2008年12月30日
バルーンダービー
宇田川町の「ネオアコ」レコード店が閉店−ネット販売に移行へ
12月29日21時57分配信 シブヤ経済新聞
【関連画像】 閉店前の店内の様子。壁面にはレコードを飾るラックも設けていた 2002年8月にオープンした同店は、1、2階に「ダンス ミュージック レコード渋谷」(宇田川町)が入店するビルの3階の1室に店を構え、店長でオーナーの松本淑子さんが1人で店を切り盛りしてきた。約6年で店を閉じたことについて、「体調面などから店舗運営に限界を感じ、やむなく閉店した」(松本さん)と話す。 松本さんは、1980年代タワーレコードでのアルバイトをきっかけに、オリコンやヴァージン・メガストア(現TSUTAYA)などに勤務。音楽業界へのこだわりがあり、その後西新宿のレコード店「VINYL JAPAN(ヴィニールジャパン)」に勤め人脈を築いたという。「とにかく音楽にかかわっていたかった」(松本さん)と当時を振り返る。 80年代からイギリスを中心に台頭してきた「ポスト・パンク」とも呼ばれる「ネオ・アコースティック(ネオアコ)」に強い関心を持っていた松本さんは、1999年から約1年間イギリスに移住。帰国後の2002年5月、以前から通っていた宇田川町の中古レコード店が閉店するという話を聞き、「それなら自分が」という思いで同じ場所を譲り受け、新たにレコード店を始めた。 店内では、ネオアコの中古・新品レコードを中心に、海外のギターポップ・インディーズバンドの音源など約1,000枚のCDやレコードを販売。アーティストを店に招き、インストアライブなどのイベントも行ってきた。新たなレーベルやアーティストとの出会いを求め海外へも出向く中、「アジアにも面白いギターバンドがいる」(同)ことに気付き、香港やタイ、シンガポールなどにも訪れた。 店頭販売を終了した店は現在、ネットで販売を続ける。同22日には「アップルクランブルレコード」という同名のレーベルを立ち上げ、フィリピンで発掘したインディーズバンド「Balloon Derby(バルーンダービー)」のレコードをリリースした。 【関連記事】 閉店前の店内の様子。壁面にはレコードを飾るラックも設けていた(関連画像) アップルクランブルレコード コンピレーションCD「宇田川」−渋谷レコード店街をテーマに(シブヤ経済新聞) 映画音楽専門CD店「すみや渋谷店」が閉店へ−ネット通販へ移行(シブヤ経済新聞) 原宿「ロックンロール・ミュージアム」閉店へ−大手進出による地価高騰で(シブヤ経済新聞) |
最終更新:12月29日22時0分
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