2024年04月16日
ラジオ・ハバナ・クーバのカルロス キューバの首都ハバナの交通事情
Radio Habana Cuba、2024年4月16日、Pablo Rafael Fuentes編
検査官がいてもいなくても、カルロスは、ラジオ・ハバナ・クーバ社の乗用車キア・ピカントのハンドルを握って何度か行き来するいつもの道のりのあいだ、空席があればいつでも、停車場でもそれ以外の場所でも止まる。自身のルートを外れることなく、首都の深刻な交通状況を少しでも緩和するよう助けている。
停車すると、ときどき人びとは遠慮した感じで彼を見る。彼は声をかける。
「23番通りを12番地まで!!! 2人!!!」
そのとき、こう説明しないといけない。
無料だよ、と。すぐに乗客があらわれる。よく人びとは降りるときにこう質問する、「きみに何かしないといけないかな?」。「何も。これは国営の車だ」。
ときどき、混雑した停車場で、自身の目的地に近づける他の車を待っている人びとは、彼にただ「ありがとう」と、しかし心からの感謝の気持ちを込めて言う。
あるいは、先日の土曜日に、港近くの、マレコン停車場で止まったときにあったように、感謝の表明がより雄弁なときもある。
「皆があなたのようにしてくれたら」、、、と石を削るような日差しのもと、バスを待っていた40歳くらいの男性が言い、これに周りの人たちも続いた。「まったくだ、検査官がいないとほとんど止まらない」。
彼が先に止まったために合図せずに済んでいる検査官たちや、アラマールから職場があるアメイヘイラスまで同乗した女医のように、彼が自身の道のりの範囲で目的地まで連れていったり、前進させたりした乗客たちからの感謝の表明は、日々とても彼を喜ばせている。
2日前に23yLで乗せた年配の男性が言ったことがすべてだろう。
「兄弟よ、きみのような人がもっと必要だ」。
Decididamente, Carlos es de la #GenteQueSuma
https://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/352307-decididamente-carlos-es-de-la-gentequesuma
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12513818
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック