2016年12月01日
デルタ航空、55年ぶりにハバナへ帰還
マイアミ、アトランタ、ニューヨークからの同時運航により、米国のデルタ航空は1961年以来55年ぶりにハバナへの帰還を果たした。
ニューヨークでは、セレモニーとデルタ経営陣たちによるテープカットのあと、DL448(A319)便が現地時間午前8時に出発した。
3時間と少しの飛行を楽しむ、さまざまな国からの80名の乗客は、搭乗時に乗組員から歓迎を受け、お祝いの一環としてキューバのモヒート(お酒)が提供された。
同社のラテンアメリカ担当重役のHector Ruizは、「55年ぶりのキューバへの直行便復活はわが社にとってわくわくする出来事であり、わたしたちはいま、空を開拓し、ひとびとを交信させる、そういう取引をしている。それこそとても重要なことであり、今回の3ルートの開始にわたしたちは満足している」、と述べた。
乗客の動きの見通しは述べなかったが、家族訪問で帰国する米国系キューバ人のような、さまざまな分野の集団の送迎を期待していると述べた。
その一方、今回のルートにおいてすぐれたサービスを提供すると述べたものの、ほかのルート開始や便数を増やす予定については、米国政府とキューバ政府次第であるとも述べ、いまのところその予定はないと述べた。
現地時間11時40分に、飛行機はキューバの地に到着した。フィデル・カストロ最高司令官の死去にともなう9日間の国喪により、セレモニーはおこなわれなかった。
デルタ空港は、1953年5月1日にシカゴ&サザン航空との合併にともない、ハバナ行きの運航サービスを継承し、ニューオーリンズからの直行便ルートを開始した。しかし、1961年12月6日に米国によるキューバへの敵対政策と、収益性による問題から、運航を中断した。
2002年から2004年のあいだ、同社はニューヨーク・ハバナ間のチャーター便を運航した。2011年10月にはマイアミからの毎日運航と、アトランタおよびニューヨークからの週運航により、週合計12便の運航を開始した。
2012年12月29日に中断するまでおよそ500便を運航した。最近では2015年にチャーター3便を運航したが、そのなかには、キューバでの85年以上ぶりの公演を実現したミネソタ・オーケストラを送迎した運航もあった。
同社は、米国財務省によってハバナ行きの運航を認可された8社のうちのひとつであり、米国に渡航するキューバ国民を支援するためのチケット販売オフィスをハバナ市に開設した最初の会社となった。両国間を週におよそ3000席を提供する。
米国民はバラク・オバマ政権によって承認された12種のライセンスによってのみキューバへの渡航ができる。しかし、米国がキューバに対して維持している経済封鎖により、キューバへの観光旅行をおこなうことは不可能である。
Delta Airlines inicia vuelos regulares a Cuba después de 55 años
http://www.cubadebate.cu/noticias/2016/12/01/delta-airlines-inicia-vuelos-regulares-a-cuba-despues-de-55-anos/#.WEDvpNLhDIU
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