2018年05月11日
中東の歴史 その2
中東の歴史 その2
ですが、この「ヨルダン川」の西には・・・イギリスが統治して居た「パレスチナ」と云う名前のアラブ人の国が既にありました。極ふつーに生活していたパレスチナに、いきなりユダヤ人が大量に押し寄せて来ます。
「帰れ」と言っても帰りません。「何故ここに来たんだ」と云うと「ここが神の示した土地だからだ」とか言い出します。そして、無理やりそこに住み着いてしまいます!
パレスチナを支配するイギリスは、当時発足したばかりの「国際連合」に「何とかしてー」 と対処を要請、そして国際連合は 「じゃあ、半分こずつにしましょうね」と言います。
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すると・・・ パレスチナ激怒! 「ざけんな!どうして行き成り遣って来た奴に半分取られるんだ!」と怒ります!
マア、当然と言えば当然ですが・・・しかし、ユダヤ人側も国連の正式な決議を受けましたから、それを元に「イスラエル」の国を建国してしまいます。これにアラビア半島のアラブの人々は猛反発!日本で言うと、大阪に行き成り宗教も習慣も言葉も文化も違う人が集団で遣って来て、無理やり国を作った様なものですからね。
こうして、アラブの国々は同盟してイスラエルに攻め込むのですが、既に後の無い「背水の陣」のイスラエルは流石に強く、アラブ連合軍はボコボコに負けてしまいます。そしてイスラエルは「神の指し示した」ヨルダン川の西側地区を完全に支配してしまい、元々パレスチナに住んで居た人々は難民化します。
一方、負けてしまったアラブの国々では「今の政府ってダメじゃねーのか?」 と云う声が上がり始めます。そもそも、アラブの多くの国がイギリスとフランス(特にイギリス)の植民地政治を受けて居ましたから、これへの反発もあって独立しようと云う動きが一気に高まります!
こうして、アラビア半島の多くの国が次々と独立して行ったのですが・・・先に述べた様に、各国の「国境」がイギリスやフランスが勝手に決めたものだった為、夫々の国々が領土を巡って権利を主張し険悪な状態に為って行きます。
そこへ来て、更なる開発によって「油田」が次々と見つかった為、その石油の利権も絡んで、「あの油田は俺のだ」「あの石油が出そうな辺りは内のだ」とか云う衝突が起こり始めます。
更に加えて、中東には「イスラム教」が普及していますが、そのイスラム教の派閥の対立で国同士が険悪に為って行きます。
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イスラム教には大きく分けて、「スンニ派」と「シーア派」 の2つがあります。好くニュースでも出て来ますね。これはイスラム教内での権力闘争(教祖の後継者争い)で分裂してしまったものなので、宗教の教義などは殆ど変わりありません。マア、単に2つに割れてるだけと思って好いでしょう。(そう云うと信者の人は怒るかもだけど・・・)
サウジアラビアは殆どの人が「スンニ派」で、イラクは混在ですが、支配者層の大半の人はスンニ派。一方、イランは「シーア派」で、又「原理主義」と呼ばれる 「絶対宗教を遵守」と云う様なスタイルを取っています。
そしてこの2つの派閥は、イスラム教が分裂した時からずーっと対立しており、その為、これがそのまんまアラブの国々の対立にも繋がってしまいます。そこに石油がある訳ですから、最悪です。
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イランとイラクが8年間もの長きに渡って戦った 「イラン・イラク戦争」 も、この「宗教と石油」が原因と為って行われていた戦いです。
加えて、イスラエルはイギリスやフランスと共同で「スエズ運河」(地中海とアラビア海を結ぶ運河)を制圧しようと侵攻したり、他のアラブ諸国との衝突の末に近隣諸国に侵攻したりした為、このイスラエルとの戦争・対立もどんどん問題に為って行きます。
こうして・・・「中東」は、戦乱やイザコザが絶え無い地域に為ってしまいました。日本風に言うと、「戦国時代」に為ってしまった訳ですね。今でもアラブの覇権を巡って夫々の国が微妙な関係にある訳です。
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そんな中・・・ 生まれたのが「テロ」です。 敵対国の領土や建物に爆弾などを仕掛けて爆発させ、相手を麻痺させたり困らせたりし、場合によっては要求を飲ませ様とするもので、大抵は市民が犠牲に為ってしまいます。最初から死ぬ覚悟で突っ込む「自爆テロ」もニュースで好く報道される様になりました。
世界の戦争において、テロ行為の様なものは遥か昔からありました。只、ずっと昔は「爆弾」なんてありませんでしたから、個人や少人数で破壊活動をしようとしても、その効果は多寡が知れて居ます。
しかし「爆弾」が登場した事によって、1人の人間が重大な被害をもたらす事が可能に為りました。
イスラム地域でテロが頻発するのは、イスラエルとアラブ諸国との「中東戦争」 が大きな要因にある様です。「中東戦争」 と呼ばれる大規模な戦争は過去に3度ありましたが、何れもイスラエルが優勢、若しくは勝利しています。アラブ側はどうしても勝てません。これは、アラブ諸国が夫々普段は敵対して居るので、共同で戦おうとしても完全に協調が取れ無いのも原因にある様です。
何れにせよ、普通に戦っても勝て無い相手に被害を与えるにはどうすれば好いか・・・?その結果、「テロ」 が出て来ます。
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アラブ諸国には、イスラエルや敵対勢力に対抗する小さな勢力が沢山あります。そう云った小さな勢力が大きな相手に被害を与えるのに 「テロ」 と云う手段を使い始め、そしてそれを大国が利用しようとして、資金的にバックアップなどし始めました。
その結果、アラビア地域でテロが頻発する事に為ってしまった訳です。変な話ですが、「テロ」と云う戦い方が、1つの文化に為ってしまって居る訳ですね。
因みに・・・ニュースで良く出る 「アルカイダ」 は、「イスラム教スンニ派」 のテロ組織で、イラクの支援を受けて居る(受けて居た)と言われて居ます。
「ハマス」や「イスラム聖戦(ヒズボラ)」 と言ったテロ組織は「イスラム教シーア派」のテロ組織で、バックにはイランがあると言われて居ます。なので、これらの組織に取ってイスラエルやアメリカは共通の敵ですが、同時にアルカイダとハマス・イスラム聖戦も敵対して居ます。
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サテ、そんな中東で・・・大事件が起こります。「湾岸戦争」です!
