2018年09月14日
一緒に学ぼう世界史のポイント 73 《フランス革命1》
世界史講義録より
一緒に学ぼう世界史のポイント 73 《フランス革命1》
OLYMPUS オリンパス ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M10 MarkIII EZダブルズームキット シルバー 価格:83,609円 |
フランス革命 1
革命前のフランス
イギリスの名誉革命やアメリカの独立革命は、共に市民が権力を握る政府を建てました。だから、これ等の革命を市民革命と云う。産業を担う市民達が経済だけで無く政治をも動かす様に為った訳で、国家の仕組みとしては合理的です。一方、イギリスのライバルのフランスは古い社会制度のままでした。古いままのフランスの社会制度をアンシャン=レジームという「旧制度」と訳します。
アンシャン=レジームを代表するのが身分制度で、三つの身分に分かれていた。
第一身分が聖職者 第二身分が貴族 第三身分が平民です。第一身分と第二身分が特権階級。平民には都市の商工業者や職人に農民などが含まれる。都市の商工業者は所謂市民階級です。経済的には力を持ち始めていたけれど身分的には一番下な訳です。だからこの身分制度に対しての不満は大きかった。
更に見ていくと、第一身分である聖職者の数は14万人第二身分の貴族は40万人第三身分の平民は2600万人でした。人口の僅か3%しか無い圧倒的少数の第一身分と第二身分が国土の40%を領有して各種の特権を持っていた。最大の特権は免税特権です。要するに、彼等は大金持ちなのに税金を納め無くても好かった訳です。税金の負担は全て第三身分に押し着けられていた。
風刺画
風刺画
特に、農民の暮らし振りは可成り悲惨だった様で、当時イギリス人のアーサー=ヤングと云う人がフランスの農村を旅行して「お婆さんだと思った女性が28歳だと知って驚いた」と書いています。貧困と激しい労働で若いのにお婆さんの様な姿に為って居たと云う。
教科書にも資料集にも載っているフランス革命当時の風刺画です。第一身分の僧侶と第二身分の貴族が肩を並べて立っている。彼等は大きな石の上に立っているでしょ。その石の下では、人間が下敷きに為ってもがいています。これが第三身分の平民です。当時の身分制度はまさにこの絵の様にフランス人達に意識されていた。
ポンパドゥール夫人の肖像
特権階級である貴族達は、アンシャン=レジームをどの様に考えていたのでしょうか。ルイ15世の愛人だった女性で、ポンパドゥール夫人と云う人がいます。この人が「我等のあとに洪水は来たれ」と云う言葉を残しています。意味判りますか。ヨーロッパ人が洪水と言えば、旧約聖書に出て来るノアの箱船の洪水です。
神を忘れて堕落した生活を送る人間をみて、神は人類を皆殺しにして綺麗さっぱり消し去ろうと考えた。只、ノアと云う男だけが神に深い信仰を持ち続けていたので、この男とその家族だけは助けてやろうとした。そこで、神はノアにお告げを与えて大きな箱船を造らせた。やがて、神は大洪水を起こした。人々は皆死んでしまったけれど、箱船に乗ったノアとその家族と諸々の動物達だけが助かったと云うお話です。
【送料無料】フジフイルムFUJIFILM X-A5【ボディ(レンズ別売)】(シルバー/ミラーレス一眼カメラ) 価格:45,835円 |
要するに洪水とは神が与える天罰。それによって人間は滅ぼされると云う訳。ここで、ポンパドゥール夫人が洪水という言葉を使っているのは、自分達貴族が平民達を犠牲にして贅沢三昧な生活を送って居る事に対して神の罰が下るだろうと自覚して居る訳です。堕落した生活だと判って居る。だけれども、楽しいから辞められない。
何れ、天罰が下るだろうけれど「神様、罰を与えるのは私が死んだ後にしてね」と云う気持ちが「我等の後に洪水は来たれ」と云う言葉に表現されて居る訳です。貴族にも、アンシャン=レジ−ムの身分制度が時代遅れで可笑しいと分かって居る人は居たのです。
プリントに載せているのはポンパドゥール夫人の肖像画。机の前に座っている。手に持って広げているのは楽譜です。芸術に理解のある処を見せている。机の上には本が並んでいます。本物の絵では、本の題名もハッキリ読みとれるように描かれていて、この本が何かと云うと「百科全書」これは、アンシャン=レジームを批判する学者グループが造ったもので身分制度を批判しているものです。
