ポジションのスタイル変更は危険なサイン
損切りの位置がやっぱり納得できないから、もっと広く変更。
口座維持率に余力があるからと、
スキャルピングで作ったポジションをデイトレードに変更、
デイトレで作ったポジションをスイングに変更、
スイングで作ったポジションを中長期に変更、
なんて経験はありませんか?
そうやっても勝ち続けてきたから大丈夫!なんて思っていませんか?
その勝ち続けてきた期間というのは、どれくらいなのでしょうか?
もし、そのやり方で投資スタイルがスイングや中長期で勝っている期間が2年以内なら、それはビギナーズラックです。
理由は、スイングや中長期の投資スタイルならば1、2年はビギナーズラックが続くことも珍しくありません。為替の動きは1、2年程度であれば、同じような動きであることが多いです。これがFXの怖いところでもあります。もっと短い投資スタイルのスキャルピングやデイトレードであれば初心者が1、2年も勝ち続けることはほぼ不可能であり、もし、勝ち続けているのであれば稀にいるよっぽどの才能の持ち主です。スキャルピングやデイトレードであれば、トレード回数にもよりますが、ビギナーズラックは1、2ヶ月長くて3ヶ月といったところではないでしょうか。
2、3ヶ月のビギナーズラックならすぐに気づけると思いますが、1、2年ものビギナーズラックにはたして気づけるでしょうか?まして、FXをはじめるとき、まず初心者はスイングや中長期の投資スタイルから入るほうがお勧めであり勝ちやすいです。なぜならスキャルピングやデイトレードの時間サイクルの短いものほど練習が必要だからです。
2年もの間、大きな失敗もなくスイングや中長期で勝ち続けて、『よし、勝っている間にFXを辞めよう』なんて考える人はまずいないでしょう。『最初から2年も勝ち続けることができたのだから、私はトレーダーとしての才能があるかも』と考えるのが自然な流れです。そして、3年目に体験したことのないような動きになったときに、『こんな一方的な動きはおかしい!納得できない!』と考え、口座維持率にまだ余力があるからと納得できる位置にまで、損切りを広げるのです。損切りを広げることによって10回中9回は助かるかもしれません。しかし、1回でも助からなかったときに、いままでの利益分またはそれ以上を失っていくのです。
相場に納得感を持ち込んではいけません。
相場の値動きはあなた一人の納得感なんて知ったことではないのです。
「含み益は幻」、「含み損は現実」とはよく言ったものです。
今現在、含み損というガン細胞を抱えながら悩んでませんか?
当初の想定より大きい含み損であっても、まだ自分の意思で損切りできるのならそのポジションは切るべきです。そのうちに自分の意思では絶対に切ることができなくなるほど大きくなる危険性があります。そうなるとその口座は既に末期状態であり、当然自分の意思では損切りできなく、できることと言えば強制ロスカットにならないでくれと祈ることぐらいです。
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