ベトナム戦争ってご存知だろうか?: 素敵な「自転車と家庭水族館」

2018年07月26日

ベトナム戦争ってご存知だろうか?

　　
　素敵な「自転車と家庭水族館」管理人より

　お早うございます　今まで中国の将来を見て参りました。ナカナカ十分な解析や説明は出来無かったと反省しております。今後も機会を見て勉強して参りたいと考えて居ます。
　サテ世界は、日本が降伏した太平洋戦争を経て「国際連盟」から、戦勝国連合の「国際連合」を組織し世界の平和へと向かいました。が、時間を絶たないうちに中国や朝鮮半島に共産主義国が誕生します。そしてソ連・中国・北朝鮮の共産側対アメリカを中心とする自由主義陣営との対立する時代へと向かいます。
　先ずは朝鮮半島で「朝鮮戦争」が勃発し泥沼の内戦状況にソ連・中国の周辺国が後ろ盾になり、南朝鮮にはアメリカを中心とする「国連軍」が対峙し、犠牲者は双方で500万人とも言われる戦争へと発展します。永い期間の騒乱状況が続きヤッと休戦が成り立ちます。飽く迄も終戦・平和条約では無く一時的な休戦で終わって居ます。
　そして、今度はインドシナ紛争の勃発です。今回はそのベトナム戦争を見て行こうと思います。

　

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ベトナム戦争

　　　　ハーツ・アンド・マインズ映画で見るベトナム戦争の真実

　　1965年　当時のアジアの状況

　昭和40年２月　アメリカに拠るベトナム北爆が開始され、ベトナム戦争が本格化した年のアジアは次の様な状況だった・・・　

　アジアは他でも激動が起こって居ました。９月に第２次インド＝パキスタン戦争が勃発、インドネシアでは九・三〇事件が起こってスカルノからスハルトへの政権交代が始まった。60年代後半から70年代にベトナム戦争を背景として、他のアジア諸国では開発独裁の時代が更に明確と為ったと言えます。インドネシアのスハルト・フィリピンのマルコス・韓国の朴正煕がその典型です。
　日本はこの年、その朴正煕の韓国と日韓基本条約を締結しました。この前年の1964年には東京オリンピックが開催され、戦後日本は経済の復興をアピールした状況でした。

　

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　★ベトナム戦争の開始と終結　

　ベトナム戦争は「宣戦布告無き戦争」であったので、何時始まったかに付いては諸説あります。一般には1964年８月のトンキン湾事件か65年２月の北爆の開始からとされる事が多い。終わったのは、アメリカが敗北して撤退したのが1973年１月、サイゴンが陥落してベトナム統一が出来たのが1975年4月の何れかを取るのが多い。従ってアメリカが本格的に関わって居た時期だけでも８年以上と為る。これはアメリカが関わった戦争で最も長期に渉るものです。

　　　　

　★ベトナム戦争の前史
　
　第１次インドシナ戦争の結果、1954年のジュネーヴ休戦協定が成立した後にフランスに代わってアメリカのアイゼンハウアー大統領がアジアの共産化阻止の世界戦略を掲げ、1955年にはSEATOを結成して介入を強め、南のベトナム共和国に親米政権（ゴ＝ディン＝ディエム政権）を樹立した。
　それに対してホー＝チ＝ミンの指導する北ベトナムは、1959年に南ベトナムの武力解放の方針を決定、1960年12月、南ベトナム解放民族戦線を結成した。1961年１月に就任したケネディ大統領が積極的な軍事支援を開始、1962年2月にサイゴンに軍事援助司令部を設置した。1963年、南のゴ・ディン＝ディエム政権がクーデターで倒れ政情不安続く。同年、ケネディを継いだジョンソン大統領は北ベトナム直接攻撃に踏み切る方策を探る。

　　　

　ジャングルに枯葉剤を散布する米軍　

　★ベトナム戦争の開始

　1964年8月　ジョンソン大統領は「トンキン湾事件」を口実に北ベトナムを爆撃、更に1965年２月から恒常的な「北爆」を開始、更に地上軍20万人の軍も投入された。1965年の北爆開始が一般的にベトナム戦争の開始とされて居る。派遣兵力は69年6月には54万人に膨れ上がり掃討作戦が展開された。しかし南べトナム解放民族戦線（ベトコン）のゲリラ戦術に悩まされ、1968年１月の解放勢力側のテト（旧正月）攻勢から形勢は逆転した。

　1968年５月からパリ和平会談が始まった。この頃、アメリカ国内や世界各地でのベトナム反戦運動が盛り上がり、1969年にはソンミ村虐殺事件（68年３月・ベトコン掃討作戦中のアメリカ軍がソンミ村で女性や子供を含む約500人を殺害した事件）が明るみに出て、戦争の正当性に対する疑問がアメリカ内外で起こって来た。

　　　　　　　

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　★ベトナム戦争の拡大　

　1969年に就任したアメリカのニクソン大統領は、ベトナム反戦運動の高まりの中でベトナムからの撤兵を決定したが、1970年以降は一転してカンボジア・ラオスに戦線を拡大した。70年にホー＝チ＝ミン・ルートの遮断と称してアメリカはカンボジアに侵攻し、更に1971年にはラオス愛国戦線（パテト＝ラオ）の勢力拡大を阻止する為アメリカはラオスに空爆を加えた。
　こうして戦火はカンボジア・ラオスを含むインドシナ半島全域に拡大し「第２次インドシナ戦争」の様相を呈した。

　このアメリカの戦争拡大は内外の反発を受けたが、ベトナム側もそれを支援するソ連と中国の関係が悪化（中ソ対立）し、複雑な国際関係の中で交渉は進捗し無かった。又戦争の長期化はアメリカ財政を圧迫しドル危機の一因とも為った為、1971年にニクソン大統領は金とドルの兌換を停止に踏み切った。このドル＝ショックは戦後の西側世界のアメリカ一極時代を終わらせる事と為った。　

　ベトナムが南北に分断された後、南ベトナムを支援して介入したアメリカ合衆国は、北ベトナムの共産党政権が南に及ぶ事を強く警戒した。南ベトナムでは南ベトナム解放戦線が反米と傀儡政権打倒の戦いに立ち上がって居り政府の動揺が続いて居た。
　アメリカはベトナム全土の共産化は東南アジアの共産化に繋がると云う「ドミノ理論」を根拠として北ベトナム攻撃を決意、1964年のトンキン湾事件を口実に1965年に北爆を開始し全面的な戦争に突入した。戦後の東西冷戦中で最も激しい戦闘が展開されたが、ベトナム民衆の抵抗国際的なベトナム反戦運動の高まりに拠って最終的には1973年にアメリカがベトナムから撤退し、1975年にサイゴンが陥落してベトナムは北ベトナムに拠って統一され、1976年にベトナム社会主義共和国が成立した。
　ベトナムの共産化を阻止する口実でアメリカは、1965年から本格的に軍事介入して南ベトナム軍を支援、北爆を行い地上軍を投入、北ベトナム軍・南ベトナム解放戦線との戦闘を開始した。戦争は長期化したが、1968年解放戦線によるテト攻勢からアメリカ軍の後退が始まり1973年には撤退した。1975年には南ベトナム政府の首都サイゴンが陥落し、北によるベトナム統一が行われ完全に終結した。
　　

　　

　

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　★ベトナム戦争とは
　
　統一の主導権を巡って南北ベトナムの勢力が対立する中でインドシナの共産化を恐れたアメリカが介入し南を支援したのに対し、北ベトナム軍と南ベトナム解放勢力が協力し、アメリカ軍・南ベトナム政府軍と戦った戦争と定義出来る。
　更に途中からは隣国のカンボジアとラオスに拡大したので、第１次インドシナ戦争（1946～54年）に続く第２次インドシナ戦争とも言われる。戦争範囲がベトナムに留まら無かった事に注意。　

　★ベトナム戦争の終結
　
　そんな中、1972年２月　ベトナム戦争の収束の機会を狙って居たニクソン大統領が中国を電撃的に訪問、続いてソ連も訪問して大国間の話し合いを開始した。しかしこの間もニクソンは和平交渉を有利に進め様と北爆を以前に増して激しく行った。
　パリ和平会議の舞台裏ではアメリカのキッシンジャーとベトナムのレ＝ドク＝トによる秘密交渉が行われ、要約1973年１月　ベトナム和平協定が成立して、３月にアメリカ軍のべトナム撤退が開始された。しかし、南ベトナムではサイゴン政権と解放戦線の戦闘は継続され、1975年４月ホー＝チ＝ミン作戦に拠って首都サイゴンが陥落して南ベトナム政府は崩壊し、要約ベトナム戦争は終結してベトナムの独立と南北統一が実現した。

　　　　　

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　★ベトナム戦争のその後
　
　ベトナム戦争は第二次世界大戦後の最も規模の大きい、又アメリカ合衆国に取って歴史上初めての敗北であっただけで無く、アメリカ資本主義の繁栄に影が射し始め、国内の反戦運動の高揚・外交上の孤立等は大きな打撃と為った戦争であった。又国内ではベトナム帰還兵の社会復帰の困難さが深刻で「ベトナム症候群」等と言われた。

　東南アジアでの民族運動の高まりに伴う対立は、中国とソ連の対立を背景にして複雑化し、カンボジアでは親中国派のポル＝ポト政権が成立して親ソ派のベトナムと対立し、1978～79年にベトナムとカンボジアの国境紛争が発生して、ベトナム軍がカンボジアに侵攻（第３次インドシナ戦争）した。
　1979年１月にはベトナム軍がカンボジアを制圧、それに対して２月に中国軍がベトナムを懲罰すると称して侵攻して中越戦争が興った。その後もカンボジア内戦が続いたが、ソ連にゴルバチョフ政権が成立して路線転換した影響で、1986年にベトナムは改革路線（ドイ＝モイ）に転換、中ソ関係の改善も進み1991年のカンボジア和平協定成立に拠って内戦は終結した。

　1995年にベトナムはASEANに加盟、又同年ベトナムとアメリカの国交が回復しベトナム戦争は過去の出来事と為った。2006年にはAPEC（アジア太平洋経済協力会議）がハノイで開催され、ブッシュ大統領や安倍首相も参加した。隔世の感がある。

　以上

　素敵な「自転車と家庭水族館」管理人より

　・・・どうも、判り難い説明だったと反省します。もう少し別の資料を参照する必要がありそうです・・・この戦争には韓国軍も米国の要望で参戦しました。ここにもいろいろな問題を抱えてしまいました。それは又別の機会に・・・　
　

　