2016年06月10日
冤罪物語 連載16
私の奥さんだった人の特技に、会社の経理を誤魔化すことがあるのは、以前に述べたとおりです。ここでもう1つ紹介しておきます。そうしないと、読者に性格が正確に伝わりません。正しく伝わるために、このタイミングで敢えて紹介する次第です。
それは、演技です。普通の演技ではないのですよ、世間をだます演技ですから、迫真の演技です。私と言い争いになった時、1度こういうことがありました。
外に出て行ったと思ったら、救急車が店の前で止まったのです。サイレンが鳴りやむので分かります。すると店から奥さんが出て行った気配があるのです。救急隊員が入るよりも先に出て行っています。それは、気配で分かりました。
私は、何をしているのだろうと思いました。が、まさか奥さんがケガをして救急車を読んかだとは知らないのです。なので、居間でテレビを見ていました。
すると、3軒北の2階で暮らしている知り合いのスナックのママが、パジャマのまま入ってきました。
「なんてことするのッ」と私を怒鳴ります。
「奥さんが顔面血だらけで救急車に乗っているじゃないの。まさか殴ったんじゃないでしょうね」私には何のことだか分かりません。・・・・・しばらく考えて、
「今、言い争いのケンカして外に出て行った。私はケガをするような、そんなことしてないので、自分で転んだのか、ワザと傷つけたかどちらかだろうよ。転んだくらいでは大した傷にはならないだろうから、大きな傷だと自分でワザと付けた傷の可能性が高い。消防署には友人が勤めているので、明日聞けば教えてくれる」
「そうだよね。アンタはそんなことする人じゃない。若ければ別だろうけど、そんなことしないと私には分かる」
「当たり前だよ。オイ、久しぶりだ。酒でも飲もう」
「バカ言ってんじゃないよ。治療が済めば奥さんが戻るのよ」
「治療が済んでも、ここには来ないよ。何時ももう夜はここに居ないのさ」
「なんでヨ。別居か?」
「恥ずかしいけどね。まあ、そういうわけ。夜だけ、叔母の介護を理由にしている。確かに高齢だけど、まだ元気でね。夜だけ介護は都合の好いこじ付けでね」
「・・・・分かった、ここで飲む。私何か持ってくる」
「自分で飲む好みの酒と、つまみが少しあればいいよ。それとそのパジャマは誤解されるからまずい。着替えて来て」
そう言って、彼女とその晩は飲んだのです。その後もしかすると・・・・何もありません。心配要りません。
これは事実です。その彼女は私の自宅から3軒北の2階に住んでいる。と言えば、地元の人なら知っています。知らなかったら、私の店だった近所の方に聞けばすぐに分かります。
自分の不注意で転んだのでなく、私に叩かれたと世間にアピールする演技だとすると、なかなかの迫真の演技です。役者さんでも本物の血だらけになる事はしないでしょう。
そして、世間の人の殆どは、下心付きで女性の味方をするのです。これが、世間の相場なのです。
イヤッ失礼しました。世間の人全部ではありません。ちゃんとご自分の目と耳と見識と教養で判断されている方もおります。・・・・続く。
<解説・注1 翌日私は消防署に電話して昨夜の事を訊ねました。
「昨日救急車が搬送した方の中に、殴られた傷の方は居ません。またそれを疑える方も居ません」とのことでした。傷を見れば何によってできたのか分かります。この地方公務員の方は、個人を特定して・また特定できる言い方はしておりません。守秘義務のある地方公務員法に違反するものではありません。
注2 他人の前科を知り得ることができるのは、警察・市役所など公務員の1部は知ることができます。これを他人に話す者は守秘義務違反です。前科のある者が調べようとしても調べることができません。刑を終えれば済んでいることです。当たり前と言えば当たり前。たまたま市役所に勤めていた職員が、同級生の前科を知った。守秘義務を忘れて、他の同級生などに話してしまった。これは典型的違反>
それは、演技です。普通の演技ではないのですよ、世間をだます演技ですから、迫真の演技です。私と言い争いになった時、1度こういうことがありました。
外に出て行ったと思ったら、救急車が店の前で止まったのです。サイレンが鳴りやむので分かります。すると店から奥さんが出て行った気配があるのです。救急隊員が入るよりも先に出て行っています。それは、気配で分かりました。
私は、何をしているのだろうと思いました。が、まさか奥さんがケガをして救急車を読んかだとは知らないのです。なので、居間でテレビを見ていました。
すると、3軒北の2階で暮らしている知り合いのスナックのママが、パジャマのまま入ってきました。
「なんてことするのッ」と私を怒鳴ります。
「奥さんが顔面血だらけで救急車に乗っているじゃないの。まさか殴ったんじゃないでしょうね」私には何のことだか分かりません。・・・・・しばらく考えて、
「今、言い争いのケンカして外に出て行った。私はケガをするような、そんなことしてないので、自分で転んだのか、ワザと傷つけたかどちらかだろうよ。転んだくらいでは大した傷にはならないだろうから、大きな傷だと自分でワザと付けた傷の可能性が高い。消防署には友人が勤めているので、明日聞けば教えてくれる」
「そうだよね。アンタはそんなことする人じゃない。若ければ別だろうけど、そんなことしないと私には分かる」
「当たり前だよ。オイ、久しぶりだ。酒でも飲もう」
「バカ言ってんじゃないよ。治療が済めば奥さんが戻るのよ」
「治療が済んでも、ここには来ないよ。何時ももう夜はここに居ないのさ」
「なんでヨ。別居か?」
「恥ずかしいけどね。まあ、そういうわけ。夜だけ、叔母の介護を理由にしている。確かに高齢だけど、まだ元気でね。夜だけ介護は都合の好いこじ付けでね」
「・・・・分かった、ここで飲む。私何か持ってくる」
「自分で飲む好みの酒と、つまみが少しあればいいよ。それとそのパジャマは誤解されるからまずい。着替えて来て」
そう言って、彼女とその晩は飲んだのです。その後もしかすると・・・・何もありません。心配要りません。
これは事実です。その彼女は私の自宅から3軒北の2階に住んでいる。と言えば、地元の人なら知っています。知らなかったら、私の店だった近所の方に聞けばすぐに分かります。
自分の不注意で転んだのでなく、私に叩かれたと世間にアピールする演技だとすると、なかなかの迫真の演技です。役者さんでも本物の血だらけになる事はしないでしょう。
そして、世間の人の殆どは、下心付きで女性の味方をするのです。これが、世間の相場なのです。
イヤッ失礼しました。世間の人全部ではありません。ちゃんとご自分の目と耳と見識と教養で判断されている方もおります。・・・・続く。
<解説・注1 翌日私は消防署に電話して昨夜の事を訊ねました。
「昨日救急車が搬送した方の中に、殴られた傷の方は居ません。またそれを疑える方も居ません」とのことでした。傷を見れば何によってできたのか分かります。この地方公務員の方は、個人を特定して・また特定できる言い方はしておりません。守秘義務のある地方公務員法に違反するものではありません。
注2 他人の前科を知り得ることができるのは、警察・市役所など公務員の1部は知ることができます。これを他人に話す者は守秘義務違反です。前科のある者が調べようとしても調べることができません。刑を終えれば済んでいることです。当たり前と言えば当たり前。たまたま市役所に勤めていた職員が、同級生の前科を知った。守秘義務を忘れて、他の同級生などに話してしまった。これは典型的違反>
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