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2017年09月18日

矢作直樹さんのご著書「人は死なない」から、死んでもなんかあるらしいってことだけわかってきた

今回は、日本の医学の最高峰である
東京大学医学部付属病院救急部 集中治療部部長の医師である矢作氏が著した書籍の紹介です。

死後の世界というと、なんだか怪しい感じがしてきますね。
そもそも医学と宗教が入り混じることなんてなお気持ち悪い、と思われるかも知れませんよね。

安心してください。最後まで読めばきっとつながるはずです。


ざっくりまとめると、
矢作氏は、医師としての職務の中で
「いずれ人は死ぬけれども、死んだらそれでおしまい〜」
ということではないのではないか?という疑念を抱くようになります。

臨床医として毎日のように死にかけの人たちがばんばん運び込まれてくる中で、
医学の力でなんとか助けることのできた成功例もあれば、
力及ばずこの世を去って行く患者とで明暗が分かれゆく様子を、
もっとも近いところで立会い続けました。

この状態なら大筋助かるだろう、と見立てていてもその通りにはいかなかったり、
これはもう手遅れだろうと半ば諦めていても、どういうわけか生き返る人がいたり。

そこで、
ここには、死期というのがある程度定められていて、抗いようのない力として存在するのではないか?
また、死期の訪れていない患者には、たとえ身体が極限のレベルを超えていようとも生きつづける(生き続けなくてはならない)ような仕組みがあるのではないか?
そんなことを感じるようになっていったそうです。

死に際を生き返る人の中には、臨死体験や幽体離脱をありありと語る人も多く、
身体だけでない「魂」の存在が本当にあるのではないか、そう仮定するようになっていったのです。

特別な例では、マンションから転落して生死の狭間をさまよった患者が
「転落したのは、自分に他者の霊が取り憑いていたから」と言って、転落事故にいたるまでの不可思議な現象について語った事例もあり、目に見えるものがすべてではないのかもしれないという可能性が広がってゆきます。

*************************
後述しますが、臨死体験を論じる上で、この上ないほどに科学的なアプローチで述べられた書籍として、世界的な脳神経外科の権威であるエベン・アレキサンダー氏の「プルーフ・オブ・ヘブン」があります。
臨死体験は脳の記憶捏造であるという元来の著者の考えは、自ら臨死を体験したことによって完全に論破される(する)こととなりました。
自らの脳神経医学の専門知識でもって、危篤状態だった時の自身の脳の活動数値と臨死体験中に見た「夢」の情景が、科学的に説明がつかないのだそうです。(脳機能の低下状態では認識できるレベルも落ちて、色彩感や言語等の情景が曖昧になるようなのです。つまりはっきりとした映像を見るにはそれなりの脳機能が必要ということらしいのです。)
さらにその「夢」の中で生前には一度も出会うことのないまま他界したエベン氏の実の妹が登場し、「ここにはまだ来る時ではない」と言ってエベン氏を追い返したというのです。
幼いころにエベン氏は養子に出されています。臨死体験後に実の両親に連絡を取り、妹の生前の写真を郵送してもらいました。写真を確認してまさに臨死体験中に出会った女性であると驚嘆し、スリープ状態の脳では描くことの決してできない鮮明な映像を自ら体験したという脳医学では説明のつかない条件と、認識することの決してない親族と夢で出会う不思議体験から、「死後の世界の存在」を確信したのでした。
*************************

魂というものがあり、それは肉体が滅したところで変わらず在り続けるのだ、
とする輪廻思想は、科学からは遠のいて宗教色に色濃く染まった、とっつきにくいものだと思います。

文脈のない状態で
「あの世があるのだ!魂は死なないんだ!」
などと普通の人が声高々に言うと、怪しい宗教でもやっているのか?とか、
なにか企んでてツボとか売られるんじゃないのか?なんて穿った目で見られるでしょう。

僕自身も例外なくそちらの考えの人間でした。

「科学的なアプローチでは説明がつかない箇所がある=説得力に欠ける」とみなして一蹴していました。

ここでは完全に科学的なアプローチで、これまで非科学にカテゴライズされてきた世の中の事象を説明しようとする学問の探究の結果、非科学は科学的にあるという思いがけない答えを導いた例を紹介しました。

僕よりもはるか科学寄りの専門家達が、結果的に非科学に染まってゆく(科学的に非科学を立証する)様子は、探究心をそそるものがありました。
こんなことがゴロゴロ転がっているんです。

つづく
posted by yuta88 at 21:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 生き方
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