2016年06月10日
よしの21−1フッ素(そ)もんだいは 歯(は)もある。
よしの21−1フッ素(そ)もんだいは 歯(は)もある。
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フッ素についてまとめ
2015年8月27日2015年8月24日 / 甲斐由美子
先ずはこちらをご覧ください。
http://bit.ly/1hkmIvs
奇怪な三角関係
フッ素と歯,そして原爆
著者 ジョエル・グリフィス、クリス・ブライソン
翻訳 村上 徹(歯科医師・医学博士)
わき上がる疑惑
合衆国が子どものむし歯を減らすために水道にフッ素を添加してから50年ほどたったが、機密リストから外された政府の公文書によると、フッ素と核時代の幕開けとの間に驚くべき結託があった事が明らかであり、今なお論争されているこの公衆衛生の一手段のルーツが新しい光で照らし出されている。
合衆国では全体の水道の約2/3がフッ素化されている。しかし、多くの自治体は今なおその実施に抵抗しており、政府のいう安全性に不信を投げかけている。
合衆国が世界で最初に原爆を製造して優位にたった第2次世界大戦以来、公衆衛生の指導者たちは、一貫して、フッ素は安全であり子どもの歯にはよいものだと言い続けてきた。しかし、この安全だという判断は、私たちが入手にした第2次大戦中の原爆の製造に関係した当時のマンハッタン計画の秘密文書を見てみると、大いに再検討しなければならない。
これらの文書によれば、フッ素は原爆製造のカギとなる物質であった。核兵器の製造には欠かせないウラニウムやプルトニウムの生産には、何百万.ポンドものフッ素が不可欠であった。このようにして、最も毒性が強い物質の一つであるフッ素は、合衆国の原爆の製造計画の中で、労働者や工場付近の地域住民に健康障害をもたらすな物質として急速にその姿を現してきた。秘密文書はこのことを明らかにしている。
さらに内幕をあばいてみよう。
少量のフッ素は人間にとって安全だという証拠は、そもそも原爆計画の科学者らにより意図的に作り出されたものであり、彼らは極秘裡に、フッ素により傷害を受けた市民らの提訴に対抗する訴訟の請負人のために、「訴訟が有利になる証拠」を提供するよう命令したのであった。原爆計画で国が告訴された最初の裁判は、放射能ではなく、フッ素による傷害をめぐってのものだったことをこれらの文書は示している。
そのためには人体実験が必要だった。原爆計画の科学者たちは、1945年〜1956年にニューヨーク州ニューバーグ市で実施された合衆国のもっとも広範な水道フッ素化の人体研究のなかで主導的な役割を果たした。その後、「F計画」という暗号で呼ばれている研究のなかで、彼らは州保健部の総力をあげた協力の下にニューバーグ市民の血液や組織を集めて分析した。
1948年に、F計画の科学者の手でアメリカ歯科医師会雑誌に発表された報告書の極秘の原文によると(その極秘版は我々が入手したものである)、フッ素による健康傷害の数々の事実が、合衆国原子エネルギー諮問委員会( U.S.Atomic Energy Commission )の手で検閲されていたという事実がよくわかる。この委員会こそ、冷戦下における最も強力な国家機関だったのであり、その理由は国家の安全のためなのであった。
原爆計画のフッ素の安全性研究はロチェスター大学で行われたのであるが、そのロチェスター大学こそ、冷戦時代に、放射能人体実験をやった所として最も悪名が高いものの一つである。その人体実験とは、何の関係もない入院患者に、中毒量の放射性プルトニウムを注射したというものである。このフッ素研究もそれと同一の考え方で実施したものであり、「国家の安全」が至上命令なのであった。
政府の矛盾する関心とフッ素は安全だという動機とは、1950年代以降この問題をめぐって今なお激烈な論争が続けられている一般社会と、民間の研究者や健康問題の専門家、ジャーナリストたちにはまだ明らかにはされていない。
解禁された秘密文書は、おびただしく蓄積し続けている科学的事実と共鳴し、環境フッ素の健康への影響に対して疑問の合唱を引き起こしてくるのだ。
人間が急速にフッ素に曝露されるようになったのは第2次世界大戦以後のことであるが、これは何も、フッ素化された飲料水やフッ素 入り歯みがき剤だけによるのではなく、アルミニウムから殺虫剤の生産に至るまでの大企業による環境汚染にも原因がある。フッ素は危険な産業化学物質なのだ。
その悪影響は端的に子どもの笑顔のなかに見て取れる。合衆国の非常に多数の若い人たちが、(ある都市ではじつに80パーセントにも達している)、歯牙フッ素症にかかっており、合衆国研究協議会によれば、これこそ過剰フッ素の曝露の最初の兆候なのだ。(この兆候は、特に前歯に白っぽい斑点として現れ、重症のものでは黒ずんだ点や帯状の縞模様となる。)
一般にはよく知られていないが、フッ素は同時に骨に蓄積する。「歯は骨の窓ですよ」と、セント・ローレンス大学(ニューヨーク)の化学科のポール・コネット教授は説明している。小児科の骨の専門家は、合衆国の若者に骨折が増加していることについて警告的だ。コネット教授や他の科学者は、1930年代以降の骨の傷害に関する研究によって、その原因としてフッ素に関心を寄せている。
解禁された秘密文書を読むと、事態はさらに緊迫してくる。というのも、我々のこの調査によれば、少量のフッ素が子どもの骨にとって安全であるという証言は、原爆計画の科学者が言い出したものだからなのだ。
「情報は埋められてしまったのですよ」と、ボストンにあるフォーサイス・デンタル・センターの元首席毒物学者であり、現在フッ素化クリニックに勤めているフィリス・マレンニクス博士は結論した。1990年代の初めにフォーサイスで行った博士らの動物実験では、フッ素は強力な中枢神経毒であり、たとえ少量であっても、フッ素は人間の脳機能に有害だと考えられた。(現在では、中国の疫学研究で、子どもが少量のフッ素に曝露されるとIQの低下が起こるという関係性が示されており、この考えを支持をしている。)マレンニクス博士の研究は、ピア・レビューの完備した立派な科学雑誌に発表されている。(脚注1)(脚注2)
研究しているうちに、マレンニクス博士は、フッ素の人間の脳に対する作用の研究が、それ以前のアメリカでは殆どといっていい程やられていないのを知ってびっくりした。その後、彼女は中枢神経研究に対する研究費の助成を申請したが、国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって却下された。同研究所の評価委員らから、彼女はニベもなくこういわれたという。「フッ素には中枢神経作用なんてありはしませんよ。」
原爆計画の機密文書には、他にもこんなことが書かれている。1944年4月29日のマンハッタン計画のメモ。「臨床的所見からみると、6フッ化ウランにはかなり強い中枢神経的作用があるようである。成分としてF(フッ素の暗号)は、T(ウランの暗号)よりも、よりその因子となりやすい。」
極秘のスタンプが押されたそのメモは、マンハッタン計画の医学部門の首席であるスタッフォード・ワレン大佐に提出された。ワレン大佐は、中枢神経に対する動物研究を許可するように要請された。「これらの成分を扱う仕事が不可欠な以上、これらに曝露されるとどんな心理状態が起こるかは、前もって知っておくことが必要である。これは、特定の誰彼を保護するということばかりではなく、取り乱した作業員が仕事をいい加減にし、そのために他人を傷害する事になるのを予防するという点からも重要である。」
同日、ワレン大佐はその研究計画を承認した。当時は1944年であって第2次大戦が最も熾烈を極わめ、世界で最初に原爆を持とうとする国家間の競争が最高潮に達した時でもあった。そんな重大な局面にフッ素の中枢神経研究が承認されたの考え合わせてみれば、メモに沿って提案書に述べられていた臨床的所見なるものは、よほど重大なものだったに違いない。
しかし、その提案書は合衆国国立公文書記録のファイルにはないのである。
「メモが見つかったとしても、それが言及している文書はありません。おそらく、まだ秘密扱いとなっているのでしょう。」と、メモが見つかった公文書舘アトランタ支部の主任書士であるチャールス・リーブは述べている。同様に、マンハッタン計画中で実施されたフッ素の中枢神経に関する研究の結果もファイルにはない。
このメモを検討したマレニックス博士は「びっくりしたなんてものじゃありません」という。
彼女はさらにこう言った。「なぜ衛生研は私に、『フッ素には中枢神経に対する作用はない』などと言ったのでしょうか。こんな文書がありながらですよ」。彼女は、中枢神経に対するフッ素研究はマッハッタン計画の中でやられたのに間違いないと言い、「原爆製造に従事するフッ素労働者の仕事がいい加減になって、それが原爆計画そのものに支障をきたすというこの警告が無視されたとは、とても考えられない」ともいう。しかし、この結果は極秘にされたのだ。恐らく、政府にとって国民との関係上、厄介な法律問題になると考えられたからなのであろう。
この中枢神経研究の提案書を書いた者は、H・C・ホッジ博士であった。彼は、この時期、マッハッタン計画のロチェスター大学部門のフッ素の毒性研究の主任であった。その50年近くも後になって、マレニックス博士は、ボストンのフォーサイス歯科センターで、彼女が行う中枢神経研究のコンサルタントだといわれて、物静かにゆっくりと歩く高齢な人物を紹介された。H・C・ホッジ博士だった。この時までには、ホッジは、フッ素の安全性に関する世界的権威者として名誉ある地位を確立していた。「しかし、彼は、私の相談に乗ってくれることになっていたのに、マンハッタン計画中の中枢神経研究には一言も触れませんでした」。とマレニックス博士は語る。この「ブラックホール」は、疑問を捨てきれないマレニックス博士には、到底受け入れられない。「現在でもフッ素の曝露は少なくないのに、私たちは、何が起こっているのか全く知らないでいるのです。ここから立ち去ることはできません。」という。
マレニックス博士の研究費の申請に関与した衛生研究所の科学評価担当者であるアントニオ・ノローラ博士は、彼女の申請は科学評価グループによって却下されたのだという。彼は、フッ素の中枢神経研究に対する研究所の見解には偏見があるという彼女の主張は「こじつけだ」といい、さらに言葉を継いで、「我々は事態の中に政治が介入してこないように、研究所のなかで懸命に努力しているのですよ」という。
フッ素と国家の安全
こうした一連の文書は、第2次世界大戦が最も熾烈を極めた1944年から始まっているが、丁度この時期は、ニュージャージー州ディープウォターにあるE・I・デュポン・ド・ヌムール会社の化学工場の風下に深刻な公害事件が起こった時である。その工場では、マンハッタン計画のために何百万ポンドというフッ素を製造していたのであるが、この事は世界で最初の原爆をつくり出すという競争の超極秘事項なのであった。
グローセスター郡とセーレム郡の風下にある農場は、その産物の質が極めてよいことで有名だった。桃はニューヨークのワルドルフ・アストリア・ホテルに直送され、トマトはキャンベル・スープによって買い占められていた程である。
しかし、1943年の夏あたりから作物は枯れ出し、農民たちの言葉によれば「このあたりの桃は何かで焼き尽くされてしまったようになった」のであった。
彼らは、雷雨が一晩中続いた後でアヒルが全滅したことがあったともいっている。ある農場の従業員は、その畑の産物を摘んで食べたため翌日まで一晩中嘔吐で苦しんだ。
「私は覚えていますが、馬は病気のようになり、硬直して動けなくなりました。」
私たちに、その時期に十代であったミルドレッド・ジォルナード氏はこう語った。牛はビッコになって立っていられなくなり、腹でイザって動いていたという。
この話は、フィラデルフィアのサドラー研究所のフィリップ・サドラーによって、彼が死去ぬ直前に行った録音インタビューのテープで確かめられている。サドラー研究所というのは、アメリカで最も古い化学コンサルタント会社であり、サドラーは、この被害に関する初期の研究を個人的に指導していたのである。
農民たちは知らなかったのだが、私たちによって明かにされた機密解除文書によれば、マンハッタン計画と政府への配慮から、このニュージャージイ事件はクギづけで封印されてしまったのである。戦争が終了したあと、1946年3月1日づけのマンハッタン計画にの秘密メモのなかで、フッ素毒性研究の主任であったH・C・ホッジは、彼の上司でありかつ医学部門の長であったスタッホード・L・ワォレン大佐にあてて困惑気味にこう書いている。「ニュージャージイのある部門でのフッ素による環境汚染に関しては、明らかに4つの疑問がありました。」ホッジは次のように述べている。
1.1944年の桃の被害に関する疑問。
2.この地域で栽培された野菜中の異常なフッ素濃度の報告。
3.この地域の住民の血中のフッ素濃度の異常な上昇。
4.この地域の馬や牛に重症な中毒があったとの疑いを起こさせる報告。
ニュージャージイの農民らは戦争が終わるのを待ち、デュポン社とマンハッタン計画をフッ素被害により告発した。これは合衆国の原爆計画に対する最初の提訴であったといわれている。
この訴訟はごくありふれた裁判のよう思われたが、じつは政府を震撼させたものであったことを極秘文書は明らかにしている。マンハッタン計画の長であったL・R・グルーブス大将の指示の下に、ワシントンで秘密会議が招集され、軍当局、マンハッタン計画当局、食品薬品局、農務省、法務省、合衆国化学戦当局、エッジウッド兵器厰、基準局、デュポン社の弁護士など、多数の科学者や官僚が強制的に出席させられた。解禁されたこの会議の秘密メモを見ると、ニュージャージイの農民を裁判で負かすために、政府が極秘裡に全勢力を動員したことが明らかである。
マンハッタン計画に従事していたクーパー・B・ローデス中佐がグルーブス将軍にあてたメモで言明している所によれば、「これらの各部門は、ニュージャージーの桃園のオーナーによる訴訟に対抗して、政府の利益を守るために法廷で使用される証拠を獲得するための科学的研究を行った」のである。
1945年8月27日
1:ニュージャージー州ローヤー・ペンス・ネックにおける農作物被害の件。宛先:ワシントンDC、ペンタゴンビル、陸軍司令官殿。
陸軍大臣の要請により、農務省は、マンハッタン計画に関連するプラントの排煙に起因する農作物の被害の訴えを調査することに同意した。署名 合衆国陸軍大将 L・R・グルーブス
「司法省は、この訴訟から我々を防御することに協力している」と、グルーブス将軍は合衆国上院原子力委員会の委員長に提出した1946年2月28日のメモに記している。
なぜ、ニュージャージーの農民の提訴が、国家の安全上の緊急事態なのか。1946年には、合衆国は原爆の製造に全勢力を傾注しはじめていたのだ。アメリカ以外の国はまだどこも核兵器の実験を行ったところはなく、原爆はアメリカにとって戦後の国際社会での主導権を確保するために極めて重要と考えられていたのである。ニュウジャージーのフッ素訴訟は、この戦略に対する深刻な障害となったのである。
「際限のない訴訟の亡霊が軍を悩ませていたのである」と、ランシング・レイモントは、世間から喝采を浴びた「三位一体の日」という彼の本の中に書いている。彼はこの本で最初の原爆実験を描いている。
フッ素の場合に即していえば、「もし、農民が勝訴するようなことがあれば、さらに次々と訴訟が起こり、そうなれば、フッ素を使用する原爆計画そのものを妨げることになりかねなかったのでしょう」と、ジャックリーン・キッテルは述べる。彼女はテネシー州の核問題に詳しい弁護士で(彼女は放射能の人体実験裁判で原告に名を連ねた)、解禁されたフッ素文書を調査した。
彼女はさらにこう言う。
「人体の傷害に関する報告は、PR問題だけでなく莫大な和解費用を要することになるという点からも、政府にとっては脅威となったでしょう」。
1946年のマンハッタン計画の極秘メモによれば、このことは勿論デュポン社にとっても「心理的な反動が起こりかねない」という事で非常な関心事となった。その地域の農産物の「フッ素濃度が異常に高い」という理由で食品薬品局から通商停止になりかねないという危機に直面して、デュポン社はワシントンの食品薬品局に直ちに弁護士を派遣した。その結果、そこで急遽、会議が開かれた。
その翌日にグルーブス将軍に宛てられたメモによれば、デュポン社の弁護士はそこで次のような熱弁を奮った。「係争中のことがらに関して、もし、食品薬品局が何らかの行動をとるような事があれば、それはデュポン社にとって深刻な影響を及ぼしましょうし、弊社と一般社会との関係も非常に悪化するのは間違いありません。」会議が保留となった後で、マンハッタン計画の指揮官であったジョン・デービスは、食品薬品局の食品部門の主任であるホワイト博士と接触し、食品薬品局がとる処置によっては発生しかねない結果について、強い関心があることを表明した。
通商停止は起こらなかった。その代わり、ニュージャージィ地区におけるフッ素問題に関する新しい検査は、農務省ではなく、軍の化学戦当局が指揮をとることとなった。その理由は「化学戦当局の手によってなされる研究の方が、もし、原告による裁判が開始されれば、証拠としてより重要なものとなる」からであった。このメモにはグルーブス将軍のサインがしてある。
一方、一般社会との関係は未解決のまま残された。その地方の市民らはフッ素でパニックに陥っていた。
農民の代表者であるウィラード・キレは、個人的にグルーブス将軍に招待されて食事を共にした。グルーブス将軍は、1946年3月26日当時の戦争局では「最初に原爆をつくった男」として知られていた。キレは主治医からフッ素中毒症と診断されていたが、政府の良識を信じて昼食に出かけた。その翌日、彼は将軍にあてて、彼以外の農民もそこに出席できていたならとの希望を述べ、次のように書いた。「私以外の者もきっと、この特殊な事件に対する彼らの関心が、〔将軍のような〕誰もが納得する誠実さをもつ極めて地位の高い人によって保護されているという実感ももって立ち帰ったことでありましょう。」
それに続くマンハッタン計画の極秘メモには、一般社会との関係に関する問題解決策が、フッ素毒性研究の主任研究員であったH・C・ホッジによって示唆されている。彼はワレン大佐に次のように書いている。「セーレム地区やグローセスター郡の住民が抱いているフッ素に対する恐怖感をやわらげるために、フッ素について、ひょっとしたらフッ素は歯の健康にはいいものだという趣旨の講演を企画してみたら如何がかと思いますが。」勿論こんな講演はニュージャージイ州ばかりでなく、冷戦時代のアメリカでは至るところで行われたのであった。
ニュージャージイの農民の訴訟は、結局は、裁判を和解に導いたかもしれない決定的な情報、つまり、戦争中にデュポン社がどれほどのフッ素を環境中に放出していたかを明らかにする事を政府が拒否したため、困難な立場に追い込まれた。マンハッタン計画のC・A・タニー二世少将は「この情報開示は合衆国の軍事上の安全に対して有害である」と書いている。この農民の子孫はまだこの地区に住んでいるが、この人たちに行ったインタビューによれば、農民らは経済的な補償で和解するように懐柔されたという。
