2016年06月22日
冤罪物語 連載25
ダイオキシンの発生を探しました。塩素を含む物からだけの発生に限らず、炭化する物ほぼ全てが、燃焼温度帯(300度)によってダイオキシンを発生させていた。高温で完全燃焼させるとダイオキシンの発生はない。
この調査で塩ビだけがダイオキシンの発生源ではないことが分かりました。燃焼コンロトールで発生は抑制できていた。
その過程で、塩ビは燃え難い特性を備えていることも分かってきた。
目標は「不燃化塩ビ板」である。目標設定は間違っていなかった。「不燃化」とある。燃えない塩ビか・・・。
国内には2大塩ビメーカーがあり、原料は輸出されていることも分かってきた。
不燃化塩ビにしたのは、並の塩ビ板では価格競争の世界で、新規参入の価値がないからだった。
元々難燃性の塩ビである。それを完全に燃えなくする不燃化は、可塑剤だけでできるような気がした。
だが、塩ビの世界を代表する2大メーカーがあって、まだ不燃化板を送り出していない現状では、この期待は甘かったかもしれません。だが、人類史は設定した目標は悉く達成している。
やってできないことは無い。理屈でなく「実験の繰り返して何とかなる」多く実験した者が勝つ。格物致知の世界だ。この時私には試験さえ繰り返せば何とかなる。ソドンヨの物語の、モンナス博士を思い起こしていた。「理屈でない。試験の繰り返しで、物質に隠れている特性を引っ張り出して半分達成。後はどう使うかの知恵だ」
この時の私は、試験さえ繰り返せばできる。そんな期待は持っていたのです。変な自信もあった。以前の醸造の世界では、天然の着色料は直ぐに染まらず、時間が掛かるのが常識だった。それをたった一晩で着色することに私は成功していた。
物の備えている、隠れた特性を引っ張り出したことで、対策が分かったのでした。それは、韓ドラでモンナス博士を見る以前のことでした。モンナス博士を見たときには、格物致知を確信できました。
設備の選定は経営陣とリーダーの仕事で、私は毎日が勉強と、2重床に使う支持脚の製造現場の手伝いで終始していました。
年明け早々オーストリアから、シンシナティPVC用2軸押し出し機が届いた。据え付けが済むと試作品づくりが始まりました。それはまず、メーカーから技術者2人と、シンシナティの日本代理店から1人での、据え付け後の動作確認から始まった。
1人はロシア人・1人はオーストリア人だった。板状になって出てくる試作品は、長さが4×8板以上だったり、以下だったり、適当に長さをセットして出てくる。それをパレット上に積まなければ、整理できない。一旦成形品が流れ出すと途切れることなく出てきてしまう。
これをパレット上に積む・積みきれない長い板は、後でまとめて切ってからパレットに載せるように別にして置く。この作業を2人でするのだが、厚さ12ミリの発泡板を1日中扱うと、フラフラになる。
いきなり、本番で使う機械をセットしているので、ランニングテストだけでも、かなりな原材料をを消費していた。今思えば、小さな機械の試作づくりを先にすれば効率が良かったのだが、この時既に隠されていた大きな事柄があったのだ。それ所以で、最も効率の悪い試作品づくりが始まってしまった。
この調査で塩ビだけがダイオキシンの発生源ではないことが分かりました。燃焼コンロトールで発生は抑制できていた。
その過程で、塩ビは燃え難い特性を備えていることも分かってきた。
目標は「不燃化塩ビ板」である。目標設定は間違っていなかった。「不燃化」とある。燃えない塩ビか・・・。
国内には2大塩ビメーカーがあり、原料は輸出されていることも分かってきた。
不燃化塩ビにしたのは、並の塩ビ板では価格競争の世界で、新規参入の価値がないからだった。
元々難燃性の塩ビである。それを完全に燃えなくする不燃化は、可塑剤だけでできるような気がした。
だが、塩ビの世界を代表する2大メーカーがあって、まだ不燃化板を送り出していない現状では、この期待は甘かったかもしれません。だが、人類史は設定した目標は悉く達成している。
やってできないことは無い。理屈でなく「実験の繰り返して何とかなる」多く実験した者が勝つ。格物致知の世界だ。この時私には試験さえ繰り返せば何とかなる。ソドンヨの物語の、モンナス博士を思い起こしていた。「理屈でない。試験の繰り返しで、物質に隠れている特性を引っ張り出して半分達成。後はどう使うかの知恵だ」
この時の私は、試験さえ繰り返せばできる。そんな期待は持っていたのです。変な自信もあった。以前の醸造の世界では、天然の着色料は直ぐに染まらず、時間が掛かるのが常識だった。それをたった一晩で着色することに私は成功していた。
物の備えている、隠れた特性を引っ張り出したことで、対策が分かったのでした。それは、韓ドラでモンナス博士を見る以前のことでした。モンナス博士を見たときには、格物致知を確信できました。
設備の選定は経営陣とリーダーの仕事で、私は毎日が勉強と、2重床に使う支持脚の製造現場の手伝いで終始していました。
年明け早々オーストリアから、シンシナティPVC用2軸押し出し機が届いた。据え付けが済むと試作品づくりが始まりました。それはまず、メーカーから技術者2人と、シンシナティの日本代理店から1人での、据え付け後の動作確認から始まった。
1人はロシア人・1人はオーストリア人だった。板状になって出てくる試作品は、長さが4×8板以上だったり、以下だったり、適当に長さをセットして出てくる。それをパレット上に積まなければ、整理できない。一旦成形品が流れ出すと途切れることなく出てきてしまう。
これをパレット上に積む・積みきれない長い板は、後でまとめて切ってからパレットに載せるように別にして置く。この作業を2人でするのだが、厚さ12ミリの発泡板を1日中扱うと、フラフラになる。
いきなり、本番で使う機械をセットしているので、ランニングテストだけでも、かなりな原材料をを消費していた。今思えば、小さな機械の試作づくりを先にすれば効率が良かったのだが、この時既に隠されていた大きな事柄があったのだ。それ所以で、最も効率の悪い試作品づくりが始まってしまった。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5181361
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック