2020年12月22日
エリスベル・アルエバルエナ メキシカン・パシフィックリーグから途中帰国へ
エリスベル・アルエバルエナ
CubaSí、2020年12月22日、René Javier Domínguez Morales記者
新型コロナウイルスが第60期キューバ野球リーグでも猛威をふるっており、インドゥストゥリアレスチームが12月16日に5人の感染者が判明したあと、さらに6人の感染者が判明し合計11人となり、年内の同チームの試合は休止となった。
インドゥストゥリアレスチームは現在34勝29敗で、一次ラウンド勝ち抜きとなる8位まであと0.5ゲーム差と迫っている。現在その8位にはピナール・デル・リオが33勝27敗でつけている。残念なことに今回の状況はインドゥストゥリアレスのプレーオフへの進出目標をひじょうに困難にするものである。
「選手たちは元気にしており、ナバル病院で入院を続けている。その大半は無症状であり、チームの専門医師が観察を続けている。チームの残りメンバーは精神的にしっかりしており、グラウンドに復帰し二次ラウンドで戦いたいという大きな希望を持っている」、とギジェルモ・カルモナ監督はコメントしている。
「ところで、われわれはラス・テラーサスで隔離を続けているが、しかしここでは選手たちは2部屋と共同トイレのアパートに宿泊しており、そのためアパートごとに4人が集まる形になっている。部屋ごとに1人の選手という適した隔離体制を取れるようにするため、陰性で、かつ濃厚接触者ではない選手たちをそれぞれの自宅へ帰宅させる可能性について、衛生当局によって検討されるべきであると考えている」、とカルモナ監督は話した。
キューバ国内や世界各地から受け取った数えきれない激励や心配の声についてカルモナ監督は、深い感謝を表明し、近日中の選手たちの回復について完全なる確信を示した。
国で定めた衛生ガイドラインを破ることなく、インドゥストゥリアレスの選手たちの保護をベストに行う何らかの措置が実施されうるのはとても賢明なことであろうと思う。
記者会見より
キューバ野球コミッショナーのエルネスト・レイノソは、記者団との恒例の会見において、12月27日に公式日程は終了し、12月29日にはピナール・デル・リオ対サンティアゴ・デ・クーバと、ビジャ・クララ対カマグエイの再試合がおこなわれる、と発表した。
1月4日と5日はオールスターゲームによって休止したサブシリーズの再試合をおこなう新日程となる。インドゥストゥリアレスチームの件についてはまだその試合を再開する目途は決まっておらず、そのためプレーオフの開始はもはや1月9日ではない予定である。
同じく伝えられたところによると、インドゥストゥリアレスのアンディ・ロドリゲス・バルデースが、日本のプロ野球チーム、ソフトバンクホークスとの契約締結の最終過程にいる。ソフトバンクホークスは日本野球においてここ10年で最多優勝を飾っており(7度日本一、うち4年連続)、現在キューバ人選手アルフレド・デスパイネ、ユリスベル・グラシアル、リバン・モイネロを擁しているチームである。
アルエバルエナ帰国へ
メキシカン・パシフィックリーグ(LMP)のロス・アルゴドネーロス・デ・グアサベは、シエンフエゴス生まれのキューバ人スター遊撃手エリスベル・アルエバルエナとの契約について同選手の健康問題のため解消することを発表した。「エル・グリージョ」(同選手の愛称)は、数年前から患っている糖尿病による合併症に加えて、右足の負傷による損傷が生じている。「現在の症状はプレーには支障ないが、双方合意のもと、健康を最優先させ、休養したほうがいいと決断した」、と同チームの声明は述べている。アルエバルエナは打率.333、出塁率.395、長打率.639、OPS1.034というすぐれた打撃成績で今回のメキシコでの活動を終えた。29試合に出場し本塁打10本、長打13本を放ち、23打点をあげた。
週間MVP(12月17日)
フラン・ミゲル・ソリアーノ(シエンフエゴス)2324票獲得 (17打数8安打、打率.478、9打点)
今季チーム順位表
1、グランマ (42勝25敗)
1、サンクティ・スピリトゥス (42勝25敗)
3、ラス・トゥナス (40勝27敗、2ゲーム差)
4、マタンサス (38勝27敗、3ゲーム差)
5、シエンフエゴス (39勝28敗、3ゲーム差)
6、カマグエイ (36勝29敗、5ゲーム差)
6、サンティアゴ・デ・クーバ (36勝29敗、5ゲーム差)
8、ピナール・デル・リオ (33勝27敗、5.5ゲーム差)
9、インドゥストゥリアレス (34勝29敗、6ゲーム差)
10、マヤベケ (35勝22敗、7ゲーム差)
11、ビジャ・クララ (27勝35敗、12.5ゲーム差)
12、シエゴ・デ・アビラ (27勝37敗、14.5ゲーム差)
13、イスラ・デ・ラ・フベントゥ (25勝37敗、16ゲーム差)
14、オルギン (27勝40敗、14ゲーム差)
15、アルテミサ (21勝46敗、21ゲーム差)