「私たちが知っていることの全ては、とにかくデュポン社がこの周辺の桃の木を枯れつくさせるような何らかの化学物質を排出したという事だけなのです」と、アンジェロ・ジオルダーノは当時を振り返って言う。彼の父のジェームスは、最初の原告の一人であった。「それ以後、桃の木はとにかくダメになりまして、我々は桃を諦めるより仕様がなかったのでした。」彼の妹さんのミルドレッドも、当時を思い出しながら「馬も牛も体が硬直して、うまく動けないようでしたわ」といった。「それもこれもフッ素のせいだったのかしらね」。(獣医学の毒物の専門家に聞くと、彼女が私にくわしく話した家畜の症状は、フッ素中毒の主な兆候だということである。)
ジオルダーノ家の人たちも、骨や関節の病気で悩まされた、とミルドレッドは言葉を足した。ジオルダーノ一族が受け取った和解金について、アンジェロは思い出しながら私たちにこう語っている。「父が言っていましたっけ。受け取った金は200ドルだったってね。」
農民たちが情報を求めようとしても、ことごとく妨害された。それ以後、彼らの訴えは長い間忘れられていたのである。しかし、知らない間に彼らは足跡を歴史に刻んでいたのであった。すなわち、彼らの健康が障害されたという訴えは、ワシントンの権力の回廊を通じて広がってゆき、原爆計画の中で行われたフッ素の健康への影響に関する徹底的な極秘研究の引き金を引いたのである。マンハッタン計画の副官であったローデス大佐がグルーブス将軍に宛てた1945年の極秘メモにはこう書いてある。
「動物や人間が〔ニュージャージイ〕地方でフッ化水素の排煙で障害を受けたという訴えがある以上、これに関する訴訟が現在は差し迫ってはいないといえ、ロチェスター大学はフッ素の毒作用を決定する実験を指導すべきであります。」
少量のフッ素は安全だとする証明の多くは、原爆計画が人間に障害を与えたという訴訟の対策としてロチェスター大学で行われた戦後の研究によっているのである。
フッ素と冷戦
フッ素の安全性に関する研究がロチェスター大学に委託されたのは、別に驚くべきことではない。第2次世界大戦の期間中、政府は初めて、政府系の研究所や私立大学での科学研究に対して、大規模な資金援助をするようになったのである。そしてその優先権は、軍の秘密の要請に多く与えられたのであった。
特にニューヨークの北方にある名門のニューヨーク大学は、戦時下ではマンハッタン計画の重要部局を収容しており、新しい「特殊な材料」であるウラニウム、プルトニウム、ベリリウム、フッ素など原爆の製造に使用される物質の健康への影響を研究していた。これらの研究は戦後も継続され、マンハッタン計画やその後継機関である原子力委員会から、何百万ドルもの資金が流れていたのである。(もちろん、原爆は1940年代から50年代にかけての合衆国の全ての科学に消しがたい痕跡を残しており、ノアム・コムスキーの1996年の著書「冷戦と大学」によれば、大学の研究費の90%近くが、この時期の防衛当局や原子力委員会から注ぎ込まれていたのである。)
ロチェスター大学医学部は、原爆計画の古参科学者にとってはまさに回転ドア同様であった。戦後の教授団には、マンハッタン計画の医学部門のトップであったスタッホード・ワォレンが参加しており、原爆計画のフッ素研究の主任であったH・C・ホッジもいた。
しかし、軍の機密と医科学の結婚は奇っ怪な子供を産み落とした。プログラムFという暗号で呼ばれたロチェスター大学の極秘フッ素研究は、原子力計画の指導の下で原子力委員会出資の秘密施設をストロング記念病院に備えていた。冷戦下の最も悪名高い実験の一つである、無関係な入院患者への中毒量の放射性プルトニウムの注射を行ったのもまさにここであった。この実験をあばいたアイリーン・ウエルサムは、それでピューリッツアー賞を受賞した。この事件は1995年に大統領調査にまで発展し、被害者への和解金は数百万ドルにも昇った。
プログラムFは子どもの歯について研究したのではなかった。まさしくそれは原爆計画に対する訴訟から発芽したものだ。その主目的は、政府や核の請負人らが、人間に対する障害で告訴された裁判において相手をうち負かすため、有利な情報を提供するところにあった。プログラムFの指導者は他ならぬH・C・ホッジその人であった。
この人物はニュージャージーのフッ素汚染事件で、強く主張された人体への障害に関するマンハッタン計画中のフッ素研究を指導したことがあった。
プログラムFの目的は、1948年の極秘文書のなかで語られている。それは次のようなものだ。「数年前に強く主張された果実の減産から巻き起こった訴訟に対して、被告(政府)が有利となるような証拠を供給すること。その問題の多くは既に公開されている。同地域の住民の血液中に過剰なフッ素があったことが報告されている以上、我々の主な努力は、血液中のフッ素と毒作用との関連性を記述することに注がれる」。
ここで言及されている訴訟と人体への障害に関する訴えというのは、もちろん、原爆計画とその請負人に対してのものであったことはいうまでもない。そうである以上、プログラムFの目的は、原爆計画への告訴に対して有利な反証を獲得するということになる。そのため、この研究は、被告によって指導されるということになったのである。
利害の核心がどこにあるかは明らかであった。もし、障害を与えるフッ素の量の下限が発見されたなら、(これはプログラムFの危険性ということに他ならない)、それは原爆計画そのものを明らかにすることになり、計画の請負人らは、人間の健康に対する傷害という罪で告発され、社会の抗議の対象となったであろう。 (原文太字)
キッテル弁護士の感想。「これらの文書は、ロチェスター大学のフッ素研究なるものは、そもそもニュージャージーの訴訟から端を発し、人間を傷害したという原爆計画への訴訟に参加することを以て終了したという事を物語っているのでしょう。被告の主導でその裁判を有利にするために企画された研究などというものが、科学的に今日でも受け入れられるものだとはとても考えられないません」。さらに、「その上、彼らには、化学物質は何でも安全だといいたがる骨がらみの偏見がありましてね」とも言っている。
不幸にも、フッ素が安全であるとする証明の多くは、このロチェスター大学のプログラムFの研究にもとづいているのである。歯学部のスポークスマンであるウイリアム・H・ボーエン博士によれば、戦争が終了したあとの一時期、この大学は、「フッ素の安全性」と「フッ素はむし歯を減らすのに有効だ」という科学的事項の指導的なセンターとして姿を現してきた。こらの研究のカギをにぎる人物は、ボーエン博士によれば、ハロルド・H・ホッジであった。ホッジは同時に、水道フッ素化の全国的な推進者となった。
プログラムFの水道フッ素化に対する関心は、ホッジが以前に書いたようなその地区の住民の恐怖心を打ち消すためという所などにあるのではなかった。原爆計画がプルトニウムの人体実験を必要としていたように、フッ素の人体実験が必要だったのであり、水道にフッ素を添加することは、そのための機会を一つの設けることだったのである。
原爆計画と水道フッ素化
アメリカで最初に計画されたニューヨーク州ニューバーグ市の水道フッ素化実験に際して、原爆計画の科学者らは(これはよく知られていないことであるが)重要な役割を果たした。この実験では、フッ素の健康に対する影響についての広範囲な研究が行われ、少量のフッ素は子どもの骨に対して害がなく、歯にはよいものだという多くの証拠が供給されると考えられていた。
この計画は1943年に開始され、ニューバーグ市の水道にフッ素を添加することについての参考意見を求めるため、ニューヨーク州の保健特別委員会との会談の約束がとりつけられた。この委員会の議長はマンハッタン計画のフッ素毒性研究の主任であるホッジ博士であった。
その他のメンバーには医学部門の長であったヘンリー・L・バーネットや、1944年当時に、マンハッタン計画をつくりあげたペンタゴン・グループである科学研究推進局(office of scientific Research and Development)にいたW・ハーティヒなどがいた。こうした軍との結託は秘密にされた。ホッジは薬理学者として記載されており、バーネットは小児科医ということになっていた。ニューバーグ計画の責任者になったのは、州保健部の歯科部門の主任であったデービッド・B・アストであった。アストはマンハッタン計画が戦時中に主催した極秘のフッ素協議に参加し、後にホッジとともにニュージャージイのフッ素による傷害事件に関するマンハッタン計画の調査に加わった、と解禁された極秘メモには書かれている。
さて、この特別委員会はニューバーグ市の水道フッ素化を推奨した。そして同時にそこで行われるべき医学的研究を選択し、実験期間について「専門的な指針」を決定した。この実験に求めらた最も重要な答えは「人間に有利であるかどうかはともかく、このような低濃度のフッ素を長期間摂取することで、歯以外の組織や臓器に、果してフッ素が蓄積するのか」ということである。解禁された秘密文書によれば、これこそ原爆計画が探し求めていたキイとなる情報であり、冷戦をつうじてながい間フッ素に晒されることになる労働者や地域住民の対策上必要なものであった。
1945年、ニューバーグ市の水道はフッ素化され、その後10年間住民は州保健当局によって研究されることとなる。それと連係してプログラムFは、原爆計画が探し求めていたキイとなる情報、住民の血液や組織に蓄積するフッ素の量に焦点をあてた独自の秘密研究を指導した。諮問委員会(advisory commitee) が言明したところによれば、「フッ素に害作用があるかどうかが考察の核心であった」。州保健当局は全職員をあげて協力し、血液や胎盤などのサンプルをロチェスター大学に置かれたプログラムFの研究チームに運び込んだ。これらのサンプルはニューバーグ実験の小児科学的研究の主任である保健局のデービッド・B・オバートン博士によって集められた。
ニューバーグ実験の最終報告書は1956年にアメリカ歯科医師会雑誌で発表されたが、「低濃度のフッ素」はアメリカの市民にとって安全であると結論している。その生物学的証拠は「ロチェスター大学の原子エネルギー・プロジェクトで行われた研究に基づいている」と述べられているが、それこそはホッジが配給したものに他ならな
い。
今日になってみれば、原爆計画から派遣された科学者が秘密裡にニューバーグのフッ素化実験を実施し、市民からとった血液や組織のサンプルを研究したことなど簡単には信じられないであろう。
「とてもショックです。言葉もないくらい」と言ったのは現在のニューバーグ市の市長であるオードリー・キャレイである。キャレイ市長は、私たちが発見した上記の事について次のようにコメントした。「これはまるで、アラバマで梅毒患者に対して行ったタスケジー実験じゃありませんか。」
1950年代のはじめにキャレイ市長がまだ子どもだった頃、彼女はニューバーグのブロードウェイにある暖炉のついた古い建物につれて行かれた。そこが公衆衛生の診療所であった。そこでは、ニューバーグのフッ素化研究から派遣されて来た医師が、彼女の歯や生まれつき2本の指の骨が癒着した左手などを調べた。「今でも」とキャレイ市長は言葉を続ける。「孫娘の上顎の歯には白っぽい斑状歯があるのです。」
キャレイ市長は政府に対してフッ素の秘密の歴史と、ニューバーグのフッ素化実験について回答を要求している。そして、「私はこの問題は絶対に追及するつもりです。市民に知らせもせず、承諾も受けずに実験や研究をするなんて、ぞっとする話ではありませんか」と述べている。
私たちに接触をもとめられて、ニューバーグのフッ素化実験の主任であったデービッド・B・アストは、マンハッタン計画の科学者が関係していたことなど全く知らなかったと言い、次のように語った。「もし、私がそんな事を知っていたなら、私は必ず、何と何とが結託し、何故そんなことが行わるのかという事を調べていただろうと思います」。彼は「ニューバーグ市民の血液や胎盤がロチェスター大学の原爆計画の研究者のところに送られていた事を知っていたのではないのか」という質問に対しても知らない」と答えた。1944年1月に開催たれた戦時下のマンハッタン計画の極秘のフッ素協議会に出席したことや、ホッジ博士と一緒に、秘密メモに記されているデュポン社の傷害事件の調査のためにニュージャージイに行ったことなどを、彼は思い出しはしないのだろうか。しかし、彼はそんなことの記憶は全くないという。
ロチェスター大学メディカルセンターのポークスマンであるボブ・レブは、ニューバーグからの血液や組織のサンプルが大学のホッジ博士のもとで研究されたことは確認している。原爆計画の訴訟に対して有利な情報を得るために、秘密裡に合衆国市民の研究を行ったということの倫理に関しては、彼は「それは我々には回答できない質問だ」という。彼は原子力委員会の後継組織である合衆国エネルギー庁に照会した。
ワシントンのエネルギー庁のスポークスマンであるジェーン・ブレディは、庁の過去の記録に当たっところ、戦後ロチェスター大学で行われたフッ素実験は「デュポン社とニュージャージー地区の住民との間の訴訟が切迫していた」ことが「主な理由」であるということは確認した。しかし、彼女は「フッ素研究がマンハッタン計画や訴訟の被告を守るために行われたということを物語る書類は、一つも見つかっていない」という。
ニューバーグ実験にマンハッタン計画が関係していたという件について、スポークスマンは次のように話している。「エネルギー庁や、特にマンハッタン計画の前身にあたる官庁が、1940年代に子どもの歯に関するフッ素研究を認可したということを示唆する資料は何もない。」
しかし、私たちがマンハッタン計画の後継官庁である原子力計画が、ロチェスター大学でニューバーグ実験と直接結託していたことを示す文書を幾つももっていると聞かされた時には、ジェーン・ブレディはしぶしぶその事実を認め、彼女が行った調査は、文書が「入手できた範囲に限定」されるものだと述べた。その2日後、彼女は、事実関係を明らかにする言明をファクスで送ってきた。それには「私の調査は、放射能の人体実験計画に関する文書について行っただけであり、フッ素についての調査はそのなかには入っておりません」とあった。
「最もはっきりとしていることは」と彼女の言明は続く。それに関連する文書は、オークリッジにあるエネルギー庁の国立研究所にあるのかもしれないということである。そこは記録の保存を仕事とする専門家集団がいることで知られている。そして「そこに蒐集されている文書は、秘密文書の説明義務のため、数年前に別のファイルから移されてきた機密文書ばかり」であり、「放射能の人体実験計画に関しては豊かな情報源」であろうという。
これらの調査をつうじて浮かび上ってくる重大な疑問は、ニューバーグ実験や他の原爆計画中のフッ素研究で明らかになったフッ素の害作用が、湮滅に付されたのではないかということだ。原子力委員会出資のフッ素研究の全ては、医科や歯科の雑誌で市民に明らかにされねばならない。秘密文書の原本はどこにあるのだろうか。
第2次世界大戦中の「フッ素の代謝」に関する科学的極秘協議会の記録の写しは合衆国国立公文書館のファイルには見当たらない。その会議に出席した者には、戦後にフッ素や水道フッ素化の安全性を一般社会に向かって説き続けてきた一群の人物、マンハッタン計画のハロルド・ホッジ、ニューバーグ計画のデビッド・B・アスト、「水道フッ素化の父」としてよく知られているH・トレンドリー・ディーンなどがいた。「もし、そのファイルが見当たらないのなら、それらはまだ秘密として封印されているのでしょう」と国立公文書館の書士は私たちに話している。
とにかく第2次大戦中の水道フッ素化に関する極秘文書は、ロチェスター大学に置かれた原子力計画や国立公文書館、ノックスビルにあるテネシー大学の核博物館などのファイルには見当たらないのである。それに続く一連の文書番号で4つほどの文書も「MP−1500シリーズ」の中からは失われている。その他のものはちゃんと残っているのにである。「おそらく、それらの文書はまだ極秘にされているか、政府によって『消されたか』のどちらかでしょう」と、ノックスビルにあるアメリカ環境保健衛生研究プロジェクトの常務理事であるクリホード・ホニカーはいう。このプロジェクトは、かつて国が行った放射能の人体実験で、一般社会人が放射能に晒されたカギとなる証拠を提供したことがある。
とにかく、「デュポン裁判」と銘打たれた1947年のロチェスターの原爆計画のノートの7ページほどが切り取られたままなのである。「こんな事はありえないことです」と医学部公文書の保管責任者の主任であるクリス・フーリアンはコメントしている。
同様に、私たちの何年も前からの「情報の自由に関する法律 」にもとづく要請で、とにかくフッ素に関する何百という秘密文書をエネルギー省がどこかに移動させることだけは防ぐことができた。「我々は遅かったのですよ」とエネルギー庁オークリッジ対策本部担当の「情報の自由に関する法律」係官は説明した。
はたして情報は湮滅されたのであろうか。私たちは、原爆計画の科学者らが行ったフッ素の安全性研究の極秘オリジナル版をを明らかにした。この研究は、後に検閲版が1948年8月にアメリカ歯科医師会雑誌で発表されている。この極秘版と検閲版とを比べてみると、原子力委員会は、フッ素が傷害を与えた情報を検閲していたことが明らかに分る。これは悲喜劇としか言いようがない。
それは原爆計画のなかで、フッ素の製造工場で作業していた労働者の歯科的医学的健康状態についてマンハッタン計画の歯科医師チームが行った研究であった。極秘版では大部分の労働者に歯がないことが報告されているが、発表版では労働者にはむし歯が少なかったということだけである。
極秘版では、フッ素の発煙が靴のなかの爪をダメにしてしまうためゴム製の長靴を履かなければならなかったと報告されているが、発表版ではこのことは触れられていない。
極秘版では、フッ素はおそらく歯に対しても同様に作用し、このために歯を失う者が多いのではないかと述べられているのに対して、発表版ではこの部分が省かれている。
発表版の結論は「労働者は医学的歯科学的な観点から、類を見ないほど健康であると判断された」というものである。
マンハッタン計画とフッ素化の初期の関連性についてコメントを求められた国立歯学研究所のハロルド・スレブキン理事は次のよういう。この国立歯学研究所という官庁は、今日でもフッ素研究に資金を提供しているのである。「私は原子力委員会から、何かがインプットされたなどという事については全く知りません。」そればかりか、彼はさらに、むし歯予防に使用されるフッ素の効果や安全性は過去50年の間に十分に証明されてきたと主張し、「科学者にとっては、動機と結果が異なることはよくあることです」ともいうのである。そして「私はある知識がどこからもたらされようと、そんな事には偏見をもちません」ともいう。
極秘版と検閲された研究の発表版とを比較したあと、毒物学者のフィリス・マレニクス博士は「私は科学者であることを恥しく思う」とコメントした。そして、冷戦時代に行われたフッ素の安全性に関する研究は「みんなこんなふうにやられたのでしょうか」と疑問を投げかけてくるのであった。
http://bit.ly/1apoXII より一部転載
「反フッ素の根拠となる重要論文」
(基本的に本、雑誌は除外: 左数字は項目別、右数字は推薦順位)
1歯質強化、2予防効果、3基礎研究、4歯フッ素症、5毒性1、6毒性2、7細胞レベル日本フッ素研究会 秋庭賢司推薦17論文1歯質強化1.
@筧 光夫
生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響フッ素研究;No25, p1-5 ,2007
フルオロアパタイトの形成はない1.
Aフッ素の効果は全身ではなく局所作用CDC発行;Morbidity and Mortality Weekly Report, 48(41);933-949,Oct 22,1999.1.
B吉川正芳 ミラノ―ル洗口液のエナメル質結晶に及ぼす再石灰化および構造向上効果の有無について、フッ素研究;No30 , p4-5 ,2011 再石灰化は認められず2予防効果2.
@H.Trendley.Dean et al:Fluoride and Drinking Waters ;p109-136, 1962,Public Health Service No.825.有名なディ−ンの図8地区2832人(J.Publ.Hlth Rep.,p56:761,1941)と4州13都市4425人(J.Publ.HlthRep.,57:1155,1942)の12-14歳の白人:合計7257名の虫歯と飲料水中フッ素濃度の調査、検診は2人の歯科行政官がしておりダブルチェックはない2.
AMarinho VCC,et al.Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents (Cochrane Review).In; The Cochrane Library,Issue4 ,2004,Chichester,UK;John Wiley&Sons,Ltd.http://www.mrw.interscience/,wiley.com/cochrane/clsysrev/articles/CD002284/frame.html コクランレポート:フッ素入り歯磨きとフッ素洗口の併用効果7%で有意差なし2.
BWHO:フッ素化国と非フッ素化国とのむし歯比較 2005年のデータ By Chris Neurath,FAN 両者に差はない3基礎研究3.
@Zero D.T.et al: Fluoride concentration in plaque, whole saliva, and ductal salivaafter application of home use topical fluoride, J. Dent. Res.,71:1768-75,1992. 家庭で使用するフッ素塗布、歯磨き、洗口後の唾液中、導管中フッ素濃度:図ありフッ素研究;No28 ,p24-29,2009に紹介3.
AJ Ekstrand: Fluoride in Dentistry,p55-58 ,1996. Munksgaard Textbook(単行本) フッ素3mgの摂取方法の違いによる血清中フッ素濃度の比較静脈注射、空腹時、食事とミルク、食事後摂取の順に低くなる3.
BBaldwin H.B.: The acute toxicity of sodium fluoride. Journal of AmericanChemical Society.21, p517-521,1899. 推進派: 2-5mg/kgの急性中毒量の根拠3.
CWei,S.H.; Kanellis,M.J.: Fluoride retention after sodium fluoride mouthrinsingby preschool children.J.Am.dent.ass.106:626-629(1983).WHO:6歳以下のフッ素洗口禁忌の根拠となった文献3.
DG.M.Whitford: The Metabolism and toxicity of Fluoride p10 Karger 1989Monographs in Oral Science vol.13(単行本)フッ素化地区に住む幼児の1日総フッ素摂取量:食事及び歯磨き剤、洗口など3.
E Passaic General Hospital: フッ素アレルギー出産前後の女性の14年間のフッ素摂取量を調査(最終報告)Journal of Dental Medicine;p190-198,1961,10月号4歯フッ素症4.
@渡辺信平:乳歯斑状歯の研究,岡山医学会雑誌;70巻4号, p1191-1215 , 1958乳歯にも歯フッ素症:フッ素は胎盤を通過する4.
A合衆国での歯フッ素症41%:Beltra’n-Aguilar et al;,Nov.2010,CDC(1999-2004)12-15歳児の調査、黒人は白人の2倍多い5毒性15.@M. C.Smith et al :各種フッ化物(NaF、CaF2、など)の毒性をラットの実験で比較,Industrial &Engineering Chemistry,p791-797,1934. 毒性は水への溶解度に比例NaFは致死量でCaF2の85倍、慢性中毒(歯フッ素症)では4倍毒性が強い。消費者ポート(2013/4/7, 1531号)に紹介5.
AZ Gastroenterol 1992;30:p252-254 Original albeitSodium fluoride-induced gastric mucosal lesion:Comparison with sodium monofluorophosphateMULLER,P.,SCHMID,K.,WARNECKE,G.,SETNIKAR I .and SIMON,B.Medizinische Universitatskilinik Heidelberg,Gastroenterologische Abteilung und Kreiskrankenhaus Schwetzingen NaF はMFPより毒性が強い、ドイツ学位論文。6毒性26.
@Choi et al:Environmental Health Perspectives on line 20/July 2012 NIEHS “meta-analysis” of 27 studies that have investigated the relationship betweenfluoride and human intelligence. 27論文中26件にIQ低下あり(平均7点低下)メタアナリシス ハーバード論文 2012年
準推薦8論文1歯質強化1.
@Frank Moller et al:Elemental Depth Profiling of Fluoridated Hydroxyapatite:Saving YourDentition by the Skin of Your Teeth?Langmuir, 26 (24), p 18750–18759,2010フルオロアパタイトは形成されても薄くてすり減り、もろい5毒性15.
@Alarcon-Herrera MT, et al. Well Water Fluoride, Dental fluorosis, Bone Fractures in the Guadiana Valley of Mexico. Fluoride. 34(2): p139-149.2001.歯フッ素症の重症度と骨折頻度に相関があるというメキシコの論文。5.
A化学物質等安全デ−タシ―ト 昭和化学株式会社 ふっ化ナトリウム能書き 15.適用法令に「軍用の化学製剤の原料となる物質」との記述がある:サリン5.
B吉川靖三 骨フッ素中毒症の治療経験:整形外科;27巻7号 p7- 13,1976 ,6月フッ素研究;No20;p92-101 ,2001に転載 井戸水4.8ppmの飲用で発症6毒性26.
@バッシン女史の骨肉腫論文:Bassin EB,Association between fluoride in drinking water during growth and development and the incidence of osteosarcoma forchildren and adolescents. Doctorial thesis,Harvard schoolof dental medicine,2001.フッ素研究;No24,p47-55 ,2005 に紹介、6-8歳の骨成長期にフッ素化水を飲用した子どもは20歳までに骨肉腫を発症するリスクが5-7倍高くなる。6.
A高橋晄正ほか:がん発生率と飲料水フッ素濃度の回帰分析について;フッ素研究;No20 ,p17-58,2001. 36部位の全がん中23に有意で増加原著はKosei Takahashi et al:Regression analysis of cancer incidence rates and water fluoride in the U.S.A. based on IACR/IARC(WHO)Data(1978-1992)Journal of Epidemiology vol.11.number4.p170-179.July 2001.6.
BPhyllis Mullenix, et al: the neurotoxicity of sodium fluoride in rats; Neurotoxicology and Teratology journal, 17:p169-177,1995 ム−レニクス フォーサイス動物実験: フッ素は脳に蓄積し、神経毒物質と同様の行動を起こさせる。7細胞レベル7.
@Oliver Barbier et al: Molecular Mechanisms of fluoride toxicity;Chemico-Biological Interactions;188,p319-333,2010メキシコ論文 フッ素が細胞コミュニケ−ションに与える影響、酵素阻害あり
フッ素について詳しく知りたい方へ、参考サイトを紹介します。
日本フッ素研究会http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/
日本フッ素毒警告ネットワークhttp://members.jcom.home.ne.jp/tomura/
薬害オンブズパースン会議http://www.yakugai.gr.jp/
ぜひアクセスして、フッ素の為害性を知っていただきたいと思います。
フッ素について参考までに、動画をご紹介しておきますね。ご自分でも、色々お調べくださいね。どの情報が自分にとって有益なのか、ご検証ください。
http://bit.ly/18AKTRD
【ポール・コネット博士がフッ素化合物の身体へ危険性】
http://bit.ly/18ALxhT
http://bit.ly/18ALItD(本文訳)
次回誰かがあなたにフッ素という化学物質が人の健康に悪いという科学的な証拠が何もな¬いと、説得しようとしたら、単に彼らに国立環境学衛生研究所発刊の環境健康展望誌それ¬は現在25刊目ですが、そこに掲載された最近の新しい研究は、「フッ素は脳の発育に障¬害を与え、著しく人のIQを低下させる」である事を指摘すると良いでしょう。
ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究は、27の¬異なったフッ素の研究の評価による「子供たちに対するフッ素の影響」です。そのレビュ¬ーには、共同チームはフッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳¬の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。
この図によれば、水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQ¬のレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。¬そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素¬の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。
我々の研究結果は子供の神経の発達にとってフッ素の被爆は不利な影響を与える可能性が¬ある事を支持します。と、ハーバード大学の科学研究者のアンナ・チョイと彼女の同僚は¬このレポートの中で書いています。フッ素は胎盤に容易に入り込み、成熟した脳よりもよ¬り毒物の影響を受け障害を引き起こす事を疑われている発育中の脳が、フッ素に晒される¬事で永久的にその特性がダメージを受ける可能性を指摘しました。
2010年の発行された同じ医学誌に認知の発達とフッ素の被ばくとに関係性があるとす¬る同様な研究を発見しました。対象となったのは8歳から13歳の中国の2つの農村の子¬供たちで、一つは水道水にフッ素添加されていてもう一つはフッ素添加されていませんで¬した。フッ素添加されていた農村と比較するとされていない農村の子供たちのIQレベル¬が350%全体的に高かったことが明らかにされていました。(http://www.naturalnews.com/030819_flu…)
フッ素の危険性
2015年8月22日2015年8月20日 / 甲斐由美子
皆さんは、歯磨き粉はどのようなものをお使いでしょうか?
市販されている歯磨き粉の多くはフッ素入り歯磨き粉ですね。
度々 フッ素については記事にさせて頂いていますので、危険性を理解していらっしゃる方も多いとは思いますが次のような記事を見つけましたのでご紹介させて頂きます。
お子様に与える影響は大きいといえるでしょう。
厚生労働省は、永久歯のむし歯予防手段に有効であるとして、フッ素(フッ化物)による洗口を推奨しています。
しかし、最近はその効果を疑問視する学者も増えています(明海大学・筧光夫教授講演記録「生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響」参照)。
business journal 様より 転載させて頂きました。
フッ素の危険性
フッ素は危険性も多く指摘されています。濃度の高いフッ素を摂取した場合には、吐き気、腹痛、下痢、心不整脈、昏睡といった急性中毒症状が起きる可能性があり、低濃度であっても、恒常的に摂取していれば慢性中毒が起きることがあります。
アメリカでは多くの地域で、水道水にフッ素が添加されており、それらの地域では斑状歯(エナメル質形成不全)と呼ばれる歯の色が極端に白くなり、表面がザラザラになる症状が多く見られます。また、骨硬化症(フッ素症)と呼ばれる骨の異常が現れることがあります。
加えて、詳細は解明されていませんが、フッ素との関連が示唆されているものとしては、発育期の少年に見られる骨肉腫、若い母親からのダウン症児の出生といった危険性が指摘されています。ダウン症児の多くは、高齢女性から生まれていますが、フッ素を日常的に摂取している場合には若い母親からも高頻度でダウン症児が生まれています。
特に留意したいのは、フッ素を摂取する年齢が若ければ若いほど発がんの危険が高まるということです。フッ素は、特定の部位の発がん率を上げるのではなく、全体としてがんの発生を増加させるといわれています。日本でフッ素を水道水に添加した場合、全国でがん患者が3万人増えるとする推計もあります。
飲み込んだフッ素はまず胃の中で毒性の強いフッ化水素酸に変わり、血液に乗って全身を巡ります。フッ素は成人では約90%が尿中に排泄され、残りは骨に沈着しますが、子供は、30〜40%が骨に沈着するといわれています。これにより、骨の異常やがんの発生率が高まると考えられます。
また飲料水にフッ素を添加している地域では、注意欠如多動性障害(ADHD)の子どもが多いこともわかっています。実際、ハーバード大学をはじめとした研究機関は、ADHDの原因のひとつとしてフッ素を挙げています。
2003年に厚労省が集団によるフッ素洗口を推奨したことから、フッ素洗口を実施している保育園や幼稚園、小学校があるようですが、使用については慎重に検討しましょう。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト)
歯磨き粉に気を付けて
2015年8月13日2015年8月20日 / 甲斐由美子 / コメントする
皆さんは、歯磨き粉に気を付けていらっしゃいますか?
毎日使っている歯磨き粉には、フッ素配合のものが多いですよね。
それでは、フッ素ってどうなのでしょうか?
少し調べてみましょう。
フッ素について詳しく知りたい方へ、参考サイトを紹介します。
日本フッ素研究会http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/
日本フッ素毒警告ネットワークhttp://members.jcom.home.ne.jp/tomura/
薬害オンブズパースン会議http://www.yakugai.gr.jp/
ぜひアクセスして、フッ素の為害性を知っていただきたいと思います。
フッ素について参考までに、動画をご紹介しておきますね。ご自分でも、色々お調べくださいね。どの情報が自分にとって有益なのか、ご検証ください。
http://bit.ly/18AKTRD
【ポール・コネット博士がフッ素化合物の身体へ危険性】
http://bit.ly/18ALxhT
http://bit.ly/18ALItD(本文訳)
次回誰かがあなたにフッ素という化学物質が人の健康に悪いという科学的な証拠が何もな¬いと、説得しようとしたら、単に彼らに国立環境学衛生研究所発刊の環境健康展望誌それ¬は現在25刊目ですが、そこに掲載された最近の新しい研究は、「フッ素は脳の発育に障¬害を与え、著しく人のIQを低下させる」である事を指摘すると良いでしょう。
ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究は、27の¬異なったフッ素の研究の評価による「子供たちに対するフッ素の影響」です。そのレビュ¬ーには、共同チームはフッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳¬の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。
この図によれば、水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQ¬のレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。¬そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素¬の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。
我々の研究結果は子供の神経の発達にとってフッ素の被爆は不利な影響を与える可能性が¬ある事を支持します。と、ハーバード大学の科学研究者のアンナ・チョイと彼女の同僚は¬このレポートの中で書いています。フッ素は胎盤に容易に入り込み、成熟した脳よりもよ¬り毒物の影響を受け障害を引き起こす事を疑われている発育中の脳が、フッ素に晒される¬事で永久的にその特性がダメージを受ける可能性を指摘しました。
2010年の発行された同じ医学誌に認知の発達とフッ素の被ばくとに関係性があるとす¬る同様な研究を発見しました。対象となったのは8歳から13歳の中国の2つの農村の子¬供たちで、一つは水道水にフッ素添加されていてもう一つはフッ素添加されていませんで¬した。フッ素添加されていた農村と比較するとされていない農村の子供たちのIQレベル¬が350%全体的に高かったことが明らかにされていました。(http://www.naturalnews.com/030819_flu…)
そしてインドでも再度研究者たちがフッ素の化学物質が子供たちの脳内の血液脳関門を通¬過する事と神経組織の機能と構造に変化を及ぼすことを観察しました。医学誌の「医療と¬科学同盟」に掲載された特定の研究は、フッ素の普及はいかに脳を含め身体中にフッ素が¬時間とともに蓄積されていく事に関係しているかを示しています。(http://www.naturalnews.com/)
特別な利益を得るグループの政治的な目標を満たす為に子供たちに対するフッ素添加の実¬験を続ける事は理にかなっていません。と、ニューヨーク州のフッ素反対連合の代表で弁¬護士のポール・ビーバーは言います。「もしフッ素が虫歯を減らしているとしても、歯の¬健康と脳の健康とどちらが大切か?という事です。そろそろ政策を脇に追いやって、人工¬的なフッ素の添加を全ての場所で止める時期でしょう。」
(本文訳終了)
「フッ素」は皆さんも歯磨き粉や家庭用用品で「フッ素加工」という形で見たことがあるかと思いますが、実はこのフッ素はかつて、強制収容所などで捕虜の脱獄などを防ぐために使用されていました。
つまりは、フッ素はそれほど毒性の強い物質ということなのです。
▼水道水のフッ素化をめぐる欧米の情勢
http://members.jcom.home.ne.jp/tomura/murakami/taidan.htm
――水道水のフッ素化をめぐる海外の情勢をお聞かせ下さい。
村上 何年か前、読売新聞が水道水にフッ素を添加するフッ素化はいいことだから、日本でもやれという社説を載せたのですが、この社説が如何に能天気かつ不勉強なものかは、私の著書「フッ素信仰はこのままでよいのか」に述べておきました1)。近頃の欧米のマスコミの論調は、この読売の社説と違ってむしろ反対論が目立ちます。とくにカナダ、イギリス、アイルランドなどでです。
―― アメリカはどうですか?
村上 アメリカでは人口の半分より少し多くの人に、フッ素入りの水道水が供給されています。アメリカ政府の公衆衛生局と、その傘下の多数の研究機関がこぞって推進しています。宣伝文書では、フッ素化水道の割合は着実に増加しているといいますが、実態はむしろ逆。自治体(注1)の住民投票の7割程度でフッ素化条例が否決、もしくは廃止の決議をしています。だから政府はやっきになって、各州でフッ素化信任委託法を通過させようとしているのでしょう。注1:市町村単位:住民の賛否の意思は市町村議会か住民投票で決められる。
――信任委託法というのは?
村上 端的にいうと、「フッ素の安全性は連邦政府が保証している。だから各自治体は、安全性の議論などせず、住民の意向にかまわずフッ素化しろ」ということです。
〜省略〜
――ところで、「飲料水の」安全なフッ素の濃度は、どの程度ですか?
村上 0.1〜0.2ppmならよしとすべきでしょう。私が飲んでいる前橋市の水道水は、フッ素に限れば0.15ppmで、水道水として最上の部類ですが、問題なしとはいえない。母乳中のフッ素は、母体がどんなにフッ素の多い水を飲んでいようとも、それよりさらにヒトケタ下、0.01ppmが普通ですから。飲料水中のフッ素も、本当はこのあたりが安全なのでしょうが、水源自体のフッ素が高い場合は、低くするにはお金もかかります。0.1〜0.2ppmならよしとすべきと言ったのはそのためです。また、何をもって安全とするかは大問題ですが、ここでは「一生飲み続けても、そのために病気になることがなく、長生きする」という意味です。
――コレステロールや血圧と同じですね。動脈硬化学会が高脂血症といっているコレステロールが240〜260mg/dLくらいの人が一番長生きですから。ところで、アメリカの水道水はどうなのですか?
村上 アメリカの水道水中のフッ素の最大許容量は4ppmです。日本の上限は0.8ppmですから日本の5倍です。ヒ素も日本の5倍許されています。
――アメリカに旅行するときは、絶対に水道水は飲めないですね。
村上 だからアメリカでは、多少知識がある人は、水道水では料理しないし、勿論、飲まない。スーパーに行くと、蛇口のついた一斗缶のような大きなミネラル水を売っている。水道水はイギリス英語でタップ・ウォーター、蛇口から出る水のことです。水道水は飲まず、高い別な水道水(タップ・ウオーター)をスーパーで買う。これがアメリカ文明(笑い)。しかし、笑ってもいられない。大都会を中心に、日本でもそうなりつつある。
――ペットボトルの水や清涼飲料水もフッ素がはいっていることもあると聞いたことがありますが、あれは本当でしょうか?
村上 それは確かです。大体、ペットボトルの水質は、法的には何の規制もない。日本だってそうです。世界中の何百種類というブランドのペットボトルの水質についてインターネットで詳しく解説しているサイトや、逆に、フッ素を含まないからむし歯予防にならないボトル水はこれこれ、というサイトもあります2)。アメリカでは5本に1本くらいが0.6ppm以上のフッ素が濃いものです。
――相当注意が必要ですね。ところで、日本では水道水のフッ素化の動きは下火になりましたが、学童や幼児がフッ素塗布や洗口のターゲットになってきました。行政指導で半強制的に洗口をさせる国はほかにもあるのでしょうか?
村上 日本のフッ素洗口の根拠は厚労省の局長通達で、本当は法的に強制力のあるものではありません。人権尊重の時代にインフォームド・コンセントなしの薬剤使用などありえませんよ。子どもにそんな事をさせたくない親ははっきりイヤだという意志表示をすべきです。横ならびの日本的社会では、そうはっきり意志表示をするといやがられるかもしれませんが、これは悪しき風習です。自分の健康は自分で守る姿勢をとらなくては。ところが、カンボジアに行った知人は、子どもがアメリカ軍によって有無をいわさずフッ素洗口させられているのを目撃したそうです。それを聞いた時、私は、アメリカ軍から頭にDDTを吹きかけられたことを思いだしました。戦中派のいやな思い出の一つです。オーストラリアやニュージーランドなどでも所によってフッ素洗口をやっているようです。
――やはり問題はアメリカですか?
村上 世界中でフッ素化に狂奔しているのはアメリカ政府だけですから、アメリカが止めれば、「親亀こけたらみなこけた」になるのは必然でしょう。もし、アメリカでフッ素化政策がまちがっていたということにでもなれば、どのくらいの数の賠償請求の訴訟が起こるか、見当もつかないといわいわれています。何しろアメリカ政府のフッ素推進の言い方がめちゃくちゃです。いわく、「斑状歯は単なる美容上の問題にすぎない」いわく、「アメリカには骨フッ素症なる病気は存在しない」いわく、「フッ素化でガンが起こることなどありえない」いわく、「フッ素化に反対する連中は奇人変人」いわく、「フッ素が中枢神経に問題を起こす根拠など何もない」そして最後の殺し文句、いわく、「フッ素化は、虫歯予防のため安全かつ有効な唯一の手段だ」:引用終了
日本では水道水の規制法により、フッ素の混入量の限界値が非常に低い数値に定められているので、現在はフッ素添加がされずに済んでいます。
ただ、そのような規制法を撤廃させようとする動きがあり、最近になって竹中平蔵や麻生副首相などが水道水の民営化を言い出したのも、民営化させることで公的な制約を無くしてしまうという目的もあるのだと考えられます。
また、今話題のTPPが締結されてしまうと自動的にアメリカの制度が日本に適応可能になるため、TPPが締結されてしまった場合、強制的に日本の水道水へフッ素添加が行われ事になるかもしれません。(TPP=環太平洋戦略的経済連携協定)
ある歯科医の方の見解も載せておきます。
▼水道水のフッ素化をめぐる疑問点!!
http://bit.ly/18WblpF
私が学生だったころフッ素はそれほど重要視されておらず、「1に歯磨き、2に間食及び甘いものを控える」という2つの要素が虫歯予防に最も効果的な手段といわれていました。それから時が経ち、“フッ素”の歯質強化が活用され、現在に至っていますが、フッ素の効用は賛否あいまって結論に至っていません。
フッ素を人類史上初めて水道水に導入したのはナチスだそうです。ユダヤ民族排除の策として捕虜収容所でフッ素入りの水を飲ませその意思をくじいてしまうこと、精神的な悪影響をあたえることが目的でした。そのフッ素が現在では予防効果があるとして我が国でも使用されていることに矛盾を感じます。
フッ素は緑茶や海産物などにも低濃度含まれていますが、日本では1952年(昭和27年)から1965年(昭和40年)の約13年の間、京都市山科浄水場で0.6ppmのフッ素(ppmは濃度の単位で、1ppm=100万分の1)を水道水に入れていました。2012年現在、日本国内で水道水にフッ素を入れているのは沖縄の米軍基地内だけです。
世界各国がこの問題にどう対処しているか気になり、インターネットで検索してみると驚いたことに世界保健機構(WHO)に加盟している国でも賛否あり、欧州(ドイツ,フランス,オランダ,スウエーデン,スイスなど)では「フッ素は人体に非常に有害であり、水道水に添加することは許されない!」と反対して使用していません。ところが米国を始めとする国々では「フッ素は虫歯予防に有効であり、適量であれば人体に深刻な被害は一切ない!」と奨励しています。
▼フッ素の真実
http://thinker-japan.com/husso.html
大気汚染物質として知られる数多くの化学物質の中でも、フッ素は最も危険であることがわかっており、さまざまな機関がフッ素の有害性を訴えています。
アメリカ農務省は、「フッ素ほど大気中のすべての汚染物質の中で、世界中の動物に害を与えてきたものはない」としています。
またコーネル大学のレナード・ウェインスタイン博士も「あらゆる大気汚染物質の中で、もっとも農業に害を与えている物質として、フッ素ほど疑わしく、これまで多くの訴訟が起こされたものはない」としています。
このようにフッ素の毒性に関する証言はありますが、中でも特筆すべきは、フォーサイス神経毒学研究所で行われた実験結果です。
神経毒学者のフィリス・マレニクス博士は、自身が開発したコンピューターによる新しい神経画像解析システムで、様々な環境汚染物質の微量投与による大脳への影響を研究している第一線の科学者でした。
あるとき、歯科業界で使用される様々な物質の毒性の解析を依頼され、フッ素もその中に入っていましたが、彼女は当初、「フッ素は子供達にも使用されているほど安全な物質だからやるだけ時間の無駄。私は、やらないわ。」と拒絶していました。
しかし、指示通りに検査してみると驚くべき結果が出たのです。
なんと安全とされる適量のフッ素を投与しただけで神経細胞から、他の神経毒が引き起こすような多動性障害、記憶障害、知能障害の典型的な画像パターンが観測されたのです。
これを彼女が学会で発表すると、ある人物が言いました。「君は自分が何を言っているのかわかっているのかね。われわれが子供達のIQ(知能指数)を下げているとでもいうのか。」
それに対して彼女は科学者として、「ええ、基本的にはそうです」と答えました。
その後、即座に彼女は研究所を解雇され、その研究自体も研究資金が絶たれ、打ち切られたのです。
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▼フッ素とその化合物
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▽歴史的背景
http://bit.ly/1bAuvoK
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▼フッ素と虫歯
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http://bit.ly/1bAuKjQ
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▼フッ素の急性毒性
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http://bit.ly/19rU4qw
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▼フッ素の慢性中毒
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http://bit.ly/19rUm0x
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▼ なぜ人々は何も知らないのか
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本文中から転載あとはリンク先をお読みくださいね。
ためしに医学生や開業医、医学雑誌の編集者らに、フッ素化について何を知っているか質問してみるとよい。きっと彼らからは、「フッ素は虫歯を予防し骨を強くするが、過剰になれば斑状歯や骨の硬化を引き起こす」という程度の答えしか返ってこまい。 おそらくこんな所が、医学関係者がフッ素問題に対して有している知識の全てだろう。というのも、フッ素問題などが、医科大学や医学雑誌で議論される機会は殆どといってよいくらいないからである。 元アメリカ医師会会長であったエルマー・ヘス博士は、1955年8月9日づけの私への手紙のなかで、この間の事情を次のように述べている。「我々アメリカ医師会の会員の大多数は、この問題に関する根拠は、アメリカ歯科医師会や公衆衛生局が提出した科学的事実に頼らざるをえないと感じているでしょうし、私自身も、これが安全か危険かという事については意見を表明する事ができません。」http://bit.ly/19rUVaE
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▼ フッ素化と政府
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http://bit.ly/19rVMYQ
人間や動植物や環境(54)にとってフッ素がこのように有害なのが分かっているのに、なぜ政府は、この事実に目や耳を閉ざすのであろうか。有害性を指摘する知見が発表される度に、保健官僚や〔政府の〕科学者らは、素早くこの事実や結論を否定する。そうでなければ、それを吟味しその結論の撤回を促す前に、その研究の悪口を言いふらす。時にはその研究の露骨な弾圧すら試みるのである。私は前章でその策謀の数々を暴いたが、その例はここで再び枚挙するのに暇がないくらいである。 ジョン・スモール氏は公衆衛生局全米フッ素化情報サービスのトップとして、冷静な議論を困難にする数々のフッ素紛争に立会ってきた人物である。彼は、地平よりフッ素化に脅威を与えるような暗雲が立ち昇ってくると、必ずといってよいほど電話や手紙、時には人を派遣して、問題に介入する。例えば、彼にとっては、1970年に発表された以下に示すフッ素性大気汚染の動物に対する作用を述べた総説などは、極めて「不快な」結論なのである。
家畜にフッ素症が現れる度に、必ず何例か人間のフッ素症も報告されてきた。その症状は次に述べるものの1つ、ないしは2つ以上である。歯牙フッ素症、呼吸困難、膝ないし肘または両者の硬直、皮膚病、歯や尿中の高濃度のフッ素〔引用文献6〕。ヒトは家畜よりはるかにフッ素中毒に敏感である(55)。
1971年の夏の終わり頃、スモール氏は、この論文の著者が勤務している合衆国農務省のある役所に電話をかけ、上記の論文の深刻な内容に「関心がある」とを表明した(56)。この著者は1971年9月7日づけで、歯科保健部長に謝罪の意を籠めた返事を書き、上記論文の冒頭の数語を「家畜にフッ素症が現れると,時には」(57)という言葉に訂正した。スモール氏の「発見して破壊する」工作は、はなはだ効果的であると同時によく知られており、「スモールがまた攻撃をかけてきた」というフッ素反対者の間で囁かれる言葉には、言葉以上の意味が籠もっているのだ。
上記の1例は政府関係機関、特に公衆衛生局歯科保健部が,フッ素中毒に関する情報を操作しようとしていることを物語っている。この役所は、フッ素化に好意的となる言明は意図的に要請すらするのである。例えば、全米アレルギー学会は、局の要請に応じて、フッ素に対する過敏性や不耐性の「証拠は全くない」という言明を、わざわざ公表したくらいである。全米腎臓財団は、明らかに公衆衛生局の要求に応じ、今では局が、血液透析にフッ素化水の使用の推奨から手を引いているのに、わざわざ、腎臓病患者にはフッ素化は問題だという学説を否定してみせた。国立ガン研究所は外国の研究者にデータを与えて、ガンとフッ素化の関連性を、複数の「独立した」分析結果が同一の結論だとして否定した。その独立した分析なるものが、同じデータだったことはいう迄もない(58)(参照:脚注19−1)。訳者による脚注19−1:フッ素論争史のなかでも、とりわけ科学スキャンダルの様相を呈するこれらの事件については、イアムイアニス博士が自著1で詳しく述べており、私もかなり詳しく紹介してきた2。国際政治の上ではこのような謀略的な行為は、おそらく、日常茶飯事なのであろうが、アメリカ国内の、しかも科学的事実に基づいた判断が必要な保健政策においてこのような事件が起こる所に、アメリカという国家の病的な一面がある。最近明らかになりつつある事は、こうした独裁に近いフッ素行政の背後にあるのは、フッ素の廃棄に利害を有するアメリカの巨大な産軍複合体であり、アメリカ国民はおろか、全世界の人間を、水道を通じてのフッ素の投棄場にしなければ成り立ってゆかぬこれらの企業の実態である。原子力産業が核廃棄物の処理に苦慮している状況と全く同一のものである。水道を通じてフッ素を投棄するというこの巨大な陰謀は、平和ボケした日本人には想像もつかない。 アメリカにおいて、フッ素に関する科学は死につつあるというイアムイアニス博士の指摘1は、まさに正鵠を得た言である。参考文献:1 John Yiamouyiannis・FLUORIDE THE AGING FACTOR 2nd.ed. Health Action Press ・1986. *2 訳者による脚注i-1(前出).
https://sukoyakanii.wordpress.com/category/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E6%AF%92/%E2%94%97%E3%83%95%E3%83%83%E7%B4%A0/
フッ素についてまとめ
2015年8月27日2015年8月24日 / 甲斐由美子
先ずはこちらをご覧ください。
http://bit.ly/1hkmIvs
奇怪な三角関係
フッ素と歯,そして原爆
著者 ジョエル・グリフィス、クリス・ブライソン
翻訳 村上 徹(歯科医師・医学博士)
わき上がる疑惑
合衆国が子どものむし歯を減らすために水道にフッ素を添加してから50年ほどたったが、機密リストから外された政府の公文書によると、フッ素と核時代の幕開けとの間に驚くべき結託があった事が明らかであり、今なお論争されているこの公衆衛生の一手段のルーツが新しい光で照らし出されている。
合衆国では全体の水道の約2/3がフッ素化されている。しかし、多くの自治体は今なおその実施に抵抗しており、政府のいう安全性に不信を投げかけている。
合衆国が世界で最初に原爆を製造して優位にたった第2次世界大戦以来、公衆衛生の指導者たちは、一貫して、フッ素は安全であり子どもの歯にはよいものだと言い続けてきた。しかし、この安全だという判断は、私たちが入手にした第2次大戦中の原爆の製造に関係した当時のマンハッタン計画の秘密文書を見てみると、大いに再検討しなければならない。
これらの文書によれば、フッ素は原爆製造のカギとなる物質であった。核兵器の製造には欠かせないウラニウムやプルトニウムの生産には、何百万.ポンドものフッ素が不可欠であった。このようにして、最も毒性が強い物質の一つであるフッ素は、合衆国の原爆の製造計画の中で、労働者や工場付近の地域住民に健康障害をもたらすな物質として急速にその姿を現してきた。秘密文書はこのことを明らかにしている。
さらに内幕をあばいてみよう。
少量のフッ素は人間にとって安全だという証拠は、そもそも原爆計画の科学者らにより意図的に作り出されたものであり、彼らは極秘裡に、フッ素により傷害を受けた市民らの提訴に対抗する訴訟の請負人のために、「訴訟が有利になる証拠」を提供するよう命令したのであった。原爆計画で国が告訴された最初の裁判は、放射能ではなく、フッ素による傷害をめぐってのものだったことをこれらの文書は示している。
そのためには人体実験が必要だった。原爆計画の科学者たちは、1945年〜1956年にニューヨーク州ニューバーグ市で実施された合衆国のもっとも広範な水道フッ素化の人体研究のなかで主導的な役割を果たした。その後、「F計画」という暗号で呼ばれている研究のなかで、彼らは州保健部の総力をあげた協力の下にニューバーグ市民の血液や組織を集めて分析した。
1948年に、F計画の科学者の手でアメリカ歯科医師会雑誌に発表された報告書の極秘の原文によると(その極秘版は我々が入手したものである)、フッ素による健康傷害の数々の事実が、合衆国原子エネルギー諮問委員会( U.S.Atomic Energy Commission )の手で検閲されていたという事実がよくわかる。この委員会こそ、冷戦下における最も強力な国家機関だったのであり、その理由は国家の安全のためなのであった。
原爆計画のフッ素の安全性研究はロチェスター大学で行われたのであるが、そのロチェスター大学こそ、冷戦時代に、放射能人体実験をやった所として最も悪名が高いものの一つである。その人体実験とは、何の関係もない入院患者に、中毒量の放射性プルトニウムを注射したというものである。このフッ素研究もそれと同一の考え方で実施したものであり、「国家の安全」が至上命令なのであった。
政府の矛盾する関心とフッ素は安全だという動機とは、1950年代以降この問題をめぐって今なお激烈な論争が続けられている一般社会と、民間の研究者や健康問題の専門家、ジャーナリストたちにはまだ明らかにはされていない。
解禁された秘密文書は、おびただしく蓄積し続けている科学的事実と共鳴し、環境フッ素の健康への影響に対して疑問の合唱を引き起こしてくるのだ。
人間が急速にフッ素に曝露されるようになったのは第2次世界大戦以後のことであるが、これは何も、フッ素化された飲料水やフッ素 入り歯みがき剤だけによるのではなく、アルミニウムから殺虫剤の生産に至るまでの大企業による環境汚染にも原因がある。フッ素は危険な産業化学物質なのだ。
その悪影響は端的に子どもの笑顔のなかに見て取れる。合衆国の非常に多数の若い人たちが、(ある都市ではじつに80パーセントにも達している)、歯牙フッ素症にかかっており、合衆国研究協議会によれば、これこそ過剰フッ素の曝露の最初の兆候なのだ。(この兆候は、特に前歯に白っぽい斑点として現れ、重症のものでは黒ずんだ点や帯状の縞模様となる。)
一般にはよく知られていないが、フッ素は同時に骨に蓄積する。「歯は骨の窓ですよ」と、セント・ローレンス大学(ニューヨーク)の化学科のポール・コネット教授は説明している。小児科の骨の専門家は、合衆国の若者に骨折が増加していることについて警告的だ。コネット教授や他の科学者は、1930年代以降の骨の傷害に関する研究によって、その原因としてフッ素に関心を寄せている。
解禁された秘密文書を読むと、事態はさらに緊迫してくる。というのも、我々のこの調査によれば、少量のフッ素が子どもの骨にとって安全であるという証言は、原爆計画の科学者が言い出したものだからなのだ。
「情報は埋められてしまったのですよ」と、ボストンにあるフォーサイス・デンタル・センターの元首席毒物学者であり、現在フッ素化クリニックに勤めているフィリス・マレンニクス博士は結論した。1990年代の初めにフォーサイスで行った博士らの動物実験では、フッ素は強力な中枢神経毒であり、たとえ少量であっても、フッ素は人間の脳機能に有害だと考えられた。(現在では、中国の疫学研究で、子どもが少量のフッ素に曝露されるとIQの低下が起こるという関係性が示されており、この考えを支持をしている。)マレンニクス博士の研究は、ピア・レビューの完備した立派な科学雑誌に発表されている。(脚注1)(脚注2)
研究しているうちに、マレンニクス博士は、フッ素の人間の脳に対する作用の研究が、それ以前のアメリカでは殆どといっていい程やられていないのを知ってびっくりした。その後、彼女は中枢神経研究に対する研究費の助成を申請したが、国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって却下された。同研究所の評価委員らから、彼女はニベもなくこういわれたという。「フッ素には中枢神経作用なんてありはしませんよ。」
原爆計画の機密文書には、他にもこんなことが書かれている。1944年4月29日のマンハッタン計画のメモ。「臨床的所見からみると、6フッ化ウランにはかなり強い中枢神経的作用があるようである。成分としてF(フッ素の暗号)は、T(ウランの暗号)よりも、よりその因子となりやすい。」
極秘のスタンプが押されたそのメモは、マンハッタン計画の医学部門の首席であるスタッフォード・ワレン大佐に提出された。ワレン大佐は、中枢神経に対する動物研究を許可するように要請された。「これらの成分を扱う仕事が不可欠な以上、これらに曝露されるとどんな心理状態が起こるかは、前もって知っておくことが必要である。これは、特定の誰彼を保護するということばかりではなく、取り乱した作業員が仕事をいい加減にし、そのために他人を傷害する事になるのを予防するという点からも重要である。」
同日、ワレン大佐はその研究計画を承認した。当時は1944年であって第2次大戦が最も熾烈を極わめ、世界で最初に原爆を持とうとする国家間の競争が最高潮に達した時でもあった。そんな重大な局面にフッ素の中枢神経研究が承認されたの考え合わせてみれば、メモに沿って提案書に述べられていた臨床的所見なるものは、よほど重大なものだったに違いない。
しかし、その提案書は合衆国国立公文書記録のファイルにはないのである。
「メモが見つかったとしても、それが言及している文書はありません。おそらく、まだ秘密扱いとなっているのでしょう。」と、メモが見つかった公文書舘アトランタ支部の主任書士であるチャールス・リーブは述べている。同様に、マンハッタン計画中で実施されたフッ素の中枢神経に関する研究の結果もファイルにはない。
このメモを検討したマレニックス博士は「びっくりしたなんてものじゃありません」という。
彼女はさらにこう言った。「なぜ衛生研は私に、『フッ素には中枢神経に対する作用はない』などと言ったのでしょうか。こんな文書がありながらですよ」。彼女は、中枢神経に対するフッ素研究はマッハッタン計画の中でやられたのに間違いないと言い、「原爆製造に従事するフッ素労働者の仕事がいい加減になって、それが原爆計画そのものに支障をきたすというこの警告が無視されたとは、とても考えられない」ともいう。しかし、この結果は極秘にされたのだ。恐らく、政府にとって国民との関係上、厄介な法律問題になると考えられたからなのであろう。
この中枢神経研究の提案書を書いた者は、H・C・ホッジ博士であった。彼は、この時期、マッハッタン計画のロチェスター大学部門のフッ素の毒性研究の主任であった。その50年近くも後になって、マレニックス博士は、ボストンのフォーサイス歯科センターで、彼女が行う中枢神経研究のコンサルタントだといわれて、物静かにゆっくりと歩く高齢な人物を紹介された。H・C・ホッジ博士だった。この時までには、ホッジは、フッ素の安全性に関する世界的権威者として名誉ある地位を確立していた。「しかし、彼は、私の相談に乗ってくれることになっていたのに、マンハッタン計画中の中枢神経研究には一言も触れませんでした」。とマレニックス博士は語る。この「ブラックホール」は、疑問を捨てきれないマレニックス博士には、到底受け入れられない。「現在でもフッ素の曝露は少なくないのに、私たちは、何が起こっているのか全く知らないでいるのです。ここから立ち去ることはできません。」という。
マレニックス博士の研究費の申請に関与した衛生研究所の科学評価担当者であるアントニオ・ノローラ博士は、彼女の申請は科学評価グループによって却下されたのだという。彼は、フッ素の中枢神経研究に対する研究所の見解には偏見があるという彼女の主張は「こじつけだ」といい、さらに言葉を継いで、「我々は事態の中に政治が介入してこないように、研究所のなかで懸命に努力しているのですよ」という。
フッ素と国家の安全
こうした一連の文書は、第2次世界大戦が最も熾烈を極めた1944年から始まっているが、丁度この時期は、ニュージャージー州ディープウォターにあるE・I・デュポン・ド・ヌムール会社の化学工場の風下に深刻な公害事件が起こった時である。その工場では、マンハッタン計画のために何百万ポンドというフッ素を製造していたのであるが、この事は世界で最初の原爆をつくり出すという競争の超極秘事項なのであった。
グローセスター郡とセーレム郡の風下にある農場は、その産物の質が極めてよいことで有名だった。桃はニューヨークのワルドルフ・アストリア・ホテルに直送され、トマトはキャンベル・スープによって買い占められていた程である。
しかし、1943年の夏あたりから作物は枯れ出し、農民たちの言葉によれば「このあたりの桃は何かで焼き尽くされてしまったようになった」のであった。
彼らは、雷雨が一晩中続いた後でアヒルが全滅したことがあったともいっている。ある農場の従業員は、その畑の産物を摘んで食べたため翌日まで一晩中嘔吐で苦しんだ。
「私は覚えていますが、馬は病気のようになり、硬直して動けなくなりました。」
私たちに、その時期に十代であったミルドレッド・ジォルナード氏はこう語った。牛はビッコになって立っていられなくなり、腹でイザって動いていたという。
この話は、フィラデルフィアのサドラー研究所のフィリップ・サドラーによって、彼が死去ぬ直前に行った録音インタビューのテープで確かめられている。サドラー研究所というのは、アメリカで最も古い化学コンサルタント会社であり、サドラーは、この被害に関する初期の研究を個人的に指導していたのである。
農民たちは知らなかったのだが、私たちによって明かにされた機密解除文書によれば、マンハッタン計画と政府への配慮から、このニュージャージイ事件はクギづけで封印されてしまったのである。戦争が終了したあと、1946年3月1日づけのマンハッタン計画にの秘密メモのなかで、フッ素毒性研究の主任であったH・C・ホッジは、彼の上司でありかつ医学部門の長であったスタッホード・L・ワォレン大佐にあてて困惑気味にこう書いている。「ニュージャージイのある部門でのフッ素による環境汚染に関しては、明らかに4つの疑問がありました。」ホッジは次のように述べている。
1.1944年の桃の被害に関する疑問。
2.この地域で栽培された野菜中の異常なフッ素濃度の報告。
3.この地域の住民の血中のフッ素濃度の異常な上昇。
4.この地域の馬や牛に重症な中毒があったとの疑いを起こさせる報告。
ニュージャージイの農民らは戦争が終わるのを待ち、デュポン社とマンハッタン計画をフッ素被害により告発した。これは合衆国の原爆計画に対する最初の提訴であったといわれている。
この訴訟はごくありふれた裁判のよう思われたが、じつは政府を震撼させたものであったことを極秘文書は明らかにしている。マンハッタン計画の長であったL・R・グルーブス大将の指示の下に、ワシントンで秘密会議が招集され、軍当局、マンハッタン計画当局、食品薬品局、農務省、法務省、合衆国化学戦当局、エッジウッド兵器厰、基準局、デュポン社の弁護士など、多数の科学者や官僚が強制的に出席させられた。解禁されたこの会議の秘密メモを見ると、ニュージャージイの農民を裁判で負かすために、政府が極秘裡に全勢力を動員したことが明らかである。
マンハッタン計画に従事していたクーパー・B・ローデス中佐がグルーブス将軍にあてたメモで言明している所によれば、「これらの各部門は、ニュージャージーの桃園のオーナーによる訴訟に対抗して、政府の利益を守るために法廷で使用される証拠を獲得するための科学的研究を行った」のである。
1945年8月27日
1:ニュージャージー州ローヤー・ペンス・ネックにおける農作物被害の件。宛先:ワシントンDC、ペンタゴンビル、陸軍司令官殿。
陸軍大臣の要請により、農務省は、マンハッタン計画に関連するプラントの排煙に起因する農作物の被害の訴えを調査することに同意した。署名 合衆国陸軍大将 L・R・グルーブス
「司法省は、この訴訟から我々を防御することに協力している」と、グルーブス将軍は合衆国上院原子力委員会の委員長に提出した1946年2月28日のメモに記している。
なぜ、ニュージャージーの農民の提訴が、国家の安全上の緊急事態なのか。1946年には、合衆国は原爆の製造に全勢力を傾注しはじめていたのだ。アメリカ以外の国はまだどこも核兵器の実験を行ったところはなく、原爆はアメリカにとって戦後の国際社会での主導権を確保するために極めて重要と考えられていたのである。ニュウジャージーのフッ素訴訟は、この戦略に対する深刻な障害となったのである。
「際限のない訴訟の亡霊が軍を悩ませていたのである」と、ランシング・レイモントは、世間から喝采を浴びた「三位一体の日」という彼の本の中に書いている。彼はこの本で最初の原爆実験を描いている。
フッ素の場合に即していえば、「もし、農民が勝訴するようなことがあれば、さらに次々と訴訟が起こり、そうなれば、フッ素を使用する原爆計画そのものを妨げることになりかねなかったのでしょう」と、ジャックリーン・キッテルは述べる。彼女はテネシー州の核問題に詳しい弁護士で(彼女は放射能の人体実験裁判で原告に名を連ねた)、解禁されたフッ素文書を調査した。
彼女はさらにこう言う。
「人体の傷害に関する報告は、PR問題だけでなく莫大な和解費用を要することになるという点からも、政府にとっては脅威となったでしょう」。
1946年のマンハッタン計画の極秘メモによれば、このことは勿論デュポン社にとっても「心理的な反動が起こりかねない」という事で非常な関心事となった。その地域の農産物の「フッ素濃度が異常に高い」という理由で食品薬品局から通商停止になりかねないという危機に直面して、デュポン社はワシントンの食品薬品局に直ちに弁護士を派遣した。その結果、そこで急遽、会議が開かれた。
その翌日にグルーブス将軍に宛てられたメモによれば、デュポン社の弁護士はそこで次のような熱弁を奮った。「係争中のことがらに関して、もし、食品薬品局が何らかの行動をとるような事があれば、それはデュポン社にとって深刻な影響を及ぼしましょうし、弊社と一般社会との関係も非常に悪化するのは間違いありません。」会議が保留となった後で、マンハッタン計画の指揮官であったジョン・デービスは、食品薬品局の食品部門の主任であるホワイト博士と接触し、食品薬品局がとる処置によっては発生しかねない結果について、強い関心があることを表明した。
通商停止は起こらなかった。その代わり、ニュージャージィ地区におけるフッ素問題に関する新しい検査は、農務省ではなく、軍の化学戦当局が指揮をとることとなった。その理由は「化学戦当局の手によってなされる研究の方が、もし、原告による裁判が開始されれば、証拠としてより重要なものとなる」からであった。このメモにはグルーブス将軍のサインがしてある。
一方、一般社会との関係は未解決のまま残された。その地方の市民らはフッ素でパニックに陥っていた。
農民の代表者であるウィラード・キレは、個人的にグルーブス将軍に招待されて食事を共にした。グルーブス将軍は、1946年3月26日当時の戦争局では「最初に原爆をつくった男」として知られていた。キレは主治医からフッ素中毒症と診断されていたが、政府の良識を信じて昼食に出かけた。その翌日、彼は将軍にあてて、彼以外の農民もそこに出席できていたならとの希望を述べ、次のように書いた。「私以外の者もきっと、この特殊な事件に対する彼らの関心が、〔将軍のような〕誰もが納得する誠実さをもつ極めて地位の高い人によって保護されているという実感ももって立ち帰ったことでありましょう。」
それに続くマンハッタン計画の極秘メモには、一般社会との関係に関する問題解決策が、フッ素毒性研究の主任研究員であったH・C・ホッジによって示唆されている。彼はワレン大佐に次のように書いている。「セーレム地区やグローセスター郡の住民が抱いているフッ素に対する恐怖感をやわらげるために、フッ素について、ひょっとしたらフッ素は歯の健康にはいいものだという趣旨の講演を企画してみたら如何がかと思いますが。」勿論こんな講演はニュージャージイ州ばかりでなく、冷戦時代のアメリカでは至るところで行われたのであった。
ニュージャージイの農民の訴訟は、結局は、裁判を和解に導いたかもしれない決定的な情報、つまり、戦争中にデュポン社がどれほどのフッ素を環境中に放出していたかを明らかにする事を政府が拒否したため、困難な立場に追い込まれた。マンハッタン計画のC・A・タニー二世少将は「この情報開示は合衆国の軍事上の安全に対して有害である」と書いている。この農民の子孫はまだこの地区に住んでいるが、この人たちに行ったインタビューによれば、農民らは経済的な補償で和解するように懐柔されたという。
