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2016年10月24日
物流現場にもKPIを設定しよう
KPIは、会社の定性的・定量的な戦略ビジョンを達成するために起こす行動や活動状況について、どのレベルの進捗なら合格とするのか?を示す大切な数値(指標)です。
自社の仕事に取り込みつつありますが、物流のKPIもこれと同じように、物流のビジョン達成に向けた物流戦略の基準値として必要だと思います。
例えば、会社の理念を「顧客に末永く愛される商品の日々開拓」に設定しましょう。
その商品を一度手に入れると一生手放したくない!そんな素晴らしい商品ですよね。
まぁまぁジャンルも健康器具や健康食品、嗜好品、価値の高いもの他多岐にわたるでしょう。
では、この理念に向かうためのビジョンは何でしょうか?
「顧客に末永く愛される商品」を開発、供給するには、必ず何らかの特徴や販売のための方策が必要となるはずです。
箇条書きで挙げてみましょう。
<商品・顧客については>
・ずっと使っていても決して害がない
・使えば使うほど愛着心が強くなる
・修理してでも持ち続けたい
・それが無ければとても困る(不安になる)
・流行に影響がない
・色あせない
・食品であれば不味くない
・用具であればデザインや使用感が心地よい
・多少高いが手に届く価格
などなど…顧客満足度(CS)が高い状態
<財務については>
・研究開発費の計上
・高利益率をキープ
・従業員への高還元率実現
・風評、事故、倒産などのリスクに耐えうる財力
などなど…次年度投資ができる程度の純利益キープ
<人材育成については>
・人が育つ職場環境整備
・前向きな思考を育てる人材教育
・マーケティング情報力が高い
・チャレンジ精神が高い
・顧客志向の研究、分析力が高い
・社内コミュニケーション力が高い
などなど…従業員満足度(ES)の高い状態
<業務のプロセスについては>
・物流に力を入れ、SCMに取り組む
・顧客とのマルチコミュニケーションツール導入
・各部署との横断的情報共有
・不具合への素早い対応(途切れない改善活動)
などなど…常に他社に勝つべく戦略をもつ状態
勿論、これらの項目をSWOT分析して、どのマスに該当するのかを把握し、どのように攻めるのか、どのような対策をとるのかを決めていかなければなりません。
このように見てみますと、どの項目にも定性や定量のKPIが付けられるのではないでしょうか?
定性なら点数、定量なら金額や量、率や割合などのあるべき姿の目標値がKPIになるでしょう。
会社の業務プロセスの一つである物流にもKPIが設定できるため、物流KPIも、「顧客に末永く愛される商品」を開発、供給するための特徴や販売のための方策に根付いたものにならないと、理念とは違った方向に物流が独り歩きしてしまいます。
そうならないために、物流部門にもモチベーションを高める人材育成が大事ですし、物流コストも管理しなければなりませんし、商品の品質を劣化させないことや、受注から配達におけるリードタイム短縮という物流品質も向上させなければなりません。(QCDの視点ですね)
視点は顧客です。常に顧客のために何ができるかを考え、発案し採用され、実行していくことの繰り返しが、物流の評価につながり、営業部門も同じように活動していくことで、会社全体の評価が高まり、顧客から高い満足度を得られるようになります。
ですので、会社にKPIが無ければ、物流にKPIを設定しても無駄であり、また、会社にKPIがあったとしても、物流にKPIが無ければ物流人材は目先の目標(当日の処理数など)のみをなんとかこなして毎日を過ごすだけになるのではないでしょうか。
うまくお伝えできたかわかりませんが、物流KPIは何を基に設定されるのかがお分かりになりましたでしょうか?会社の成長に必要なKPIの設定と物流KPIは必ずリンクするはずです。
会社が目指す方向を、物流は数値をもってサポートする。物流は会社のサポーターであり、その力は大きければ大きいほど良いのです。
ベクトルを合わせて一丸となれば敵う者は無いと言う事ですね。
偉そうなこと言ってますが、そんな思いが今のところのモチベーションです。皆で協力して盛り上げで行きましょう。
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KPIとKGI
リーダーの使命
自社の仕事に取り込みつつありますが、物流のKPIもこれと同じように、物流のビジョン達成に向けた物流戦略の基準値として必要だと思います。
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では、この理念に向かうためのビジョンは何でしょうか?