16、グアンタナモ (19勝48敗、23ゲーム差)
今季の数字
12月20日終了時点で、521試合で735本塁打が出ており本塁打率は1.41、チーム平均打率は.296、チーム平均防御率は上昇して5.19、チーム平均守備率は.974、三振と死球の割合は三振4531に対し四球4467となっている。
話題
ジルサンディ・ロドリーゲスの資料によると、イスラ・デ・ラ・フベントゥのベテラン選手ルイス・フェリペ・リベラがキューバ野球史上26人目の通算2000本安打を達成した。リベラは同チーム史上ではアレクサンデル・ラモス(2030安打)、ミチェル・エンリケス(2026安打)に次ぐ同記録を達成したわずか3人目の選手となった。この素晴らしいキューバ野球選手に大いなる祝福を。
今季打席成績リーダー
打率: セサル・プリエト (シエンフエゴス).411(287打数118安打)
得点: セサル・プリエト (シエンフエゴス)71点
安打: セサル・プリエト (シエンフエゴス)118本
二塁打: アンドレース・デ・ラ・クルース (ラス・トゥナス)、ヨルダニス・サモン(カマグエイ)、デニス・ラサ (マヤベケ)、セサル・プリエト (シエンフエゴス) 各19本
三塁打:サンティアゴ・トーレス(サンティアゴ・トーレス)、セサル・プリエト(シエンフエゴス)各5本
本塁打: リスバン・コレア (インドゥストゥリアレス) 25本
長打率: リスバン・コレア (インドゥストゥリアレス) .729
出塁率: フレデリク・セペダ (サンクティ・スピリトゥス).556
打点: ギジェルモ・アビレース (グランマ)74点
四球: フレデリク・セペダ (サンクティ・スピリトゥス)88個
盗塁: マグディエル・ゴメス(ビジャ・クララ)21個
今季投手成績リーダー
勝率: カルロス・ダミアーン・ラミーレス (シエンフエゴス)1.000(6勝0敗)
防御率: ラサロ・ブランコ (グランマ)2.01
勝利: フランク・マダン (カマグエイ) 12勝
セーブ: ユニオル・トゥル(サンティアゴ・デ・クーバ)13個
奪三振: フランク・マダン (カマグエイ)97個
投球回数: ヤディアン・マルティネス(マヤベケ)127.1 回
(公式サイト:www.beisbolcubano.cu より)
きょう開始するサブシリーズ
シエンフエゴス対マヤベケ、ビジャ・クララ対マタンサス、ラス・トゥナス対サンクティ・スピリトゥス、グアンタナモ対オルギン、サンティアゴ・デ・クーバ対グランマ、カマグエイ対シエゴ・デ・アビラ、アルテミサ対インドゥストゥリアレス(休止)、ピナール・デル・リオ対イスラ・デ・ラ・フベントゥ(海上運送の問題のため明日から試合開始予定)
ハバナのラサロ・バジェ・マルテル投手が、キューバ野球史上最高の勝率で通算100勝を達成した選手だったことを知っていましたか?
バジェは、31歳でキャリア9年目の第33期キューバ野球リーグにおいて、1994年1月22日(土曜日)にラティーノアメリカーノ球場でのグランマ戦で自身通算100勝を達成した。この時点で、インドゥストゥリアレスおよびキューバ代表の速球右腕バジェは、.746という素晴らしい勝率で、100勝34敗に到達した。
(オスバルド・ロハス・ガライの「野球あれこれ」より)
世界の野球より
キューバ人一塁手ダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)が日本野球のゴールデングローブ賞を受賞したキューバ生まれ選手第一号となり、今季同賞を受賞した唯一の外国人選手となった。ビシエドは今季、送球機会937回中1度だけ失策し、守備率.999で今季を終え、セントラルリーグの一塁手として試合数(109試合)、捕殺(67回)、併殺(89回)の各部門でトップに立った。これまで日本リーグでゴールデングローブ賞を受賞した外国人選手は8人となり、その半分がベネズエラ人選手でホセ・セレスティーノ・ロペス(5回)、ロベルト・マルカーノ(4回)、ロベルト・ペタジーニ(3回)、アレックス・カブレーラ(1回)と4人いる。このほかはキューバのビシエドのほか、メキシコのルイス・クルース、ドミニカ共和国のフリオ・フランコ、プエルトリコの投手ディッキー・ゴンサーレスである。
サンティアゴ・デ・クーバ出身のユーティリティープレーヤーであるロンニエル・ムステリエルがドミニカ共和国プロ野球リーグ(LIDOM)のチーム「エストレージャス・オリエンターレス」で打棒を復活させており、直近の9試合で28打数13安打の打率.464を記録した。
(専門サイトSwingCompletoの情報による)
!Aquí Somos Béisbol!
https://cubasi.cu/es/noticia/aqui-somos-beisbol-12
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