2017年06月29日
キューバの希望 ヨスバニ・アラルコン カンナム・リーグ2年連続の活躍
ラス・トゥナスの捕手は、リーグ全体の打撃陣トップである
Periodico 26、2017年6月29日、Dubler R. Vázquez Colomé 記者
ロヘル・マチャド率いるキューバ代表チームのカンナム・リーグでのひじょうに惨めな成績のなかで、ヨスバニ・アラルコンの活躍はラス・トゥナス県民にふたたび誇りを与えるものである。
アラルコンは二年連続でキューバ代表チームの最優秀選手となった。今回の彼の成績はリーグ全体の打撃陣トップに立っており、今週木曜日の最終戦前の時点で打率.414を記録している。
昨年の同リーグで打率.317、2本塁打、15打点を記録し、キューバ打撃陣を牽引したアラルコンは今回、現在のキューバリーグにおける最高の選手であることを再認識させた。
キューバチームの最終戦を残す段階で、アラルコンは58打数24安打、打率はリーグ最高の.414を記録していた。彼を追うのは、ジョニー・ブレイデル(.386、ニュージャージー・ジャッカルズ)、オルギンのヨルダン・マンドゥレイ(.379、ケベック・キャピタルズ)である。
一方、このキューバ最高の捕手は今季、本塁打ゼロで、打点も7と大きく減らしたが、確かなことは、キューバチームの打撃陣のなかで、ほぼすべての打撃主要部門のトップに今回も立ったということだ。
アラルコンの打率は、フアン・カルロス・トリエンテ(.370)やギジェルモ・アビレース(.326)を大きく上回り、二塁打(7本)、長打(7本)、OPS(.967)、長打率(.534)、出塁率(.433)でもチームトップにたっている。
またアラルコンは、このような従来の統計のみならず、打撃成績のセイバーメトリクス分析において近年さらに重要性が認識されている指標「得点能力」(RC)においても同様にもっとも優れている。アラルコンの得点能力は13.4点であり、ヨルダニス・サモン(10.4点)やラウル・ゴンサーレス(9.1点)を上回っている。
もっともすぐれた打者が7番を打つとき
これだけの数字が明らかにもかかわらず、ロヘル・マチャド監督は不可解にもアラルコンを6番か7番打者として何度も起用した。アラルコンは、明らかに打点の機会が限られるこれらの打順で、5試合もスタメンで起用された。
逆に、スタメンで3番打者(彼の打者としてのランクにふさわしい打順)に起用された3試合でアラルコンは、13打数6安打、打率.462という記録を残した。
ロヘル・マチャドとの明らかな不調和をよそに、ヨスバニ・アラルコンは、グラウンド上で、バットで表現する役割を担い、カンナム・リーグでのキューバチームの主要なスターとして二年連続で評価されるに至った。
そんな彼の第57期キューバリーグでのプレーは、ラス・トゥナスが二次ラウンド進出を果たすのに不可欠であろう。そして、まさにそのために、ファンの間には不安な感情が渦巻いている。アラルコンがカンナム・リーグのどれかのチームと少なくとも12試合以上の契約を結ぶのではという可能性に対してである。
Un oasis llamado Alarcón
http://www.periodico26.cu/index.php/es/deporte-es/item/3865-un-oasis-llamado-alarcon
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