2020年02月03日
ユリスベル・グラシアル インタビュー ビクトル・メサに感謝
ユリスベル・グラシアル
Radio Rebelde、2020年2月3日、Guillermo Rodríguez Hidalgo Gato記者
多くの人びとにとって、現在のキューバ野球界で最も完成された選手といえば、マタンサスのユリスベル・グラシアルである。スピード、パワー、強肩、守備での素早い動き、これらは日本プロリーグの直近シーズンMVPに輝いたグラシアルが保持している特徴の一部である。
リモナル市出身のグラシアルは、自身がここ数年の歩みでキューバ代表チームの中心的人物の一人になるとは想像すらしていなかった。彼の野球との出会いは、革命軍内での試合のおかげだった。すぐにウィルフレド・メネンデスの指揮のもとキューバ野球リーグでデビューした。
彼はつねに人が羨む身体的素質を持っていたが、高いレベルのキューバリーグ経験を経ていなかったため、三塁手としてデビューして以降、活躍することができなかった。
数年後、キューバリーグ王者になる夢を目指しながら、彼はそれを、二度にわたって実現させた。
- 同じ年に二度も王者になるのはとてもすごいことだ。ソフトバンクの一員として優勝できたことに満足を感じているが、キューバリーグでわが県のチームとともに獲得した王座は何物にも代えがたい。
34歳のグラシアルは、昨年プレーオフMVPとして来季日本野球を迎える。
- MVPであることにそれほどの重荷はない。ただ同じ取り組みをして、勝利に向けて貢献を続けるだけだ。
ユリスベルは、過去6年間マタンサスチームを指揮したビクトル・メサ監督から受けた教えに感謝している。
- 過去数シーズンにビクトルを監督として持てたことで、私は、どの塁でもプレーする必要があることや、起用されたポジションで最大限献身することを学んだ。それが私の力になって、日本では外野や、ときには一塁、二塁、三塁でプレーするし、ここキューバではチームが必要としているところを担当する。ビクトルやその他のコーチ陣のおかげで私はよりすぐれた選手になることができた。
ユリスベル・グラシアルは自身のパフォーマンスによってキューバ野球を高みに置いている選手の一人である。
- それはとてもうれしいことだ。わが国の野球が衰退している、というコメントがある。確かに国外に去った野球選手たちが原因で少し衰えてはいる。しかし、才能を持った集団がおり、他のリーグでわれわれはそれを見せている。われわれがしっかり活躍することで、他の若い選手たちが契約する可能性も出てくる。
グラシアルは、軍人として経験した訓練のおかげで、日本野球により良く適応している。
- 私にとってあの厳しい規律は問題ではなかった。私は向こうにただ野球をしにいくだけだ。ほかのことは頭にないし、だからそれほどの苦労にはなっていない。
10年近くリーグ王座を争ったあと、マタンサスチームはついに優勝トロフィーをかかげることができた。
- われわれは王者になるために何年も戦っていた。過去にわれわれとともに取り組んだ首脳陣は多くのことを教えてくれ、今回われわれはそれを実現させた。多くの人びと、特にいつもわれわれを応援してくれたファンの夢がかなった。
この記事のラジオ音声はこちらから。
ユリスベル・グラシアル(中央)
ユリスベル・グラシアル
Yurisbel Gracial: “Víctor, me convirtió en un atleta versátil” (+Audio)
http://www.radiorebelde.cu/noticia/yurisbel-gracial-20200203/
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9613349
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック