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終戦後の旧満州で過酷な運命をたどった孤児たちを描いた物語が放映されました。
戦争が終わってから始まった難民収容所での悲劇を、松山ケンイチさん演じる軍人の視点から映し出しました。
24万5000人もの命が散った満州での出来事です。
事実に基づいた、もうひとつの「火垂るの墓」とも言える、“命” の物語でした。
小田原市在住の増田昭一さんの作品が原作。
中学を卒業後、両親と共に満州へ渡り、そこで衛生兵として従軍した増田さんは、敗戦後、母と共に新京の難民収容所で暮らしていました。帰国後は教員となり、昭和60年に退職したことをきっかけに、自らの実体験に基づき、収容所で子供たちと一緒に過ごした数々の思い出を絵本や小説として出版。また、戦時下の痛切な想いを後世に残そうと、故郷の神奈川県小田原市を中心に、絵本の読みきかせなどを通じて、語り継ぐ活動もされています。
戦争体験者が高齢化する中、戦争の愚かさやそこに生まれた悲劇をこのようなドラマで後世に残していくことがより一層大切になってくるでしょう。
【 物 語 】
1945年8月9日、ソ連軍が国境を越え、満州へ侵攻を開始した。
関東軍中尉・戸田英一 (松山ケンイチさん) たちがソ連軍と戦っている頃、日本人小学校教師・水野有希子 (二階堂ふみさん) の家族たち開拓団は、600キロ離れた満州の首都にある収容所まで歩くしかなかった。
一方、関東軍中尉の英一は戦場からたどり着いた新京で、日本の敗戦を知った。
中国人から暴行を受け運び込まれた難民収容所で、英一は有希子や親を失った子供たちと出会います。
英一は、軍人としての自責の念に苦しみながらも、そんな子供たちとの交流を通じて心を開きます。
⇒http://www.tbs.co.jp/to-i_yakusoku/story/
飢えと寒さの中で懸命に生き抜こうとする孤児の姿は、見ていて何とも痛々しかつたですね。
【うらばなし】
なんとかたどり着いた収容所で出会った人たちがどのように生き抜くのか!?。
そして英一と有希子、子供たちの運命は !?国内の撮影だけではなく、上海の広大なセットでの撮影もされたとのことです。
さらに、満州の首都・長春(現在の新京)に松山ケンイチさんが行き、当時を知る貴重な証言者たちに話を聞くドキュメンタリーも合わせて放送されます。
終戦とともに始まった悲劇・・・。
実話に基づいた真実のドラマ、生きて日本に帰る ! 希望を失わず懸命に生きた子供たちの命の軌跡です。
最後まで生きることをあきらめずに、過酷な環境でも助け合っていた彼らの姿を知ってほしいと、当時の体験をもとに書き続けてきた増田さん。
「子ども達の姿を語り継いでいくことが供養になると考え、このドラマをきっかけに多くの方に悲惨な事実を知ってほしいと願っていると」おっしゃっていました。
【原作本】
・満州の星くずと散った子供たちの遺書―新京敷島地区難民収容所の孤児たち
・約束―満州の孤児たちの生命の輝き
・戦場のサブちゃんとゴン―満州・磨刀石の戦いを生きた二つの命
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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