そんなものを、貴族であり王の愛人である人物が肖像画に自分と一緒に描かせている。これをどう考えたら好いでしょう。自分が死んだ後も肖像画は残る。後世の人は肖像画を見てその人物を判断する。貴族社会が崩れ市民の社会が来る事を彼女は予感して居たのでしょう。その時に、自分が高く評価されるようにこの絵を描かせたのではないか。
マリー=アントワネット
ルイ16世の妃マリー=アントワネットは「私は退屈が怖いのです」と言っている。彼女はオーストリアのハプスブルク家から輿入れして来たお姫様。夫のルイ16世とは相性が好くなかったみたいで暇を持て余して遊び捲(まく)る。庶民感覚から見たら信じられ無い位の贅沢をする。ハプスブルク家出身と云う事もあって平民の恨みを一身に背負うような処があるのですが、それでも贅沢三昧を辞められ無い。
彼女だけで無く貴族達は本当に贅沢な暮らしをして居た。タレーランと云う貴族、この人はフランス革命後も外交官として活躍するのですが、この人が革命後にアンシャン=レジームの元での暮らしを思い出して言う。 「1789年以前に生きたことの無い人に、人生の甘美さは判らぬ」1789年はフランス革命の起きた年です。
ヴォルテール
一方でアンシャン=レジームに対する批判も高まって来ます。その一つが啓蒙思想の流行です。啓蒙思想と云うのは、理性の力によって迷信や偏見を打破して社会不正を改革しようとする合理主義的思想です。
啓蒙思想家で一番有名なのがヴォルテール(1694〜1778)。元々は詩人ですが、フランスの政治体制や社会不正を徹底的に告発して有名に為る。貴族にも彼の支持者がいると云う処が面白い処です。ポンパドゥール夫人は、フランスの政治を批判して亡命していたヴォルテールがヴェルサイユ宮殿に出入り出来る様に取り為して居たりする。プロイセンのフリードリヒ2世が、ヴォルテールのファンでベルリンに招いたこともあった。
ジャン=ジャック・ルソー
『社会契約論』の著者で人民主権を唱えたルソー(1712〜78)も、同時代の啓蒙思想家の一人です。これら啓蒙思想家264人が集まって造った百科事典が『百科全書』です。
『百科全書』の編集責任者がディドロやダランベール。『百科全書』の出版は当然政府当局の妨害を受けるのですが、政府の役人の中にもコッソリ彼等の出版を援助する者も居て、実際に刊行されるとポンパドゥール夫人の机の上に乗ると云う訳です。貴族も啓蒙思想に時代の流れを感じていたと云う事でしょう。
又、アメリカ独立宣言もアンシャン=レジーム批判に大きな影響を与えた。独立宣言には、天賦人権思想や平等、自由、幸福追求の権利が唄われていましたから。フランスは独立戦争に援軍を送っていたから、実際にアメリカで戦ったフランス人兵士も居た訳で、彼等は当然アメリカ独立の精神を肌で感じて帰って来ている。フランスの制度に批判的に為るのは当然ですね。
E・シェイエス
EOSM6SL-18150ISSTMLK キヤノン ミラーレス一眼カメラ「EOS M6」EF-M18-150 IS STMレンズキット(シルバー) Canon 価格:98,901円 |
そして、フランス革命が勃発する1789年の初め、シェイエスと云う僧侶がアンシャン=レジームを批判するパンフレットを発行した。
その名もズバリ『第三身分とは何か』このパンフでシェイエスは書いた「第三身分とは何か?それは全てである。故ならフランス国民の大部分は第三身分であり特権階級は第三身分に寄生して居るだけだから」そして更に問う「第三身分とは何か?それはゼロである。何故なら政治的に何の権利も無いから」
全てでありゼロであると云う第三身分の状況のアンシャン=レジームの矛盾を訴える内容でした。『第三身分とは何か』は大反響を起こし、この年の夏にフランス革命が始まることに為るのです。
ルイ16世 (フランス王)
革命の勃発
「アンシャン=レジーム」に対する批判が盛り上がって来た時期に国王だったのがルイ16世(位1774〜92)です。肖像画は堂々としてますが地味で大人しい人だったらしい。国王として難局を乗り切るようなリーダーシップや政治的センスは無かった様です。趣味は、狩猟と錠前造り。宮殿の中に工作室を設けて暇があったら籠って鍵を造る。しゃべるのが苦手で人付き合いも上手くないから、妃のマリー=アントワネットは夫に不満で贅沢三昧をしながら遊び捲って居た。
