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理想の地球

理想の地球 比で語ろう

2008年12月27日

写真

フィリピンに派遣された中学生。右から川原さん、竹内さん、吉野さん、山林さん、岡田さん=ICAN提供

【名古屋のNPO】

●路上生活の子らと交流

 フィリピンで医療や教育支援などに取り組む名古屋市のNPO法人「ICAN(アイキャン)」は26日、「子ども使節団」として、県内の中学生5人をフィリピンに派遣した。4泊5日の日程で、ごみ処分場や紛争地などで暮らす現地の子どもたちと交流し、「理想の地球」について意見を交わす。中学生たちは「フィリピンの友達をたくさん作りたい」と張り切っている。(前田基行)

 5人はそれぞれ別の学校に通う中学2年生の川原万里奈さん、岡田彬彦さん、3年生の竹内純さん、吉野あかりさん、山林大悟さん。フィリピンに行くのは全員初めてだ。
 一連の事業でICANは、日本の中学生とフィリピンの子どもたちから7月、互いに見せ合う絵手紙を各2500枚募集した。子ども使節団は、絵手紙大会に参加した中学校の生徒から選んだ。
 フィリピンでは、ごみ処分場周辺に住み、絵手紙大会に参加した子どもたち約100人と交流する。また、10月末にICANがフィリピンで開いた、路上や紛争地で暮らす子どもたちの代表を集めた「子ども議会」に参加した15人とも交流し、それぞれが置かれている社会環境や課題を話し合う。
 5人の中の一人、椙山女学園中学3年の竹内純さん(15)は、映画やテレビを通じて戦争やストリートチルドレンなど貧困の問題に関心を持っているといい、「日本が戦争中、フィリピンの人に何をしたのか、実際に現地の人の話を聴き、勉強したい。いつまでも記憶に残るような出会いをつくりたい」と話した。
 5人はフィリピンの子どもたちが書いた絵手紙を日本に持ち帰り、フィリピンで経験したことを通学先の学校などで報告する予定だ。
 一連の事業は「トゥライプロジェクト」と名付けられている。「トゥライ」はタガログ語で「橋」の意味で、子どもたちが日本とフィリピンの懸け橋になってもらいたいという願いを込めている。愛知万博の収益による「あいちモリコロ基金」の助成を受けて今年度から取り組む。
 ICANは94年設立。同年から、フィリピンでスラム街やミンダナオ島など紛争地で暮らす子どもたちへの教育や給食支援、無料診療などを続けている。井川定一事務局長は「海外に友達ができることで、海外で起きていることも自分の問題のようにとらえるきっかけになってほしい」と話す。ホームページ(http://www.ican.or.jp/)に事業の詳細を紹介している。


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