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フリーター、家を買う 有川浩








「新しい一日」と「オフィスと仕事」をテーマとしており、母の病気をきっかけに、自堕落なフリーター生活を送っていた主人公が成長していく様と、その家族の再生が描かれる。

ライトノベルというとなんだか、中身が薄そうだが、
出てくる登場人物、誠治も誠一も亜矢子も頭いい。

誠治の人事を任されての人を見る目、倉庫の在庫管理、父親のプライドを逆手にとっての説得の仕方。

会話の切り返しなんかも、ニートからちゃんとした職を見つけていく過程で、格段と洗練されていく。

それでいて、
庶民の皮膚感覚も富裕層のそれも男と女の視点の切り替えも、どちらもつまびらかに理解している。

作家の優秀な内面を、フィクションのさまざま登場人物に代弁させている。




とても読みやすく、退屈させずに物語に引き込む。



なるほど、この人の本は売れるわけだ。

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個人的な感想だが、終盤の採用した東工大出身の女の子との恋愛模様は、本筋のテーマと外れてあんまり必要性を感じなかったかなと。





大ヒットした「阪急電車」も読んだが、同様に作家のうまい引力に引っ張られた人は多くいると思う。

とにもかくにも、どんな形であれ作家の作品に一度は触れていただきたい。

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エスター orphan

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アメリカのホラー映画。北米で2009年7月24日公開。赤ン坊を死産した夫婦は、エスターという一人の少女を養子に迎え入れた。

しかし引き取ったその後エスターの本性に気づき始めた妻のケイトは、夫のジョンやカウンセリングにそれを知らせようとするが彼女の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく。






エスターを演じるイザベルファーマンの演技がすごすぎる。

クリームシチューの有田さんがラジオで薦めていて手に取った。

僕のブログは記録的に書いているので結構ネタバレ多いのだが、この映画の情報は、これくらいに抑えておく。

この映画は一切の先入観無しにとにかく見ていただきたい。

なんというか、リアルに怖い。
ゾンビだからしょーがないとか宇宙人だから敵わないとか、そういう理不尽さではない。
ホラーなのにつじつまが合う。


文学的というか人間内部に潜む闇を、見事に表現している。

エンドロールのセンスの良さまで堪能してもらいたい。


怖すぎて食欲無くしてダイエットできること間違いなしである。


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最強のふたり intochables


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2011年フランス映画。興行収入は大ヒットしたアメリを超える。

主人公は、パラグライダー事故で首から下が麻痺した大富豪と、郊外に住む貧しい黒人青年。
失業中の彼が、ひょんなとこからこの大富豪の邸宅に住み込んで、介護人として世話をするという実話をベースにしたストーリー。

Earth,Wind&FireのSEPTEMBERで始まるカーチェイスのオープニングで一気に心をつかませられる。
各シーンで流れる音楽がクラシックも含めてセンスを感じる。
フィリップの誕生日でのドリスのダンスは映画史に残るといっても過言ではない。

オマール・シー演じるドリスは、前科持ちで介護の経験などなく、乱暴で雑な仕事しかできないのだが、フランヲワ・クリュゼ演じるフィリップを、障害者としてでなく、一人の人間として男として扱う。そこにフィリップは魅かれたのだろう。
「彼だけは私を対等に扱う」という台詞が印象深い。
ぱらぐtr関係ないが個人的にドリスはサッカーイタリア代表のバロテッリを彷彿させる。

ドリスの障害をいじったブラックジョークは、本来なら笑えないがドリスの笑顔につられるフィリップ笑顔を見ると、こっちまでつられて笑ってしまう。

そう、この笑顔がこの映画のキモなのだ。

暗くなりがちなテーマを、たっぷりとしたユーモアと皮肉で解きほぐす。

ラストに一度逃げた文通相手との再会シーンでのふたりの表情は関係をあらわすのに言葉が必要ない。

引っ張り過ぎないエンディングは観た人を必ずハッピーにし、実際の最強のふたりの登場を写すエンドロールはよりふたりの絆を感じさせる。


こういう映画は映画館で観るべきだったといまさらながら後悔。

リバイバル上映を望む。


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心を整える 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 長谷部誠

