中東の歴史　その1: 素敵な「自転車と家庭水族館」

2018年05月11日

中東の歴史　その1

　中東の歴史　その1

　新たな解説者の登場です・・・別の切り口で解説!

　中東諸国の歴史

　このページはアメリカとイラクによる「湾岸戦争」を経て、日本も「イラク」に出兵した事を受け、その歴史を多くの人に知って貰いたいと思い作成したものです。「現代史」と云う名の昨今の「歴史」を知る上で、参考にして頂ければ幸いです。

　「中東諸国」とは、日本から見るとイスラ～ムで・石油で・戦争的な国々・・・と云うイメージだと思います。何故ここでこんなに戦争が起こって居るのでしょうか？

　それは「石油」と云う利権があるからと「宗教」による対立があるからです。特に「石油」があったのが大きなポイントで、この利権の得る為に中東以外の諸外国も積極的にこの地域に関わって来ました。お陰でこの地域の戦乱は、只の地域紛争に収まら無い程にドロドロに為ってしまったのです。
　又「宗教」による対立がある為に、双方が利益や損失を考え和平をすると言った事も無く為ってしまいます。そこへ来て「イスラエル」と云う全く違う宗教と民族の国がポンと出来て、益々ゴタゴタに為ってしまいます。そんな中東諸国は、これ迄どんな歴史を辿って来たのでしょうか･･･？

　　　　　

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　元々「中東」の一帯には「オスマン・トルコ帝国」と云う名のデカい帝国がありました。言う為ればこの帝国が中東地域を「天下統一」して居た訳で、一時は東ヨーロッパから北アフリカまでその支配地域を延ばして居ました。
　又、当時はアラビア半島は砂漠しか無い過疎地だったので、アラビア半島を巡って争いが起こったりする事も余り無かった様です。この帝国が特に勢力を拡大し始めたのが大体 1450 年頃でした。

　一方同じ頃、ヨーロッパでは「大航海時代」が訪れて居ました。大航海時代が訪れたのには「オスマン・トルコ帝国」も関係して居て、この帝国が中東地域を完全に制圧してしまった為、その向こう側との陸路を使った貿易が出来無く為ってしまったからです。そこで、「陸がダメなら海だ！」と云う訳ですね。
　1500 年前後、日本が丁度戦国時代だった頃は「大航海時代」真っ盛りの頃でした。「ポルトガル」「スペイン（イスパニア）」「イギリス」「オランダ」等の国々が、未だ見ぬ世界を探求する為に船を出し、貿易船とそれを襲う海賊と、海賊を倒す艦隊が入り乱れて居ました。そして日本が江戸時代に入った 1600 年頃、大航海時代は「探検の時代」から「支配の時代」へと移って行きます。

　　　　　

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　探検航海によって世界の姿が解って来ると、その新しい世界を支配しようと列強国が互いに争いを始める様に為ります。ヨーロッパの軍隊は最新の武器で武装して居ますから世界の国々をガンガン占領して行きます。
こうして、その地域の住民の事など無視した「領土の取り合い合戦」が起こる事に為ります。このヨーロッパの強国が世界中の国々を「植民地支配」して行く事がその後の世界の歴史に大きく影響する事となります･･･（ニュース等で良く出る「植民地主義」とは、こう言った他国の土地や利権を、自国のものとして扱う考え方の事です）

　1700 年頃から、オスマン・トルコ帝国はヨーロッパの国々との戦争に徐々に押され気味に為り、段々アラビア半島の方に押し込まれて行きます。1800年頃、フランスの英雄「ナポレオン」の遠征によってエジプトが制圧され北アフリカの覇権を無くし、その後も敗退を続け、1900年頃には「中東地域」であるアラビア半島のみを支配する国と為りました。
　そして1900 年頃、中東地域に大きな発見が訪れます。「石油」です。この石油によって、只の砂漠だったアラビア半島は大きく変わってしまいます。

　　　　　

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　中東が「油田の宝庫」である事が判明すると、各国は一斉にこの地域の利権を求め始めます。丁度この頃は、ガソリンを使ったエンジンや灯油を使ったストーブ・街灯等が登場し石油が求められて居た頃でした。
　そんな1914 年、小国同士の争いに大国が介入しヨーロッパを中心に起こった戦乱「第一次世界大戦」で、オスマン・トルコ帝国は「ドイツ」側として参戦しますがドイツは敗れてしまいます。「石油を持って居る国が戦争に負けた」と云うのは、戦勝国だったイギリス・フランスには大チャンスな話です！
　すかさずイギリスとフランスは極秘に協定を結び、中東の多くの土地を分割して支配しこれらの領土を植民地化します。この時、イギリスやフランスは自分達の都合の良い様にテキトーに領土分けを行ったり「この地域はアラブの国にします」と云う約束を破ったりした為、これが後に中東の国々が夫々領土の権利を主張して戦い合う元に為ってしまいます。

　その後、中東は「植民地支配」によって、イギリスやフランスに支配されながらも、一応は安定を保って居たのですが･･･1939年から1945 年に起こった「第二次世界大戦」で大きく変わり始めます。
　第二次世界大戦中、ドイツの総統「ヒトラー」は自民族の優越性を主張し、嫌って居たユダヤ人の大量虐殺「ホロコースト」を始めます。この時に虐殺されたユダヤ人は 300 万人とも 600 万人とも言われており、当然多くのユダヤ人はその被害を受け無い様、隠れたり逃げたりする事になります。そして第二次世界大戦が終わった後、その難を逃れたユダヤ人は元の家に帰ったのでは無く大挙して「中東」に押し寄せました！

　　　　　

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　その理由は「宗教」的なものでした。ユダヤ教の聖典で、キリスト教の元でもある「旧約聖書」に、こんな事が書かれて居ます。
「エジプトの奴隷として迫害を受けて居たユダヤ人を率いて、ユダヤ人のリーダー「モーゼ」は海を割いてエジプトを脱出した。そしてユダヤ人達は放浪の末「神の指し示した土地」であるヨルダン川の西に自分達の国を作った」
　第二次大戦後、ユダヤの人々はその聖書の記述を今の自分達と照らし合わせたのです。そして中東に押し寄せたユダヤ人の船で、地平線と水平線の向こうまでが埋まったとさえ言われて居ます。

　　　　　