2024年01月25日
フレデリク・セペダの名誉と栄光
フレデリク・セペダ
Radio Habana Cuba、2024年1月25日、Prensa Latina(Boris Luis Cabrera Acosta記者)
キューバの冬季リーグが終わって1日後、表彰台の頂点に立たなかった男はきょう、名誉と栄光が詰まったリュックを背負っている。フレデレク・セペダである。
キューバ野球史上最高のスイッチヒッターは、アルテミサのユニフォームを着て優勝はできなかったが、くるぶしの捻挫でほぼ歩けなくなりながら、健康を危険にさらしてプレーし、自身の数多い栄光あるキャリアに新たなページを刻んだ。
その43歳という年齢も、永遠にグラウンドを去るという潜在的脅威も問題ではなかった。「ガージョ・マヨール」は、遠く離れた県のユニフォームを着て自身の功績をさらに高め、なぜキューバ野球の生きた伝説とみなされているかを示した。
それらの状況のなかで、プレーオフ決勝第5試合の打席に立ったセペダは、国内リーグでの自己通算360号の本塁打を放ち、ファンの琴線を揺れ動かし、そして、自身5回目のWBCとなるはずだった大会への出場を不適と判断した人びとを震撼させた。
セペダは、長年示してきた献身によって、新世代にとっての象徴と模範となっており、キューバ代表チームの選抜では評価されないとしても、(誰もその理由はわからない)、出場するすべてのトーナメントで最高のパフォーマンスを発揮し続けている。
この火曜日、マタンサスチームが優勝を決めた最終戦に、この輝かしい強打者は、ビクトリア・ヒロン球場のグラウンドに出ることはもはやできなかった。患部に体液と血液がたまり、靱帯断裂の大きな可能性があったからである。
地球上のあらゆる場所で殿堂サロンに加わることになるであろうこの男は、プレーオフを通じて、33打数11安打、打率.364、二塁打2本、本塁打3本、7打点を記録した。
セリエナシオナル25大会およびスーパーリーグ3大会とエリートリーグ2大会を通じて、通算打率.337、2420安打、456二塁打、360本塁打、1416打点を記録している。
キューバ代表チームに多くの栄光を与え、五輪金メダル1個(2004年アテネ五輪)や世界選手権・パンアメリカン選手権での複数メダルなどを保持しているセペダはもはや、今後消されることがほぼないであろう記録と足跡をのこしてきた。
彼の歴史は終わっておらず、彼がプレンサ・ラティーナに語ったところによると、3月に開幕予定の来期国内リーグでの復帰に向けて、できるだけ早く回復するよう努めるつもりである。
彼の謙虚さ、規律、トレーニングでの真摯さ、プロフェッショナリズム、祖国に対する使命感があれば、疑いなく、われわれはフレデリク・セペダの活躍をさらに長く見ることができる。
クーバビシオン プレーオフでのセペダの本塁打ほか
Frederich Cepeda, el honor y la gloria
https://www.radiohc.cu/noticias/deportes/345364-frederich-cepeda-el-honor-y-la-gloria
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