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2015年10月21日

『完全恋愛』第9回本格ミステリ大賞受賞(小説部門)(2009年)著者牧薩次(まき さつじ)





完全恋愛
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第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの地に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。

やがて終戦となり、この地方で進駐軍のアメリカ兵が殺されるという事件が起こる。

しかし現場からは凶器が忽然と消えてしまう。

昭和四十三年、福島の山村にあるはずのナイフが、時空を超え、瞬時にして西表島にいる少女の胸に突き刺さる。

昭和六十二年、東京にいるはずの犯人が福島にも現れる。

三つの謎の事件を結ぶのは、画壇の巨匠である男の秘められた恋であった。
著者 牧薩次
推理作家・辻真先の別名義。牧薩次は自著の探偵の名前から取る。愛知県名古屋市生まれ。名古屋大学卒業後、NHKで制作演出を担当する。その後、アニメ脚本や推理小説を書き、1982年『アリスの国の殺人』で第三十五回推理作家協会賞を受賞。2009年『完全恋愛』で第九回「本格ミステリ大賞」を受賞する。


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