「アメリカ」が中東の軍事大国「イラク」を攻撃した戦争で、史上初めて、その模様が世界中のテレビで放映されたと言うものです。この戦争は、イラクが中東の小国「クウェート」に侵攻して軍事制圧した事を受けて、1991 年に アメリカが仲間と共に「おしおき」しに行った戦争ですが・・・この戦争は様々な要因が重なって起こった戦争だと言われています。
余り知られていませんが、クウェートと言う国は石油の超宝庫な国です。国の大きさはイラクの10分の1以下なのに、そこから出る石油はイラクとほぼ同じ、それを石油輸出国が取り決めた輸出量を無視してガンガン売りまくって居たのです。
しかも、クウェートは場所的にも輸出に最適な場所で、大規模な輸出港もありました。(一方、イラクは殆ど海に面して居ません)それで居て、クウェートは小さな国で軍事力はほぼ0。しかも王様政治が続いていて、民衆の暮らしは余り良いものではありませんでした。もうイラクとしては、目の前にアンパンがブラ下がって居る様な状態だったと言えます。イラクは長年続いて居たイランとの戦争も終結し、軍事的にも自由に動ける時期でした。
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一方この頃、アメリカは、失業率が増えてピンチな状況でした。その大きな理由は、「軍産複合体の停滞」 です。 「軍産複合体」とは、早い話が「兵器作り産業」で、アメリカではこの産業の占める経済の割合が大きく、日本の自動車産業に匹敵します。ソ連とアメリカの 「冷戦」が終わって世界が平和ムードだったので、兵器は売れ無かったんですね。
そしてこの失業率の増加で不景気になり、アメリカの大統領「ブッシュ大統領(最初のブッシュ大統領。俗に言うパパ・ブッシュ)」は、大統領選挙でピンチに為って居ました。アメリカでは4年に1度「大統領選挙」が行われます。
その為、「アメリカの大規模な軍事行動は4年に1回発生する」 と言われたりしています。選挙に負けたらブッシュ大統領は失脚なのですが・・・ 負けてました。何とかする必要があった訳です。そこに、「イラク の クウェート侵攻」の情報が送られて来ます。
実は、イラクのクウェート侵攻はアメリカは事前察知して居たと言います。と言うか、ソ連 とかイスラエルとかも事前察知していて、アメリカに連絡して居た様です。アメリカに取っては渡りに船!戦争による軍事産業の活性化と、それによる失業率の回復、そしてアメリカの「正義」と「強さ」を見せる事による立場のアップと選挙での人気の獲得。
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しかも、ブッシュ大統領のメインの支援政治団体は偶々石油産業だったので、益々大チャンスです!石油の輸出国を助ける事は、国としても支援団体に取っても有利な事でした。そしてイラクの動きについて、アメリカは黙秘。行けとも言えませんしね。
イラクの「フセイン大統領」はアメリカ大使館に軍事行動の連絡を入れたと言われていますが、これもアメリカの返答は無かった様です。これを受けてイラクのフセイン大統領 は、「アメリカは黙認したんだな」 と都合好く解釈。クウェートに侵攻し、そこを制圧してしまいます。
そしてそれを見たアメリカは「そんな行為は許せな〜い!!」と叫び、「多国籍軍」での「クウェート解放作戦」を開始!こうして湾岸戦争が始まる事になりました。湾岸戦争は半年程の睨み合いが続きます。
イラクはこの間に国境を要塞化して「サダム・ライン」と呼ばれる防衛線を築きます。
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一方、アメリカはサウジアラビアに陣地を置き、各国からの部隊を集結させます。アメリカが半年もそこに駐留して居たのは、アメリカが軍事産業や政治面の 「パフォーマンスをして居た」及び「大統領選挙の投票日を睨んで居た」からだとも言われていますが・・・各国との政治的な駆け引きもあった様です。アメリカに取ってこの戦争は「政治的なもの」でしたから、それこそが重要だったと言えます。
イラクはこの問題をイスラエルとの問題(イスラエルが無理やりパレスチナを占拠した問題)と結び着ける為、イスラエルにドカドカとミサイル(スカッドミサイル)を打ち込みますが、イスラエルは今回は我慢。
そして1991年1月、アメリカはイラクに対して侵攻を開始、徹底的な空からの攻撃と弾道ミサイルで要塞を破壊し、イラクの兵士も相次ぐ爆撃でやる気を無くします。その後、地上部隊がイラクに侵攻、イラクの戦車は欠陥もあって役に立たず、地上戦開始数日でイラクは降伏。こうして 「第一次湾岸戦争」 は、本格的な開戦からおよそ 100 時間足らずで終わったのですが・・・