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長谷部誠のプレースタイルは少し平凡なイメージがある。

あのパスが。あのシュートが。みたいに記憶に残るプレーが少ない。

ただ、今回この本を読んで、長谷部の言ってることが、すごく記憶に残ることになりそうだ。

この本を読んでからの、彼の代表やクラブでのプレーを見かけると全く違うものに映ると思う。


彼は、タイトル通り試合前に心を整えている。

移動中のバスで、このタイミングでミスチルのこの曲をかければ、到着する頃には気持ちができることや、代表のキャプテンとしてまとまらないチームをまとめ上げ、監督との信頼関係も長谷部ならではの構築の仕方があって見事としか言いようがない。

ザッケローニ監督のもとで先のカタールアジアカップで優勝できたのは、長谷部のおかげじゃないかと思ってしまった。
特にシリア戦で、確実にオフサイドにも関わらず、川嶋がpkを取られた時の長谷部の抗議の仕方はほんとにインテリジェンスとしか言いようがない。

普通の選手は感情に任せてレフェリーの意地を張らせることになるのが常だが、長谷部はみんなに一度離れてもらって主審と一対一でこういった。
「僕はあなたのために言っている。この試合は世界中で流れている。世界中の人たちが見ているのだからしっかりレフリングしてください」と。
そして、砕けた感じの笑顔を作りながらこう付け加えた。「この後は日本寄りのジャッジで頼むよ。」その6分後、岡崎がペナルティエリア内で倒されてpkが与えられた。あとで映像を確認するときわどい判定だった。


あの激動のアジアカップの裏でこんなやり取りがあったなんて、つくづくサッカーはおもしろいと思った。


この出版にあたって自分みたいな若造が本を出すなんてみたいな葛藤があったのだが、メディアで伝わるサッカー選手と実際のそれは異なる伝わり方をしてると感じて、書いてみようと思ったらしい。

普段から本を多く読み、人付き合いを大切にし、人や家族に感謝の気持ちを忘れない長谷部ならではの人間味が溢れ出て、思いとどまったときに再読すると、f胸のつっかえがとれそうな良書だ。


スポーツというひとつのゲームで、結局、プレーしてるのは、一人一人の人間で、その個人個人に人生観や、精神性がプレーに反映されといると思うとよりスポーツは楽しめる気がする。

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

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仙台ぐらし 伊坂幸太郎












ソファーに腰痛をかばいながらうつ伏せで本をてにとる。

すると、目の前のサイドテーブルの埃がだいぶ溜まってることに気づいて、そのまま拭き掃除をする。
ウェットタイプのお掃除シートが残り少なくなっている事に気づいて、近くの薬局がセールをしてる事を思い出し、他に買うものがあったのでそのまま出かける。
忘れた頃に、またその本を手に取る。

集中力がないとき、そんな軽い気持ちで本を読みたい。
そんな一冊だ。


時間があって、なにかの合間に読みやすい。例えばパスタを茹でながら。
そんな手軽な本が最近、手もとに一冊ないとどこか心もとない。

あまり、読書するぞ!という鼻息荒めでドストエフスキーとか小難しい本を選ぶとやたら時間がかかって、内容が頭に残らない。

そんな感じで、本屋で探してたら、10秒くらいで本書を見つけて、立ち読み込みで1分以内にはレジに並んでた。

冒頭のタクシーの話は、ちょうど小泉政権下、規制緩和とか郵政民営化とかやってた時代のタクシー運転手との会話集なのだが、運転手にもそれぞれの感じ方や人間味が紡がれてて、妙にホッコリする。

それぞれの、タイトルが、.......が多すぎる、で統一された著者の不安や、不満を、つらつらと時系列で記している。

そして、東日本大震災の人々に残した傷跡から、まさに予兆という不安まで、エッセイという形ではあるが、どこかフィクションのようでもある。

被災をしたあと著者は、しばらく小説も読めなかったし、音楽も聴けなかった。娯楽というのは不安の生活の中では全く意味をなさない。
著者はいう。「理不尽な出来事に巻き込まれた人には、その当時者にならないとわからないことがたくさんあるに違いない。想像力はとても大事なことだけど、安易に使ってはいけない言葉のように感じてきた。」

著者の作品は、こういう不安や謙虚さややさしさの土台でつくられているのだなと、感じられるエッセイだ。


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勝負哲学 岡田武史 羽生喜治






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熾烈な勝負の世界で勝つこと、勝ち続けることを求められてきた二人の、討論形式の一冊。

日本のサッカーを世界のベスト16まで導いた勝負師、元日本代表監督岡田武史氏。

フランスワールドカップではカズ(三浦知良)を代表から外したり、南アフリカワールドカップでは中村俊輔をスタメンから外したりと、ここぞというところで大胆な采配をし、それなりの結果を残してきた。

