2022年08月10日
世界の知識人たちがバイデン米大統領へキューバへの経済封鎖中止を要請
Radio Habana Cuba、2022年8月10日、PL
芸術家・知識人・政治家・科学者・活動家・宗教家がきょう水曜日(8月10日)、米国のジョー・バイデン大統領に対し公開状を送り、落雷によってマタンサスの石油備蓄基地が大火災に見舞われているキューバへの経済封鎖の中止を求めた。
「制裁は火に油をそそぐ」、と主張する公開状の署名者たちの中には、知識人ノーム・チョムスキー、英国の政治家ジェレミー・コービン、ミュージシャンのロジャー・ウォーターズ、哲学者のジュディス・バトラー、人権闘争で知られるアフリカ系米国人のコーネル・ウエストらがいる。
これらの名士たちは公開状で、ドナルド・トランプ政権(2017年-2021年)が実行した残酷な政策はキューバ国民を苦しめているとして、これを中止するよう緊急の呼びかけをおこなっている。
8月5日にハバナから100kmのところにあるマタンサス県都の工業地帯で発生した火災は、キューバ史上最大のものであり、「かつ、キューバがエネルギー危機にある最中に起き、これをいっそう悪化させるであろう」、と公開状は主張している。
また、今回の事故への対応としてキューバ政府が使用を求められる資源の必要性は、トランプ政権が実行し現在もまだ続いている200以上もの強制措置の最中、キューバ国民の福祉全般にも支障を与えるであろう、と述べている。
世界の名士たちはバイデン大統領に向けたこの公開状で、米国政府は弔意の言葉や技術的助言の提供はしているものの、キューバ国民がもっとも援助を必要としているときに彼らを助けるための行動をほとんど何もしていない、と主張した。
駐ハバナの米国大使館が同国の法律は米国の団体や組織が大災害に対し援助を提供することを許可していると説明したにもかかわらず、トランプ時代の措置がキューバへ緊急的に必要な援助が届くのを阻害している。
「とりわけ悲劇的事故が起きたときに、送金やキューバ側での世界的金融機関の使用を封鎖することは常軌を逸しており、これらは食料や医療品を輸入するために必要なことである」、と「レット・クーバ・リブ」(キューバを殺すな)サイトに掲載された公開状は主張している。
公開状はワシントン政府に対し、キューバが医療・人道・環境・金融に関する援助を直接あるいは間接に受け取ることを阻害しているすべての制裁を撤廃することを要求しており、そのなかにはテロ支援国家リストからキューバを除外することも含まれる、と強調している。
キューバ内務省・革命軍・キューバ石油会社・石油資源庁の合同部隊が、メキシコとベネズエラの専門家たちと協働し、集中的に消火活動に取り組んでいる。
キューバ当局者によると、キューバ政府は消火のためのいかなる援助も拒否していないが、「真摯な申し出がある一方で、憎悪や信用失墜を拡散するキャンペーンが止まない」と指摘している。
キューバTV(2022年8月10日)
Personalidades del mundo exigen a Joseph Biden fin del bloqueo a Cuba (+Fotos)
https://www.radiohc.cu/noticias/nacionales/296178-personalidades-del-mundo-exigen-a-joseph-biden-fin-del-bloqueo-a-cuba-fotos
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