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箇条書きで挙げてみましょう。
<商品・顧客については>
・ずっと使っていても決して害がない
・使えば使うほど愛着心が強くなる
・修理してでも持ち続けたい
・それが無ければとても困る(不安になる)
・流行に影響がない
・色あせない
・食品であれば不味くない
・用具であればデザインや使用感が心地よい
・多少高いが手に届く価格
などなど…顧客満足度(CS)が高い状態
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・研究開発費の計上
・高利益率をキープ
・従業員への高還元率実現
・風評、事故、倒産などのリスクに耐えうる財力
などなど…次年度投資ができる程度の純利益キープ
<人材育成については>
・人が育つ職場環境整備
・前向きな思考を育てる人材教育
・マーケティング情報力が高い
・チャレンジ精神が高い
・顧客志向の研究、分析力が高い
・社内コミュニケーション力が高い
などなど…従業員満足度(ES)の高い状態
<業務のプロセスについては>
・物流に力を入れ、SCMに取り組む
・顧客とのマルチコミュニケーションツール導入
・各部署との横断的情報共有
・不具合への素早い対応(途切れない改善活動)
などなど…常に他社に勝つべく戦略をもつ状態
勿論、これらの項目をSWOT分析して、どのマスに該当するのかを把握し、どのように攻めるのか、どのような対策をとるのかを決めていかなければなりません。
このように見てみますと、どの項目にも定性や定量のKPIが付けられるのではないでしょうか?
定性なら点数、定量なら金額や量、率や割合などのあるべき姿の目標値がKPIになるでしょう。
会社の業務プロセスの一つである物流にもKPIが設定できるため、物流KPIも、「顧客に末永く愛される商品」を開発、供給するための特徴や販売のための方策に根付いたものにならないと、理念とは違った方向に物流が独り歩きしてしまいます。
そうならないために、物流部門にもモチベーションを高める人材育成が大事ですし、物流コストも管理しなければなりませんし、商品の品質を劣化させないことや、受注から配達におけるリードタイム短縮という物流品質も向上させなければなりません。(QCDの視点ですね)
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ですので、会社にKPIが無ければ、物流にKPIを設定しても無駄であり、また、会社にKPIがあったとしても、物流にKPIが無ければ物流人材は目先の目標(当日の処理数など)のみをなんとかこなして毎日を過ごすだけになるのではないでしょうか。
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タグ:KPI
2016年10月12日
「同じ立場」とは「お客様と肩を組んで見る」
全社のリーダー会議がありました。
前月の取組成果なんかを発表し意見などしあい、翌月の取り組みを発表するんです。まぁその内容の話ではないのですが、ある「業界の常識は世間の非常識」っていう件を。
どこにでもある話かもしれませんが、業界の常識は世間の非常識っていうものの一つかなぁって思った事。それは、総合カタログの作成です。
ある業務用の食品問屋の話ですが、地元ではそこそこ名のしれているがんばっている企業。そこが、自社の取り扱いの総合カタログを作製したんです。するとお客様から多くの「ありがとう」「こんなの欲しかった」「これは楽だわ」なんて高評価を頂き、好調な売り上げを維持し続けているというのです。
食品業界でなくても流行り廃りはあるもので、しかも「問屋」となると卸業ですから、100品200品の取り扱いじゃありません。ゼロが二つ三つ加わるくらいの扱いアイテムがあるものです。それでも総合カタログなんです。しかも別紙で、ページに合せた栄養成分表も。
この企業は10数年前から世の中の人口減少や高齢化社会をみて病院や福祉施設をターゲットとした食材卸へ顧客層を変化させていました。とはいっても、卸売業にはかわりなく、数千もの取扱アイテムのカタログなど作成は無理ですし、問屋にカタログなんて非常識だったんです。
しかし、ターゲットを絞る事で、大凡の扱いアイテムの傾向が見えてきました。さらに、顧客視点で物事を考え、「欲しいものを都度問い合わせたり、サンプルを頼んでみたり面倒くさい」ってな事に気がつきました。
今ではなんでもカタログや商品一覧などチラシでもネットでも見れるのですが、業務用卸ではお客様すら総合カタログがあったらなんて思ってもいなかったんです。そこが潜在的なニーズだったという事です。
ターゲットを絞り込むことで成し得た問屋業での総合カタログ。お客様からの多くの支持を得ており今後も新しい事を取り組んでいくとおもいます。
”お客様と同じ立場で”考える事を「業界の常識は世間の非常識」「お客様の目線とは同じ高さで向き合うのではなく、お客様と肩を組み同じ方向を向く事」と捉えての活動でこれからも感動をお届けしていくんでしょうね。