ルイ16世の時代、国家財政の赤字増大が大きな問題に為って居ました。国家財政の収入が5億リーブル支出が6億2千リーブルの財政赤字は45億リーブルに為って居た。収入の9倍の赤字を抱えて居た訳です。
《新品》 OLYMPUS (オリンパス) PEN-F ボディ ブラック[ ミラーレス一眼カメラ | デジタル一眼カメラ | デジタルカメラ ]【KK9N0D18P】 価格:108,980円 |
赤字が膨らんだ原因は何か。先ず、ルイ14世時代以来の対外戦争の出費。これをルイ16世の時まで引きずっていたのですね。それから、アメリカ独立戦争を援助したことも赤字を増やしました。イギリスに打撃を与える為にアメリカの独立に手を貸したのは好いけれど、その結果領土が増えた訳でも無く何の見返りも無かった訳です。更に宮廷の浪費。
マリー=アントワネットの浪費は国民の反感を招いて居ましたが国王だって凄い。例えばルイ16世が所有している馬車は217台・馬が1500頭。馬の世話と云うのは物凄く大変です。1500頭の馬を飼っていると云う事は飼育係もそれ相応の人数が必要と云う事です。狩猟の為の猟犬が1万頭・宮殿で使うローソク代だけで数万ルーブル掛かったと云う。無駄な出費と判っていても国王と為ると体面もありますから、簡単に辞めることも出来ないのです。
このままでは、国家財政の破綻は目に見えている。ルイ16世は財政改革を行う決意をします。財政改革を行わせる為に財務長官に任命されたのがテュルゴー。財政改革を行うためには貴族階級の特権を制限せざるを得ない。当然、貴族達は財政改革に反対してテュルゴーは十分な仕事が出来ないまま財務長官を辞めさせられた。その後、財務長官に任命されるのが銀行家出身のネッケルです。
政府の収入を増やすには増税をすれば好いのですが、第三身分からはこれ以上増税することが出来ない位搾り取って居る。どうしたら好いか答えは簡単です。免税特権を持っている第一身分と第二身分から税金を取れば好い、彼等は十分な財産を持っているのですから。しかし、免税特権を手放すことに聖職者や貴族が賛成する筈がありません。
【返品OK!条件付】ソニー ミラーレス一眼 デジタル一眼カメラ アルファ α6000 パワーズームレンズキット ILCE-6000L-S シルバー 【KK9N0D18P】【100サイズ】 価格:68,800円 |
遂に、国王ルイ16世は、第一と第二身分へ課税する為に三部会を召集しました。三部会と云うのは、第一・第二・第三の三つの身分の代表から構成されて居る事から着いた名称で、国王が国民の支持を取り着ける為に開かれる身分制議会です。しかし絶対王政の時代には国民の支持など関係無く国王は権力を振るっていたので1614年以降は開かれていませんでした。
1789年5月三部会が始まります。全国から選ばれた各身分の代表がゾクゾクとヴェルサイユ宮殿に集まって来た。ここでルイ16世の態度が問題です。国王は、貴族に課税をしたいから三部会を召集したのですが、彼自身の心情としては、平民に大きい顔をさせたく無い。自分の仲間である貴族達を大事にしたいと云う気持ちがある。第二身分の議員が遣って来ると、個別に謁見して労いの言葉を掛けたりするのですが、第三身分の議員には素っ気無い。全然態度が違うのです。
三部会が始まると会議は直ぐに揉めた。特権階級への課税問題で揉めたのでは無くて、それ以前の殊で揉めた。それは、会議の議決方法です。三部会の議員の数を見てください。第一身分が308人・第二身分が285人・第三身分が621人です。
第一身分と第二身分を併せても593人で第三身分の621人よりも少無い訳だ。第三身分は貴族への課税に賛成ですから、単純に多数決をとると確実に特権階級は負けて貴族への課税が決定してしまいます。
だから第一と第二身分は議決方法として、人数には関係無く一身分一票を主張した。第一身分に一票・第二身分も一票・第三身分も一票持つて合計三票で多数決を採ろうと云うのです。これなら、第一と第二身分は反対に廻りますから2対1で貴族への課税は否決される。一身分一票と云うのは、今の感覚からは変な感じがしますが、身分制議会だからこう云う考え方も在り得る訳だ。現在で云うと国連がこの方式ですね。人口に関係無く国連総会では一国一票で議決します。
【送料無料】 ソニー SONY α6000 パワーズームレンズキット(ホワイト/ミラーレス一眼カメラ)[ILCE6000LW] 価格:57,500円 |