「私たちが知っていることの全ては、とにかくデュポン社がこの周辺の桃の木を枯れつくさせるような何らかの化学物質を排出したという事だけなのです」と、アンジェロ・ジオルダーノは当時を振り返って言う。彼の父のジェームスは、最初の原告の一人であった。「それ以後、桃の木はとにかくダメになりまして、我々は桃を諦めるより仕様がなかったのでした。」彼の妹さんのミルドレッドも、当時を思い出しながら「馬も牛も体が硬直して、うまく動けないようでしたわ」といった。「それもこれもフッ素のせいだったのかしらね」。(獣医学の毒物の専門家に聞くと、彼女が私にくわしく話した家畜の症状は、フッ素中毒の主な兆候だということである。)
ジオルダーノ家の人たちも、骨や関節の病気で悩まされた、とミルドレッドは言葉を足した。ジオルダーノ一族が受け取った和解金について、アンジェロは思い出しながら私たちにこう語っている。「父が言っていましたっけ。受け取った金は200ドルだったってね。」
農民たちが情報を求めようとしても、ことごとく妨害された。それ以後、彼らの訴えは長い間忘れられていたのである。しかし、知らない間に彼らは足跡を歴史に刻んでいたのであった。すなわち、彼らの健康が障害されたという訴えは、ワシントンの権力の回廊を通じて広がってゆき、原爆計画の中で行われたフッ素の健康への影響に関する徹底的な極秘研究の引き金を引いたのである。マンハッタン計画の副官であったローデス大佐がグルーブス将軍に宛てた1945年の極秘メモにはこう書いてある。
「動物や人間が〔ニュージャージイ〕地方でフッ化水素の排煙で障害を受けたという訴えがある以上、これに関する訴訟が現在は差し迫ってはいないといえ、ロチェスター大学はフッ素の毒作用を決定する実験を指導すべきであります。」
少量のフッ素は安全だとする証明の多くは、原爆計画が人間に障害を与えたという訴訟の対策としてロチェスター大学で行われた戦後の研究によっているのである。
フッ素と冷戦
フッ素の安全性に関する研究がロチェスター大学に委託されたのは、別に驚くべきことではない。第2次世界大戦の期間中、政府は初めて、政府系の研究所や私立大学での科学研究に対して、大規模な資金援助をするようになったのである。そしてその優先権は、軍の秘密の要請に多く与えられたのであった。
特にニューヨークの北方にある名門のニューヨーク大学は、戦時下ではマンハッタン計画の重要部局を収容しており、新しい「特殊な材料」であるウラニウム、プルトニウム、ベリリウム、フッ素など原爆の製造に使用される物質の健康への影響を研究していた。これらの研究は戦後も継続され、マンハッタン計画やその後継機関である原子力委員会から、何百万ドルもの資金が流れていたのである。(もちろん、原爆は1940年代から50年代にかけての合衆国の全ての科学に消しがたい痕跡を残しており、ノアム・コムスキーの1996年の著書「冷戦と大学」によれば、大学の研究費の90%近くが、この時期の防衛当局や原子力委員会から注ぎ込まれていたのである。)
ロチェスター大学医学部は、原爆計画の古参科学者にとってはまさに回転ドア同様であった。戦後の教授団には、マンハッタン計画の医学部門のトップであったスタッホード・ワォレンが参加しており、原爆計画のフッ素研究の主任であったH・C・ホッジもいた。
しかし、軍の機密と医科学の結婚は奇っ怪な子供を産み落とした。プログラムFという暗号で呼ばれたロチェスター大学の極秘フッ素研究は、原子力計画の指導の下で原子力委員会出資の秘密施設をストロング記念病院に備えていた。冷戦下の最も悪名高い実験の一つである、無関係な入院患者への中毒量の放射性プルトニウムの注射を行ったのもまさにここであった。この実験をあばいたアイリーン・ウエルサムは、それでピューリッツアー賞を受賞した。この事件は1995年に大統領調査にまで発展し、被害者への和解金は数百万ドルにも昇った。
プログラムFは子どもの歯について研究したのではなかった。まさしくそれは原爆計画に対する訴訟から発芽したものだ。その主目的は、政府や核の請負人らが、人間に対する障害で告訴された裁判において相手をうち負かすため、有利な情報を提供するところにあった。プログラムFの指導者は他ならぬH・C・ホッジその人であった。
この人物はニュージャージーのフッ素汚染事件で、強く主張された人体への障害に関するマンハッタン計画中のフッ素研究を指導したことがあった。
プログラムFの目的は、1948年の極秘文書のなかで語られている。それは次のようなものだ。「数年前に強く主張された果実の減産から巻き起こった訴訟に対して、被告(政府)が有利となるような証拠を供給すること。その問題の多くは既に公開されている。同地域の住民の血液中に過剰なフッ素があったことが報告されている以上、我々の主な努力は、血液中のフッ素と毒作用との関連性を記述することに注がれる」。
ここで言及されている訴訟と人体への障害に関する訴えというのは、もちろん、原爆計画とその請負人に対してのものであったことはいうまでもない。そうである以上、プログラムFの目的は、原爆計画への告訴に対して有利な反証を獲得するということになる。そのため、この研究は、被告によって指導されるということになったのである。
利害の核心がどこにあるかは明らかであった。もし、障害を与えるフッ素の量の下限が発見されたなら、(これはプログラムFの危険性ということに他ならない)、それは原爆計画そのものを明らかにすることになり、計画の請負人らは、人間の健康に対する傷害という罪で告発され、社会の抗議の対象となったであろう。 (原文太字)
キッテル弁護士の感想。「これらの文書は、ロチェスター大学のフッ素研究なるものは、そもそもニュージャージーの訴訟から端を発し、人間を傷害したという原爆計画への訴訟に参加することを以て終了したという事を物語っているのでしょう。被告の主導でその裁判を有利にするために企画された研究などというものが、科学的に今日でも受け入れられるものだとはとても考えられないません」。さらに、「その上、彼らには、化学物質は何でも安全だといいたがる骨がらみの偏見がありましてね」とも言っている。
不幸にも、フッ素が安全であるとする証明の多くは、このロチェスター大学のプログラムFの研究にもとづいているのである。歯学部のスポークスマンであるウイリアム・H・ボーエン博士によれば、戦争が終了したあとの一時期、この大学は、「フッ素の安全性」と「フッ素はむし歯を減らすのに有効だ」という科学的事項の指導的なセンターとして姿を現してきた。こらの研究のカギをにぎる人物は、ボーエン博士によれば、ハロルド・H・ホッジであった。ホッジは同時に、水道フッ素化の全国的な推進者となった。
プログラムFの水道フッ素化に対する関心は、ホッジが以前に書いたようなその地区の住民の恐怖心を打ち消すためという所などにあるのではなかった。原爆計画がプルトニウムの人体実験を必要としていたように、フッ素の人体実験が必要だったのであり、水道にフッ素を添加することは、そのための機会を一つの設けることだったのである。
原爆計画と水道フッ素化
アメリカで最初に計画されたニューヨーク州ニューバーグ市の水道フッ素化実験に際して、原爆計画の科学者らは(これはよく知られていないことであるが)重要な役割を果たした。この実験では、フッ素の健康に対する影響についての広範囲な研究が行われ、少量のフッ素は子どもの骨に対して害がなく、歯にはよいものだという多くの証拠が供給されると考えられていた。
この計画は1943年に開始され、ニューバーグ市の水道にフッ素を添加することについての参考意見を求めるため、ニューヨーク州の保健特別委員会との会談の約束がとりつけられた。この委員会の議長はマンハッタン計画のフッ素毒性研究の主任であるホッジ博士であった。
その他のメンバーには医学部門の長であったヘンリー・L・バーネットや、1944年当時に、マンハッタン計画をつくりあげたペンタゴン・グループである科学研究推進局(office of scientific Research and Development)にいたW・ハーティヒなどがいた。こうした軍との結託は秘密にされた。ホッジは薬理学者として記載されており、バーネットは小児科医ということになっていた。ニューバーグ計画の責任者になったのは、州保健部の歯科部門の主任であったデービッド・B・アストであった。アストはマンハッタン計画が戦時中に主催した極秘のフッ素協議に参加し、後にホッジとともにニュージャージイのフッ素による傷害事件に関するマンハッタン計画の調査に加わった、と解禁された極秘メモには書かれている。
さて、この特別委員会はニューバーグ市の水道フッ素化を推奨した。そして同時にそこで行われるべき医学的研究を選択し、実験期間について「専門的な指針」を決定した。この実験に求めらた最も重要な答えは「人間に有利であるかどうかはともかく、このような低濃度のフッ素を長期間摂取することで、歯以外の組織や臓器に、果してフッ素が蓄積するのか」ということである。解禁された秘密文書によれば、これこそ原爆計画が探し求めていたキイとなる情報であり、冷戦をつうじてながい間フッ素に晒されることになる労働者や地域住民の対策上必要なものであった。
1945年、ニューバーグ市の水道はフッ素化され、その後10年間住民は州保健当局によって研究されることとなる。それと連係してプログラムFは、原爆計画が探し求めていたキイとなる情報、住民の血液や組織に蓄積するフッ素の量に焦点をあてた独自の秘密研究を指導した。諮問委員会(advisory commitee) が言明したところによれば、「フッ素に害作用があるかどうかが考察の核心であった」。州保健当局は全職員をあげて協力し、血液や胎盤などのサンプルをロチェスター大学に置かれたプログラムFの研究チームに運び込んだ。これらのサンプルはニューバーグ実験の小児科学的研究の主任である保健局のデービッド・B・オバートン博士によって集められた。
ニューバーグ実験の最終報告書は1956年にアメリカ歯科医師会雑誌で発表されたが、「低濃度のフッ素」はアメリカの市民にとって安全であると結論している。その生物学的証拠は「ロチェスター大学の原子エネルギー・プロジェクトで行われた研究に基づいている」と述べられているが、それこそはホッジが配給したものに他ならな
い。
今日になってみれば、原爆計画から派遣された科学者が秘密裡にニューバーグのフッ素化実験を実施し、市民からとった血液や組織のサンプルを研究したことなど簡単には信じられないであろう。
「とてもショックです。言葉もないくらい」と言ったのは現在のニューバーグ市の市長であるオードリー・キャレイである。キャレイ市長は、私たちが発見した上記の事について次のようにコメントした。「これはまるで、アラバマで梅毒患者に対して行ったタスケジー実験じゃありませんか。」
1950年代のはじめにキャレイ市長がまだ子どもだった頃、彼女はニューバーグのブロードウェイにある暖炉のついた古い建物につれて行かれた。そこが公衆衛生の診療所であった。そこでは、ニューバーグのフッ素化研究から派遣されて来た医師が、彼女の歯や生まれつき2本の指の骨が癒着した左手などを調べた。「今でも」とキャレイ市長は言葉を続ける。「孫娘の上顎の歯には白っぽい斑状歯があるのです。」
キャレイ市長は政府に対してフッ素の秘密の歴史と、ニューバーグのフッ素化実験について回答を要求している。そして、「私はこの問題は絶対に追及するつもりです。市民に知らせもせず、承諾も受けずに実験や研究をするなんて、ぞっとする話ではありませんか」と述べている。
私たちに接触をもとめられて、ニューバーグのフッ素化実験の主任であったデービッド・B・アストは、マンハッタン計画の科学者が関係していたことなど全く知らなかったと言い、次のように語った。「もし、私がそんな事を知っていたなら、私は必ず、何と何とが結託し、何故そんなことが行わるのかという事を調べていただろうと思います」。彼は「ニューバーグ市民の血液や胎盤がロチェスター大学の原爆計画の研究者のところに送られていた事を知っていたのではないのか」という質問に対しても知らない」と答えた。1944年1月に開催たれた戦時下のマンハッタン計画の極秘のフッ素協議会に出席したことや、ホッジ博士と一緒に、秘密メモに記されているデュポン社の傷害事件の調査のためにニュージャージイに行ったことなどを、彼は思い出しはしないのだろうか。しかし、彼はそんなことの記憶は全くないという。
ロチェスター大学メディカルセンターのポークスマンであるボブ・レブは、ニューバーグからの血液や組織のサンプルが大学のホッジ博士のもとで研究されたことは確認している。原爆計画の訴訟に対して有利な情報を得るために、秘密裡に合衆国市民の研究を行ったということの倫理に関しては、彼は「それは我々には回答できない質問だ」という。彼は原子力委員会の後継組織である合衆国エネルギー庁に照会した。
ワシントンのエネルギー庁のスポークスマンであるジェーン・ブレディは、庁の過去の記録に当たっところ、戦後ロチェスター大学で行われたフッ素実験は「デュポン社とニュージャージー地区の住民との間の訴訟が切迫していた」ことが「主な理由」であるということは確認した。しかし、彼女は「フッ素研究がマンハッタン計画や訴訟の被告を守るために行われたということを物語る書類は、一つも見つかっていない」という。
ニューバーグ実験にマンハッタン計画が関係していたという件について、スポークスマンは次のように話している。「エネルギー庁や、特にマンハッタン計画の前身にあたる官庁が、1940年代に子どもの歯に関するフッ素研究を認可したということを示唆する資料は何もない。」
しかし、私たちがマンハッタン計画の後継官庁である原子力計画が、ロチェスター大学でニューバーグ実験と直接結託していたことを示す文書を幾つももっていると聞かされた時には、ジェーン・ブレディはしぶしぶその事実を認め、彼女が行った調査は、文書が「入手できた範囲に限定」されるものだと述べた。その2日後、彼女は、事実関係を明らかにする言明をファクスで送ってきた。それには「私の調査は、放射能の人体実験計画に関する文書について行っただけであり、フッ素についての調査はそのなかには入っておりません」とあった。
「最もはっきりとしていることは」と彼女の言明は続く。それに関連する文書は、オークリッジにあるエネルギー庁の国立研究所にあるのかもしれないということである。そこは記録の保存を仕事とする専門家集団がいることで知られている。そして「そこに蒐集されている文書は、秘密文書の説明義務のため、数年前に別のファイルから移されてきた機密文書ばかり」であり、「放射能の人体実験計画に関しては豊かな情報源」であろうという。
これらの調査をつうじて浮かび上ってくる重大な疑問は、ニューバーグ実験や他の原爆計画中のフッ素研究で明らかになったフッ素の害作用が、湮滅に付されたのではないかということだ。原子力委員会出資のフッ素研究の全ては、医科や歯科の雑誌で市民に明らかにされねばならない。秘密文書の原本はどこにあるのだろうか。
第2次世界大戦中の「フッ素の代謝」に関する科学的極秘協議会の記録の写しは合衆国国立公文書館のファイルには見当たらない。その会議に出席した者には、戦後にフッ素や水道フッ素化の安全性を一般社会に向かって説き続けてきた一群の人物、マンハッタン計画のハロルド・ホッジ、ニューバーグ計画のデビッド・B・アスト、「水道フッ素化の父」としてよく知られているH・トレンドリー・ディーンなどがいた。「もし、そのファイルが見当たらないのなら、それらはまだ秘密として封印されているのでしょう」と国立公文書館の書士は私たちに話している。
とにかく第2次大戦中の水道フッ素化に関する極秘文書は、ロチェスター大学に置かれた原子力計画や国立公文書館、ノックスビルにあるテネシー大学の核博物館などのファイルには見当たらないのである。それに続く一連の文書番号で4つほどの文書も「MP−1500シリーズ」の中からは失われている。その他のものはちゃんと残っているのにである。「おそらく、それらの文書はまだ極秘にされているか、政府によって『消されたか』のどちらかでしょう」と、ノックスビルにあるアメリカ環境保健衛生研究プロジェクトの常務理事であるクリホード・ホニカーはいう。このプロジェクトは、かつて国が行った放射能の人体実験で、一般社会人が放射能に晒されたカギとなる証拠を提供したことがある。
とにかく、「デュポン裁判」と銘打たれた1947年のロチェスターの原爆計画のノートの7ページほどが切り取られたままなのである。「こんな事はありえないことです」と医学部公文書の保管責任者の主任であるクリス・フーリアンはコメントしている。
同様に、私たちの何年も前からの「情報の自由に関する法律 」にもとづく要請で、とにかくフッ素に関する何百という秘密文書をエネルギー省がどこかに移動させることだけは防ぐことができた。「我々は遅かったのですよ」とエネルギー庁オークリッジ対策本部担当の「情報の自由に関する法律」係官は説明した。
はたして情報は湮滅されたのであろうか。私たちは、原爆計画の科学者らが行ったフッ素の安全性研究の極秘オリジナル版をを明らかにした。この研究は、後に検閲版が1948年8月にアメリカ歯科医師会雑誌で発表されている。この極秘版と検閲版とを比べてみると、原子力委員会は、フッ素が傷害を与えた情報を検閲していたことが明らかに分る。これは悲喜劇としか言いようがない。
それは原爆計画のなかで、フッ素の製造工場で作業していた労働者の歯科的医学的健康状態についてマンハッタン計画の歯科医師チームが行った研究であった。極秘版では大部分の労働者に歯がないことが報告されているが、発表版では労働者にはむし歯が少なかったということだけである。
極秘版では、フッ素の発煙が靴のなかの爪をダメにしてしまうためゴム製の長靴を履かなければならなかったと報告されているが、発表版ではこのことは触れられていない。
極秘版では、フッ素はおそらく歯に対しても同様に作用し、このために歯を失う者が多いのではないかと述べられているのに対して、発表版ではこの部分が省かれている。
発表版の結論は「労働者は医学的歯科学的な観点から、類を見ないほど健康であると判断された」というものである。
マンハッタン計画とフッ素化の初期の関連性についてコメントを求められた国立歯学研究所のハロルド・スレブキン理事は次のよういう。この国立歯学研究所という官庁は、今日でもフッ素研究に資金を提供しているのである。「私は原子力委員会から、何かがインプットされたなどという事については全く知りません。」そればかりか、彼はさらに、むし歯予防に使用されるフッ素の効果や安全性は過去50年の間に十分に証明されてきたと主張し、「科学者にとっては、動機と結果が異なることはよくあることです」ともいうのである。そして「私はある知識がどこからもたらされようと、そんな事には偏見をもちません」ともいう。
極秘版と検閲された研究の発表版とを比較したあと、毒物学者のフィリス・マレニクス博士は「私は科学者であることを恥しく思う」とコメントした。そして、冷戦時代に行われたフッ素の安全性に関する研究は「みんなこんなふうにやられたのでしょうか」と疑問を投げかけてくるのであった。
http://bit.ly/1apoXII より一部転載
「反フッ素の根拠となる重要論文」
(基本的に本、雑誌は除外: 左数字は項目別、右数字は推薦順位)
1歯質強化、2予防効果、3基礎研究、4歯フッ素症、5毒性1、6毒性2、7細胞レベル日本フッ素研究会 秋庭賢司推薦17論文1歯質強化1.
@筧 光夫
生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響フッ素研究;No25, p1-5 ,2007
フルオロアパタイトの形成はない1.
Aフッ素の効果は全身ではなく局所作用CDC発行;Morbidity and Mortality Weekly Report, 48(41);933-949,Oct 22,1999.1.
B吉川正芳 ミラノ―ル洗口液のエナメル質結晶に及ぼす再石灰化および構造向上効果の有無について、フッ素研究;No30 , p4-5 ,2011 再石灰化は認められず2予防効果2.
@H.Trendley.Dean et al:Fluoride and Drinking Waters ;p109-136, 1962,Public Health Service No.825.有名なディ−ンの図8地区2832人(J.Publ.Hlth Rep.,p56:761,1941)と4州13都市4425人(J.Publ.HlthRep.,57:1155,1942)の12-14歳の白人:合計7257名の虫歯と飲料水中フッ素濃度の調査、検診は2人の歯科行政官がしておりダブルチェックはない2.
AMarinho VCC,et al.Fluoride mouthrinses for preventing dental caries in children and adolescents (Cochrane Review).In; The Cochrane Library,Issue4 ,2004,Chichester,UK;John Wiley&Sons,Ltd.http://www.mrw.interscience/,wiley.com/cochrane/clsysrev/articles/CD002284/frame.html コクランレポート:フッ素入り歯磨きとフッ素洗口の併用効果7%で有意差なし2.
BWHO:フッ素化国と非フッ素化国とのむし歯比較 2005年のデータ By Chris Neurath,FAN 両者に差はない3基礎研究3.
@Zero D.T.et al: Fluoride concentration in plaque, whole saliva, and ductal salivaafter application of home use topical fluoride, J. Dent. Res.,71:1768-75,1992. 家庭で使用するフッ素塗布、歯磨き、洗口後の唾液中、導管中フッ素濃度:図ありフッ素研究;No28 ,p24-29,2009に紹介3.
AJ Ekstrand: Fluoride in Dentistry,p55-58 ,1996. Munksgaard Textbook(単行本) フッ素3mgの摂取方法の違いによる血清中フッ素濃度の比較静脈注射、空腹時、食事とミルク、食事後摂取の順に低くなる3.
BBaldwin H.B.: The acute toxicity of sodium fluoride. Journal of AmericanChemical Society.21, p517-521,1899. 推進派: 2-5mg/kgの急性中毒量の根拠3.
CWei,S.H.; Kanellis,M.J.: Fluoride retention after sodium fluoride mouthrinsingby preschool children.J.Am.dent.ass.106:626-629(1983).WHO:6歳以下のフッ素洗口禁忌の根拠となった文献3.
DG.M.Whitford: The Metabolism and toxicity of Fluoride p10 Karger 1989Monographs in Oral Science vol.13(単行本)フッ素化地区に住む幼児の1日総フッ素摂取量:食事及び歯磨き剤、洗口など3.
E Passaic General Hospital: フッ素アレルギー出産前後の女性の14年間のフッ素摂取量を調査(最終報告)Journal of Dental Medicine;p190-198,1961,10月号4歯フッ素症4.
@渡辺信平:乳歯斑状歯の研究,岡山医学会雑誌;70巻4号, p1191-1215 , 1958乳歯にも歯フッ素症:フッ素は胎盤を通過する4.
A合衆国での歯フッ素症41%:Beltra’n-Aguilar et al;,Nov.2010,CDC(1999-2004)12-15歳児の調査、黒人は白人の2倍多い5毒性15.@M. C.Smith et al :各種フッ化物(NaF、CaF2、など)の毒性をラットの実験で比較,Industrial &Engineering Chemistry,p791-797,1934. 毒性は水への溶解度に比例NaFは致死量でCaF2の85倍、慢性中毒(歯フッ素症)では4倍毒性が強い。消費者ポート(2013/4/7, 1531号)に紹介5.
AZ Gastroenterol 1992;30:p252-254 Original albeitSodium fluoride-induced gastric mucosal lesion:Comparison with sodium monofluorophosphateMULLER,P.,SCHMID,K.,WARNECKE,G.,SETNIKAR I .and SIMON,B.Medizinische Universitatskilinik Heidelberg,Gastroenterologische Abteilung und Kreiskrankenhaus Schwetzingen NaF はMFPより毒性が強い、ドイツ学位論文。6毒性26.
@Choi et al:Environmental Health Perspectives on line 20/July 2012 NIEHS “meta-analysis” of 27 studies that have investigated the relationship betweenfluoride and human intelligence. 27論文中26件にIQ低下あり(平均7点低下)メタアナリシス ハーバード論文 2012年
準推薦8論文1歯質強化1.
@Frank Moller et al:Elemental Depth Profiling of Fluoridated Hydroxyapatite:Saving YourDentition by the Skin of Your Teeth?Langmuir, 26 (24), p 18750–18759,2010フルオロアパタイトは形成されても薄くてすり減り、もろい5毒性15.
@Alarcon-Herrera MT, et al. Well Water Fluoride, Dental fluorosis, Bone Fractures in the Guadiana Valley of Mexico. Fluoride. 34(2): p139-149.2001.歯フッ素症の重症度と骨折頻度に相関があるというメキシコの論文。5.
A化学物質等安全デ−タシ―ト 昭和化学株式会社 ふっ化ナトリウム能書き 15.適用法令に「軍用の化学製剤の原料となる物質」との記述がある:サリン5.
B吉川靖三 骨フッ素中毒症の治療経験:整形外科;27巻7号 p7- 13,1976 ,6月フッ素研究;No20;p92-101 ,2001に転載 井戸水4.8ppmの飲用で発症6毒性26.
@バッシン女史の骨肉腫論文:Bassin EB,Association between fluoride in drinking water during growth and development and the incidence of osteosarcoma forchildren and adolescents. Doctorial thesis,Harvard schoolof dental medicine,2001.フッ素研究;No24,p47-55 ,2005 に紹介、6-8歳の骨成長期にフッ素化水を飲用した子どもは20歳までに骨肉腫を発症するリスクが5-7倍高くなる。6.
A高橋晄正ほか:がん発生率と飲料水フッ素濃度の回帰分析について;フッ素研究;No20 ,p17-58,2001. 36部位の全がん中23に有意で増加原著はKosei Takahashi et al:Regression analysis of cancer incidence rates and water fluoride in the U.S.A. based on IACR/IARC(WHO)Data(1978-1992)Journal of Epidemiology vol.11.number4.p170-179.July 2001.6.
BPhyllis Mullenix, et al: the neurotoxicity of sodium fluoride in rats; Neurotoxicology and Teratology journal, 17:p169-177,1995 ム−レニクス フォーサイス動物実験: フッ素は脳に蓄積し、神経毒物質と同様の行動を起こさせる。7細胞レベル7.
@Oliver Barbier et al: Molecular Mechanisms of fluoride toxicity;Chemico-Biological Interactions;188,p319-333,2010メキシコ論文 フッ素が細胞コミュニケ−ションに与える影響、酵素阻害あり
フッ素について詳しく知りたい方へ、参考サイトを紹介します。
日本フッ素研究会http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/
日本フッ素毒警告ネットワークhttp://members.jcom.home.ne.jp/tomura/
薬害オンブズパースン会議http://www.yakugai.gr.jp/
ぜひアクセスして、フッ素の為害性を知っていただきたいと思います。
フッ素について参考までに、動画をご紹介しておきますね。ご自分でも、色々お調べくださいね。どの情報が自分にとって有益なのか、ご検証ください。
http://bit.ly/18AKTRD
【ポール・コネット博士がフッ素化合物の身体へ危険性】
http://bit.ly/18ALxhT
http://bit.ly/18ALItD(本文訳)
次回誰かがあなたにフッ素という化学物質が人の健康に悪いという科学的な証拠が何もな¬いと、説得しようとしたら、単に彼らに国立環境学衛生研究所発刊の環境健康展望誌それ¬は現在25刊目ですが、そこに掲載された最近の新しい研究は、「フッ素は脳の発育に障¬害を与え、著しく人のIQを低下させる」である事を指摘すると良いでしょう。
ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究は、27の¬異なったフッ素の研究の評価による「子供たちに対するフッ素の影響」です。そのレビュ¬ーには、共同チームはフッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳¬の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。
この図によれば、水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQ¬のレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。¬そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素¬の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。
我々の研究結果は子供の神経の発達にとってフッ素の被爆は不利な影響を与える可能性が¬ある事を支持します。と、ハーバード大学の科学研究者のアンナ・チョイと彼女の同僚は¬このレポートの中で書いています。フッ素は胎盤に容易に入り込み、成熟した脳よりもよ¬り毒物の影響を受け障害を引き起こす事を疑われている発育中の脳が、フッ素に晒される¬事で永久的にその特性がダメージを受ける可能性を指摘しました。
2010年の発行された同じ医学誌に認知の発達とフッ素の被ばくとに関係性があるとす¬る同様な研究を発見しました。対象となったのは8歳から13歳の中国の2つの農村の子¬供たちで、一つは水道水にフッ素添加されていてもう一つはフッ素添加されていませんで¬した。フッ素添加されていた農村と比較するとされていない農村の子供たちのIQレベル¬が350%全体的に高かったことが明らかにされていました。(http://www.naturalnews.com/030819_flu…)
フッ素の危険性
2015年8月22日2015年8月20日 / 甲斐由美子
皆さんは、歯磨き粉はどのようなものをお使いでしょうか?
市販されている歯磨き粉の多くはフッ素入り歯磨き粉ですね。
度々 フッ素については記事にさせて頂いていますので、危険性を理解していらっしゃる方も多いとは思いますが次のような記事を見つけましたのでご紹介させて頂きます。
お子様に与える影響は大きいといえるでしょう。
厚生労働省は、永久歯のむし歯予防手段に有効であるとして、フッ素(フッ化物)による洗口を推奨しています。
しかし、最近はその効果を疑問視する学者も増えています(明海大学・筧光夫教授講演記録「生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響」参照)。
business journal 様より 転載させて頂きました。
フッ素の危険性
フッ素は危険性も多く指摘されています。濃度の高いフッ素を摂取した場合には、吐き気、腹痛、下痢、心不整脈、昏睡といった急性中毒症状が起きる可能性があり、低濃度であっても、恒常的に摂取していれば慢性中毒が起きることがあります。
アメリカでは多くの地域で、水道水にフッ素が添加されており、それらの地域では斑状歯(エナメル質形成不全)と呼ばれる歯の色が極端に白くなり、表面がザラザラになる症状が多く見られます。また、骨硬化症(フッ素症)と呼ばれる骨の異常が現れることがあります。
加えて、詳細は解明されていませんが、フッ素との関連が示唆されているものとしては、発育期の少年に見られる骨肉腫、若い母親からのダウン症児の出生といった危険性が指摘されています。ダウン症児の多くは、高齢女性から生まれていますが、フッ素を日常的に摂取している場合には若い母親からも高頻度でダウン症児が生まれています。
特に留意したいのは、フッ素を摂取する年齢が若ければ若いほど発がんの危険が高まるということです。フッ素は、特定の部位の発がん率を上げるのではなく、全体としてがんの発生を増加させるといわれています。日本でフッ素を水道水に添加した場合、全国でがん患者が3万人増えるとする推計もあります。
飲み込んだフッ素はまず胃の中で毒性の強いフッ化水素酸に変わり、血液に乗って全身を巡ります。フッ素は成人では約90%が尿中に排泄され、残りは骨に沈着しますが、子供は、30〜40%が骨に沈着するといわれています。これにより、骨の異常やがんの発生率が高まると考えられます。
また飲料水にフッ素を添加している地域では、注意欠如多動性障害(ADHD)の子どもが多いこともわかっています。実際、ハーバード大学をはじめとした研究機関は、ADHDの原因のひとつとしてフッ素を挙げています。
2003年に厚労省が集団によるフッ素洗口を推奨したことから、フッ素洗口を実施している保育園や幼稚園、小学校があるようですが、使用については慎重に検討しましょう。
(文=村上純一/医療ジャーナリスト)
歯磨き粉に気を付けて
2015年8月13日2015年8月20日 / 甲斐由美子 / コメントする
皆さんは、歯磨き粉に気を付けていらっしゃいますか?
毎日使っている歯磨き粉には、フッ素配合のものが多いですよね。
それでは、フッ素ってどうなのでしょうか?