賛否両論あるだろうが、個人的に好きな監督だ。この本を読んでさらに好きになった。

ぜひ、欧州などの中堅クラブなんかで指揮をとってもらって更なる高みを目指してほしい。

そして日本人監督のステイタスもあがればいいのになあと思っている。



一方、中学3年でプロデビューをして、数々のタイトル、永世称号、賞金王を獲得してきた羽生喜治氏。

1996年に将棋界初の7タイトル(竜王、名人、棋聖、王位、王座、棋王、王将)を独占するという前人未踏の偉業を達成。

2012年には通算タイトル数が歴代1位になった、稀有の天才棋士。

自分にとっては、小さい頃、将棋を遊びの一環として、祖父に教わった将棋。

テレビに映る彼の破竹の勢いは、将棋の深みも面白さもわかってなかった子供にとっても、地味な日本人の姿を借りたとんでもない異性人にも見えた。


ただ、本書で氏曰く、
「プロの棋士は何百手も先まで読んで最善の一手を指す−将棋指しに対して、そんな超人的な抱いてる人が少なくないようですが、それは美しい誤解にすぎません。実際には十手先の局面の予想さえ困難なんです。
というのは、将棋ではひとつの局面で平均八十通りくらい指せる手があるといわれますが、その中から次の手の候補を三つくらいに絞ったとしても、十手先の局面は三の十乗で六万通り近くなってしまいます。しかも、相手があることですから、互いの予想を裏切る手、互いの有利性を消す‘意表の手‘をくり出しあいます。すると盤面は幾何級数的に複雑化していき、正確に先を読むことなど、たとえ十手先でもほとんど不可能になってしまいます。
*中略*
ほんとうの勝負が始まるのはそのロジックの限界点からなんです」

これは、ほんとに意外だった。

先の先まで読むからこそ、正座をし難しい顔をして長考するものなのだと思っていた。

それに、加えて結局は直感なのだというから、驚きだ。

ただ、もちろん、その感は今まで打ってきた多くの経験から、醸造されたものでしかない。

あとで、振り返ってもどうしてあの手をさしたのか覚えていなかったり、うまく説明できなかったりするらしい。

いわゆる、ゾーンというやつにはいっているのだろう。



岡田さんもあらゆるケースをアクシデントを想定して、指揮する理論派なのだが、結局、最後のところは、直感なのだという。

偶然やアクシデントが起こる可能性は、将棋よりはるかに高い。

攻守がめまぐるしくかわり、審判や風向き、怪我など、あげればきりがなく、スポーツの中でもフロックによるところが大きい。


そこにはやっぱり、選手時代の経験から、いろんなチームでの監督経験、選手との信頼関係、哲学、ありとあらゆるピースが重なりあって、ひとつの直感力を形成しているのだろう。

将棋とサッカー、全く異次元の競技でのつばぜり合い、一読の価値ある。

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脳が冴える15の習慣 築山節(つきやまたかし)









歳を重ねるとともに物忘れがひどくなったり、よく知ってるはずの俳優の名前が出てこなくなったりすることは増える。

絶対知ってるはずなのに、全く出てこないものだから自分の脳はどうしてしまったのだろうと少し不安になるものだ。

日常生活に追われる中で脳は、必要最低限のことを必要としているわけで、余計な事は覚える必要もないと勝手に脳が判断しているのだから当然のこととも言える。

ただ世の中には自分の周りにもいるが、頭脳明晰でなんでこんなことを覚えているのだろうと言う人に出会うこともある。

そんな脳の記憶、集中、思考力のメカニズムについて知りたいと思って本書を手に取った。

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このような脳に関する本は茂木健一郎さんのような有名どころを何冊か読んだことがあるが、この本も読みやすく面白く最後まで一気に読めた。

脳神経外科専門医としての著者の方針として、時間的にも経済的にも負担にならない、脳に良い影響与えられるだけでなく人生がより豊かになる、そういった指針で本書を綴っている。