サテ、議決方法で揉めているのだからその決着を多数決で決める事は出来ない。会議は空転して先に進まない。こう云う時が国王の出番ですね。国王が召集した議会です。国王が、決断すれば好い。国王は、財政改革の為に三部会を開いたのだから一人一票に賛成すれば好い訳です。
しかし、ルイ16世はその決断が出来ない。土壇場に為って彼は迷う訳です。貴族に課税はしたいが貴族階級に対しては親近感があり仲間意識を持っている。更に、第三身分が主張している一人一票の議決方法に賛成して、第三身分の発言権を増したく無いと云う気持ちがある。第三身分を増長させたく無い。貴族社会の第一人者としての立場を乗り越えることが出来ないのです。
国王が愚図愚図しているのを見て第三身分代表は愛想を尽かした。6月、三部会に見切りを着けた第三身分代表の議員たちは、三部会を飛び出して自分達だけで議会を作った。これが国民議会です。当然、国王はそんな行為は認めません。
球戯場の誓い
三部会の会議場は使え無いので、第三身分代表はヴェルサイユ宮殿に付属している室内球戯場に集まって、憲法を制定すること・国王が国民議会を正式な議会と認めるまで解散し無い事を誓います。これを「球戯場の誓い」と云う。
これが「球戯場の誓い」を描いた絵です。議員たちが集まって盛り上がって居ます。会場の上の方を見てください。窓が開いていて沢山の人達が中の様子を見ています。彼等は、実はパリの市民たちです。三部会が始まると、その成り行きを見る為にパリから連日多くの市民達がヴェルサイユまで詰め掛けていた。市民は第三身分ですよ。そう云う人達が国民議会にエールを送って居るのです。
CANON ミラーレスカメラ EOS M6・ダブルズームキット ブラック 1724C034 キヤノン EOSM6BK-WZK 【送料無料】【KK9N0D18P】 価格:86,800円 |
そうこうして居るうちに、第一身分と第二身分代表の議員の中からも、国民議会の主張に賛同して合流して来る者がで始めます。貴族の中には自由主義貴族と呼ばれる人達がいて、彼等は啓蒙思想の影響を受けてアンシャン=レジームが時代遅れであることを理解して居る訳です。フランスの発展の為には改革が必要であると感じていた。
ラファイエット
例えば、アメリカ独立戦争に参加して居たラファイエットがそうです。彼は「新大陸の英雄」として既に国民に人気があった。時代の流れを読みとる事の出来た人達は特権階級であっても国民議会に参加したのです。
そう為ると三部会はスカスカです。ルイ16世は渋々国民議会を正式な議会として承認し、国民議会は新しい国造りの為の憲法制定に着手しました。しかし、ルイ16世は第三身分が主導権を握る国民議会を潰したいのが本心です。
彼は国民議会に圧力を掛ける為に軍隊に動員を掛けた。各地の部隊がヴェルサイユとパリに向かい始めます。軍隊が移動を開始しするとパリの市民達はルイ16世の意図を見抜く。王は軍隊によって国民議会を解散させようとしているのだと察します。そこで、王が軍隊を使うなら自分達も軍事力で国民議会を守ろうと考えた。緊張が高まる中、財政改革の期待を集めていたネッケルが罷免された。罷免と云うのは簡単に言ったらクビ。クビにしたのは国王。
遂にパリ市民達は、国民議会とパリを守る為にパリ市民による軍隊を編成しました。これを市民軍と云う。処が市民軍には武器が無いどうするか。
革命の勃発・市民軍の結成
7月14日、パリの市民達は蜂起した。先ず、廃兵院と云う軍事施設を襲う。ここには武器が保管されていたからです。ここを占拠して武器を手に入れましたが火薬が足り無い。火薬の保管場所がバスティーユ牢獄。そこで市民達はバスティーユ牢獄を襲撃した。映画の「仮面の男」のモデルになった鉄仮面が収容されていたと云う有名な牢獄です。
バスティーユ牢獄はパリ市内にある。牢獄と云う名前ですが元々要塞として使われていた建物です。ルイ14世時代から政治犯を収容するように為って居たので、専制政治の象徴でもあった。市民達はバスティーユ牢獄を占領し、これ以後市民たちは武器弾薬を手にすることに為った。この7月14日が、フランス革命勃発の日と言われています。
バスティーユ牢獄を襲撃
この日、ルイ16世はヴェルサイユ近郊の森に狩りに出掛けていた。宮殿に帰還して熟睡していた国王を侍従が起こしてパリで起きたバスティーユ牢獄襲撃事件を伝えます。それを聞いたルイ16世は「暴動だな」と言う。それに対して侍従は「いいえ陛下、革命です」と答えたと伝えられています。
