2020年01月01日
リバン・モイネロ インタビュー 用意ができていないことはつねに伝えていた プレーオフ補強辞退の報道に反論
リバン・モイネロ・ピタ、ピナール・デル・リオ野球代表チームの選手、2013-2014年の第54期キューバ野球リーグで左腕投手としてデビュー
Cubadebate、2020年1月1日、Angélica Arce Montero記者
その若さにもかかわらず数年前からマウンドで頭角を現している左腕リバン・モイネロは12月31日の夜遅く、本サイトを自宅に招いた。いつものように気さくな24歳のピナール・デル・リオ男児は、キューバ野球準決勝に向けたインドゥストゥリアレスチームの補強としての申し出とその後の辞退について生じている状況における自身の立場を明らかにすることに応じた。
- 補強選択の前に、野球委員会の幹部の人たちはあなたと話をしましたか。
うん、それはあった。このことは明確にしておきたい。県コミッショナーは12月23日にここにいた。私は彼に、準備できていないと言った。その翌日イヒニオ・ベレスから電話があり、彼にも同じことを私は言った。
そのときイヒニオは私に2週間で準備できるかどうか訊いた。私は不可能だと答えたが、反対に彼はそれはできると言った。
私にとっては時間がなかった、なぜならハードな練習をせずに1か月と10日ほど経っていたから。ただ走っていただけで、投球練習は何もしていなかった。
フォーム調整ができていないにもかかわらず(とモイネロは強調する)私を補強選択候補に入れ、選択前に各監督が私とコンタクトを取り私がどのように感じているか確認するように彼に言った。
最後にラス・トゥナスのパブロ・シビル監督と、カマグエイの投手コーチであるペドロ・ルイス・ラソから電話があり、彼らに対して、万全の状態にないことを説明し、完全に了解された、とモイネロは語る。
「マタンサスの監督が私に連絡をとらなかったのは、グラシアルが私の現在の状態を知っていて、監督に注意を喚起したに違いない、と想像する。あとは、アングラーダがなぜ私に連絡をとらなかったのかはわからない。」
「私を選択する可能性に至らないと考えたのかもしれない。私が断言できることは、われわれは強固な関係を持っているということだ。今季私はインドゥストゥリアレスチームとも他のどのチームともプレーしないが、それはただ、トレーニングの段階に応じてありえないというだけなんだ。」
「それは私が言っているんじゃない。ホセ・マヌエル・コルティーナのようなベテランのコーチたちが言っていることなんだ。彼にも私は相談した。プロセスを速めると腕に負傷を生じうる。マウンドにあがる意欲がたとえあるとしてもピッチングというのはとても複雑なものなんだ。さっき私と会話しにやってきたINDERのアリエル・サインス副会長にこれらすべてのことを話した。」
「ラティーノアメリカーノ球場で投げるということはすべての投手の夢だ。球場は満員で、ファンは唯一無二の存在だし、ハバナでプレーすることはその近さから私にも都合がいい。でも自分のスポーツキャリアやレベルをおろそかにすべきではないんだ。」
「私がラティーノに行けば、人びとは私が時速95か96マイル以上を投げ、三者連続三振を取り、といった姿を見たくなるだろう。現在のところ私は望まれるようには活躍できないし、悪い状態をさらしたくない。」
- 12月23日以前に、キューバ野球準決勝へのあなたの出場は検討されましたか。
プレミア12の前に、イヒニオが日本にいる私たちに電話してきた。デスパイネと私が理解したことは、私たち自身のチームが二次ラウンドに進出しない場合私たちはリーグに参加しないということで、つまりグラシアルは出るということになる。マタンサスが進出したからだ。
昨年われわれは補強として召集されなかったので、ある意味このテーマを忘れることができた。今回イヒニオはわれわれにプレーするよう言ったと言っているが、それはわれわれが韓国にいたときで、少なくとも私は、そのことをそのように記憶していない。
もし日本で私が補強プログラムに参加すると知らされているなら、プレミア12後にキューバに着いて、その数日後つまり12月1日には、すでに練習を始めていたことだろう。
準決勝のプレーオフに参加するかもしれないと知ったときデスパイネと私は本当に驚いたんだ。キューバ野球連盟と海外契約選手のあいだのコミュニケーションは大きく改善されなければならない。電話1本では解決されないことがままある。
われわれには向こうからもこちらからも要求がある。両方の国の大会システムに適合することは、難しいことだ。参考にしてほしいんだが、日本では激しいシーズンのあと投手は少なくとも1か月の休養が必要だと言われる。
そのような期間にキューバリーグに加わるとスポーツフォームを失う可能性がある。プレミア12ではわずか数日間実戦から離れただけだったのに同じようには戻れなかった。練習と実戦は決して同じことではないし、時差への適応は少し影響がある。
- それでは来季に向けた最適フォームに達するためにモイネロはどのように考えていますか。
12月24日からトレーニングに入った。1月2日にはピナール・デル・リオの代表候補チームと一緒に集中トレーニングを始める。ウエイトトレーニングを始め、キャパシティーに取り組み、投げ始めるのは1月15日からになるだろう。
このスケジュールで1月30日までには準備ができるだろう。そうすればカリビアンシリーズに出場しなければならないし、そのあと日本リーグ開幕に向けて準備を続けることになる。
向こうではまた自分のベストを発揮するよう努める。今年はとてもいいシーズンだった。ソフトバンクホークスの三連覇に大きく関わることができた。レギュラーシーズンで60試合、準決勝と決勝のプレーオフでおよそ15試合、そして決勝の4試合に登板した。
私の防御率はつねに1点台(レギュラーシーズン1.52)だった。2020年には同じようなリズムを維持しなければならない。さらに3月にはアリゾナで五輪予選があり、それに私は日本から加わることになる、とモイネロは締めくくった。
インタビューで明らかになったように、キューバ野球連盟と海外契約選手との間のコミュニケーション問題が存在し、ネット上では誤った解釈が報じられた。われわれの選手たちの現実を知り、さまざまな手段で適時に彼らの把握を続けることは、海外での選手契約においてなすべきベストの形を追求するキューバ野球局にとって優先事項でなければならない。
またスポーツトレーニングのプロセスの複雑さを見失うべきでもない。その中で選手は負荷をかけながら、短期、中期、長期の回答を出し、最適な形に到達する。
残念なことは、ラティーノアメリカーノ球場と、ハバナおよび全国のファンが、インドゥストゥリアレスへの
共感を表明したモイネロを失う、ということだ。彼がプレーしないであろうことを、われわれはインタビューの前にわかっていたが、彼の言い分を聴くことが必要だったのだ。
リバン・モイネロ(右)とアンヘリカ・アルセ・モンテーロ記者(左)
キューバTV プレーオフ補強選手選択(2019年12月28日)
La versión de Moinelo: Siempre dije que no estaba listo
http://www.cubadebate.cu/especiales/2020/01/01/la-version-de-moinelo-siempre-dije-que-no-estaba-listo/#.Xg43T0f7TIU
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