2024年05月08日
スマホによる送金詐欺が横行 ETECSAも注意喚起 キューバ
詐欺のSMS画面
Cubadebate、2024年5月8日、L Eduardo Domínguez記者
「おはよう、キョーダイ!」という奇妙な挨拶から、予期せぬ通話が始まった。その通話相手は、ほかの人にあてるつもりだった携帯のチャージ残高450CUPを送金する間違いを犯してしまった、と告白した。私に送り返してくれないか、と最後に要請した。
その申し出の信憑性を確認するためにわたしは、自分の残高を点検することに丁重に応じた。その点検の結果、残高は59.15CUPだったことがわかった。最近ある買い物をしていたので、追加の送金があればどれでも簡単に特定できる。そのときある疑いが生じた。これは詐欺ではないのか?
送金の到着を確認したと思われるメッセージを詳しく調べてみることにした。一見、キューバ電信電話会社ETECSAのメッセージのようだった。しかしながら、なにかしっくりこない。いつもの連絡先の名称を示す場所に、個人番号が表示されていた。これは残高送金詐欺のための完璧な餌だった。
少し遊んでやろうかと思い、再度の通話を待った。その失敗を少し馬鹿にしてやろうという気持ちもあったかもしれない。しかしながら、通話はなかった。
同じ今年の4月、ETECSAはこの種の詐欺に関する警告を発した。「もし送金と思われるSMSとその後に返金を要請する通話を受け取ったら、その真偽を確かめるためにトランスフェルモビルでの直近の手続き10件を参照することをお勧めする。詐欺の可能性があるから」。
またネットユーザーたちは、非公式のCUP/MLC売買市場で手続きをおこなうことに関心のある人びとが、ETECSAのメッセージを装う個人番号発信のメッセージという同じ方法を使って詐欺を企んだ、と非難している。
トランスフェルモビルまたはETECSAのUSDコードを通じてのあらゆる公式の送金のメッセージにおいては、それが残高であれ現金であれ、送信者の宛名はつねにCubacelかまたはPAGOxMOVILである、ということを思い起こすことがきわめて重要である。いかなる場合でも、確認メッセージが個人番号から届くことはない。
詐欺被害者とならないために、役立つアドバイスをここにいくつか。
・“00”で始まる番号または長い番号からの通話には応答しない(これについてはここで読める)
・よりいっそう注意深くあるなら、登録していない番号には応答しない
・プレゼントや抽選や「カルマの浄化」的な広告には、ウイルスが含まれている可能性があるため、短縮URLをクリックしたり、不明なデータをダウンロードしたりしない
・ETECSAやEnzonaほか、SNSを含む経済手続きに関係する団体のページの信憑性を確認すること。電話によるプレゼントや慈善行為はたいてい煙幕であり、実際には存在しない。
・自分自身によるセキュリティが、携帯端末による詐欺やウイルスから身を守る第一の方法であることを忘れずに。
残高送金はつねに公式SMSのチャンネルから届く
La estafa del saldo móvil vuelve a la carga
http://www.cubadebate.cu/especiales/2024/05/08/la-estafa-del-saldo-movil-vuelve-a-la-carga/
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