ルイ16世の日記が残っていて、この日も彼は日記を付けた。何と書いたか。只一言「何も無し」これはどう云う意味かと云うと、狩に行って獲物が全然捕れ無かったと云う事なんです。大事件が起きているのにその意味を理解出来ないルイ16世の政治的センスの無さを伝えるエピソードです。
【送料無料】 ソニー SONY α6000 ダブルズームレンズキット(ホワイト/ミラーレス一眼カメラ)[ILCE6000YW] 価格:87,363円 |
一方、パリではバスティーユ牢獄襲撃に成功したパリ市民達が気勢を挙げている。市民軍が自分達の総司令官に任命したのがラファイエット。「新大陸の英雄」ラファイエットは、自由主義貴族とは言え貴族ですから国王に対する忠誠心もある。この時に市民達はパリの旗を革命のシンボルとして掲げて居ました。
パリの旗は赤と青の二色のデザインです。ラファイエットは、赤と青の間に白色も入れて三色旗にしようと提案した。市民達も賛成して、これ以後三色旗が革命の旗と為ります。これが現在のフランスの旗です。
三色旗が革命の旗・新しい国旗
白色は、実はフランス王家ブルボン家のシンボルなのです。これを旗の色に加えようと云う事は「市民諸君、革命も結構だけど国王も大事にしようね」と云う意味です。市民達がそれを受け入れたのは、市民達がアンシャン=レジームを変えようとしては居ても、国王を敵だとは思って居なかったと云う事です。王様は立派で好い人だけれども、マリー=アントワネットや側近の保守的な貴族達によってフランスはダメにされて居るんだ、と云うのが一般的な国民の感情だったようです。
パリでの事件が伝えられると、全国で農民が蜂起して貴族や領主の館を襲う。借金の証文を焼き捨てる。地方の農村は「大恐怖」と呼ばれるパニック状態に陥ります。農民達が実力行使で封建的な支配制度を壊そうとし始めた訳ですね。
人権宣言
パリや地方の民衆の動きを受けて8月4日、国民議会は「封建的特権の廃止」を宣言しました「身分制度と領主制を無くします」と云う内容です。更に8月26日に、国民議会は「人権宣言」を発表した。
第一条「人間は、生まれながらにして自由であり、権利において平等である。社会的な差別は共同の利益に基づく場合にしか設けられる事が出来ない」有名な文章です。因みに「人権宣言」を起草したのはあのラファイエットです。
こうして、アンシャン=レジームは終わります。しかし、この後に、どのような政治体制を作って行くのか各勢力が鎬(しのぎ)を削りフランスは激動の時代を迎えます。
参考図書紹介・・・・もう少し詳しく知りたい時は
世界の歴史〈15〉フランス革命河出文庫 現在読める定番の概説書です。 アメリカとフランスの革命世界の歴史 cover 後半のフランス革命からナポレオンの記述は、従来の概説書に較べて、事件の因果関係がスッキリと整理されて非常に参考に為りました。
フランス革命 1 おわり 次のページへ 《フランス革命 2》
オリンパス(OLYMPUS) OM-D E-M5 Mark II 12-40mm F2.8 レンズキット ブラック [マイクロフォーサーズ] ミラーレス一眼カメラ ミラーレスカメラ 価格:123,131円 |
オリンパス(OLYMPUS) OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット ブラック [マイクロフォーサーズ] ミラーレス一眼カメラ ミラーレスカメラ 価格:82,414円 |
【納期約1〜2週間】【お一人様1台限り】Canon キヤノン EOSM100WH-WZK ミラーレス一眼カメラ 「EOS M100」 ダブルズームキット ホワイト EOSM100WZKWH 価格:64,263円 |
【お一人様1台限り】【納期約2週間】【代引き不可】富士フイルム X-H1 ミラーレス一眼カメラ FUJIFILM X-H1 ボディ XH1 価格:225,990円 |
デジタルカメラ 富士フイルム X-H1 ミラーレス一眼カメラ FUJIFILM X-H1 ボディ
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8095839
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。