吐症)とは?
自家中毒とは、元気だった子供が急に激しく嘔吐して、数時間から数日吐き続けたと思ったら、ケロッと自然に治まる病気です。

自家中毒は、体内で脂肪を分解して作られるケトン体という物質が関係しています。このケトン体が血液中で増加しすぎると、一種の中毒症状を起こして吐き気をもよおしてしまうのです。糖分を体内で作るといった代謝機能が未熟な子供が発症しやすく、2〜10歳くらいの間で見られます(※1)。

このように、何度も嘔吐を繰り返すことから「周期性嘔吐症」、その仕組みから「アセトン血性嘔吐症(ケトン血性嘔吐症)」とも呼ばれます。

自家中毒の原因は?

血液中のケトン体が急増する原因は、いまだによくわかっていません。一般的には、肉体的な疲労・精神的なストレスなどが影響していると考えられます。

たとえば、入学・入園、転校などで環境が変わったり、運動会やピアノの発表会といった極度に緊張したりするような場合に、睡眠不足や食事摂取量の低下が重なると発症しやすくなります。特に、ご飯を食べない時間が長い場合に多くみられます。

ほかに、風邪などの感染症や刺激の強い食べ物などがきっかけに起こることもあるようです。



自家中毒の症状は?
自家中毒になると、基本的に嘔吐を繰り返します。数日間嘔吐が続いて、その後治まったと思ったらまた嘔吐を繰り返すというのが特徴的な症状です。具体的には次のような症状に気をつけてあげましょう(※2)。

嘔吐
ピーク時には1時間に6回、嘔吐を繰り返します。嘔吐物は甘酸っぱい匂いがあり、ケトン体によって血液や体液が酸性に傾くことで匂いが変化するといわれています。

重症化してしまうと、胆汁や血液が混ざった茶色の嘔吐に発展したり、元気がない感じやしびれなどが見られて、脱水症状・低血糖症状を引き起こすこともあります(※3)。

全身の症状
多くの子供に体のだるさが見られ、普段の元気な様子がなくなります。顔面蒼白になり、発熱が起こることもあります。消化器系の症状としては、特徴的な吐き気に加えて、腹痛や食欲不振を起こします。数は少ないですが、下痢の症状を見せることもあります。

精神面での症状
自家中毒の子供の半数近くに頭痛がみられます。頭痛は自家中毒の特徴の一つで、自家中毒が治った後も約28%が片頭痛につながる、というデータもあります(※2)。ほかにも明るい光に敏感になったり、聴覚過敏やめまいを感じることもあるようです。



自家中毒は病院に行った方がいいの?
子供の嘔吐を見ると、食中毒なのか、お腹の病気なのかと心配になりますが、一時的であれば様子を見てください。

しかし、自家中毒では、繰り返し嘔吐することで脱水症状になりやすくなります。さらに、血糖が低下する傾向があるため、糖分の補給が重要と考えられています。

また、嘔吐を繰り返す原因にほかの病気が隠れている可能性もあるため、糖分や水分が摂れず、嘔吐を繰り返すようなら、無理に家庭で様子を見ようとせず、小児科医に相談するようにしましょう。

自家中毒の検査・治療法は?
病院を受診すると、まず尿検査を行います。自家中毒になるとケトン体が過剰に増え、尿の中にも含まれるので、尿を調べれば自家中毒(周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症)かどうかが判断できます。

ただし、自家中毒には特効薬はなく、病院でも対症療法が基本です。嘔吐のしすぎで脱水症状を起こさないように、糖分も含めた点滴を行うなどで対処されます。

自家中毒を直接治療する薬はありませんが、年齢とともに自然に治る病気で、少なくとも思春期になる頃には治まるので過度な心配はいりませんよ。



自家中毒の対処法は?ホームケアはどうする?
自家中毒と診断されたときには、家庭でのホームケアも大切です。

安静にしてストレスの原因を取り除く
自家中毒のきっかけになるのは、風邪や疲労で体力を失ったとき、過度なストレスを感じているときです。特に、子供は自分のストレスに気づきにくく、パパやママの言うことをちゃんと聞く子供ほどストレスを抱えています。

自家中毒のときは嘔吐が続いて体がだるい状態なので、まずは横になって安静に過ごすようにしましょう。嘔吐が治ったら、ママやパパとの時間をしっかり作り、子供の話を聞いてあげる、調子が良ければ一緒に散歩に出かけるなどして、ストレス発散をサポートしてあげてください。

水分と糖分をとる
自家中毒で特に大切なのは水分補給です。脱水症状や、血糖低下を起こさないように、こまめに少量ずつ水分を飲ませてあげましょう。糖分の補給も大切なため、スポーツドリンクやジュースなどを与えるとよいでしょう。

ぐったりして口から水分が摂取できず、嘔吐がまだ続くようなら、飴をなめさせてあげてください。それでも改善がみられなければ、医療機関で点滴を受けるなどを検討しましょう。

脂っこい食べ物を避ける
自家中毒の原因となるケトン体は、体内の糖が足りないときに脂っこい食べ物を食べると、より増加して自家中毒の症状を悪化させることになります。

しばらくは脂っこいものや乳脂肪分の多い食べ物は控えましょう。消化の良いおかゆやうどんから、栄養を摂っていくことがおすすめです。

また、家庭でのケアのほかに、子供の通う保育園や幼稚園、小学校には、自家中毒を起こしやすいと伝えておくと安心ですね。



自家中毒の予防法は?
子供が自家中毒を起こすのを予防するには、次のような点に注意しましょう。

夕食をちゃんと食べる
空腹によって糖が足りなくなると、体内で蓄えていた脂肪が分解されてケトン体が増えます。夕食を食べずに寝てしまうと、寝ている間にケトン体が増加して翌朝自家中毒を発症する、ということもあります。保育園や幼稚園から疲れて帰ってきて眠そうにしているときも、できれば糖質の多いご飯だけでも食べさせてあげましょう。

ストレス発散
自家中毒の予防に一番なのはストレスを発散させてあげることです。環境が変わった、兄弟がいてなかなかママと話せないなど、子供は大人が想像しているよりもストレスを溜め込んでいることがあります。

特に環境が変わったときに、気だるそうにしていたり、普段とちょっと違う様子が見られたら、子供と接する時間を増やしてあげてくださいね。

早寝早起き
ストレスの発散も含め、自家中毒予防には代謝機能を高めてあげることも有効です。早寝早起きを心がけるなど、生活リズムの乱れを整えてあげましょう。

自家中毒(周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症)の症状があれば、まず病院へ
突然子供が吐き始めても、自家中毒かどうかは素人では判断できません。そのため、赤ちゃんや子供が急に吐いて治まる気配がないような場合は、一度小児科で検査を受けてみてくださいね。

自家中毒と診断された場合は、子供の疲労やストレスに気を配りながら、中毒症状が現れないように注意してあげてください。病気を理解して上手に付き合えば、それほど怖い病気ではありませんよ。







※1 加古川医師会「自家中毒症」
※2 小児慢性特定疾病情報センター 「周期性嘔吐症候群」
※3 南山堂『開業医の外来小児科学』p.298
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