少し調べてみましょう。
フッ素について詳しく知りたい方へ、参考サイトを紹介します。
日本フッ素研究会http://plaza.umin.ac.jp/~JSFR/
日本フッ素毒警告ネットワークhttp://members.jcom.home.ne.jp/tomura/
薬害オンブズパースン会議http://www.yakugai.gr.jp/
ぜひアクセスして、フッ素の為害性を知っていただきたいと思います。
フッ素について参考までに、動画をご紹介しておきますね。ご自分でも、色々お調べくださいね。どの情報が自分にとって有益なのか、ご検証ください。
http://bit.ly/18AKTRD
【ポール・コネット博士がフッ素化合物の身体へ危険性】
http://bit.ly/18ALxhT
http://bit.ly/18ALItD(本文訳)
次回誰かがあなたにフッ素という化学物質が人の健康に悪いという科学的な証拠が何もな¬いと、説得しようとしたら、単に彼らに国立環境学衛生研究所発刊の環境健康展望誌それ¬は現在25刊目ですが、そこに掲載された最近の新しい研究は、「フッ素は脳の発育に障¬害を与え、著しく人のIQを低下させる」である事を指摘すると良いでしょう。
ハーバード大学の公衆衛生大学と上海の中国医科大学の研究者たちの共同研究は、27の¬異なったフッ素の研究の評価による「子供たちに対するフッ素の影響」です。そのレビュ¬ーには、共同チームはフッ素に被爆する事は特に成長期の子供では適正な認知の発達や脳¬の形成に非常に問題が起こるという「強い影響」を発見しました。
この図によれば、水道水に人工的にフッ素が添加されている地域の子供達は全体的にIQ¬のレベルがフッ素が添加されていない地域に住む子供たちよりも低い事が分かりました。¬そして他の外部からの認知の健康や発達に影響するであろう因子を考慮した後に、フッ素¬の被ばくとIQのダメージの関係は否定できない事を結論付けました。
我々の研究結果は子供の神経の発達にとってフッ素の被爆は不利な影響を与える可能性が¬ある事を支持します。と、ハーバード大学の科学研究者のアンナ・チョイと彼女の同僚は¬このレポートの中で書いています。フッ素は胎盤に容易に入り込み、成熟した脳よりもよ¬り毒物の影響を受け障害を引き起こす事を疑われている発育中の脳が、フッ素に晒される¬事で永久的にその特性がダメージを受ける可能性を指摘しました。
2010年の発行された同じ医学誌に認知の発達とフッ素の被ばくとに関係性があるとす¬る同様な研究を発見しました。対象となったのは8歳から13歳の中国の2つの農村の子¬供たちで、一つは水道水にフッ素添加されていてもう一つはフッ素添加されていませんで¬した。フッ素添加されていた農村と比較するとされていない農村の子供たちのIQレベル¬が350%全体的に高かったことが明らかにされていました。(http://www.naturalnews.com/030819_flu…)
そしてインドでも再度研究者たちがフッ素の化学物質が子供たちの脳内の血液脳関門を通¬過する事と神経組織の機能と構造に変化を及ぼすことを観察しました。医学誌の「医療と¬科学同盟」に掲載された特定の研究は、フッ素の普及はいかに脳を含め身体中にフッ素が¬時間とともに蓄積されていく事に関係しているかを示しています。(http://www.naturalnews.com/)
特別な利益を得るグループの政治的な目標を満たす為に子供たちに対するフッ素添加の実¬験を続ける事は理にかなっていません。と、ニューヨーク州のフッ素反対連合の代表で弁¬護士のポール・ビーバーは言います。「もしフッ素が虫歯を減らしているとしても、歯の¬健康と脳の健康とどちらが大切か?という事です。そろそろ政策を脇に追いやって、人工¬的なフッ素の添加を全ての場所で止める時期でしょう。」
(本文訳終了)
「フッ素」は皆さんも歯磨き粉や家庭用用品で「フッ素加工」という形で見たことがあるかと思いますが、実はこのフッ素はかつて、強制収容所などで捕虜の脱獄などを防ぐために使用されていました。
つまりは、フッ素はそれほど毒性の強い物質ということなのです。
▼水道水のフッ素化をめぐる欧米の情勢
http://members.jcom.home.ne.jp/tomura/murakami/taidan.htm
――水道水のフッ素化をめぐる海外の情勢をお聞かせ下さい。
村上 何年か前、読売新聞が水道水にフッ素を添加するフッ素化はいいことだから、日本でもやれという社説を載せたのですが、この社説が如何に能天気かつ不勉強なものかは、私の著書「フッ素信仰はこのままでよいのか」に述べておきました1)。近頃の欧米のマスコミの論調は、この読売の社説と違ってむしろ反対論が目立ちます。とくにカナダ、イギリス、アイルランドなどでです。
―― アメリカはどうですか?
村上 アメリカでは人口の半分より少し多くの人に、フッ素入りの水道水が供給されています。アメリカ政府の公衆衛生局と、その傘下の多数の研究機関がこぞって推進しています。宣伝文書では、フッ素化水道の割合は着実に増加しているといいますが、実態はむしろ逆。自治体(注1)の住民投票の7割程度でフッ素化条例が否決、もしくは廃止の決議をしています。だから政府はやっきになって、各州でフッ素化信任委託法を通過させようとしているのでしょう。注1:市町村単位:住民の賛否の意思は市町村議会か住民投票で決められる。
――信任委託法というのは?
村上 端的にいうと、「フッ素の安全性は連邦政府が保証している。だから各自治体は、安全性の議論などせず、住民の意向にかまわずフッ素化しろ」ということです。
〜省略〜
――ところで、「飲料水の」安全なフッ素の濃度は、どの程度ですか?
村上 0.1〜0.2ppmならよしとすべきでしょう。私が飲んでいる前橋市の水道水は、フッ素に限れば0.15ppmで、水道水として最上の部類ですが、問題なしとはいえない。母乳中のフッ素は、母体がどんなにフッ素の多い水を飲んでいようとも、それよりさらにヒトケタ下、0.01ppmが普通ですから。飲料水中のフッ素も、本当はこのあたりが安全なのでしょうが、水源自体のフッ素が高い場合は、低くするにはお金もかかります。0.1〜0.2ppmならよしとすべきと言ったのはそのためです。また、何をもって安全とするかは大問題ですが、ここでは「一生飲み続けても、そのために病気になることがなく、長生きする」という意味です。
――コレステロールや血圧と同じですね。動脈硬化学会が高脂血症といっているコレステロールが240〜260mg/dLくらいの人が一番長生きですから。ところで、アメリカの水道水はどうなのですか?
村上 アメリカの水道水中のフッ素の最大許容量は4ppmです。日本の上限は0.8ppmですから日本の5倍です。ヒ素も日本の5倍許されています。
――アメリカに旅行するときは、絶対に水道水は飲めないですね。
村上 だからアメリカでは、多少知識がある人は、水道水では料理しないし、勿論、飲まない。スーパーに行くと、蛇口のついた一斗缶のような大きなミネラル水を売っている。水道水はイギリス英語でタップ・ウォーター、蛇口から出る水のことです。水道水は飲まず、高い別な水道水(タップ・ウオーター)をスーパーで買う。これがアメリカ文明(笑い)。しかし、笑ってもいられない。大都会を中心に、日本でもそうなりつつある。
――ペットボトルの水や清涼飲料水もフッ素がはいっていることもあると聞いたことがありますが、あれは本当でしょうか?
村上 それは確かです。大体、ペットボトルの水質は、法的には何の規制もない。日本だってそうです。世界中の何百種類というブランドのペットボトルの水質についてインターネットで詳しく解説しているサイトや、逆に、フッ素を含まないからむし歯予防にならないボトル水はこれこれ、というサイトもあります2)。アメリカでは5本に1本くらいが0.6ppm以上のフッ素が濃いものです。
――相当注意が必要ですね。ところで、日本では水道水のフッ素化の動きは下火になりましたが、学童や幼児がフッ素塗布や洗口のターゲットになってきました。行政指導で半強制的に洗口をさせる国はほかにもあるのでしょうか?
村上 日本のフッ素洗口の根拠は厚労省の局長通達で、本当は法的に強制力のあるものではありません。人権尊重の時代にインフォームド・コンセントなしの薬剤使用などありえませんよ。子どもにそんな事をさせたくない親ははっきりイヤだという意志表示をすべきです。横ならびの日本的社会では、そうはっきり意志表示をするといやがられるかもしれませんが、これは悪しき風習です。自分の健康は自分で守る姿勢をとらなくては。ところが、カンボジアに行った知人は、子どもがアメリカ軍によって有無をいわさずフッ素洗口させられているのを目撃したそうです。それを聞いた時、私は、アメリカ軍から頭にDDTを吹きかけられたことを思いだしました。戦中派のいやな思い出の一つです。オーストラリアやニュージーランドなどでも所によってフッ素洗口をやっているようです。
――やはり問題はアメリカですか?
村上 世界中でフッ素化に狂奔しているのはアメリカ政府だけですから、アメリカが止めれば、「親亀こけたらみなこけた」になるのは必然でしょう。もし、アメリカでフッ素化政策がまちがっていたということにでもなれば、どのくらいの数の賠償請求の訴訟が起こるか、見当もつかないといわいわれています。何しろアメリカ政府のフッ素推進の言い方がめちゃくちゃです。いわく、「斑状歯は単なる美容上の問題にすぎない」いわく、「アメリカには骨フッ素症なる病気は存在しない」いわく、「フッ素化でガンが起こることなどありえない」いわく、「フッ素化に反対する連中は奇人変人」いわく、「フッ素が中枢神経に問題を起こす根拠など何もない」そして最後の殺し文句、いわく、「フッ素化は、虫歯予防のため安全かつ有効な唯一の手段だ」:引用終了
日本では水道水の規制法により、フッ素の混入量の限界値が非常に低い数値に定められているので、現在はフッ素添加がされずに済んでいます。
ただ、そのような規制法を撤廃させようとする動きがあり、最近になって竹中平蔵や麻生副首相などが水道水の民営化を言い出したのも、民営化させることで公的な制約を無くしてしまうという目的もあるのだと考えられます。
また、今話題のTPPが締結されてしまうと自動的にアメリカの制度が日本に適応可能になるため、TPPが締結されてしまった場合、強制的に日本の水道水へフッ素添加が行われ事になるかもしれません。(TPP=環太平洋戦略的経済連携協定)
ある歯科医の方の見解も載せておきます。
▼水道水のフッ素化をめぐる疑問点!!
http://bit.ly/18WblpF
私が学生だったころフッ素はそれほど重要視されておらず、「1に歯磨き、2に間食及び甘いものを控える」という2つの要素が虫歯予防に最も効果的な手段といわれていました。それから時が経ち、“フッ素”の歯質強化が活用され、現在に至っていますが、フッ素の効用は賛否あいまって結論に至っていません。
フッ素を人類史上初めて水道水に導入したのはナチスだそうです。ユダヤ民族排除の策として捕虜収容所でフッ素入りの水を飲ませその意思をくじいてしまうこと、精神的な悪影響をあたえることが目的でした。そのフッ素が現在では予防効果があるとして我が国でも使用されていることに矛盾を感じます。
フッ素は緑茶や海産物などにも低濃度含まれていますが、日本では1952年(昭和27年)から1965年(昭和40年)の約13年の間、京都市山科浄水場で0.6ppmのフッ素(ppmは濃度の単位で、1ppm=100万分の1)を水道水に入れていました。2012年現在、日本国内で水道水にフッ素を入れているのは沖縄の米軍基地内だけです。
世界各国がこの問題にどう対処しているか気になり、インターネットで検索してみると驚いたことに世界保健機構(WHO)に加盟している国でも賛否あり、欧州(ドイツ,フランス,オランダ,スウエーデン,スイスなど)では「フッ素は人体に非常に有害であり、水道水に添加することは許されない!」と反対して使用していません。ところが米国を始めとする国々では「フッ素は虫歯予防に有効であり、適量であれば人体に深刻な被害は一切ない!」と奨励しています。
▼フッ素の真実
http://thinker-japan.com/husso.html
大気汚染物質として知られる数多くの化学物質の中でも、フッ素は最も危険であることがわかっており、さまざまな機関がフッ素の有害性を訴えています。
アメリカ農務省は、「フッ素ほど大気中のすべての汚染物質の中で、世界中の動物に害を与えてきたものはない」としています。
またコーネル大学のレナード・ウェインスタイン博士も「あらゆる大気汚染物質の中で、もっとも農業に害を与えている物質として、フッ素ほど疑わしく、これまで多くの訴訟が起こされたものはない」としています。
このようにフッ素の毒性に関する証言はありますが、中でも特筆すべきは、フォーサイス神経毒学研究所で行われた実験結果です。
神経毒学者のフィリス・マレニクス博士は、自身が開発したコンピューターによる新しい神経画像解析システムで、様々な環境汚染物質の微量投与による大脳への影響を研究している第一線の科学者でした。
あるとき、歯科業界で使用される様々な物質の毒性の解析を依頼され、フッ素もその中に入っていましたが、彼女は当初、「フッ素は子供達にも使用されているほど安全な物質だからやるだけ時間の無駄。私は、やらないわ。」と拒絶していました。
しかし、指示通りに検査してみると驚くべき結果が出たのです。
なんと安全とされる適量のフッ素を投与しただけで神経細胞から、他の神経毒が引き起こすような多動性障害、記憶障害、知能障害の典型的な画像パターンが観測されたのです。
これを彼女が学会で発表すると、ある人物が言いました。「君は自分が何を言っているのかわかっているのかね。われわれが子供達のIQ(知能指数)を下げているとでもいうのか。」
それに対して彼女は科学者として、「ええ、基本的にはそうです」と答えました。
その後、即座に彼女は研究所を解雇され、その研究自体も研究資金が絶たれ、打ち切られたのです。
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▼フッ素とその化合物
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▽歴史的背景
http://bit.ly/1bAuvoK
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▼フッ素と虫歯
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http://bit.ly/1bAuKjQ
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▼フッ素の急性毒性
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http://bit.ly/19rU4qw
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▼フッ素の慢性中毒
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http://bit.ly/19rUm0x
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▼ なぜ人々は何も知らないのか
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本文中から転載あとはリンク先をお読みくださいね。
ためしに医学生や開業医、医学雑誌の編集者らに、フッ素化について何を知っているか質問してみるとよい。きっと彼らからは、「フッ素は虫歯を予防し骨を強くするが、過剰になれば斑状歯や骨の硬化を引き起こす」という程度の答えしか返ってこまい。 おそらくこんな所が、医学関係者がフッ素問題に対して有している知識の全てだろう。というのも、フッ素問題などが、医科大学や医学雑誌で議論される機会は殆どといってよいくらいないからである。 元アメリカ医師会会長であったエルマー・ヘス博士は、1955年8月9日づけの私への手紙のなかで、この間の事情を次のように述べている。「我々アメリカ医師会の会員の大多数は、この問題に関する根拠は、アメリカ歯科医師会や公衆衛生局が提出した科学的事実に頼らざるをえないと感じているでしょうし、私自身も、これが安全か危険かという事については意見を表明する事ができません。」http://bit.ly/19rUVaE
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▼ フッ素化と政府
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http://bit.ly/19rVMYQ
人間や動植物や環境(54)にとってフッ素がこのように有害なのが分かっているのに、なぜ政府は、この事実に目や耳を閉ざすのであろうか。有害性を指摘する知見が発表される度に、保健官僚や〔政府の〕科学者らは、素早くこの事実や結論を否定する。そうでなければ、それを吟味しその結論の撤回を促す前に、その研究の悪口を言いふらす。時にはその研究の露骨な弾圧すら試みるのである。私は前章でその策謀の数々を暴いたが、その例はここで再び枚挙するのに暇がないくらいである。 ジョン・スモール氏は公衆衛生局全米フッ素化情報サービスのトップとして、冷静な議論を困難にする数々のフッ素紛争に立会ってきた人物である。彼は、地平よりフッ素化に脅威を与えるような暗雲が立ち昇ってくると、必ずといってよいほど電話や手紙、時には人を派遣して、問題に介入する。例えば、彼にとっては、1970年に発表された以下に示すフッ素性大気汚染の動物に対する作用を述べた総説などは、極めて「不快な」結論なのである。
家畜にフッ素症が現れる度に、必ず何例か人間のフッ素症も報告されてきた。その症状は次に述べるものの1つ、ないしは2つ以上である。歯牙フッ素症、呼吸困難、膝ないし肘または両者の硬直、皮膚病、歯や尿中の高濃度のフッ素〔引用文献6〕。ヒトは家畜よりはるかにフッ素中毒に敏感である(55)。
1971年の夏の終わり頃、スモール氏は、この論文の著者が勤務している合衆国農務省のある役所に電話をかけ、上記の論文の深刻な内容に「関心がある」とを表明した(56)。この著者は1971年9月7日づけで、歯科保健部長に謝罪の意を籠めた返事を書き、上記論文の冒頭の数語を「家畜にフッ素症が現れると,時には」(57)という言葉に訂正した。スモール氏の「発見して破壊する」工作は、はなはだ効果的であると同時によく知られており、「スモールがまた攻撃をかけてきた」というフッ素反対者の間で囁かれる言葉には、言葉以上の意味が籠もっているのだ。
上記の1例は政府関係機関、特に公衆衛生局歯科保健部が,フッ素中毒に関する情報を操作しようとしていることを物語っている。この役所は、フッ素化に好意的となる言明は意図的に要請すらするのである。例えば、全米アレルギー学会は、局の要請に応じて、フッ素に対する過敏性や不耐性の「証拠は全くない」という言明を、わざわざ公表したくらいである。全米腎臓財団は、明らかに公衆衛生局の要求に応じ、今では局が、血液透析にフッ素化水の使用の推奨から手を引いているのに、わざわざ、腎臓病患者にはフッ素化は問題だという学説を否定してみせた。国立ガン研究所は外国の研究者にデータを与えて、ガンとフッ素化の関連性を、複数の「独立した」分析結果が同一の結論だとして否定した。その独立した分析なるものが、同じデータだったことはいう迄もない(58)(参照:脚注19−1)。訳者による脚注19−1:フッ素論争史のなかでも、とりわけ科学スキャンダルの様相を呈するこれらの事件については、イアムイアニス博士が自著1で詳しく述べており、私もかなり詳しく紹介してきた2。国際政治の上ではこのような謀略的な行為は、おそらく、日常茶飯事なのであろうが、アメリカ国内の、しかも科学的事実に基づいた判断が必要な保健政策においてこのような事件が起こる所に、アメリカという国家の病的な一面がある。最近明らかになりつつある事は、こうした独裁に近いフッ素行政の背後にあるのは、フッ素の廃棄に利害を有するアメリカの巨大な産軍複合体であり、アメリカ国民はおろか、全世界の人間を、水道を通じてのフッ素の投棄場にしなければ成り立ってゆかぬこれらの企業の実態である。原子力産業が核廃棄物の処理に苦慮している状況と全く同一のものである。水道を通じてフッ素を投棄するというこの巨大な陰謀は、平和ボケした日本人には想像もつかない。 アメリカにおいて、フッ素に関する科学は死につつあるというイアムイアニス博士の指摘1は、まさに正鵠を得た言である。参考文献:1 John Yiamouyiannis・FLUORIDE THE AGING FACTOR 2nd.ed. Health Action Press ・1986. *2 訳者による脚注i-1(前出).
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