生活に便利＆お得な情報を集めました。よしさんの物語。

秋(9月21日)に入社して、１ケ月すると創業者の誕生祝の会の案内がありました。11月の第1週の週末に、仕事を終えてからの会でした。

出席しました。ひな壇の真ん中に居ました。私は会釈しました。すると私を呼んでいますと事務員の方が呼びに来ます。私はテーブルを挟んで、

「お世話になります。何かご用でしょうか？」
「おい、警察署長が自殺した」そう言うのです。創業者の肩書は会長です。続いて、

「なあ社長、そうだろ」
「そうです。今朝の新聞で見ましたから間違いありません。来年の3月で定年退職でしたのに」と言うのです。私は、

「ワザワザ有難うございます」そう言って席に戻りました。
<そうか、そういうことか。あと4ケ月で定年・・・・・
アレッ。会長がワザワザ私に知らせるということは・・・
理由があるハズ・・・
その理由は・・・>

ここは冷静にそして、慎重に考えたかった。
その日私はこの件で思考を巡らすのは止めにしました。今度の休みは連休。その時に考える事にしました。

翌日からの連休は、二日酔いで目が覚めました。昨日の夜は誕生祝の会場から、会社のゲストハウスに移動して、会長の好きなカラオケに同席したのです。少なくて5〜6人多い時では10人ほどが、毎週会長を囲んで歌うのが定番になっていました。

翌日二日酔の頭でも、署長の自殺は直ぐに思い出していました。

<あと少しホンの少しで定年なのに自殺とは・・・
その理由は・・・・>

2重床を創り、しかも業界をリードしてきた会長には、それなりの人脈がある。中央の経済界で活躍している方々ばかりである。学会にも当然。また政治家もいる。

その政治家は、会社の相談役になっている・・・・・。
その政治家の従兄弟は会長の秘書役をしている。
会長は私の逮捕された事件は当然知っている。私の古い友人が、会長に直接電話で伝えたのだ。

会長の事だから、逮捕内容の真偽を、当然確かめる。
逮捕内容の真偽を確かめて、私を入社させている。私が「ワル」なら採用したくとも、できないはずだ。いくら会長でも役員会がある。役員を説得しなければならない。

創業者であり、会長であり・大株主のトップダウンでも、役員の説得力に欠けるトップダウンは避けるはずだ。
会長が秘書役に、政治ルートで調べれるところまで調べるように依頼した。

それを受けて、従兄弟に伝えた。

・・・・・・・・・・調べる過程で何かあった？

私の弁護士は、2回目の面会で、
「逮捕時間が早過ぎる。何か変だ」と言った。何か変の内容を私が聞くと、
「あの時間帯で逮捕状が出るはずがない。松本往復の時間がない」と言っていた。これは、後の学会で発表している。

だが、これだけの事で自殺するのだろうか、自殺するような原因なら、検事にも分かるのだが・・・検事は警察寄り・・・。続く。