・脳にもウォーミングアップが必要。足、手、口を動かそう。

・忙しいときほど、机の片付けを優先させよう。

・日ごろよくする失敗を分析すると、脳の問題が見えてくる。


これらは
ダイエットと一緒で継続しないと意味がない。

それは、習慣を少しずつ変化させ定着していくと、いう力の抜けた感じのスタンスは、ものぐさな自分にはぴったりなのである。

少しの意識が、習慣を変え、脳を変え、生活を変え、そして人生を変える。

おそらく、この本を一冊読んだとこで、人生は変わらない。


けれど、自分の中の意識が少しだけ変わる感覚は、少し実感できた。

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

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インファナルアフェア「無間道」 アンドリューラウ、アランマック監督







この映画のリメイクハリウッド版「ディパーテッド」も日本ドラマ版「ダブルフェイス」も観て、面白いのは、知っていたのだが、原作が香港映画というのを聞いてて、どうにも手が伸びなかった。

ひと昔前なら、すぐにでも飛びついてたのだろうが、中韓の政治や歴史を知りだしてから、プロパガンダに使われているんじゃないだろうか?という疑心暗鬼で、最近は、そっち系の映画は、全く観る気が起きなかった。
中国も韓国もその作品も、最近は、少しの親しみも感じない。

おそらく、むこう側も、同じ気持ちだと察する。

そうでない人もいるのは確かだが、概ね、統計上そういう傾向にある。

香港という特別自治区で、比較的、台湾よりの親日派だと聞いても、ジャッキーチェンが尖閣は中国のものだと発言したりと、子供の頃から好きだったジャッキーにも、裏切られた気分になったのは記憶に新しい。この発言には諸説あるみたいなので、気になる方は調べてみるとよい。
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そんだけ、観るために腰が重たくなっているのを動かすのは、友人の軽いひと言だった。

いろんな映画を観てる友人が、この映画はDVDを買って何回も観たという。

レンタルでなく、DVDをわざわざ持つという気持ちは、同じ映画好きとしては「持っている」という安心感や「観たいときに観れる」という所有欲が痛いほどわかる。

ふと、自分の本棚やレコード棚を見れば、古本屋に持っていく揺さぶりに動じることなく、残ってきた猛者ばかりだ。



潜入捜査官としてマフィアに入り込むヤン[トニーレオン]と、そのマフィアから警察に潜入する[アンディラウ]の物語。
警官として苦悩するヤンと、マフィア組織を裏切り善人の道を模索するラウが対照的に描かれている。

ストーリーを知っていても、十二分に物語に引き込まれる。

多少の、時代背景、お国柄の違いがあれど、それがまたこの作品の良さを引き立てる。

僕の友人はこれが、一番いいといっていたが、僕はハリウッド版も日本版も観るべきだと思う。

なぜなら、この作品に対するリスペクトが感じられる。

ゆえのリメイクだったのはないかと思う。

似てる作品を作るのではなく、正真正銘のカバー作品だ。

それぞれ、製作陣、俳優に個性がある。

入りはどんな形でも構わないのでないだろうか。

入り口は広いにこしたことはない。

そこから、ほんとにいい作品に出逢えるのであれば、なんでもいい。

友人のひと言であれ、このしょうもないブログがきっかけであっても。


そして、政治が文化を動かすのではなく、文化が政治を動かすような、そんな力が映画にあるのでなはないかと、独り、物思いに耽ってみた。

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バンクーバーの朝日 石井裕也監督






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1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームに打ち込み、戦術やひたむきさでやがて白人にも認められて、人々に希望を与えたいく様を、実話を基に描かれた作品。

サムライ野球の原点ともいえる同チームは、1941年の太平洋戦争勃発に伴い、適性外国人となり選手も街の人々も強制移住させられたため、解散。

2003年カナダの移民社会、野球文化への功績が認められ、カナダ野球殿堂入りを果たした。


製剤所で働く野球チーム[朝日]のキャプテンを妻夫木聡が演じ、チームのメンバーに亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、主人公の父親に佐藤浩一、妹に高畑充希、母親を石田えりが演じる。

