2019年01月28日
"Jimi Hendrix Experience"を彷彿とさせる3ピースバンド "Radio Moscow"まとめ
天才ギタリストを発掘〜その名もParker Griggs
Radio Moscow
Radio Moscowはアメリカ・アイオワ州出身のサイケデリックロックバンドです。
2003年の結成以降、2017年6月までに5枚のフルアルバムをリリースしています。
ディスコグラフィー
・Radio Moscow (2007)
・Brain Cycles (2009)
・The Great Escape of Leslie Magnafuzz (2011)
・3 & 3 Quarters (2012)
・Magical Dirt (2014)
・New Beginnings (2017)
メンバー
・ギターボーカル:Parker Griggs
・ベーシスト:Anthony Meier
・ドラマー:Paul Marrone
70年代のブルースロック・サイケデリックロックの流れを汲みながら、80年代のハードロックと90年代のグランジロックを掛け合わせたような、どこか懐かさを感じるサウンドが特徴です。ちりばめらるギターソロは懐かしいテンプレ的なものでありながらも、メロディには深いうねりと疾走感を兼ね備えた響きがあり、ギター好きにはたまらないアーティストです。
ひとまず一曲
Radio Moscow - Deep Blues Sea
ブルージーで粘りとうねりがありながらキレのあるサウンドが畳み掛けられてきます。ボーカルはCDの音源の方がマイルドで聴きやすいですが、これは好みもあるでしょう。
ざらつき、ギラついたファズをベースにしながら一挙に歪みをかけ、ワウペダルを踏みたくる音作りに独特の手癖はまさにJimi Hendrixを彷彿とするものです。
参考までに少し脇道に
今やエレキギターの神様と言われ、活動期間はわずか3年余りの1970年に若干27歳で亡くなった伝説のギタリストです。
全盛期のクリームのEric ClaptonやJeff Beck、The WhoのPete Townshendらを圧巻させ廃業さえ考えさせたという逸話があるほどです。
ライブでのハウリング・フィードバックサウンドはいつみても凄まじいパワーがみなぎっています。また、繊細なコード使いでも世界のアーティストのお手本になっているようです。時を経て脈々と流れるJimi Hendrixの影響力の大きさと普遍性には驚くばかりです。
その1 Foxey Lady〜歪みと美しさの共存する最高のフィードバックサウンド
その2 Purple Haze〜ロック界における最高の名曲
その3 Little Wing〜燃え上がる情熱だけでない、叙情的サウンド(画質の荒さが気にならないほどに素晴らしい演奏です)
Parker Griggs はギター・ベースだけでなくドラムも叩くマルチな才能の持ち主
ギターについては表現力・技術ともに素晴らしい上に、マルチな才能が垣間見える作品として、コンピレーションアルバムである 3 & 3 Quarters (2012) が挙げられます。
3 & 3 Quarters (2012)
収録されている全曲・全ての楽器をバンド結成前にパーカー・グリッグス本人により演奏・録音された作品集となっており、荒削りではありながらも多様性の垣間見える作品に仕上がっています。
おすすめの1枚
Brain Cycles(2009)
冒頭の I Just Don't KnowはBrain Cycles(2009)の1曲目に収録されており、アルバム全体を力強く印象づけています。
活躍の場を広げて、日本でも名前が行き届くようになると嬉しいですね。
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