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しかし、イラクのフセイン大統領の政権はそのまま存続します。理由は幾つか言われており「フセイン大統領が潜伏して、単に見つから無かった」と云うのが一番の理由の様ですが、他にも「サウジアラビアやクウェートがフセインを倒さ無い様泣き着いた」と云うのもある様です。
実はアメリカは当初、イラクのフセイン政権を追い出して「民主政権」を誕生させる予定だったのですが、アメリカに協力したサウジアラビアも、アメリカが助けているクウェートも、どちらも「王族政治(王様の国)」だったので、民主政権など作られるのが一番ヤバかったのです。又、これらの国との関係が悪く為ると、ブッシュ大統領の政治支援団体が石油産業ですから、かなりマズイ事に為ります・・・後、アメリカが今後の為に、「悪の帝国」を残して置きたかったと云うのもあると言われて居ます。
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こうして、イラクの「フセイン政権」は存続し、その後 ブッシュ大統領は一時的に支持率が急上昇しますが、それを維持する事が出来ずに大統領選挙で落選。戦争による景気回復と、軍事産業の活性化は、次の大統領の利益に為ってしまったと云う皮肉な結果と為ります。結局、中途半端な感じで 「第一次湾岸戦争」 は終結しました・・・サテ・・・ ここからの歴史は、遂最近の話に為りますね。
10年程安定期が続いていましたが、2001年9月11日、あのハイジャックされた航空機の衝突のテロで、アメリカの世界貿易センタービルが全壊します。 国防総省も攻撃を受け約 3000 人の人が亡くなりました。
アメリカは、このテロを起こした「アルカイダ」と云うテロ組織がイラクによって支援されて居るとして、2003年に再びイラクへの攻撃を準備し始めます。
又、イラクが「大量破壊兵器」を保有している事を理由に、これを排除する為の 「多国籍軍」の協力を諸外国に要請、再びアメリカ主導の多国籍軍による「第二次湾岸戦争」が勃発します。
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第二次湾岸戦争は 地上侵攻戦を含む、第一次戦争よりも戦闘期間の長いものに為りますが、イラクの各都市は次々と制圧されて行き、首都バクダッドも陥落。
主要拠点は弾道ミサイルによって破壊され、イラクの政権は完全に崩壊します。
サダム・フセイン(元大統領) は潜伏を続け、暫く発見されませんでしたが、2003年12月、アメリカ軍によって身柄を拘束されます。
しかし、アメリカによるイラクの統治は、現地住民の反対や、潜伏するテロ組織のテロ行為によって上手く進んで居らず、毎日の様に犠牲者が出ています。そして 2004年2月、日本の自衛隊もイラクに派遣されましたね。
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ここから先は、未来に為ります。どんな展開が待っているかは・・・ 日々、ニュースで報じられる事でしょう・・・さて、ここでは中東の歴史について書いてきましたが・・・実際の処、中東の人々に取っては、歴史はどうでも良かったりします。目の前で、知人や同胞、友人や恋人、家族や親族 が殺された。だから、憎い。復讐をする。それだけだったりします。戦争でどちらがより正しいのかを見極めるのは難しい事です。
アメリカがイラクに侵攻した事で、イラクの多くの人々が死んでしまいました。しかし、イラクのフセイン大統領はイラクの支配者層を占める 「スンニ派」 と敵対している「シーア派」の住民を、兵器の実験の為に大量に虐殺したりしていました。
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アメリカがイラクに侵攻していなかったら、イラクの多くの人は死んでいなかったかも知れせんが、シーア派の人々は今も虐殺され続けて居た事でしょう。戦争反対を叫ぶのは誰でも出来ます。戦争が悪い事なのは子供でも判ります。只、戦争は意味無く起こる訳ではありません。
盲目的に「戦争反対」を訴えるのでは無く、「00だから、この戦争に反対だ」 と、言える様に為りたいですね。
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中東の歴史 その3 につづく
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