監督は、石井裕也。

個人的お気に入りの作品となった舟を編むでメガホンをとった方だ。

脚本は「八日目の蝉」の奥寺佐渡子。







映画館に行く前に、ネタバレない程度にどんな映画か軽く調べてみたら、あまり評判が良くない。

レビューが良くなくても好きになる映画はたくさんあるので、そちらを期待していたのだが、結果から言うと普通というか、あまり自分には響かなかった。

映画館の、音質、大画面でこの感じなのだから、DVD化された映像はなお期待できそうにない。

そういう意味では映画館で観て正解だったと思う。



決して凡作だとは思わないし、好きな人は好きだろうし(実際、自分が好きなタイプの映画だ)、俳優の演技は一人一人素晴らしかった。

特に亀梨和也は、この本格派の俳優の中で負けず劣らずの演技力の高さで、期待してなかった分、いい意味で裏切られた。

ただ、なんというか、消化不良。。。。

この、メンツと製作陣ならもっとやれたのではないかと。

どちらかというと、ルーキーズみたいな、爽快感と臭さを勝手に想像してたので、淡々とした運びに少し面食らった。


大規模のテレビ等を通じての告知と制作費、最も旬な俳優と誰もが知るベテラン俳優から名脇役揃えての作品への期待値が上がり過ぎてしまった事が、レビューを落としてしまってるのだと思う。




そして、いつもは主役級の宮崎あおい、ユースケサンタマリア、本上まなみあたりが、本筋に深く関わってこなかったり、いくらパワーでは白人に勝てないからといって、ヒット無しでバントだけで勝ってしまうあたりは、違和感を感じた。

実話を基にし、野球を通して、在留日本人に希望を与えるという、ストーリーのいい素材を充分活かしてほしかったというのが、素直な感想だ。


なんの、予備知識もなく見れば、いい映画だったという感じで劇場を出られる方もいるだろう。

むしろ、自分みたいに少しも詮索せずに観た方が、いい意味で監督の意図する世界観に浸れたのではないかと思う。







エンドロールが流れ終わってもしばらく立ち上がれないような、

そんな作品を日本映画に望んでいる。





ネットがつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った 堀江貴文









ホリエモンこと堀江貴文氏のことを知らない人は国内にいないのではないか。

それぐらい知名度があり、、信者と呼ばれるような人達をネット上でも頻繁に見かける。

いろんなビジネスを手がけ、宇宙開発なんかにも興味を持っておられる。

なにやさんかと言われても、本人もうまく答えられないのではないかと思う。


ただ個人的にはあまり好きではない。

頭もいいし、やってる事はおもしろそうだし、なれるものなら誰もがなってみたい人生を送ってみたいのでないだろうか。

ただ、目指すところが自分の興味と富とその周りのためという感じがして、第三者に関しては情報を持たない(情弱)から
悪いんだと見下す発言を見かけることがある。

また政治の討論番組なんかでも「尖閣なんてあげちゃえばいいんだよ」と発言していた事もある。

本人いわく「議論が煮詰まっててておもしろくなかったからわざと言ってみた」みたいな弁を言っていたが、仮にも一時は出馬して国政に参加しようとしたことのある身として、いかがなものかと思う。

たしかに、言ってることは間違いではないし、自分だって自分とその周りのために生きてるし、彼のような人生をおくっていたら、人のことは全くいえない事を発言しているかもしれない。

ただ、自分がほんとにスゴイと思う人間というのは、自分とその周り以外のことも考えられる、誰にでもできることではない考え方をもって行動している人間だ。

そういう意味で、堀江氏はその対象から外れる。


そんなたいして好きでもない氏の本を手に取ったかというと、自分がすごく影響を受けた成毛眞氏の対談があり、自分が読んだ本の中でかなり感銘を受けた小説重松清のとんびついて書かれていたからだ。

案の定、堀江氏の興味を持っているジャンルが、自分が興味を持っているジャンルにだいぶかぶってたし、いい意味で広く浅くわかりやすく紹介してあって、紹介してある本を実際何冊か購入させていただいた。

食わず嫌いとはこういう事だ。
食べてみないとわからない。

そして、本の紹介だけにとどまらず、堀江氏の着眼点やコメントが面白い。

氏が名付けた童貞文学の説では
「童貞パワーのエネルギーは行き場のない核分裂反応である」
とコメントし
また、『とんび』『東京タワー オカンとボクと時々オトン』の紹介後にこんな価値観も露呈している。
「親はたいてい早く死ぬ
距離が近すぎるとダメージがでかい。
ある程度の距離をとるとダメージが少なくて済む
ビジネスと同じリスクヘッジだ」

白状といえばそれまでだし、彼らしいといえば彼らしい。


ただ、そういう着眼点に共感してしまう自分は、少し共通するものがあって好きではないが、憎めない。


読後もしばらくはアンチホリエに変わりないだろうが、氏の他の本も斜に構えて読んでみようと思う。


言ってる事ややってる事は、お世辞抜きに面白いので。

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プロフィール

ちゃあ
サラリーマンやりながら、ほそぼそとブログやってます。
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