移民は、「空腹、宿泊場所と水飲み場の不足、過度な支払い、誤情報と詐欺、外国人嫌悪と物理的・精神的・性的暴力」に曝されている。
Cubadebate、2024年3月6日、La Jornada
全世界の移民ルートで8500人以上が死亡した2023年は、国連が記録した最も死者の多い年となったが、実際の数はこれよりさらに多い。
「2023年の死者数は2022年と比較して20%増という悲劇的な数になり、このことは多くの命を救うための手段をとる緊急的な必要性を浮き彫りにしている」、と国際移住機関(IOM)は声明で指摘している。
IOMのデータによると、少なくとも8565人が2023年に全世界の移民ルートで死亡した。
2023年は、同組織が「行方不明移民プロジェクト」を開始して以降もっとも死者の多い年となった。同プロジェクトは、死亡および行方不明の移民数を集計する公開データベースで2014年に始まった。
昨年の合計死者数は、それまで最悪だった8084人の移民が死亡した2016年の数を上回っている。
「行方不明移民プロジェクトの10周年を記念し、まずわれわれはこれまでのすべての失われた命を回想したい」、とIOMのウゴチ・ダニエルズ事務局長補佐は表明した。
「それらのひとつひとつが人間のすさまじい悲劇であり、家族や共同体に長年影響を与えている」、と声明は強調した。
地中海、もっとも死に至るルート
IOMは、安全で合法な移住ルートが不足し続けており、そのため多くの人びとが地中海を小さな船舶で横断したり、コロンビアとパナマの国境にあるダリアン・ジャングルを通る危険な移動を始めたり、あるいはサハラ砂漠を横断するなどして、よりよい生活を実現しようと試みている、と強調している。
地中海横断は、移民にとってもっとも致命的なルートであり、昨年の報告では少なくとも3129人が死亡・行方不明となっている。これは2017年以降同地点で記録された最悪の数となっている。
地域別では、アフリカでの移民死者数が前例のない1866人が記録され、アジアでは少なくとも2138人が死亡した、と発表された。
「アフリカでは、これらの死者の大多数がサハラ砂漠か、カナリア諸島に向かう海路で生じた」、とIOMは報告した。
アジアでは、「昨年、自国から逃れてきたアフガニスタンとロヒンギャの避難民の数多くの死が報告された」、と同組織は説明した。
昨年報告された死者の半数以上が溺死によるものであり、およそ9%が交通事故、およそ7%が暴力行為によるものであった。
データベースが作られてから、全世界で6万3000件の資料が集められたが、その実際の数は、とりわけ遠隔地での情報を集めることの困難さから、さらに多いことが予想される。
「行方不明移民プロジェクトで集められたこれらのおぞましい数のデータはまた、10年後には人びとがより良い未来を求めて命を危険にさらさなくて済むよう、すべての人にとっての安全な移住を保障するために一層行動するという、われらの使命を再確認すべきであることをわれわれに思い起こさせてくれる」、とダニエルズは述べた。
IOMは、他組織とともに、また国連移住ネットワークのコーディネイターとして、各国政府や国際社会に対して、「ひとの命を救い、あらゆる個人の尊厳と人権を擁護するために、ともに働き続ける」ことを要請している。
Este 2023 fue el año más letal para los migrantes, según la ONU
http://www.cubadebate.cu/noticias/2024/03/06/este-2023-fue-el-ano-mas-letal-para-los-migrantes-segun-la-onu/
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