削られる精神(中編)
前編からの続き
蓄積されたダメージは、
”焦り” や ”イライラ” という心理的な影響を及ぼします。
”焦り” や ”イライラ” このどちらの心理状態かは
性格的なものによりますが、どちらであっても
次に思い浮かぶのは同じです。
『連敗している分を、一気に取り戻さなければ』
という思いです。
誰もが経験する心理パターンです。
ある程度の経験者でも思い浮かぶ心理ですので、
初心者の方であればなおさらです。
この考えが思い浮かんだ時点で、
次のポジションは負けパターンです。
なぜなら、連敗した分を一気に取り戻すのは
ほぼ不可能に近いからです。
誤解のないように言いますが、
「連敗した分を取り戻すのは、ほぼ不可能に近い」
と言ってはいません。
「連敗した分を一気に取り戻すのが、ほぼ不可能に近い」
と言っています。
この ”一気に” という考えがマズイのです。
一気飲みって危険ですよねぇ
一気にということは、一回で、もしくは連敗した回数より少ない
トレード回数で取り戻したいという思いです。
その手段として通常は、レバレッジを上げるか、ポジションを
作ってからの待ち時間を増やすしかありません。
このどちらもリスクを増やす行為です。
レバレッジを上げれば、
口座維持率が低くなりますので、当然リスクが増えます。
待ち時間を増やせば、
それだけ想定外のことに出くわす確率が上がります。
また、待つという忍耐力もいるのです。焦りやイライラの
心理状態では、とてもポジションを持って待てるものでは
ありません。
レバレッジも上げずに、待ち時間も増やさずに一気に
取り戻せることもありますが、それは、たまたま一気に
レートが急変して、取り戻せただけのことであり。
単に運がよかっただけです。
たまたまであり、頻繁にそんなことは起こりません。
連敗しているという状態は、
連続で誤った判断をしているということです。
連続で誤った判断をしている人が、
急に正しい判断をすることができるでしょうか?
しかも、焦りやイライラの心理状態の人がです。
ほぼ無理です。
追い込まれている状態で、
なおリスクを上げる行為は、危険そのものです。
『もう背水の陣だぁー!』と思ってトレードをしていると、
ロスカットという背水に突っ込むことになります。
FXでは、背水の陣状態になっている段階でほぼ負けです。
その状態になる前に、なんらかの対処が必要なのです。
では、”焦り” や ”イライラ” という
心理状態になったときの対処法とは?
後編に続く
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